●燃えて、揺れて、ガッツポーズした夜 (FC東京×柏レイソル)
FC東京 2−1 柏レイソル (J1第14節 味の素スタジアム)
鹿島、浦和、名古屋とここに来てリーグ戦3連敗を喫し、ステージ優勝争いからは脱落模様の我らが東京。だが(当たり前の事だが)リーグ戦は続いていく。今節はACL明けのレイソルとのホームゲームであった。
レアンドロを1トップに置く4-5-1の柏に対し、この日の東京は武藤・林・東の3トップでアンカーに梶山ではなく高橋を入れる布陣でスタート。序盤は両チームのゾーン守備が機能して中盤での潰し合いが延々と続いたが、東京が三田や松田らの積極的な動きからサイドを突く攻撃で徐々にリズムを掴む。11分、右サイドの速いパス交換で揺さぶり、切れ込んだ東のラストパスを林がシュートしてサイドネット直撃。
ところが、その矢先の17分、米本が工藤との接触で足を痛めて退場してしまう。タフな柏相手にフィジカルの柱を失い、東京としてはピンチの局面。しかしここで今の東京の強みが発揮される。代わって入った野澤は高橋とダブルボランチを組み、武藤が一段下がって4-4-2の陣形にシフト。直後こそややバタついたもののすぐに守備の組織力を取り戻し、野澤の柔らかいパスさばきも加えながら再び攻め込んでいく。
そして35分、東のスルーパスで武藤がボックス内に飛び出してDFと競りながら折り返し。林のシュートは菅野にブロックされたものの、こぼれ球に素速く反応した三田がスライディングでゲットした。東の技巧、武藤の強さ、そして三田の積極性。1-0。一方の柏はSBの攻撃参加が増えるなど攻勢を強めるが、東京DFは落ち着いて対処する。逆に東や林のシュートなど惜しい場面を作りながら、いい流れで前半が終了した。