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2005年06月22日

●日本×モロッコ(ワールドユース)

フジテレビの録画でワールドユース。日本 0-1 モロッコ。積極的な守備、サイドアタックと中央突破を併用した攻撃、そして気迫。この試合、少なくとも前半は、このチームを観た中ではいちばんいいサッカーだったと思う。しかし結果は付いてこなかった。残念としか言いようがない。


立ち上がりのモロッコの攻勢をしのいだ後、「スロースターター」の定評もどこへやら、攻勢に転じた日本。敵陣前目から次々とチェイスし、ボールを奪うや梶山の展開パスからサイド、あるいは中央でカレン・水野・家長が仕掛けて行く。チーム全体がアグレッシブ…特に東京ファン的には、梶山が激しく当たりに行ってる姿にびっくり(笑)。守備が前がかりになっていた分その後ろを突かれてピンチになる場面はあったものの、日本ペースで試合は進んだ。

だが、残念なことにその優勢が得点につながらない。わずかなラストパスのズレ、平山の動きの重さ、そしてカレンの決定的なミドルシュートも2度ゴールポストにはじき返された。30分を過ぎたあたりからは、日本も攻め疲れたか中盤のプレッシャーが落ち、再びモロッコの時間帯。サイドを突破されてペナルティボックスまで押し込まれながらも、DFがボールにくらいついてなんとか防ぐ。予断を許さない雰囲気でハーフタイムに突入した。

後半になっても両チームは前向きな姿勢を維持し、攻めあいの様相に。ともにペナルティボックス付近まではボールをつなぐものの、勝負パス・クロスに精度を欠いてなかなか決定機を作れない。それでも20分、モロッコFKからのバックヘッドが日本ゴールを襲い、流れは次第にモロッコへ。西川の堅実なセービングと水本の強さが目立つ。日本は家長に代えて前田を投入し、梶山を起点に前田を走らすプレーで何度かいい形(特にゴールライン際をドリブル突破した25分)を作るも、他のアタッカーがついて行けない。27分、水野OUT兵藤IN…。うーむ、これはどうだったんだろう。確かに水野はやや疲れていたのかもしれんが、しかし攻撃の流れでもFK要員としても代えの効かない選手のはず。

終盤、疲れも見せずガンガン仕掛けてくるモロッコアタッカーに対して日本は完全に受け身となり、40分にはペナルティボックスへ突入したFWイアジュールのシュートを西川が横っ飛びでセーブ。何とか延長へ勝負を引き延ばしたいところだったが、しかしロスタイムの土壇場、スルーパスで抜け出したイアジュールが西川の脇を抜いてゲット。ボールホルダーへの兵藤の寄せ、パスへの柳楽の反応、いずれも一歩遅れた。日本は森本を投入して懸命の反撃を見せるも、最後はカレン・ロバートのミドルシュートが枠をとらえられずタイムアップ。今回のワールドユースで得られた経験は4試合分であった。


この大会を見る限り、今回の日本チームはどうも最後まで自分の型が固まりきらなかったというか、チーム作りの過程にチグハグさがあったのかなあ、という気がしてしまう(追っかけてたわけじゃないのではっきりとは言えんですが)。なんか、本番になって急に怪我上がりの梶山を頼りにしちゃったりするし。あと、平山・兵藤といった伸び悩んでる大学勢を重用して、水野あたりをはっきり軸に据えなかったのにも疑問が残るな。ベスト16に進出したのは立派。でも、北京五輪も大熊さんで行くのがいいのかどうかは微妙な気がするね。

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