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2005年06月16日

●日本×ベナン(ワールドユース)

フジテレビでワールドユース。日本 1-1 ベナン。勝ちたかったのはやまやまなんだが、今日の出来からすれば、むしろ負けなくてよかったというのが妥当ところだろうか。

ベナンのプレーを見て最も印象に残ったのは、大熊監督もコメントしているように、とにかく手足が長いこと。前半なんて相手の脇にボールをはたこうとしちゃ引っかけられるし、ベナンボールになると2人がかりで体を当てて奪わなきゃいけないし(守りに関しては元々そういうやり方だから特に問題ではなかったかもしれんが)。1点目のFWの切り返しも、鋭い動きというよりは大きなストライドで日本DFを惑わしたような感じだった。

対する日本の方は、大熊ジャパン特有の、というか山本ジャパンにも似た香りがあったけれども、中盤に味のないサッカー。横への展開は少なく、たまにあってもスピードがないために効果がなく、全体的には縦縦縦に放り込む戦い方になっている。梶山と平山がコンディションの問題もあって頼りにならないことを考えれば、監督自身が言っているように、もうちょいサイドをえぐる場面が出ないと苦しいのでは。

日本は「秘密兵器」梶山が先発出場。思い切った用兵ではあったが、結局体力がもたなかったらしく前半だけで交代。ボールを足下に収める能力は抜群なので攻撃の展開役としてはうってつけのはずなんだけど、今日はそこからのパスがイマイチだったような(これは受け手の責任も大きいけれども)。もしかすると監督としては、彼がもっとコンニャクドリブルでつっかけて平山やカレンのマークを外してくれれば、という思惑があったのかもしれない。前半終了間際の鋭いミドルシュートにはらしさがあったね。

他の日本選手では、完璧な同点FKを決めた水野はさすがオシム門下、非常に頼もしい選手だ(ありがとう)。あと、家長の独特のリズムの左足ドリブルは今後も大きな武器になってくれそうである。平山は長所が裏返って短所になっているというか、「柔らかさ」が「弱さ」に、「落ち着き」が「アグレッシブさの欠如」になってしまっている印象。繰り返しになるがもっとサイドを突いて、その上で攻撃陣が奮起しないとね。

ま、なんにせよ、とにかく次勝てばなんとかなる、という状況になったのはむしろ幸いとさえ言えるかもしれない。「勝たなければならない試合」。プレッシャーのかかる展開によって、そしてそれに打ち勝つことによって、若い日本の選手たちは鍛えられ、見違えるほどたくましくなるに違いない(前回の今野のように)。いやあ楽しみだ。

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