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2005年04月02日

●ヴィッセル神戸×FC東京

JSPORTSの録画でJ1第3節。早稲田大学ヴィッセル神戸 1-2 FC東京。アウェイゲームながら前に出る積極的な守備で前半2点のアドバンテージを得た東京が、最後詰め寄られながらも何とか逃げ切る。


前半は、東京得意の前に出る守備が炸裂。神戸のもたつき気味のパスを次々とカットし、即座にアタッカーへ送ってチャンスを作る。今日の石川・ルーカス・戸田は縦の動きだけではなく横に流れたりポジショニングを工夫したりする意識が強く、今までの試合では一番「3トップ」っぽく見えた。で、受けに回った相手がファウルやCKに逃げたところ、セットプレーで2点を奪う。神戸は播戸・カズの2トップが孤立気味で無得点。唯一見せ場だった播戸のドリブルシュートも、土肥が横っ飛びで弾き出す。

東京の先制点は、宮沢がFKを直接叩きこんだもの。ジャーンの巧みなフェイントを生かし、速度・コースともに完璧なシュートだった。2シーズンぶりの得点か…。思えば昨年は宮沢の「ズバッ!」が1回もなくて苦労したんだよな。そもそもこのFKを得た場面も、宮沢が高い位置からスルーパスを送って戸田が倒されたんだし、攻撃に関しては彼の重要性を再確認させられるこの1ヶ月である。2点目は…ヴィッセルのDFはあんなに早く今ちゃんを放しちゃいかんだろうよ。

後半に入って神戸は4バックに変更、FW和多田を投入して反撃に転じる。FWへのフォローとサイドの上がりがともに早く厚くなり、次々にチャンスメーク、さらに中盤にフレッシュな選手を入れて押し込む。東京もカウンターでとどめを刺そうとはするのだが、サイドをえぐった石川の超絶好のクロスを空振りするなど戸田が決定力を欠いてしまう(いつもの事だと言われればそれまでだが(笑))。北本の惜しいヘディングなどでひやりとしながら、2-0のまま終盤へ。

守りきりたい東京は、まず石川OUT梶山IN。これはサイドに起点を作られていたから栗澤を右に回したかったのだろう。次に宮沢OUT浅利IN。これも中盤が引き気味になるとはいえ宮沢の消耗度を考えれば仕方ない。そして戸田に代えて藤山……これはちとやりすぎだったかもしれん。全体がべた引きになって逆襲の手段がなくなったことでタコ殴りにされてしまった。で、89分に和多田のヘディングを播戸が押し込んで1点差。そしてロスタイム、こぼれ球を北本がロングシュートして、土肥が前に弾く。そのボールが播戸の足下に落ちて…。いやあ、代表の遠征で3週間試合してなかったのに、ここできっちりコースを塞いだ土肥ちゃんは本当に凄い。ありがとうよ。


総括するならば、前半の「機先を制す」戦いぶりが功を奏したものの、試合運び全体としては少々危なっかしかった、というところだろうか。藤山をアタッカーに代えて入れるのは当分禁じ手にした方がいいかも(笑)。攻撃については、早いボール奪取と流動的な横の位置関係により、3トップはそれなりの威力を発揮した。それはそれで今日のような試合はオッケー。が、遅攻になった時のこと、特にサイドをどう使うのだろうということが今度は気になってくる。加地には、去年までのようにガンガン追い越すのではなくタイミングの良いオーバーラップが求められるのだろう。彼は代表で培われた(よね?)判断力をどう発揮してくれるだろうか?

さて、来週は1週間の間に磐田(ホーム)・名古屋(アウェイ)・浦和(ホーム)という3連戦。相手関係からも、スケジュールのキツさからも最初の山場であることは明らかだ。がんばろう。

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コメント

現地で観戦してましたが、今ちゃんが試合終了と同時に跪いて両手で(グーで)ピッチを叩いていたのが印象に残りました。自分らが考えているよりも熱い選手なのかも知れませんね。
ウィングスタジアムはとてもいいスタジアムだと思うのですが、あのおっきい屋根が黒田硫黄の「メトロポリス」の野球場(「ットライック」「ゲームセッ」のシーン)みたいでした。
黒田硫黄といえば、最近アフタヌーンにて連載が始まりました!嬉し?(笑)。

>自分らが考えているよりも熱い選手なのかも知れませんね。
「冷静」では決してないし、かといって単純な「熱血」でもないし…わかりづらい感じですね、今野くんは。だからこそ、たまに垣間見える感情にはドキッとさせられるし、そこがけっこう魅力かも。

僕はウイング行ったことがないんですよね。見た目は非の打ち所がなさそうですが…。

>黒田硫黄といえば、最近アフタヌーンにて連載が始まりました!
あ、復活したんだ。そうかあ。アフタヌーンには『茄子』も連載していましたし、期待できそうですか?

すごくページの少ない続き物なんですが、『天狗党』や『セクシーボイス』より『茄子』のような雰囲気です(主人公はぺぺ)。神様がおりてるようすはないですけど硫黄らしさは感じられましたよ。

さっそくチェックしてみようと思います。

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