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2005年03月07日

●『死亡遊戯』

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BSの録画で、ロバート・クローズ監督ブルース・リー主演『死亡遊戯』観る。これはヒドイ(笑)。笑っちゃうくらいにヒドイ。「あまりのデタラメぶりに、かえって愛してしまった」なんて人がいそうなくらいの出来である。

クライマックスのクンフー・シーンをわずか10数分撮ったところでリー先生が亡くなってしまい、仕方がないので残りの場面は吹き替えてテキトーなあらすじをデッチあげて完成させた作品、というのは知ってはいたけれど、これはいやはやなんともマヌケだ。

犯罪組織に狙われて重傷を負ったアクション・スター(まあリー先生本人を見立ててるわけですな)が反撃し、復讐を遂げる!という筋立てはいいとして、それまで銃などの武器を使っていた組織の連中が、なんでクライマックスになると急にクンフーで対抗しちゃうのよ。夜のビルに忍び込んだはずが、なぜか中は昼間の五重塔だし(笑)。

吹き替え役の俳優(確かユン・ピョウだよな)も、頑張って似せてはいるんだろうけど、(当たり前だが)顔も体型も声色も動きの癖も相当違って見える。でかいサングラスで無口なのもざーとらしすぎるし、何より(リー先生にはピッタリだった)トラックスーツがブカブカだ…。

ラスト近く、リー先生本人のクンフー・アクションはさすがの迫力。最後の巨人との対決は神話世界の趣すら漂う名シーンだ。レンタルで借りてきて、ここだけ観ても十分その価値はあると思う。ただ、それまでのトンデモ場面の数々に引きずられているのか、ファンにはシビれるはずの怪鳥音も、どことなくやりすぎというか、ユーモラスに聞こえてしまうのであった。ま、『カンフー・ハッスル』じゃないけど、超絶アクションとギャグは紙一重ということか。

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