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2005年03月14日

●シャルケ×バイエルン

JSPORTSでブンデスリーガ。シャルケ04 1-0 バイエルン・ミュンヘン。異様な盛り上がりの中で行われた天王山の一戦は、リンコンのFK一撃でホームのシャルケ勝利。

超満員、青色に染まったドーム球場。一斉に飛び跳ねるサポーターで絶えず波打つゴール裏。そしてファウル上等の気迫のぶつかり合い。首位攻防戦にふさわしい雰囲気の中で試合は行われたのだが、そういう時にモノを言うのは場数。ホームのシャルケはボールを支配し、前がかりになるものの、やや闘志が空回り気味。一方のバイエルンは中盤以降の守備をがっちり固め、攻めてはバラックを軸に人数をかけない効率の良い攻め。バイエルンスタッフの笑顔を見るまでもなく、後半途中まで余裕を持っていたのはバイエルンの方だった。だが、しかし。

69分に飛び出した10番リンコンのゴール。ペナルティボックス外やや左から、枠ギリギリではなかったけれども、素晴らしいスピードと弾道でGKカーンの斜め上を抜いた。攻めあぐねていた時間帯に飛び出した、まさに値千金の一蹴り。これはバイエルンとしても予想外だったに違いない。その後はボールの動きが見違えるように活発になり、今度は押し込むバイエルン、カウンター狙いのシャルケと立場が逆転。スリリングな攻防が続いたが、両チームGKの堅守もあって得点には至らず。結局シャルケが逃げ切った。

この試合、ピッチ上の能力ではバイエルンが圧倒していたように思う。GKはかろうじて互角。でもあとはDFラインの安定感でも、いざ前がかりになった時のパスワークでも、さらにはFWの与える恐怖感でも、赤色の動きが青色を上回っていたのではないか。それでも勝つことができたのは…やっぱりホームの力は偉大なんだ。そうとしか言いようがない。

この試合でついた差はたったの勝点3。バイエルンの底力を考えれば、ようやくこれで互角と言える程度かもしれない。それでも、この試合の、紙で出来た「にせものの」優勝プレートを懸命に掲げる青い人々の姿を見れば、何となく今年はシャルケに勝たせてやりたい気がしてきた。

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