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2005年04月24日

●レアル・マドリー×ヴィジャレアル

WOWOWの録画でリーガ・エスパニョーラ。レアル・マドリー 2-1 ヴィジャレアル。レアル・マドリー、難敵相手に炎の逆転勝ち。いやあ盛り上がってきましたな。

同点・逆転ゴールそれ自体を演出したのはジダンやロナウド、サルガドの個人技であったが、それよりも印象に残ったのはベッカムのプレー。前半から守ってはしつこい絡みでボールを奪い取り、サイドからの高速クロスとミドルシュートでチャンスを演出、味方に対しては絶えず激励を飛ばす。チャラチャラした印象で語られがちな彼だが、イングランド代表の主将を立派に務めていることからもわかるように、体の中には熱い闘志を秘めている男なのである(飛ばした反動で後半はバテていたようだが)。加えて、彼の高速パスによってオーウェンの走力も生きるようになった。

ベッカム・オーウェンの奮闘が意味するのは、「余剰戦力」と化していた銀河軍団の一部が、ここに来てようやく真に戦力となりつつあるということだろう。他のメンバー、ラウールやジダンだけでなく、ロナウドやロベカルも目の色が変わってきているように見える。今季のリーガの覇者に最も相応しいのがバルサであることに変わりはないとは思いつつも、今のマドリーもまた捨てがたいような気がする。はるか遠くから眺める東洋の傍観者としては、こうなったら、最後までもつれにもつれてしまってほしいところだ。

と思って観ていたのだが、終盤に相手選手との小競り合いでジダンがレッドカードを食らってしまった。おまけに次はサムエルもサルガドも出られないのだという。すげえ大ピンチじゃん。これを乗り越えてバルサに肉薄できたら、それこそ本当に凄いことだと思うのだが…。

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