7月21日(日)

 昼間、渋谷で買い物。ビックカメラでデジカメを買おうとしたのだが、ソニーのP9を「これください」と指さす直前、店員に「カメラとしての性能は、ソニーとオリンパスじゃ断然後者の方がいいですよ」と言われて迷いモードに突入してしまった。うーむ。結局再考することにし、山下書店で『映画秘宝』最新号を買って帰る。むっとした暑さで、汗かきまくり。袖を肩までまくって出かけたが、そんなことで土方焼けは消えなかった(笑)。

 夕方、JスカイスポーツでラグビーW杯予選最終戦日本×中華台北。日本が勝つのはもちろん嬉しいのだが、あまりに実力が違いすぎるとさすがに引いてしまうし、むしろ「それ、もうちょっとだ!」なんつって台湾の方を応援したり(笑)。結果は120−3。日本の大勝を喜ぶべきか、アジアラグビーの衰退を嘆くべきか。ライバル不在のデメリットを考えれば、もちろん後者だろう。

 夜、NHK−BSで俊輔の(とりあえずの)ラストゲーム。横浜Fマリノス 2−1 東京ヴェルディ。前半こそ俊輔のFKから点が入ったり俊輔がドリブルでPKをとってお別れゴールを決めたりと盛り上がったが、後半になると両チームともに暑さにバテバテで、全くもって見所のない凡戦に。ヴェルディは相当にチーム状態が悪いのだろう、選手間のコミュニケーションがほとんどない感じ。エジムンドもシーズン最後までいるかどうか、あやしいのではないかとさえ思う。横浜に移籍した平瀬は元気そうにプレーしていたが、身体能力の高さと決定力のなさが2〜3年前から全く変わっておらず、見ていて思わず笑ってしまった。
 あと、やっぱ俊輔はスペインリーグの方が向くんじゃないかなあ、などと思った。

 夜中、テレビ朝日で全英オープン最終日を観る。ゴルフのメジャートーナメントというのは、競馬に似たところがある。最後の直線(=ラスト9ホール)に入るまでは「どれだけいい位置につけるか」の争いで、最終コーナーを回ってから本当の戦いが始まるという。その意味では、63ホール終了時点で単独トップに立っていた丸山茂樹は一見「善戦」「惜しかった」となるのかもしれないけれど、しかし優勝までにはまだまだ遠いなあ、というのが正直な感想。「ワッショイワッショイ」と鞭入れてスパートかけなきゃいけない10〜13番で崩れちゃあちょっと勝負にならないだろう(タイガー・ウッズほど超人的な力があれば話は別だが)。あの4ホール、笑顔を忘れて硬い表情になったのが残念だった。


7月20日(土)

 昼まで尊雪邸名物「独身なのに豪華ダブルベット」(縦向きにも横向きにも寝られる!)を一人で占有した後、土用の丑の日ということでうな丼をごちそうになる。静岡産は中国産に比べると脂の乗り方が違う、とか。大変おいしゅうございました。そして、金と体力と運の力でW杯決勝のチケットを当日にゲットした強者こと尊雪師からおみやげに「W杯決勝のスタンドでばらまかれた千羽鶴(FIFAのロゴマーク入り)」をいただき、夕方までサッカー談義をして帰る。

 

 町田から小田急線→井の頭線→京王線と乗り継ぎ、夜は東京スタジアムでFC東京×ジュビロ磐田。0−2で完敗。福田にはとっっっっっっても失望した(でも、次がんばれよ)。石川のサイドライン際の突破と服部の職人守備には、それなりの金を払って見る価値があるね。あと、おい高原!てめーいきなり完全復活するんじゃねえよ!先週の駄目ぶりはなんだったんだ(でも、直って良かったね)!!ま、まだ進むべき道は長いということで。追うべき背中。

 観戦記はこちら

 

 夜中、赤坂の白木屋で飲み。最近の世の風潮についてたまっている鬱憤を全て吐き出したという感じで、実にスッキリした。周りは迷惑だったかもしれんが(笑)。


7月19日(金)

 夕方、アドホック新宿の「春風萬里」で仕事場の歓送迎会。「今日は次があるので控えめにしとこう」な〜んて思っている時に限ってワインをじゃんじゃか注がれたりするんだな、これが。

