2010年05月30日

●お薦め映画『ラ・ジュテ』

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明日(5月31日)月曜日の午後2時35分〜午後3時04分、NHK−BS2で『ラ・ジュテ(La Jetée)』かかるとのこと。クリス・マルケル監督が1960年代ヌーベルバーグ時代のフランスで撮った超傑作SF映画。

舞台は第3次世界大戦後、廃墟と化したパリ。放射能に汚染された世界におけるわずかな生き残りのうち「勝者」の科学者たちは、人類滅亡を回避すべく時間旅行の実験を繰り返す。が、実験台となった「敗者」の捕虜は次々と廃人となってしまう。そんな中、ある日被験体として選ばれた男は、幼い日に空港の送迎台で観た「叫ぶ女」のイメージにとりつかれていた……。

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2010年05月25日

●感無量の一夜 ('09-'10欧州CL決勝)

バイエルン・ミュンヘン 0−2 インテル (UEFAチャンピオンズリーグ決勝)
 
 
土曜日の欧州CL決勝@サンチャゴ・ベルナベウは友人宅にてスカパー!の中継で観戦……したのだが、ワインで酔っぱらって途中寝落ちした部分があるので、あらためてJSPORTSの録画中継で見直し(笑)。

今大会、チェルシー戦とバルサ戦の戦いぶりを見れば、インテルの強みが組織守備とカウンターアタックにあることは明らかだった。そしてこの試合も、立ち上がりこそやや落ち着かない攻め合いになったものの、次第にバイエルンがボールを支配して押し込み、インテルががっちりと受け止める展開になっていく。バイエルンはロッベンを中心に個人技でサイドをこじ開けにかかり、一方インテルは統制のとれたブロック守備ではね返しつつ、最短距離の逆襲速攻を狙う。

切れ味鋭いドリブルを見せるロッベンは右サイドでマーカーのキヴを圧倒するものの、カンビアッソらのカバーリングに防がれてなかなか決定機には至らない。逆にインテルはミリートの精力的な引き出しからスネイデル・パンデフ・エトーのフォローで効率的にチャンスを作っていく。17分、スネイデルの鋭いミドルシュートをGKブットが横っ跳びで弾き出した。

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2010年05月23日

●帰ってきた(小さくて)凄いヤツ ('10ナビスコ杯 vsアルビレックス新潟)


昨日の午後は、駒沢陸上競技場でナビスコカップ第3節。FC東京 1−0 アルビレックス新潟。一時期の停滞ムードから次第に上げ潮の雰囲気が出てきた我らが東京。日本代表組数人を欠く今回は、ピンチであると同時にこれまで出番のなかった若手らを新たな戦力とするチャンスでもあった。試合は、両チームとも悪ピッチに苦しみなかなかスコアできない展開となったが、終盤「遅れてきたファンタジスタ」の投入でモメンタムを引き寄せた東京が勝利を収めた。
 
 
キックオフ。年に1度の駒沢開催でまず目についたのはピッチ状態の悪さ。ボールが思うように走らず、不規則バウンドが頻発。両チームともパス回しに苦労し、足をとられて転倒する姿が各所で見られた。その芝の上で序盤は局面ごとのボール争奪戦が続く。8分、高橋のフィードを平山が落として鈴木がミドルシュートを撃つが枠外。その直後、新潟はバイタルエリアでのパス回しからマルシオ・リシャルデスが強烈なミドルシュート、権田が両手パンチで弾き出した。

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2010年05月17日

●梶山と小野の再戦が楽しみだ (FC東京×清水エスパルス)


一昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第12節。FC東京 2−2 清水エスパルス。前節今季初の3得点で山形に快勝し、ようやくトンネルを抜け出した感のある東京。良い流れを今後につなげたいW杯中断前最後の試合は、首位エスパルスが相手であった。東京が主導権を握るも、セットプレーのチャンスを生かした清水が先に2得点する苦しい展開。しかし終盤怒濤の攻撃を見せた東京が松下らのゴールで追いつき、結果は今後に期待をつなぐ引き分けに。
 
 
序盤から押し気味に試合を進めたのは東京だった。梶山のキープ・配球と平山のポストプレーを軸にテンポよくボールを動かす攻撃。右サイドでは石川がSB児玉を圧倒するなど、選手の動きにもキレが感じられた。9分、石川が平山とのワンツーでボックスへ突入、清水DFがかろうじてカット。12分、左サイドからDFをかわしながら切れ込んだ平山が強烈なシュート、ポスト右をきわどく抜けた。13分にもボックス正面で羽生の落としを梶山がシュートする(枠外)。

