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2005年08月06日

●南アフリカ×NZ ('05トライネーションズ)

JSPORTSでトライネーションズ。南アフリカ 22-16 ニュージーランド。闘志、勢い、強さ。そんな言葉の固まりのようなラグビーでスプリングボクスが際どい勝負を制す。先週に引き続いて、凄まじい戦いであった。


立ち上がりは南アがラッシュ。ただでさえ大きく強い選手たちが闘志露わに前へ出るタックルと鬼のようなサポートを見せ、NZを圧倒。岩をも砕く第三列の突進!PGにDG、さらに自陣からの逆襲が決まって13-0。もちろん盛り上がりまくるホームの大観衆。この時点では、南アの圧勝もあり得るのではないかというくらいの雰囲気だった。

しかし、オールブラックスも黙ってはいない。正面から肉弾戦を受け止めつつも、一旦ボールを奪うやパスワークの速さで対抗、次第にゲインが目立ち始める。左右にパスを散らすSOダニエル・カーター、カミソリのようなWTBリコ・ギアのランニング。PGを重ね、左タッチライン際から右隅までピッチ横断のパス攻撃でトライ、同点。この直後には動揺からか南アが続けてミスを犯し、形勢逆転かと思われた。

ところが、ここで南アが崩れなかったのはやはりあの熱心な大観衆、ホームの力ということなのだろうか。一気に逆転せんとするオールブラックスの攻勢を懸命のタックルとFBモンゴメリのロングキックで何とかしのぎ、13-13で前半を終わらせることに成功した。こうなってみるとまた勝負の行方はわからない。南アの監督(着ている背広もスブリングボクス仕様!)もまた、見るからにファイター・タイプみたいだったしね。

案の定、後半になると再び南アがペースを取り戻し、ほぼ互角の勝負。南アの泣き所はハーフ陣で、SHジャニュアリはパスアウトの動きが鈍く、SOプレトリアスはキックに正確さを欠いた。特にプレトリアスの方は、慌ててDGを狙っては外してかなり雰囲気を悪くしていたように思う。でも、南アにミスが出て流れがNZに傾くかな、という場面でなぜかオールブラックスにも凡ミスの出る不思議(笑)。モンゴメリの正確なプレースキックで得点を重ねるスプリングボクス。最後はオールブラックス意地の反撃を死人が出るんじゃないかという勢いの猛タックルで抑え込み、フルタイム。いや、お見事。


これで南アが開幕2連勝。ただし、ともにホームで接戦を制したもので、正直アウェイで勝利を奪うのは難しいだろう。一方のNZは、ダニエル・カーターを起点にしたスピード感満点の攻撃は魅力的だし、ウマンガの威力も相変わらず。バックスリーの決定力もはまればすごそう。もっとも、肝心のダニエル・カーターがちょっと信頼性低い感じである。となると、先週破れたオーストラリアが意外と行けるんじゃないかと思わないでもないけれども、聞くところによると、大黒柱のSOラーカムが故障してしまったという。結論としては、優勝は予想もつきまへん(笑)。三すくみってのは面白いね。

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