 で、終了後小田急線に飛び乗って町田へ。佐々木尊雪邸で飲み会。ここでもワインをじゃぶじゃぶと飲み、あっという間にダウン(よく覚えてないけど)。まあ、失踪しないだけよかったんじゃなかろうか(笑)。


7月18日(木)

 昼間、小平グラウンドにFC東京の練習を見学に行く。武蔵小金井からバスで15分少々、いや〜実にいい練習場を作ってもらったもんだ。青々と芝が生えそろったグラウンドが2面と、すぐそばに大きなクラブハウス(多分東ガスの保養施設か何かだと思うんだけど)。深川の練習場とは比べものにならない広さ!見学用のスタンドが少々小さく片面にしか接していなかったのは残念だけど、選手の通路がスタンドの後ろに設定されていて、練習後にきちんとファンとの接触の場が設けられているのが嬉しいところ。暑い中の練習で疲れているだろうに選手もスタッフも嫌がらずにきちんとサイン・写真撮影に応じてくれるので、ぼくも完全にミーハー化(笑)。思わずジャーン、宮沢、土肥、喜名、下平、藤山、福田、戸田、由紀彦、石川、松田、そして原監督のサインをもらってしまった(他にもアマラオ・ケリー・加地・倉又コーチらのサインがほしかったのだが、これは次回以降だな)。ジャーンなんて、笑顔を浮かべて流ちょうな日本語で「ドウモー」「アリガトゴザイマース」「ヨロシクネー」と対応してくれて、感激していいやらおかしいやら(笑)。ま、ストレッチの時目が合ったら軽く会釈してくれたし、ホントいい奴ですよ、彼は。

 全体練習については、GK以外は遠くの方でやっていたのでいまいちよく見えなかったのだが(3人の中じゃやっぱ明らかに土肥ちゃんがうまいね)、ジュビロ戦を想定した対人練習を念入りにやっている様子であった。最後に輪になって明後日のメンバー発表があったのだけれど、カントクが「16人を言うけど」「(他の者も)いつでも出られるように」「みんなで戦って」としゃべっているのが聞こえて、くう〜〜〜、かっこいいいー!!……ま、その時アマラオが私語したりして全然聞いてなさそうなのはいかがなものかと思ったが(笑)。

 小峯は延々とピッチの周りを歩いたりランニングしたりしてたみたいだが、怪我してるのかな?時折鼻歌を歌ったりギャラリーの方を向いてニヤッと笑ったり唾はいたりするところが小峯テイストというか(笑)。とにかく、早くよくなってくれい。

 2時間弱の全体練習の後も、半数以上の選手が居残って個人練習を続ける。サイン場所に常に目をやりつつ(笑)、宮沢のFK練習と由紀彦のクロス(と松田のヘディングシュート)練習を見る。由紀彦はやはりコンディションに問題があるのか、なかなかいいクロスが上がらない。宮沢がスコンスコン入れるのとは対照的。うーむ。

 で、さらにほとんどの選手の個人練が終わったところで、新人GK近藤君へのシゴキ特訓が始まった。コーチ・監督5人がゴール前にずらりと並んで次々とシュートを放つ。さすがにコーチだけあって多種多様な弾道で飛んできて、近藤君一歩も動けず、なんてのもあった。とってはじいてまたとって…最後はヘトヘトになっていた様子。そんな中、原カントクはシュートを外すと頭を抱えて悔しがり、決めると後ろを向いて一人ガッツポーズ(おいおい)。つくづく、面白い人や(笑)。シュート直前の独特の間とか右でも左でも強いボールを蹴れるところとかは「さすがアジアの核弾頭」って感じではあったが。

 帰りににこやかに送り出してくれた警備員さんは、バス停も丁寧に教えてくれたし、とてもいい印象だった。

 で、この時期に4時間も日の下にいたもんだから、顔や腕がすっかり焼けてしまった。超土方焼き(笑)。他の部分の白さがますます目立ってしまうな。


7月17日(水)

