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2005年11月26日

●東すか14号&川崎フロンターレ戦

今日は東すかの配布日ということで、午前中から出かける。男4人で50kg(+配布用具)をキャスターで引きずり、京王線を乗り継いで新宿から飛田給へ。幸い今回は大きな遅れもなく、ソシオ開門とほぼ同時に入場。

で、東すか14号だが……おかげさまで5千部が完配。ホーム最終戦ゆえの高揚感と、あと第13号「スタジアムに行こう。」がかなり良い出来だったせいもあるのかな?かなり嬉しい。下山けんと力作の表紙(ケーキ買って、皿の上の文字と撮影は自分でやったらしい。マメな男だ)がかなり好評だったようで、「いつもより女の子が多かったよ」とニヤつく編集長であった。

ともかく、読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。時折かけていただく「楽しみにしてます」との言葉が、僕たちにとって何よりの励みです。感想・激励・批判等、どしどしコチラまでお寄せ下さい。今後も続けるかどうかはまだわかりませんが、もし来年以降もお会いできるとすれば、またよろしくお願いします。

 

さて、肝心のJ1第33節。FC東京 1-1 川崎フロンターレ。「ある意味今年の縮図」というフレーズはMendozaおじさんが先に書いてしまったようだが、僕もだいたい同じように思った。前半グダグダで相手の思うつぼ、後半に入ってもなかなか立て直せず、しかし最後は選手の気合いと力ずくの起用で何とか帳尻を合わせた、と。ただ、最後15分間の猛攻はとにかく熱く、今日に関してはあれが観れただけで結構嬉しかったかも。勝てなかったのはもちろん残念だけど。

川崎は以前J1に上がってきた時とは全く異なり、良く言えばソリッドな、悪く言えばかわいげのないチーム。飛び抜けたタレントはいないが、局面におけるユニットとしての動きが徹底されていた。全体としてはエグい当たりも辞さず(鹿島テイスト?)に自陣を固め、外国人+我那覇のカウンター狙い。やや腰が引けすぎにも思えるが、1部昇格1年目のチームとしてはやむを得ない「現実路線」ということか。実際、結果は出ているし。

東京の方は、相手に引かれた事もあって、攻撃の構築に苦労。やはり馬場憂太の欠場は大きかった。代わりに入った栗澤はバランスに気を配りすぎるところがあるので、「石川のいない東京」でトップ下を張るには(今のところ)ややパンチ不足。攻撃の組み立てに関しては梶山に過大な負担がかかってしまったように思えた。こういう場合、ボランチに宮沢なりを入れて梶山を前に出せばいいと思うのだが…梶山のプレースタイルだとトップ下は窮屈、という判断なのかな。

で、22分に東京DFのマークの受け渡しが曖昧になったところ、中村が右サイドから狙いすましたロングシュートをゴール左上に決めて川崎先制。東京側は規郎の強引なドリブル突破(全く迷いがないのがいいね)などで反撃を図るも、川崎の人数をかけた守備を崩しきれない。川崎のカウンターには茂庭(完璧)とジャーン・藤山(よく頑張りました)が立ちふさがって失点こそしないものの、いやな雰囲気で時間が経過していく。阿部を前に栗澤を右に移す2トップ化、栗澤OUT戸田INの交代も功を奏さない。

スタジアムの空気が代わったのは、70分を過ぎて梶山に代わり宮沢が、さらに加地に代えて金沢が投入されてから。理屈抜き、問答無用、「中盤?なにそれ」という感じの攻撃態勢。前に並ぶアタッカーにガンガンボールが入れられ、勝負勝負勝負!そしてCKを獲るたび、宮沢のキックへの期待で場内の空気が熱くなっていく。川崎側には相当なプレッシャーがかかったことだろう。これぞホームスタジアムのアドバンテージだ。

堤防に穴が空いたのは78分。CKのはね返りを拾った金沢がゴール前に入れ、ジャーンが折り返し、マークを外していたササが押し込んだ。狙いすましたヘディングシュート!ヴェルディ戦、新潟戦、そしてこの試合と、本当にありがたい選手である。そして、その後はまさに総攻撃。押し寄せる東京アタッカーの波に川崎DFは決壊寸前、次々とチャンスが生まれる。規郎のドリブルがDFの壁を突き破り、金沢のミドルシュートがサイドネットを叩き、吉朗の弾丸シュートが枠を襲う。しかし、惜しい場面は幾度もあった(特に金沢のシュートは決まったと思った…)が、ついにゲットできず。うーん、惜しかった。



試合後の監督挨拶。試合終盤がいい雰囲気だったこともあり、スタンドにはウケていたし川崎ゴール裏とのかけ合い(ブーイングを受けて、「フロンターレもいいチームです」「関塚監督も応援してます」と返した)なんかはいつものヒロミだった。が、挨拶後選手と一緒にスタンド前を歩いている間は特にそうだったけど、ちょっと表情が硬いようにも見えた。まあ、色々と難しい時期ではあるのだろう…。

この日、試合前、試合中、試合後と、ゴール裏からは盛大な「原東京!」コールが起こっていた。留任を求める横断幕も出ていた。クラブの判断はまだわからない。印象としては、ファンの「声」に応えて契約延長という目もあるのかな、とは思う。僕個人としては、前から書いているとおり、ここは契約満了で退任ということで「一区切り」した方がいい、という意見ではある。どっちにしろ、多分今週中には結論が出る(というか、そろそろ出さないとマズイ)。

監督が替わるにせよ替わらないにせよ、今年はとにかく色々な反省点の残るシーズンであった(まだ終わってないけど)。それを糧とし、「二の舞」を避けることができるかどうか。FC東京というチームの知恵が試されている2005年の冬である。


試合後は新宿三丁目に出て焼鳥屋で飲み会。焼き鳥とジョッキの生ビール(サッポロ!)は非常に美味しかったのだが、睡眠不足と昼間立ちっぱなしの疲れが出てすっかり酔っぱらい、「もう一軒行くぞ!」と意気込んだのはいいものの、すぐにグダグダになってしまいましたとさ。けんとには迷惑かけたかもしれん。ごみんに。

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