●次は万全のフロンターレに勝ちたい (東京×川崎)
FC東京 2−0 川崎フロンターレ (J1第8節 味の素スタジアム)
ともに、どん底の勝てない状況から前節の白星で持ち直しかけて迎えた「第21回多摩川クラシコ」。夕方からぐっと冷え込んだ味スタで生観戦した。
序盤から東京がボールを支配し、川崎は守りを固めて逆襲速攻を狙うわかりやすい構図となった。東京は左右に回しながら機会をうかがうが、コンパクトにまとまった川崎の守備網をなかなかほどけず、パスや連携のミスからボールを失って川崎のカウンターとなる場面が多い。もっとも、東京も森重や加賀、米本が素早いカバーリングを見せて川崎にも決定機は作らせない。縦20mくらいの範囲での攻防が延々続いていく。
試合が動いたのは21分。右展開で突如スピードアップした東京は徳永→千真→中央の東とつなぎ、東が意表を突く反転パスをゴール前の長谷川アーリアへ。アーリアがワンタッチでボールを落とすと、フリーで走り込むルーカスがゴール左へ突き刺してゲットした。それまでの焦れったさが嘘のような鮮やかなパス攻撃。1−0。ルーカス・千真・東・アーリアは26分にもワンタッチパスの連続で攻め込んであわやの場面を作る。