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2005年06月03日

●バーレーン×日本(W杯アジア予選)

夜中、NHK-BSでW杯アジア予選。バーレーン 0-1 日本。うーむ。このシチュエーションに必要にして十分な内容と結果。いかにもジーコジャパン、という感じの試合であった。中盤のボールキープ力の差、バーレーンの電池切れの早さを考えればもう1点取ってとどめを差してほしかったような気もするが、そこは快勝知らずの現代表(笑)。こんなもんかという気がするね。

これは、おそらくジーコにしてみれば会心の勝利なんだろう。勝利の瞬間の、あの興奮しきった顔。アウェイで試合をうまく「静めて」ボールをキープし、ゆっくりパスを回しつつチャンスをうかがう。で、ここぞというところで個人技の発揮で決着をつける、と。中田→俊輔→小笠原とつながった決勝点の場面(ワンタッチパスがポンポンとつながって、3年前のジャマイカ戦を思い出したよ)なんかは、「これが日本のサッカーだ!」てなもんなんだろうね、ジーコにしたら。

でも。この試合はこれで良かったと思いつつも、やっぱり先行きは非常に不安であったりする。まあアジア予選はとにかく突破が肝心、勝つことのみが求められているのだから、ジーコジャパンの長所である危機意識の共有と勝負強さが発揮されて何とかなった、というのはもちろん悪くない。しかし「トルシエ後」の日本が目標とするのは単にW杯へ出ることだけではないはずだろう?今の日本代表のサッカーはW杯という見本市に胸を張って出せるものなのか、あるいはW杯本番までにジーコの指揮下でその域へ近づくことができるのか。ここからジーコがチームの力を上積みできるとはどうしても思えないんだよな。

ま、先のことはともかく、とりあえずこれで予選突破はまあだいたい大丈夫だろう。ドイツ行きの切符はもう目の前だ。……なーんつってて北朝鮮にボカチンくらったらとてもイヤだな。油断禁物か。

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