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2005年06月12日

●横浜Fマリノス×FCバルセロナ


夕方、ニッサンスタジアムで親善試合。横浜Fマリノス 3-3 FCバルセロナ。他人事の試合、とたかをくくって傍観しようと思っていたのだが、あまりのバルサファンの多さとその一部から立ち上るマリノス(及びJリーグ)を小馬鹿にした雰囲気により心の奥底のナショナリズム(笑)に着火、けっこう真面目に見てしまった(バルサもかなり好きなんだけどね)。結果、横浜が先制し、一度は逆転されながらも最後追いつく小気味のよい展開に。

前日到着したばかりのバルサは少々体も重そうだったし、実際手抜きとまでは行かないが省エネモードの時間帯も多かったように見えた。ただ、一旦ボールを動かし出すと、当たり前だがうまい。横浜もショートパスを中心にどんどんボールを動かそうとするチームだけれども、それに比べてもパスの長さ・速さ・精度が一段上。そして個人の強さや技術の高さに加え、守備的ハーフやSB(ファン・ブロンクホルスト!)の攻撃参加の多さがユーベとは一味違うダイナミズムを感じさせてくれた。

バルサの個々の選手では、デコとジュリが大活躍。ジュリはトイメンのドゥトラ(ちょっと衰えたかな?)を子供扱い。裏にバシバシ抜けまくり、ロングクロスをダイレクトボレーでニアに叩きこんで1点、他にもポスト直撃シュートが2本あった。単に足が速いというのではなく、状況の読みやSBとの位置取りの駆け引きに光るものを感じた。こういうプレーを石川や規郎に見せて勉強させてあげたいな。

デコの方は、派手さはさほどないながらトラップの技術と運動量、そして自分の力で攻撃全体を動かすのだという意志がすごい。90分間頑張り通して、試合を最後まで盛り上げてくれた。僕のつれは彼のことを「板前」と呼ぶのだが、今日はスタンドで「板前すげえなあ」「板前全部トリモチトラップだ」「あ、また板前だよ!」とわけのわからない会話を連発することになったのであった。ちなみに、つれにかかればロナウジーニョは「デッ○」、ロナウドは「デ○」呼ばわりである(笑)。デコのプレーは、憂太に見せて見習ってほしいと思ったね。

横浜Fマリノスもコンディションが良くなさそうで、おつき合いお疲れ様でした(そういや近くの席で、動きの落ちた横浜に対して「お前らのために(バルサは)来てやってんだよ!」とか叫んだ馬鹿がいたな)、という感じか。ゴールゲットした坂田と大島、PKを奪った山崎には大拍手。奥は体大丈夫かな?大橋、松田、あと榎本達にはもうちょい頑張ってほしかった。しかし相変わらず層が厚く、それに比例して怪我人も多いチームだ。

それにしても、だ。愉しい試合の中、全く同じプレーでもマリノスがやると「フーン」てな感じで、バルサがやると「ワー!」とか沸くスタンドの反応にはちょっと納得がいかなかった。バルサくらいのチームになるとジュリやモッタのシュートみたいに「本当の」すごいプレーを見せてくれるのだから、それを待ちゃいいと思うんだけどな。大きな期待感の副作用でちょっとバイアスがかかりすぎというか。

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