●モヤモヤ解消はまた再来年 (FC東京×東京ヴェルディ)
FC東京 1-1 東京ヴェルディ (J2第33節 味の素スタジアム)
2位鳥栖とアウェイで引き分けた後、国立で大分にまさかの敗戦。星勘定的にも重要な一戦となった東京ダービーは、曇り空の味スタで3万6千の観衆とともに観戦した。
序盤からピッチの各所でボール争奪戦が繰り広げられた。ヴェルディは全体をコンパクトに保ちつつ、巻・阿部の2トップを先頭にファウルも辞さぬ激しさでボールにアタックしてくる。対する東京は後方で回して時間を作り、高いDFラインの裏を狙う長いボールを織り交ぜながら機会をうかがう。5分、FKから東京ゴール前で混戦となるが、森重が辛うじてボールをかき出した。7分、森重の絶妙のアーリークロスをルーカスが頭で叩くも、ボールは際どくポスト左に外れ。
14分、バックパスに対して権田と森重がお見合いのような形になり、ヴェルディFWに詰め寄られてヒヤリ。19分、徳永をかわした阿部が左サイドをえぐってクロス、逆サイドから走り込む中谷が合わせる寸前に椋原がクリアした。全体的にヴェルディのプレスが強く、東京のパス回しにテンポが出ない。21分、谷澤が個人技で右サイドを抜け、オーバーラップの徳永が逆サイドへクロスを送った場面も、強引に狙った田邉のボレーはバーのはるか上を越えていった。