« 28年目のラグビーワールドカップ (中編) | メイン | 日本ラグビー史上最高の白星 (日本代表×南アフリカ代表) »

2015年09月17日

●28年目のラグビーワールドカップ (後編)

中編からつづく)


第6回(2007年)はフランス大会。南アフリカが豪州に続く2度目の優勝を飾り、日本は豪州、フィジー、ウェールズ、カナダを相手に1分け3敗の成績だった。

日本代表は2004年以降の迷走からチームを立て直し、ヘッドコーチにNZの英雄ジョン・カーワンを迎えて臨んだ。4試合の過密日程を乗り切るためにターンオーバー制を採用してフィジー戦・カナダ戦に注力したジャパンだったが、フィジーには4点差の惜敗。カナダには後半ロスタイムのCTB平のトライとSO大西の劇的なコンバージョン成功で引き分けに持ち込んだものの、「あと一歩」の印象が残る大会だった。

この時はチーム全体としてはかなり地力が上がっていて、「2勝は行けるのでは」という雰囲気はあったように思う。特にフィジー戦は惜しかった。後半、小野澤が投入されてDFを切り裂くランを見せた時、テレビ解説の清宮克幸さんが「ああ、これで小野澤が勝負を決めるんですね」みたいなことをつぶやいたのを覚えている。結果的には届かなかったのだが……有賀やニコラスもいていいチームだったんだがなあ。

優勝した南アは、何というか、非常にバランスの良いチームだった。FWのフィジカルに頼りすぎず、NO8モンゴメリーのプレースキックとWTBハバナの快足で仕留めるスタイルは完成度が高かった。あと、HCジェイク・ホワイトの襟の高いヘンテコな洋服ね(笑)。準優勝のイングランドもピークは過ぎたチームだったけれど、ウィルキンソンのPGで僅差を制するしぶとさに唸らされた。ウィルコはやっぱり凄いよ。


第7回(2011年)はニュージーランドで開催。地元NZが豪州と南アに並ぶ2度目の優勝で、日本はフランス、NZ、トンガ、カナダと戦ってまたも1分3敗だった。

日本のHCは前回に続いてカーワンだったんだが、その年のパシフィック・ネーションズカップで優勝して戦績が良かった割にあまり期待が盛り上がっていなかったんだよね。おそらくファンもカーワンの手法的な限界とチームがピークを過ぎていた事を微妙に感じ取っていたのではなかろうか。で、案の定というか、主力を温存した仏戦とNZ戦で大敗、トンガとカナダにも勝ちきれず、またしても2勝目はお預けとなった。

ボコ負けだったオールブラックス戦やミス連発のトンガ戦はとにかく残念な内容だったんだけど、カナダ戦は不思議な雰囲気だった。後半残りわずかまでリードしていながら立て続けにトライとPGを献上して23-23の引き分け。でも、最初から最後まで何だか勝てる気がしなかったんだよね。「これは根深いぞ」というか、どうやって勝ち癖をつけたらよいのか、このままでは一生勝てないのではと途方にくれたのだった。

ニュージーランドは、2度目の開催で2度目の優勝。もっとも、決勝のフランス戦では危ない時間帯もあり、地元の割に強さを見せつけられなかったという印象もある。ま、「やっと勝てて良かったね」というべきなのかもしれないが。それよりも、アイルランドが南アを破ったり若いウェールズが準決勝に進出してフランスと接戦を演じたり、北半球の国の活躍が目立った大会だった。勢力図が変わりつつあるというか。


てな感じで、3回に渡って28年間を振り返ってみた。

全体としては、南半球の優位は動かないながらも優勝国は毎回移り変わり(連覇した国はまだない)、それぞれ違った見せ場があってどの大会も面白かった。その間、大会の規模は見違えるほど大きくなり、観客は何倍にも増え、選手たちはプロのアスリートとなり(第2回まではアマチュア規程があったのだ)、ジャージーからは襟がなくなって、テーマソング『World In Union』も色々なバージョンができた。

変わらないのは、日本が負け続けていることくらいか(笑)。全然笑い事じゃないんだけど、まさか24年間も勝てないとはなあ。カナダだってアメリカだってトンガだって複数回勝ってるのに。JSPORTSのインタビューで福岡君が「ジャパンはW杯で勝ったことがなく……」と話してるのを見て思わず「おいおいジンバブエ戦があるぞ」とツッコミを入れたのだが、よく考えたらあれは彼の生まれる前の話なんだね(笑)。

いや、ホント、24年経ってしまったのである。

ということで今回の第8回大会、僕の注目点はとにかく「日本代表が勝てるかどうか」。ジョーンズHCは決勝トーナメント進出を目標にしていて、実現したらもちろん嬉しいんだけど、実際にはなかなか難しいのではないかと思う(というのは負け犬根性なのか?)。だから、とにかく1勝。まず1勝。そこからさらに高みを目指すための足がかりをつかんでほしいのである。それがスコットランドならば最高、と。うん。

あと忘れちゃいけないのは、今回から日本代表のユニフォームが赤白の「桜のジャージー」に戻ることだろう。第2回大会の宿澤ジャパンまでさかのぼるかどうかはともかく、ファンにとっては大事なことだ。ノスタルジーとともに戦えるのはまことに喜ばしいことだと僕は思う。


日本代表以外では、前回の勢力変動の兆しもあったし、北半球勢の活躍を期待したい。イングランドは地元の大声援もあって勝ち進むだろうから、後はウェールズとアイルランドが上位に進めば相当に面白くなるだろう。でも、ウェールズはイングランド・豪州と一緒の組に入っちゃったのか(しかもFBハーフペニーが負傷で欠場)。うーむ。つーか、開催国が「死の組」に入っちゃうあたり、良くも悪くもラグビーである(笑)。

いやー、あれこれ書きすぎて何だかわけわからなくなってきたけど、とにかく明日が開幕だ。いよいよ楽しみになってきた。頑張れジャパン、俺も睡眠不足には負けないぞ!!みたいな(笑)。頑張ろう。


↓よかったらクリックして下さい。
にほんブログ村 その他スポーツブログ ラグビーへ
にほんブログ村

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://umanen.org/mt/mt-tb.cgi/2824

コメント

南アフリカ戦のこと早く書いてください--

南アフリカ戦のこと早く書いてください--

書きました!ありがとうございます。

http://umanen.org/blog/2015/09/post_640.html

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)