2007年08月29日

●梶山が、平山が、ヤッタヨ!!

FC東京 5-0 サンフレッチェ広島 (J1第23節 広島ビッグアーチ)
 
 
祝、連敗脱出!!というか、中断明けの惨めさはどこへやら、なんとも派手な勝ち方をしたもんである。そこが良くも悪くも東京らしいというか何というか……。


前半の先制点は梶山のFKが直接決まったもの。距離は30mくらいだったろうか?ボックス右斜め前から右足を一閃、ボールは高速で揺れながらゴール左上隅に突き刺さった。画面のスローで見る限り全くの無回転ではなかったようだが、スピード・変化・コースのレベルが尋常ではなく、梶山らしい「規格外」のゴールだったように思う。

追加点は後半に入って54分、赤嶺。栗澤のクロスをGKがキャッチしかけたところにあきらめず競りかけ、一瞬早く触ってゲット、といういかにも赤嶺らしいゴール。ほらー見たでしょ原さん、だから赤嶺使いなさいってば!!こういう事があるんだから。この場面はGKのプレーも軽率な印象で、なぜか下田が欠場(怪我?)したのは東京にとっては幸運だったか。

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2007年08月28日

●『グラインドハウス』観たぞ~


月曜の午後は、六本木ヒルズのTOHOシネマズで『グラインドハウス』USAバージョン。ご存知クエンティン・タランティーノ&ロバート・ロドリゲスの新作(豪華オマケ付き)だが、ちゃんと本来の2本立てで観られるのは8月いっぱいだけ。これは見逃してはならんと、遅い夏休みをとって駆けつけてみた。平日の昼間ながら、いかにもオタッキーな人々で劇場は半分以上の入り。みんな、学校や仕事はどうしたんだ(って、俺もか)!


まず最初に流れるのは、ロドリゲス監督のフェイク予告編『マチェーテ』。組織に裏切られて瀕死の重傷を負った殺し屋がマチェーテ片手に復讐の殺人鬼と化す、というお話(多分)。全編に漂うハッタリ感が非常に楽しい一作。神父(元殺し屋)がライフル2丁で悪い奴らを殺しまくるわ、超グラマーなお姉さんたちがいちゃつくわ、クライマックスは大爆発をバックにガトリング・ガン撃ちまくり!だわで……つーか、そもそもダニー・トレホが主役って(笑)。

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2007年08月26日

●あれから1年、でっか (浦和レッズ×FC東京 テレビ観戦)

浦和戦は所用のため現地に行けず、スカパーの録画中継で観戦。浦和レッズ 3-2 FC東京。中断明け3連敗のFC東京に対し、ガンバ戦を含む連勝で首位に立った浦和レッズ。あまりにも対照的な戦績の両チームだったが、試合は意外と(?)拮抗した点の奪い合いに。健闘した(という言い方が哀しいね)東京だったが、強豪チームの抜け目なさも見せつけられる形で1点差の敗戦。これでとうとう4連敗となってしまった。
 
 
立ち上がり、東京の出来は悪くなかった。守っては前目からプレッシャーをかけ続け(ただしDFラインは低め?)、パスで組み立てる浦和の攻撃を寸断。攻めては前節やっと実現したルーカス・赤嶺の2トップが前線に変化をもたらし、石川・リチェーリも中寄りのプレーを交えてDFをかき回す。梶山も悪くない動き。ボックスすぐ外でのFKは阿部が外し、田中達也のドンピシャヘッダーは塩田が際どく弾き出した。序盤はスコアレスで乗り切ることに成功。

前半の中頃を過ぎると、鈴木啓太が神経質にファウルを繰り返すなど浦和側のリズムが乱れ、流れは東京に。25分、梶山のインスイングのFKに徳永が飛び込むも髪の毛一本の差(?)で触れず。30分には石川のループが枠をかすめる。そして33分、中盤のパス交換からルーカスのスルーパスでリチェーリがDFラインの裏へきれいに抜け、シュートをGK都築が弾いたところにきっちり詰めていた赤嶺がゲット!実にいい形の得点だった。

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2007年08月24日

●『ショーン・オブ・ザ・デッド』

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DVDで『ショーン・オブ・ザ・デッド』観る。イギリスの新鋭監督エドガー・ライトと主演・脚本サイモン・ペグのコンビによる、ジョージ・A・ロメロ作品へオマージュを捧げたゾンビホラー・コメディー映画。人工衛星の爆発(?)により、ある日突然ロンドン市内にゾンビが蔓延。主人公の「ダメ男」ショーンは親友と母親、振られたばかりの元彼女らを連れて馴染みのパブにたてこもり、事態をやり過ごそうとするが……。


