●二匹目のドジョウはおらず (FC東京×鹿島アントラーズ)
FC東京 0−1 鹿島アントラーズ (J1第11節 味の素スタジアム)
GWの過密日程をなんと4連勝で乗り切り、首位に肉薄する我らが東京。連戦の最後を飾るのは強豪アントラーズとのホームゲームである。多摩川クラシコに引き続き満員となった味の素スタジアムで観戦した。
試合は序盤から鹿島ペースで進んで行く。鹿島は攻撃的MFが広く左右に開いてサイドチェンジも交えながら左右に揺さぶり、東京の中盤が緩んだと見るや土居や柴崎らがバイタルエリアを突いてチャンスを作る。8分、鹿島は縦につなぐ速攻で遠藤がボックス内へ侵入、シュートを太田がかろうじてブロック。その直後のCKでは二次攻撃のクロスに山本が合わせてヘッダーを撃つが、権田が反応よく弾き出した。
東京も主に左サイドから反撃を図り、幾度かクロスを上げる場面も作ったが、中央の人数不足で決定機には至らない。そして34分、鹿島の波状攻撃となり、東京DFの足が止まってこぼれ球をクリアしきれないでいるところ、土居の当たり損ねのシュートに権田がタイミングを外され、ボールがコロコロとゴール左隅に転がり込んでしまった。0-1。その後も鹿島寄りの流れは変わらないまま前半が終了した。
後半、東京は頭から羽生・河野に替えて前田・高橋を投入、フォーメーションを4-4-2に変えて劣勢だった中盤にテコ入れする。これが奏功して今度は東京の攻勢に。49分、太田のCKに合わせた前田のヘッダーがGK曽ヶ端の正面を突く。55分、東が左から切れ込んで強烈なシュートを撃つも、これも曽ヶ端の正面。64分には徳永のクロスにまたも前田が合わせるが、DFがブロックしてゴールならず。