●城福東京、08年から09年へ (2009年展望 後編)
前編から、2009年FC東京の展望の続き。今回はいちファンとしての要望的な話を。
5 「内容」と「結果」の両立を
僕が今年のFC東京に望みたいのは、ズバリこれ。もちろん優勝ないし昨年以上の順位という「結果」を残すことが最も大事なのは疑いのないことだ。ただ、一方で贅沢なファンとしては、「Moving Football」の旗の下に高い志を掲げている今の東京だからこそ、そこに「内容」も伴ってほしいとも思うのである。つまり、「人もボールも動くサッカー」を高いレベルで実現すること。そのサッカーで優勝争いをし、人々を感動させ、FC東京の名を高めること。
そう思う一つの理由は、昨季の前半戦と後半戦との落差である。先日の回顧記事でも書いたとおり、4月から5月にかけては戦績的には一進一退ながら、一昨年までとは見違えるような鮮やかなパス攻撃が炸裂する場面があり、東京ダービーや多摩川クラシコ、大宮戦や磐田戦といった素晴らしい勝利があった。それに比べれば夏の苦戦から立ち直った秋~冬は5連勝など勝ち星は多かったものの、内容は春に比べてやや見劣りがしたように思う。