実によくできた映画だ。感心させられた。

上には「ゾンビホラー・コメディー」なんて書いたけど、要するに「ゾンビ映画」という現代ホラーの王道たるフォーマットを使いながら、あくまでコメディー調の映画に仕上げてあるということ。これは、言うまでもなくかなりの無茶である。普通ならば「ゾンビ」という存在から怖さを取り上げて(グロくないメイクにするとか人が死なないようにするとか)記号化し、おちょくって笑わそうとするところだろう。

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2007年08月23日

●最低限の結果 (サッカー北京五輪予選 日本×ベトナム)


昨日の夜、国立競技場のコンコースで「10番」山瀬の芸術的なミドルシュートを見届けてから、サッカー北京五輪最終予選。U22日本 1-0 U22ベトナム。調整の遅れや監督解任の噂(どうせ協会の「お偉いさん」のリークだろうが)が囁かれるなど、様々な不安要素を抱えたままついに最終予選を迎えたU22日本代表。大事な初戦は、終始試合を優位に進めながらも最後の詰めを欠き、セットプレーによる1点どまりの辛勝。不安が増すような内容だった。


序盤から、試合のほとんどはベトナム陣で進んだ。ベトナムはおそらく勝点1狙いだったのだろう、FW1人を前線に残して後はあまり前に出てこず、自陣で守りを固める態勢。ボールを奪ってもレ・コン・ビンを軸に散発的なカウンターを見せるのみ。これに対して日本はパスを回しながら主にサイドからの突破を狙う。平山は積極的にシュートを狙い、水野のドリブルはキレ、スタメンに「抜擢」された柏木の精力的な走り込みも目立った。

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2007年08月21日

●「なでしこオールスター2007」


日曜日の夕方は、西が丘サッカー場で「なでしこリーグ オールスター2007」を観戦。
 
 
さすがオールスターだけあって両チームとも豪華なメンツ。「なでしこEAST」は荒川、澤、大野、永里らベレーザ勢と柳田、安藤、山郷ら浦和勢(しかし何とかならんか、「レッドダイヤモンズレディース」って名前は)の連合軍、という感じ。対する「なでしこWEST」は大谷、磯崎、山本らペルーレ勢を中心として中盤に宮間・宮本の代表組が加わった構成。にわかファンの僕とはいえ、顔も名前も知っている選手ばかりである。

試合内容もエキサイティングだった。Jのオールスターのような「花相撲」というよりも、公式戦に近い真剣さでガシガシやり合う雰囲気。代表組が多く連携に支障が少ないのもあるのだろう、ユルさはほとんど感じられなかった。澤の堂々たるドリブル、安藤の技巧、柳田の活発さ、磯崎のラインコントロール、宮本の的確なさばき、そして宮間の「司令塔」ぶり。うーん、堪能。個人的には、山本絵美の元気な姿が見られたのも嬉しかった。

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2007年08月19日

●明日につながるもの、つながらないもの (FC東京×柏レイソル)


(試合内容とは関係なく)ちょっと気力が沸いてきたので、少しずつ復活します。
 
 
昨晩、味スタでJ1第21節。FC東京 0-1 柏レイソル。東京にとって、中断空け後2連敗で迎えた「正念場の」(この言葉をいったい何度使えばいいのだろう)ホームゲーム。悪劣なコンディションの下、サッカー自体の質はともかくとして(笑)、互いにファイトする熱い試合が繰り広げられた。結果は、途中から東京の一方的な攻勢になりながらもついにシュートが決まらず、柏が虎の子の1点を守りきって勝点3を獲得。


序盤から東京は気迫のこもった動きを見せる。高いDFライン、浅利や藤山を中心とするしつこい中盤守備とカバーリング。先発を6人入れ替えたターンオーバー効果もあるのだろう、動きの鋭さでは柏を上回っていた。赤嶺・ルーカスが前で動き回るのに引っ張られて徳永の上がりもいつもより多く、リチェーリのスピードがSB蔵川を脅かす。ただし、ボロボロのピッチ&柏のプレスへの対応でもあるのだろうが、戦術的には変わり映えのしないキックアンドラッシュ。

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2007年08月14日

●原博実監督について (『最も愛される監督・原博実-ヒロミズム』を読んで)