 ビデオでジャン=リュック・ゴダール監督『万事快調』観る。『中国女』以降のゴダールを見ていると、ものすごく多彩な球種を持っているピッチャーが「俺には直球とフォークしかない」と思いこんじゃったような、妙な窮屈さとじれったさを覚えてしまう。この映画も面白いところはいくつもあるし、左傾化以降の作品群の中では軽やかさがあって「ましな」部類に入ると思うのだけれど…。五月革命の成果が最後のスーパーマーケットでの馬鹿騒ぎ程度で表現されるものだとしたら、「そんなものいらない」と思うし、僕にとっては主人公カップルの行く末の方がよっぽど気になる。


7月16日(水)

 ビデオで『鬼戦車T−34』観る。ナチスドイツの演習の標的とされていた兵士たちが戦車を強奪、そのまま脱走するも、結局は追撃にあってあえなく全滅していく話。ソ連映画だけあって、出てくるナチス関係者がほとんど皆ステレオタイプな「悪い奴」(鞭を掌にぴしぴし当てながら歩く!)なんだな、これが。帽子に刺した花のせいで位置がばれて狙撃されたり戦車の前に飛び出した子供をかばって撃たれたりと、やたら悲劇性を強調するのもロシアくさいというか(いや、よくわからんですけどね)。最大の見所は、逃亡するT−34戦車をソ連軍の進撃と勘違いした女性たち(推定100名以上)が、わけのわからん奇声をあげながら駆け寄るシーン(笑)。戦車が迷惑そうに逃げているのにかまわずワーワーキャーキャー戦車と同等以上のスピードで群がっていく姿は、どう見てもホラー映画の一場面である。


7月15日(月)

 ビデオで黒沢清監督『勝手にしやがれ!! 英雄計画』観る。シリーズ最終作(だっけ?)。6作目ともなるとキャラを自在に使いこなせるだろうし、また「普通に撮る」のに飽きがきたというのもあるのだろう。シリーズものの枠を超越して黒沢監督がやりたいことをやったという感じの映画。「放逐された(ないしは出奔した)者が帰還して英雄になる」という物語は「王の歴史」を意識した後の作品群につながるものだし、中盤以降の荒野を思わせる殺伐とした街並みや長廻しシーンも持ち味を存分に見せつけてくれる。どう考えても主人公2人は死ぬか捕まるかするんだけど、それをあえて見せないラストも余韻が残って良い。今まで観た4作品の中ではベストだと思う。

 ビデオを見終わってからしばらくして、「もしかすると今この「帰還して英雄になる」パターンを大衆が無意識のうちに期待しているのが、石原慎太郎の過剰人気ではないか」とも思ったのだが、どうだろう。


7月14日(日)

 夕方、東京スタジアムで待ちに待った東京のホームゲーム。FC東京 4−0 サンフレッチェ広島。まあ、実力ですよ、ジ・ツ・リ・キ!ふはははははは!!………いや〜、正直、前半シュートの雨を浴びた時はどうなるかと思ったけどね。石川と戸田と土肥ちゃんがよくやってくれた。戸田は中断期間中のビデオ洗脳が効いたんだろうか(笑)、信じられない変貌ぶり。宮沢の直接FKもバッチリ決まったし、大満足の一戦だった。観戦記は、こちら

 帰ってから、Jスカイスポーツ1でJ2の再放送を観る。C大阪 1−3 新潟。前半早々「中盤で囲んで奪ってサイドに広く展開する」新潟のサッカーが鮮やかに決まり、あっという間の2得点。セレッソDF陣愕然、みたいな。あとは新潟が省エネ気味にペースを落として、一方久藤の退場で10人になったセレッソが(ありがちなことだが)むしろチャンスを多く作るんだけど決められなくて、終盤に1点ずつ加点して終了。チームとしての成熟度の差がはっきり出た試合。セレッソは攻撃が個人能力に頼りすぎで守備もルーズにやっている印象。J1は遠い。

 その後Jスカイスポーツ3でラグビーW杯予選。韓国 17−55 日本。今のジャパンはやはり攻撃に関しては相当な力がある。雨の中終盤のハンドリングエラーの少なさにも感心したし、守備の間合いも改善したように見える。もういくらアジアとやってもレベルアップは望めないだろう。来年春までの半年以上、無駄にしてしまうには惜しすぎる時間だと思うのだが…。


