●来年はみんなでやり直そう (FC東京×川崎フロンターレ)
昨日の午後、台風一過の味スタで「多摩川クラシコ」ことJ1第30節。FC東京 0-7 川崎フロンターレ。ここ7試合で6勝1敗と好調ながら依然中位に沈み、監督交代報道も出てきた東京と、やはり中位に沈むも次週にナビスコ決勝の大一番を控えている川崎。ともにモチベーションの保ち方が難しい一戦であったが、川崎の攻撃力が爆発して一方的な展開となった。東京にとって7失点はクラブ史上初の惨状。
立ち上がりは東京の積極的な守備が目立った。前回の雪辱を果たしたい気持ちもあったのだろう、気迫の出足でボールホルダーに突っかけていく。が、攻撃は相変わらず単調で、川崎最終ラインをなかなか崩せない。一方の川崎は初めこそ繋ぐ意図も見えたものの、東京のプレス守備と悪ピッチに苦戦し、次第に鄭目がけたロングボールが増えていく。双方のDFラインの間を浮き球が行き来し、時折ミドルシュートが飛んで時間が経過していく。
試合が動いたのは25分。ボックス右からの川崎のコンビプレーをDFが一度ははね返したものの、走り込んだ鄭が左足でミドルシュート、左隅に決まって川崎先制。鄭らしい力感あふれる一撃で、これは褒めるしかないだろう。この得点をきっかけに川崎は本来の速いつなぎを見せるようになり、試合は一方的な展開に。29分、右に流れたジュニーニョが金沢と競争して低いクロス、ニアに飛び込んだ鄭が徳永ともつれながらもこぼれ球を蹴りこんだ。0-2。