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『最も愛される監督・原博実-ヒロミズム』(出版芸術社)読了。お馴染みサッカーライターの西部謙司氏が、インタビューで引き出した数々の言葉を手がかりとして原博実監督(「ハラヒロミ」)の魅力に迫った一冊。土曜日の味スタで完敗に打ちのめされた東京ファンにしてみれば、悪い冗談のようなタイトルかもしれないが(あまりのタイミングの悪さに著者も出版社も頭を抱えていることだろう)、僕は西部ファンでもあるので読んでみた。
 
 
「この薄さで1000円かよ!」というツッコミはさておき(笑)、なかなか良い出来の本だと思う。さすが西部さん、原さんの魅力についてよくつかんでいて、それを実にわかりやすく噛み砕いて伝えている。この本で描かれているのは僕たちが知っている「ハラヒロミ」だ。とにかくサッカーが好きで、サッカーの魅力を理解していて、ファンや選手に気を使うことができて、威勢が良くて、天然で、理想家で、「他にはない自分」を貫ける人物。

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2007年08月12日

●気がつけばタイ (女子サッカー日本×タイ)


午後、くそ暑い中恵比寿に出かける用事があり、「よし、昼飯はイニッシュモアのチキンカレーだ!夏はカレー!!」と意気込んでいたのだが、イニッシュモア休みだった……。仕方がないので、ガーデンプレイスにあるタイ料理屋「ジャイタイパレス」でカパオ・ガイ・ラッカオの定食。いや、1350円もしただけあって、なかなか美味かった。ランチビールのエビス樽生もグー。

「あ、そういや、今晩タイのサッカー観るんだっけ」と思い出したのは、食べ終わってから(笑)。
 
 

というわけで(?)、夜は国立競技場で女子サッカー北京五輪予選最終戦日本×タイ。既に五輪出場権を手にしているなでしこジャパンにとって、これは強化試合という位置づけになるのかな?日本は荒川・磯崎ら一部の主力を外して若手や普段控えになっている選手が先発。一方タイについては、よく知らない、というのが正直なところであった。男子はけっこう侮れないけどなあ、女子は……という感じ。

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2007年08月11日

●ここから上り坂だと信じたい (ジャパン壮行試合)


昨晩は秩父宮ラグビー場で日本代表W杯壮行試合。日本代表 69-10 アジア・バーバリアンズ。「アジア・バーバリアンズ」とは、この試合のために編成された、日本の元代表選手を中心としてアジア各国の有力選手が加わった混成チーム、ということでいいのかな?この時機の強化という観点からすれば、本当は互角よりもちょい弱くらいの代表チーム(前々回はスペインだったっけ)とかがいいのかもしれないが……。


この試合は、先日取り付けられたばかりの夜間照明のお披露目ゲームでもあった。周りが神宮の森だけにピッチがきれいに浮かび上がって、うん、なかなかいい雰囲気ではないの。途中から目が疲れてきたので、もしかすると照度の絶対値は低めなのかもしれないけど。前にVTRで観た71年のイングランド戦を思い出した。今後は「夏の夜、ビール片手にラグビー観戦」は定番になりそうだ(だから、場内のビール販売を改善しないとね)。

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2007年08月09日

●靖国神社へ行ってみた


午後、竹橋の国立近代美術館で『アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌』展を観た後、なんとなく九段下まで散歩したところで「そういえば、靖国神社なる所には行ったことがないな、俺」ということに気づいた。別に「日本人ならば、靖国へ参拝してしかるべきだ」などとは全く思わない質なのだが、まあ知っておくのもよかろうとういことで立ち寄ってみた。


神社の周りには何台か右翼の街宣車が出ていて、そのせいか上空にはホバリングで静止する警視庁(?)のヘリが。今日は62年前に長崎に原爆が落とされた日だが、それと何か関係があるのだろうか。それとも安倍首相の靖国参拝についてのアピールか?ようわからん。

参道の途中にでっかい銅像が立っているので誰かと思ったら、なんと大村益次郎(村田蔵六)であった。ほおおおお、知らなかったなあ。確かに「日本陸軍の創設者」ではあるので、言われてみれば「なるほど」なんだが。脇をオッサン2人連れが「大村?知らんなあ」と言いながら通り過ぎていった。おい、ウチの郷土の偉人になんてことを(笑)。

