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2006年04月10日

●FC東京×ジュビロ磐田(前編)

土曜の午後、味スタでJ1第7節。FC東京 3-1 ジュビロ磐田。横浜戦の「ガーロやめろ!」コール以来、いやそれ以前から漂っているモヤモヤを吹き飛ばすために、そして次のステップにチームが進んでいくためにも、是が非でも勝ってほしい一戦だった。そして、期待通り、いや期待以上の内容とスコアでの快勝。多くの東京ファンにとって、「これが観たかったのだよ、これが!」というゲームだったのではあるまいか。


キックオフ。立ち上がりから東京が積極的に前へ出る。この日は伊野波が名波をマークし、それ以外は早めに受け渡す守備。前節よりもやや穏やかめに修正したというところか。全体のバランスが改善し、ボールを奪ってから攻撃へのシフトがスムーズになった。茂庭・増嶋を残して両SBも押し上げていく。2分、梶山の楔のパスをルーカスがダイレクトにDFラインの裏へ流し、ササが抜けるがオフサイド。4分、スローインをペナルティボックス内で受けたルーカスが振り向きざまにシュートを放つが、これはあさっての方向へ。

しかし、東京の攻勢は長続きしない。判断の迷いとパスを受ける動きの少なさ、そして弱いパスをカットされる場面が目立つ。梶山は寝ぼけているかのように動きが鈍く、今野も萎縮気味のように見えた。スタンドからため息が漏れる。守備の方は増嶋がカレンと互角以上に渡りあい、茂庭と土肥は抜群の安定感。4-5-1の布陣でサイドからの崩しを狙う磐田の攻撃が迫力を欠いたせいもあり、点を取られる気はあまりしなかった。問題は先制点。15分、ゴールライン際からルーカスがマイナスのグラウンダーを入れ、走り込むササがシュートするも宇宙開発。

ところが、ここで驚くべき大爆発が。23分、右サイドのボール争奪戦から栗澤が斜め内側に持ち上がり、ペナルティボックスへ走り込むルーカスに浮き球のパス。これをルーカスはダイレクトに右足で軽く蹴り上げ、ボールはジャンプする能活の手を越えて逆サイドのゴールネットに吸い込まれていった。ゴール!!「後方からの浮き球をダイレクトでループシュート」って、ムチャクチャ難しいやん。あんたそれどこに隠してたの!という感じで1-0。これで一旦東京の攻撃に勢いが戻ったかに見えたが…。

26分、磐田は右サイドのパス交換からMFファブリシオがペナルティボックス内の名波へパス。名波は伊野波に付かれながらも、巧みにヒールキックで縦に走るファブリシオへリターン、グラウンダーのクロスを増嶋に競り勝った村井が蹴り込んで同点。うーむ。先制したばかりでもあったし、DFの人数は足りていただけにいかにも淡泊な守備に見え、ちょっと残念な失点だった。もう一度組み立て直し、やり直しである。28分、栗澤からパスを受けた規郎がDFと競りながらクロス、ファーで伸び上がったササが頭で狙うもわずか左に外れる。

32分、梶山から右の徳永に展開、タテ勝負からのクロスは惜しくもルーカスに届かず。ここら辺、梶山の目がちょっと覚めてきたように見えた(笑)。33分、梶山の浮き球でオフサイドギリギリにルーカスが飛び出し、ニアのササへラストパス。ササはうまく合わせてシュートしたが、GK川口能活に防がれてしまう。34分にはペナルティボックス脇の村井から中寄りをフリーでオーバーラップする鈴木秀にパスが通るも、シュートは土肥ちゃんが倒れながら押さえる。磐田は後方からの飛び出しが1つの狙いのようだが、サイドに偏りすぎていて攻撃パターンはさほど多くない。

そして42分。伊野波のスルーパスで右サイドルーカスが抜けてクロス、ペナルティボックス内DF2人の間でササが胸トラップからシュート!完全に決まったかと思われたが、能活に当たってノーゴール。そこでさすがはササ、倒れながらもはね返りをまた右足で狙うが、これも能活がはたき出し、さらにササが蹴ったキックはポスト右を抜けた。「これが決まらんのか…」一瞬嫌な雰囲気になりかけたが、その直後のCKでなんとまたルーカスのボレーが炸裂!足を伸ばして叩いたボールは横っ跳びの能活の手に当たりながらもゴールイン!これは大きかった。2-1でハーフタイム。


(後編に続く)

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