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2005年06月30日

●ドイツ×メキシコ(コンフェデレーションズ杯)

フジテレビの録画でコンフェデ杯3位決定戦。ドイツ 3-3(延長1-0) メキシコ。ドイツが3度にわたって追いつかれる苦戦の末、バラックの爆発で勝利をものにした。欧州の地元チームで3位というのは最高とは言いがたいのかもしれないが、しかしチームが若返りの途中であることを考えると納得の成績と言えるのではないか。

両チームの特色がよく出ていた試合だった。メキシコは押されながらも相手の隙をうかがい、敵陣では躊躇なくドリブルを仕掛けて勝負する。ドイツの方は丁寧に、生真面目に足下でつなぎつつ、スペースへの勤勉な飛び出しで守備網をブレイクする。フォンセカの抜け目ない得点はあったものの、2点目の勝ち越し時点ではドイツのサッカーが完全に優勢なように見え、ポドルスキーとシュバインシュタイガーの好シュートもあって勝ちは動かないように見えた。

ところが、後半早々にハーンケが無用な悪質チャージで一発退場。静まりかえるスタジアム。ドイツは10人になってもそれまでと同様きっちりゲームを組み立てようとしたようだが、若いチームには少々荷が重かったのだろうか、肝心なところでミスが出て2度のリードを無駄にしてしまう。ちょっとドイツらしからぬもろさがあるというか。ここら辺は、あと一年でどれだけ成長できるか、という伸びしろになるのかもしれない。

ま、それでも、延長前半に得たFKをバラックが直接叩きこんで、ようやくドイツが勝利。よかったねえ。スタンドのサポーターが大いに盛り上がっていたのが印象的だった。あの雰囲気からすると、準決勝で負けて3位決定戦に回ったことはほとんどネガティブにはとらえられていないのだろう。成長途上のチームを暖かく、期待感たっぷりに見守っているということか。それとも、1年後に関しても「絶対優勝」という力の入りすぎた状態になっていないということか。いずれにしても開催国ってのはいいよな。日本もつい4年前に味わった気分なんだけどね(笑)。

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