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2005年03月20日

●FC東京×柏レイソル(サテライト)


午後、西ヶ丘サッカー場でサテライトリーグ。FC東京 1-1 柏レイソル。実はサテライト戦というのはあまり観たことがなかったのだけれど、良かったなー。Jリーグも最近はでかいスタジアムで派手に試合するのが普通になっちゃったから、たまにこういう雰囲気のサッカーを観ると非常に楽しい。

スタンドからわずか数mの距離にあるピッチ。選手の声もコーチの指示も、体のぶつかり合う音までが全て聞こえる。観客は1300人ほどで、チームへの愛情に溢れた人たちが多そう。のどかな環境と真剣で静かな闘い。JFLやJ2時代を思い出す、なんて言うとジジむさいか?日立台も素晴らしいが、やっぱり西ヶ丘は格別である。

試合の方は、アタッカーの精力的な動きとショートパスで攻め込む(トップチームに比べれば精度は低いが)柏に対し、浅利・増嶋・迫井・前田ら東京DF陣ががっちり守る展開。攻撃では、浅利からサイドへいいパスが通った時に規郎のドリブル等でチャンスが生まれるものの、中央攻撃がほとんど機能しない。祐介にはボールが収まらないし、ダニーロの味方との噛み合わなさはハンパじゃない感じ。イ・チュンソンのクロスをダーマスに決められ(!)、0-1で前半終了。

後半、ダニーロに代わって梶山が登場。梶山はパスの弱さが目立つなど出来はまだまだだが、ともあれこれで「中の前」にボールの落ち着き場所ができて、しかも梶山はきちんと左右へ散らす、ないし味方を使う意識がある。開始早々に小林が右サイドを突破、クロスをファーサイドで梶山がヘディング、見事GKを抜いて同点。その後も両チームともに決勝点を奪おうと攻めあうが、東京にはゴールゲッターがおらず、柏のチャンスも東京DFがギリギリしのぐ。結局、タイスコアのまま試合終了。

以下、細かい感想とか。

○ユルネバ、選手紹介、入場の曲、いずれもトップの試合と一緒なんだけど、西ヶ丘の音響ではかえってサビシイ。
○DFラインを仕切りまくりの増嶋。カバーリングの範囲も広がってきたみたいだし、今年はイケルか?
○寡黙にプレーし続け、迫井から「声出せ!味方動かせ!!」と怒られる前田。
○ダニーロがオフサイドになる度にスタンドで起こるかすかな失笑(もうちょいガンバレ)。
○逆サイドの攻防時、「ボール寄こせ!」と両足でピョンピョンする尾亦。
○相手をファウルで倒し、速攻で自陣に逃げ帰ろうとして「謝っとけ!!」と遠藤にツッコまれる尾亦(笑)。
○新人鈴木健登場も、出場直後からミスパス。しかし、味方は間髪入れず「いいぞ健児!」「ナイスプレイ!」とフォローの声。チームや…。
○藤田の突進力はチームの力になってくれそうな感じ。
○梶山は、普通の人が必死こいてする動作を「普通に」しちゃうんだな。そこにいい意味での「違和感」が生じる、と。
○柏側は薩川御大がCBで出場。さすがの守備を見せてくれたのだが…やっぱり半袖。健在なり(笑)。

まあ、サテライトはトップの鏡ということなのか、今日も昨日同様「一対一サッカー」になっちゃってたのは否めない。中盤の前目には、自分一人でやろうとするのでも特定の人とコネコネするのでもなく、周りを使って攻撃全体を「動かす」人がいてほしい。今の梶山で十分とは決して思わないけれど、今のままだとダニーロは憂太・梶山の後塵を拝すことになるだろう。

あと、やっぱりゴールゲッターがほしいよね。

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