●ウノゼロ上等、ではあるけれど(モンテディオ山形×FC東京)
モンテディオ山形 0−1 FC東京 (J1第7節 NDソフトスタジアム山形)
広島戦で今季初黒星を喫し、水曜のナビスコ鳥栖戦に快勝して迎えた山形戦。なかなか好機を作れないもどかしい展開となったが、太田のゴールを守りきって勝点3を獲得した。スカパー!で録画観戦。
東京にとって前半はほぼ思い通りの展開だったのだろう。序盤からボールを支配し、引き気味の相手に対して速い縦のグラウンダーとミドルシュートを中心に攻め立てる。22分、右サイドのFKから太田が蹴り込んだインスイングのクロスに吉本が飛び込み、DF・GKともその動きに惑わされて直接ゴールイン。守っても、集中した組織守備でディエゴをはじめとする山形攻撃陣を自由にさせず、1-0でハーフタイムへ。
問題なのは後半で、東京は同点ゴールを狙って前に出てくる山形に対して自陣を固め、幾度かカウンターの形を作って山形DFを背走させる……ところまでは良いのだが、そこで妙にフォローが遅かったりパスが雑になったりして追加点が奪えない。もっとも、山形の攻撃にもさほど工夫はなく、守備の集中力さえ切れなければ危険は少ない状態ではあったのだけれど。結局、1点差のまま試合終了となった。
アウェイでもあるし、1-0で勝利、という結果はもちろん喜ばしいのだけど、後半の試合運びはどうにもなあ……。もちろん、リードを奪っていたのだから守備基調で戦うのはもっともな話(というかこのチームのスタイル)なんだが、そこで鋭いカウンターを繰り出すわけでもなく、山形にもそれなりにチャンスを与えたのがイマイチな印象であった。何しろ後半のシュートはたったの1本である。繰り返すが、「結果的に1-0」自体は無問題だと思うんだけどね。