7月13日(土)

 今日からJ1も再開である。暑いけど。

 夕方、スカパーでジェフ市原 3−4(V) 名古屋グランパス。ポンポン点が入って、実に面白い試合であった。前半楢崎のヘナチョコ極まるプレーでジェフが2点とった時はワンサイドの香りさえ漂っていたのだが、しかしハーフタイムでの名古屋の見事な建て直し、さらに後半始まってすぐに微妙な判定(主審柏原(笑))でPKになったのが大きかった。一旦はジェフが大柴の美しいボレーで突き放すも、その時点ではもう勢いが完全に違った。ウェズレイのハットトリックで決着。ジェフはアタッカーの勝負意識が高くて魅力的なサッカーをしたけれど、後半足が完全に止まってしまったし(選手交代枠を2つも余したのは不可解)、中西不在のDFもちょっともろさがあったかな。名古屋は中村・滝澤あたりが順調に育っている様子で、地味になったが地力は相変わらず。

 夜はスカパーで浦和レッズ 2−3(V) ジュビロ磐田。さいたまの5万を超えるレッズサポが番狂わせを演出しかけた試合。前半早々藤田のシュートがバーに当たって外れ、浦和がエメルソンの抜け目無い動きで先制。浦和の速い寄せが磐田のパスワークを微妙に狂わし、さらに大観衆のでたらめな大ブーイング(笑)が効いてジュビロの選手達は冷静さを欠いていたようにも見えた。後半中山のゴールで一旦は追いつくものの、残り10分で案の定鈴木秀人が2枚目のイエローで退場。エメの弾丸FKで2−1。が、すぐにまた中山がゴールして同点になってしまうところがさすが隊長というか浦和らしいというか。あとは藤田が決め直すだけで、終わってみれば順当な結果だった。
 ま、しかし、名波の負担を減らすという意味では、やはり奥と清水を出してしまったのは磐田にとって相当な痛手ではあるね。

 その後、赤坂に出て「村さ来」で飲み会。「『少林サッカー』と『スターシップ・トゥルーパーズ』万歳!」みたいなことを話す。


7月12日(金)

 朝から東京ディズニーシー。さすがに最近できただけのことはあり、乗り物や建物等は東京ディズニーランド以上に良くできていたと思う。噴火音が客の度肝を抜く中央の火山なんて、ずっと眺めていても飽きが来ないほどの出来。ディズニーキャラクター色があまり強くないのにはちょっと違和感もあったが、別にディズニーランドもあるんだから問題ないか。夜のショーもきれいで楽しくて、拍手喝采もの。姿を現しただけで場が3倍くらい盛り上がるミッキー・マウスはまさに千両役者と言えるだろう。

 くそ暑い日で体力的にはきつかったが、座って「ギョウザドッグ」を食べていたら突然カモ君がおねだりに現れたり、夕飯時には隣の席のカップル(わがままをほざき続ける女の子を男の子が優しくなだめすかして面倒見ていた)を観察して楽しんだり(笑)と、まあ入場料のもとはとって余りある一日であった。

 

 夜、ビデオでジャン=リュック・ゴダール監督『アルファヴィル』観る。ゴダールの実験的な「SF」作品なのだが……。探偵レミー・コーションが潜入した遠い宇宙の都市アルファヴィルはブラウン教授の作ったアルファ60なるコンピューターによって完全に支配され、人々は「笑う」「泣く」「愛する」といった感情を禁止されていた。コーションはブラウンの娘ナターシャ(アンナ・カリーナ)を救出するとともに、アルファ60の破壊を目指して戦いを始める……。うん、筋書きだけ聞くととても面白そう。時間をかけてようやく「愛してる」という言葉を発することのできたアンナ・カリーナが涙を浮かべるラストシーンも素敵。だが、未来社会の描写やらSF用語やらが全然トンチンカンで、正直言って気恥ずかしくて見ていられない。まあSFに造詣のない人間の「実験映画」だからしょうがないのかもしれないが…。多元宇宙とか「別の世界」の話にしておけば全然問題なかったろうに。野球にたとえるとファウルだね、これは。


戻る                ホームへ