2015年09月20日

●日本ラグビー史上最高の白星 (日本代表×南アフリカ代表)


日本代表 34−32 南アフリカ代表 (ラグビーワールドカップ2015 プールB第1戦)

世界をあっと驚かせる、そして日本のラグビーファンにとってもあっと驚く結果だった。第8回ラグビーワールドカップの緒戦、日本代表は世界ランク3位の超強豪・南アフリカとの接戦を制して24年ぶりの白星。「ワールドカップ史上最高のアップセット」であり「日本ラグビー界最大の金星」である。


まさかこんな日が来ようとは。それも、これほど早くとは。あまりの快挙にどう喜んだら良いのか、僕は正直戸惑っている(笑)。

ラグビーにおいて番狂わせを起こすためのお手本のような試合だった。大会初戦、優勝候補の相手が手堅く、力にものを言わせて突進してくるところ、低くしつこいタックルで粘り続け、ここぞという場面ではDFが思い切り飛び出してミスを誘発する。南アの4トライのうち2つはタックルミスでそのまま独走を許したものだけど、逆に言えばそれ以外の場面でいかに精度の高い守備ができていたか、ということだ。

勝因の一つは、ミスが少なかったこと。結局ハンドリングエラーは3つしかなかったのかな?相手がハードヒットの権化みたいなチームであることを考えたら、これはとんでもない数字だろう。懸念していたハイパントなどのキック処理についても、松島が一度弾いたくらいで、後は五郎丸を筆頭に確実に処理するか互角に競ることができていた。ミスの少なさは持ち味を出すことにつながるし、地力が上がった証拠でもある。

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