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2005年06月25日

●オールブラックス×ライオンズ

JSPORTSでライオンズNZ遠征。NZオールブラックス 21-3 オールブリティッシュ・ライオンズ。4年に1度のライオンズの南半球遠征は僕たちラグビーファンにとって非常に楽しみなイベントだが、今回ばかりはちょっと期待はずれかもしれない。両者の実力差が明白であった一戦。

立ち上がり、ライオンズの主将でもあるCTBオドリスコルがいきなり負傷退場。これで浮き足だったのか、次々と押し寄せるオールブラックスの攻撃の前にライオンズは押されっぱなし、タジタジ状態。頼みのウィルキンソンらのキックも、劣勢の中での苦し紛れでほとんど効果なし。オールブラックスが終始試合を支配して3トライを奪い、ライオンズは最後までペースをつかめずわずか1PGのみにとどまった。ロースコアになりやすいコンディション(冬の雨)を考えれば、この得点差でもオールブラックスの圧勝と言っていいだろう。

両チームで明らかに差があったのは、とにかくFW、それも解説の林さんや小林さんも繰り返していたように第三列の走力が全然違った。ライオンズはゲインを切ってもフォロワーの到着が遅く、ボールを出した時にはもうスペースが残っていない。逆にオールブラックスは次々とボールをリサイクルし、後手に回ったライオンズDFは追いすがるタックルばかりでズルズルと前進を許した。正攻法の極みというか、オーソドックスに「出して、回して、突進する」の繰り返しだけでも十分な破壊力を持つのがオールブラックスなのだ。加えてライオンズはラインアウト等でも精度を欠いた。これでは一方的になってもやむを得ないだろう。

まー、自分も北半球に属しているせいか(地理的には豪州とかの方が近いのだろうけど)、なんとなく北半球びいきの僕としては、せっかくの大イベント、滅多に観られないライオンズなんだからもうちょっと頑張ってほしいところである(アウェイの不利はあるにしても)。春までは国内リーグに6カ国対抗戦なんかがびっちりあって、正直今はトップクラスの選手にとって気が乗らない時期なのかもしれんけど…。ラグビーもサッカー並みになってきちゃったかな。

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