●とりあえず水飲んで次頑張ろう (FC東京×モンテディオ山形)
FC東京 0−0 モンテディオ山形 (J1第20節 味の素スタジアム)
今回はさすがにディテールを書く気にならないというか。まー、辛い試合だった。
とにかく観ていてストレスのたまる試合だった。蒸し暑い気候、いま一つ工夫と精度を欠く攻撃と枠に飛ばないシュート、山形のほつれを見せぬ手強い守備、交代枠と勢いを削ぐ怪我の続発、安定感を欠きヒステリックなレフェリング、そして7分の追加タイムと報われぬ総攻撃……。
一言で表せば「ちくしょう」である。もう一言付け加えるなら「悔しい」か。冷静に論評するなら「優勝を目指すチームならばこういう試合こそ勝点3を取らなければ」と言うべきなのかもしれない。
でも、まあ、何というか、こういう試合だからこそ、サッカーファンとしての自分の立ち位置を強く意識させられるのも確かなわけで。つまりサッカーなんてものはどこまで行ってもままならぬものであって、僕たちはその中でもがく選手たちの姿にこそ共感を覚えるということだ。
しゃーない、こういう試合もあるよ。あんなスタンドで座ってても汗が噴き出すような暑さの中で「もっと走れ!」なんてとても言えないし、微妙なレフリーに当たるのも巡り合わせで仕方のないところだし。ましてや前半で2人も負傷交代しちゃったら……とにかく次だよ、次、みたいな。
ま、あえて言うならば、悔いが残るのは前半22分に前田のパスで中島がDFの背後に抜け、GK山岸と一対一になった場面だろうか。迷わず自分で決めに行ってほしかったところだが、横の味方を探して撃つのが遅れてしまったね。山岸の間合いの詰め方も素晴らしかったけれども。
唐突だけど、中島翔哉には「10番」を背負える選手になってほしいな、と思った。別に梶山の背番号を奪えとかいうことではなく「10」じゃなくても「14」でも良いけれど、とにかくチームの勝ち負けをそのまましょいこめるくらいの選手になってほしい。今日の悔しい経験はその第一歩になれば。
あとは、無理やりポジティヴに考えたら、浦和やガンバ、川崎が足踏みした状況でこの勝点1は決して悪くはない結果ではなかろうか。年間勝点1位を目指すにせよステージ優勝を目指すにせよ、まだまだ悪くない位置につけているわけで、悲観する必要は全くない(と思いたい)。
ため息の中で終了のホイッスルが鳴った直後、梶山も太田もいなくなった中で頭を打ちながらも駆け回って奮闘していた高橋がピッチに突っ伏してしまったのを見ながら、とりとめもなくそんな事を考えていた。まずは涼しいところで少し休んで、また次の土曜日頑張ってほしいぞ、と。
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