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2007年08月06日

●イケメン日本代表を選べ

先日、U22の日本×北朝鮮戦や浦和×広島戦を観ていて思い出したこと。

以前、U20W杯やアジアカップ、ナビスコ杯などを見ていたカミさんが「サッカー選手のイケメンは割合としては少ないが、しかしJだけでも1チーム作れるくらいのチョイスはできる」みたいなことを言い出したので、「では作ってみるか」と応じて盛り上がってみた。名付けて「イケメン日本代表」。くだらねー(笑)。でも、我が家の会話はいつもそんなのばかり。


ということで、以下は村田(妻)が選出した「イケメン日本代表」である。


GK  川口能活  (ジュビロ磐田)
DF  加地亮  (ガンバ大阪)
DF  中澤聡太  (ガンバ大阪)
DF  増嶋竜也  (ヴァンフォーレ甲府)
DF  梅崎司  (大分トリニータ)
MF  福西崇史  (FC東京)
MF  田中隼磨  (横浜Fマリノス)
MF  吉田孝行  (横浜Fマリノス)
MF  馬場憂太  (FC東京)
FW  田中達也  (浦和レッズ)
FW  カレン・ロバート  (ジュビロ磐田)

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2007年08月05日

●小金井で「下町夕涼み」


土曜日の夕方、Jリーグオールスターはテレ朝の最低中継だったのでペナルティボックス内の柳沢のごとく問答無用でスルーし、江戸東京たてもの園の「下町夕涼み」に出かけてみた。


新宿から中央線に乗って20分強、武蔵小金井駅からバスで数分の小金井公園内にたてもの園はある。意外と近いな、という印象。まだかなり明るく暑さがこたえる時間帯だったが、入口は浴衣を着た人々でごったがえしていた。入場し、特設のビアガーデン(?)でさっそく生ビールを購入。大きな焼鳥串とのセットでなんと500円。地元の商工会のバックアップとかあると、こういうところがいいよな。ビールも焼き鳥も、なかなかのお味だった。

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2007年08月02日

●ここは日本だ、ブラジルではない

オシム監督更迭せず…川淵会長責任逃れ (セルジオ越後)
  
 
読んで激しく違和感を感じたコラム。「常識」ねえ……。
 
 
なるほど、今回のアジアカップ、日本が優勝する可能性自体はあったろうし、サウジ戦や韓国戦の敗戦は歯噛みするほど悔しいものであった。また、特に最後の2試合、「シュートを撃たない」選手たちの戦いぶりはまことに歯がゆく、オシム監督の采配にも首を捻る部分がいくつかあったのは事実だ。終わりよければ何とやら、の裏返しとして、批判が高まるのはある程度仕方がないのかな、とは思う。

だが、「監督辞任か更迭、さもなければ会長が責任をとるのが常識的な見解」とはあまりに話が飛躍しすぎていないか。「責任をとれ」と言った場合の、「責任」とは一体何を指すのか。

日本代表及び日本サッカー協会が今回のアジアカップを「是が非でも獲りに」行っていなかったのは周知の事実(だよね?)。大会1週間前まで国内リーグを開催する強行日程。大会前のテストマッチ0という無謀な準備。協会はノルマを設定しないことを、監督も「3連覇は義務付けられていない」ことを、それぞれ明言。もちろん現場では勝つための努力が行われたに違いないが、優勝を必須の目標としていなかったのは間違いない。

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2007年08月01日

●夏はやっぱりビールとナイター!! (プロ野球 ヤクルト×中日)


先週の土曜日の晩、友人数人と連れたって神宮球場でヤクルト×中日戦を観戦……というより、プロ野球を肴に夏の屋外スタンドで陽気な宴会(笑)。

昔は東京ドームも悪くないと思ってたんだけど、最近は「やっぱり野球は外が一番!」である。特に夏は。神宮球場はグラウンドは狭いけれどもなんたって立地が良いし、スタンドは試合が観やすい角度になってるし、食べ物や飲み物が豊富だし、実にいいスタジアムだと思う。この日は残念ながら見られなかったが、日によっては花火が上がったりもするし。

また、ヤクルトも営業方面で頑張っているようで、選手登場時のオーロラビジョン映像も凝った作りになっており、売店ではファン用の小さなビニール傘(先っぽにマスコットが付いている)や「代打、俺」という文字の入った古田Tシャツなどを売っていた。面白いな。ま、その割に中日ファンの方が数が多かったような気もするが(笑)、地味な努力はきっと今に効いてくるさ。

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