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2005年03月16日

●アイルランド×フランス ('05シックスネイションズ)

JSPORTSの録画で6カ国対抗ラグビー。アイルランド 19-26 フランス。勝つには勝ったが、どうも今大会のフランスはすっきりとさせてくれないのだよな…。何がやりたいかわからないというか。

この試合でも、前半果敢なパス攻撃とモール突進を織り交ぜて一気に2トライを奪い、そのまま快勝してもおかしくない雰囲気だった。でも、後半風上に立ってからは変なキックを多用して、早めの大量交代も悪い方に作用したか、全くリズムを失ってグダグダと受身に回る。最後ベッツェンのボール奪取からドミニシが走りきって何とか突き放したものの、どうも足元がおぼつかない感じ。チームの芯がしっかりとしていないので、流れによって力が大きくブレるような。

おそらくラポルタ監督は、相手から見て「何をしてくるかわからないラグビー」、ポジティブに言えば「奔放なラグビー」のようなものを目指しているのだろうけど、これっていつか完成形に近いものになるのだろうか。今は苦し紛れのトリッキーなプレーが多いように見えるし、なんだか絶対に終わらない実験のような気もするのだ。サッカーのアテネ五輪日本代表っぽいというか。

まあ、でも、よく考えればフランス代表が盤石の強さを発揮したことなどおそらく一度もないのだし、そうしたフラフラ加減と、その中から時折飛び出すフレアこそがまさにフレンチ・ラグビーを特長づけるものなのかもしれないな、などと思ったりもする。ここら辺については今後しばらく(次のW杯まで?)観察してみようか。

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