うまねんblog

命拾いしたブラジルはすぐに試合のペースを握り、ロビーニョ、カカー、アドリアーノ、そしてロナウジーニョ（しかしすげえメンツだな）が、細かくテンポ良くボールを動かしながら次々ペナルティボックスへ突入してくる。１０分、ブラジルの逆襲で日本のＤＦが足りない場面、田中誠と正対したロナウジーニョの後ろからロビーニョがクロスして前へ飛び出し、スルーパスが通って能活の脇を抜くシュート。０－１。その後も日本ＤＦは（おそらく地上最高の）軽快なパスワークをなかなか捕まえられず、ブラジルのチャンスが続く。カカーのシュートがポストに当たったあたりなど「これは虐殺試合となるのでは」と気が気でなかった。

しかし何とか１点でしのいだ日本は、前半中頃になるとブラジルのスピードにも慣れ始めたのか、中田のミドルシュートをきっかけに反撃。そして２７分、敵陣中央で中村俊輔にパスがつながる。俊輔はやや時間的に余裕があると見るや左前方にボールを持ちだし、体全体を使ってサイクロン一閃！！ボールは弧を描きながら「ヴォン！」と加速（したように見えた）、あっという間にゴールマウスへ吸い込まれていった。ＧＫ何もできず。超スーペルゴラッソーな得点。俊輔が両手を上げた瞬間、スタンドのドイツ人（？）観客たちが身を乗り出してガッツポーズしていたのが嬉しかった。

だが、さてこれでまた勝負になるかと思いきや、やはりブラジルはブラジル。「点なんていつでも取れますよ」とでも言いたげに攻勢をかけてくる。１－１になった５分後、ドリブルで持ち上がるカカーからロビーニョへ流れるようにパスがつながり、ロビーニョはペナルティボックスへ突入してクロス、マークを外していたロナウジーニョがあっさり決めた。１－２。終了間際になるとブラジルは無理をせず、ゆっくり回して日本の出方をうかがう展開。ボールは全く取れず、時折ブラジルがいい形を作りながら時間が進んで前半終了。「うーむ、このパス回しを延々されたらどうにもならんな…」。

ただしブラジルも、攻撃陣はさすがの破壊力であるものの、ＤＦは割と緩い印象でもあった。能活が確変し、宮本・マコが（身体能力は及ばずとも）読みで食い下がってくれれば、あるいはつけいる隙があるか…と思いつつ、時計を観たら午前４時半。このまま起きていたらちょっと翌日の仕事（今けっこうたまってるのよ）に影響しそうな気配である。飲み会の酒も少し残り気味であったし、「あとはＨＤＤレコーダーに任せて、明日の晩ゆっくり楽しむか…」と自分に言い聞かせて寝ることにした。

で、今日の晩。ＨＤＤレコーダーを再生にすると…録画失敗してやんの（泣）！！「録画時間２６分」って、カビラさんや風間さんの余計なおしゃべりしか入ってないじゃん（笑）。結果を確認したら、後半大黒がゴールして引き分けだったのか…。あーくそ、日本が公式戦でけっこうメンバーの揃ったブラジル相手にガチの勝負を挑めるなんて、そうそうない機会なのに。

これでこの大会、日本はリーグでの敗退が決定。メキシコに完敗、ギリシャに完勝、ブラジルに「健闘」の引き分け、か。結果だけ見ればまあまあ、というところだが、何しろギリシャ戦・ブラジル戦（の後半は観てないけどさ）の内容が良かったので、けっこうポジティブな印象で大会を終わることができたのかもしれない。僕の現代表に対する見方も、頭の中の「？？」が「？」くらいには減ったかな（笑）。ただ、今回のような「尻上がりに良くなりながら、最初の躓きとツメの甘さが響いて結果は残せず」ってのは本大会でもありそうなパターンではあるな。とりあえず必要なのは、やっぱり守備の整理か。