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2010年05月12日

●『吸血鬼ノスフェラトゥ』『アンダルシアの犬』『M』

今年のゴールデンウィークはまさに「五月晴れ」という感じで非常に天気が良かったのだが、そんな時に限って古い、モノトーンの、暗〜い映画が観たくなったりするのである。以下、いずれもDVDで観た3本の名画のレビュー。
 
 
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F・W・ムルナウ監督『吸血鬼ノスフェラトゥ』。ドイツ表現派の巨匠がブラム・ストーカーの小説を映画化した吸血鬼映画の原点。ブレーメンで不動産業に従事する主人公ハーカーは上司の命令により契約を結ぶため、トランシルヴァニアのオルロック伯爵の下へ送られる。実は伯爵は吸血鬼であり、ハーカーの妻ニーナを見そめた伯爵は海路ブレーメンの街へ向かった。無数のペスト鼠とともに……。

怪奇映画の古典中の古典だけあって、不気味さと荘厳さに満ち満ちた映像美が凄い。

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2010年05月09日

●破顔一勝 (モンテディオ山形戦×FC東京 テレビ観戦)

モンテディオ山形 0−3 FC東京 (J1第11節 NDソフトスタジアム山形)
  
 
久しぶりに、楽しく笑顔で語れる(エントリーを書ける)試合になったのう。

この日の東京は梶山控えで松下が先発し、FWは平山・重松。バランスの良い守備で山形にスペースを与えず、平山を中心に流動的に動きながら長短のパスを交えて攻め込んでいく。1分、右から細かくつないでボックス内へ運び、平山が落としたボールを長友が狙うがポスト右。一方の山形は3ラインで守りを固め、古橋・田代を長いボールで狙うカウンターサッカー。2トップの献身的な動きと意図の明確なパスは脅威ではあったが、森重・今野が堅実に防ぐ。

10分、ロングボールに走り込んだ重松がGK清水のこぼしたボールを拾ってシュートするが枠外。23分、ロングボールをボックス内で平山が落とし、走り込む石川がシュートするもバーを越えた。そして24分、羽生の縦パスを平山が左に流れながら落とし、松下がダイレクトでDF裏へ。鋭い飛び出しで抜けた重松が角度のないところから清水を抜いてゲットした。楔のスイッチからアタッカー3人の動きが連動した見事な得点!!これが見たかったのよ、という。1−0。

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2010年05月06日

●絶賛膠着中なり (FC東京×ベガルタ仙台)


昨日の午後は、味の素スタジアムでJ1第10節。FC東京 0−0 ベガルタ仙台。得点力不足に悩んでリーグ戦ではここ5試合勝ち星のない東京、ゴールデンウィーク唯一のホームゲームの相手はJ2から昇格したて「お久しぶり」の仙台。大観衆の前でスカッと勝ってモヤモヤした空気を吹き飛ばしたいところであった。試合は、序盤の大チャンスを逃した東京がその後ほぼ終始ペースを握って攻めるもなかなか得点機まで至らず、何とも残念なスコアレスドロー。
 
 
この日はまさに五月晴れの天気。メインスタンドは気持ちよかったが、バックスタンドや、ましてやピッチ上の選手たちにしてみれば暑すぎるくらいだったろう。

東京は徳永を右SBに戻し、前方にはリカルジーニョ・石川・達也とドリブラーを多く並べた布陣。前節ショッキングな交代を命ぜられた平山も先発した。序盤はショートパスをつないで攻めようとする仙台に対し、東京は守りを固めて逆襲速攻主体の組み立て。いきなり5分、SB朴を置き去りにして石川が右サイドを突破、速い折り返しがフリーの平山の足下に入る決定機。しかし、シュートは力なくポスト左に外れ。枠に飛ばすだけで入りそうな場面だったが……。

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2010年05月05日

●青空の下でビールを飲もうと思ったら…… (西武×楽天観戦記 後編)


前編から続く)

で、7回裏。先頭の片岡がヒットで出塁し、しつこい牽制にもめげず盗塁を決める。栗山がバントで送って一死三塁。ブラウン監督はピッチャーを小山に替え、中島を敬遠して中村勝負の策に出た。これがズバリ的中。中村は変化球で三振に倒れ、その間に中島が進塁して二死二・三塁。楽天はさらにブラウンを敬遠。6番片岡のバットは小山の速球で空を切り、見事楽天がピンチを脱した。おそらく、ここがこの試合2つ目の(そして最大の)キーポイントであった。

8回表、西武は野上→藤田にスイッチ。藤田は先頭の内村を簡単に2ストライクへ追い込む。しかしそこから内村はファールの連続で粘り、ついに13球目で四球を選んだ。3番の鉄平は今季本塁打0。むしろ盗塁やエンドランに警戒すべき場面に思えたが……鉄平が引っ張った打球はグーンと伸びて右翼へスタンドイン。楽天ファンも驚くホームラン!!4−5。再逆転した楽天は守護神・川岸が9回の西武上位打線を見事封じ、そのまま逃げ切りに成功した。

