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2005年02月06日

●東芝府中×ヤマハ ('05マイクロソフトカップ決勝)

秩父宮ラグビー場で、マイクロソフトカップ決勝。東芝府中 20-6 ヤマハ発動機。地味ながらなかなか締まった攻防で、勝負らしい勝負を見たなあ、という試合。


前半は風上の東芝がほとんど攻め込みっぱなしの展開。ヤマハは粘り強いタックルと統率のとれた守備・モールで耐えるが、しかしSOネイサン・ウィリアムスのキックの当たりが悪く、押し返しきるには至らない。FB立川がスワーブで抜けて東芝先制、さらにドライビング・モールで1トライ追加。ヤマハはPG1本を返すのみ。12-3でハーフタイム。ただ、9点差というのは微妙な点差ではあった。

後半になると、風上側に回ったヤマハのDFライン裏へのキックが効果を発揮し始める。開始早々にPGを決めて6点差。さらに東芝陣22mライン内での攻防が続く。おそらく、この「前半耐え、後半東芝陣での局地戦に持ち込む」というのはヤマハのゲームプラン通りだったのだろう。東芝は自陣からでもパスを回して逆襲を図るが、そこにヤマハDFの青い壁が立ちはだかる。勝負の分かれ目、大事な大事な「次の1本」を巡る争い。だが、東芝は最後まで崩れなかった。

33分、東芝がPGを決めて9点差。そして終了間際の攻防、見事なタッチキックからゴール前までヤマハが迫るが、WTB富岡が痛恨のノックオン。そこからのキックをヤマハBKが処理しあぐねた所に恐るべきフィジカルを見せる東芝DFが襲いかかり、ターンオーバーからのパス攻撃でまたもFB立川が抜ける。チームメートたちの、そして自身のガッツポーズとともに立川がゴールラインを越えて試合の決着がついた。


準決勝までとは違って苦しんだ東芝だったが、防御のねばり強さと「横展開もモールもイケる」懐の深さで接戦を制した。さほどスター選手を揃えているわけでもないのに、これで堂々の二冠目獲得。三冠獲得の可能性も非常に高いと言っていいだろう。薫田監督は素晴らしい仕事をしている。くどいようだが、早くジャパンの監督になってほしい。

ヤマハは、相変わらず組織力はあるし守備は堅いのだけれど、どうも決定力に欠けるところがあるようだ。ファンにしてみれば「四宮がいてくれれば…」というところかもしれない。村田亙さんが現役のうちにタイトルを取らせてあげたいと思うけれども…。日本選手権は頑張ってほしい。

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