●いきなりボコ負け (川崎フロンターレ×FC東京)
川崎フロンターレ 2−0 FC東京 (J1第18節 等々力陸上競技場)
浦和に続く2位とリーグ「前半戦」過去最高の成績をマークした1stステージから中一週。早くも2ndステージの開幕戦、しかもアウェイの多摩川クラシコである。渋谷から電車で20分、等々力に足を運んで観戦した。
キックオフからの入り方は東京の方が良いように見えた。武藤が移籍した東京は前田・石川・東で3トップを組み、積極的なフォアチェックから速い守→攻の切り替えでゴールを狙う。対する川崎は憲剛や大島を中心に流動的に動きながらパスを回すも、序盤はミスが多い。5分、浮き球に反応した石川がDF裏に飛び出してシュート(GK新井がセーブ)。8分にも徳永のロングスローを前田がつなぎ、羽生が飛び込むきわどい場面。
しかし、前半の半ばになるとフロンターレのパスがリズムよく回りだし、一転して川崎の一方的な攻勢に。21分、ボックス手前からレナトが狙ったFKは右サイドネット。28分にもレナトのドリブルシュートがポスト右を抜ける。東京の守備は受け身になって後追いのチャージやタックルをかわされる姿が目立つように。もっとも川崎もなかなか決めきれず、38分の武岡や41分の大島のシュートは枠を外れ、0-0で前半終了。
後半に入るとネジを巻き直した東京が再び前目から追い込みにかかり、川崎のパス回しとの追いかけっこになった。が、先制したのは川崎。52分、ユルい東京の中盤守備をかいくぐってボックス左へ素早く展開し、小宮山の狙いすましたクロスにフリーのエウシーニョが巧みに合わせ、権田の横っ跳びも届かず右隅にゴールイン。中盤守備を何とか助けようと前線から東も下がった場面だったが、完全に崩されてしまった。0-1。