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2010年05月04日

●青空の下でビールを飲もうと思ったら…… (西武×楽天観戦記 前編)


昨日の午後は、西武ドームでプロ野球パシフィック・リーグを観戦。埼玉西武ライオンズ 4−5 東北楽天ゴールデンイーグルス。最初に断っておきますけど、以下、とりとめもない観戦記がダラダラと続きます。どうもサッカー・ラグビーとは要領が違って……あまりに長いので前後編に分けることにしました。
 
 
西武球場に足を運ぶのはおそらく20年ぶり、高校生の頃に日本テレビ「高校生クイズ」の予選に出場して以来である(ちなみに2問目で敗退。競泳水着にゴーグルの姿ではしゃぎ回ってた)。まあゴールデンウィークだし五月晴れで気持ちいい季節だし、青空の下で野球を眺めながらビールでも飲んだらさぞかし気持ちよかろう……と思ってはるばるでかけてみたのだが、よく考えたら西武球場はドームになってんじゃん(笑)。現地に行ってから気付いた(←バカ)。

西武ドームは「西武球場前」駅の目の前にある。副都心線直通に乗れば新宿三丁目から1時間弱。意外と便利というべきか。この日はさすがGW、試合開始30分前で一塁側の内野指定席しか残っておらず、僕が買ったすぐ後に完売したらしい。入場してみると思ったよりコンパクトというか、はるか昔の記憶やテレビで観た印象よりもずっと小さいな、と。やはり屋根の圧迫感ゆえだろうか?もっとも、3万観衆の歓声が室内に響き渡る雰囲気も決して悪くはない。

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2010年05月03日

●君は、阿部吉朗のスーパーボレーシュートを見たか? (川崎フロンターレ×湘南ベルマーレ)


一昨日の午後は、等々力陸上競技場でJ1第9節のうち「神奈川ダービー」(といっても組み合わせが3つあるわな)を観戦。川崎フロンターレ 4−2 湘南ベルマーレ
 
 
序盤は地力に勝る川崎がペースをつかんだ。鄭(出場停止)・稲本(負傷)の2人を欠くものの、ヴィトール・ジュニオールが復帰。厳しい寄せでボールを奪っては中村憲剛の高精度のフィードから攻め上がっていく。惜しいミドルシュート何本か、そして黒津やジュニオールが決定的なクロスを前線に入れる。だが、湘南は個の力では見劣りするものの高い集中力を保ち、1人が抜かれてもすぐにカバーが入るディフェンスで得点を許さない。0−0のまま時計が進む。

そのうち湘南も少しずつパスをつなげるようになり、29分、右サイドのパス交換から攻撃参加の臼井が入れたクロスを、中央でマークを外した阿部吉朗がなんとバイシクルキック!!強烈なシュートは川島の指先を抜けてバーに当たり、ゴールに吸い込まれていった。ビックリした!タマげた!すげー!!いかにも吉朗らしいトリッキーで決定的なプレー。僕はバックスタンド2階で観ていたのだが、周りのお客さん(カップル多し)の驚愕ぶりが愉快だった。0−1。

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2010年05月01日

●早くも(またも)正念場っすか (サンフレッチェ広島×FC東京 テレビ観戦)

サンフレッチェ広島 2−1 FC東京 (J1第9節 広島ビッグアーチ)
 
 
J1第9節は広島には出かけず(お金もないし)、スカパー!でテレビ観戦。

ACL参戦による過密日程で青息吐息の広島に対し、大黒柱の梶山が先発に復帰した東京。序盤は両チームがパスを回して攻め合う展開に。東京は羽生のクロスに平山が頭で合わせ、またショートカウンターから突破したリカルジーニョがあわやのクロスを入れるなど、ゴール前でチャンスを作る。一方の広島は槙野や高柳が積極的にミドルシュート。しかし、徐々にコンディションで上回る東京がペースを握り、梶山の正確な配球から押し込んでいった。

13分、リカの叩きつけるシュートをGK西川がきわどく弾き出す。16分には右サイドから切れ込む石川の強烈なシュートがバーに当たって惜しくも決まらず。広島の選手たちはいかにも体が重そうな感じ。「こりゃ行けるかな」。ところが23分、右サイドの山岸から山崎→左サイドを追い越す服部へきれいにパスがつながる広島のチャンス。折り返しを佐藤寿がヒールで流してDFを外し、詰めていた山岸が押し込んだ。広島らしく、そして山岸らしい得点。0−1。

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