2014年12月03日

●『ゼロ・グラビティ』

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今さらではあるが、アルフォンソ・キュアロン監督『ゼロ・グラビティ』を観た。昨年度、アカデミー賞で監督賞など7部門を制覇したSF超大作。


いや、これ、凄い傑作だったんだね。観てビックリした。

物語はいたってシンプル。地球軌道上のスペースシャトルがロシア衛星の残骸群の直撃を受けてクルーの大半が死亡、船外活動をしていたライアン(サンドラ・ブロック)とマット(ジョージ・クルーニー)は近くにいた国際宇宙ステーション(ISS)にたどり着くが、頼みのマットはライアンを助けるために自ら命綱を切って宇宙空間へ。1人残されたライアンは果たして生還できるのか……。

公開時にも話題になったリアルなCG特撮は確かに凄まじく、宇宙空間の過酷さと美しさ、低重力化でのおぼつかなさ、迫り来る無数の破片の恐怖などがいかんなく描かれている。ブルーレイ&家庭用テレビで観てもこの迫力なんだから、劇場の大画面で、しかも3Dなんかで観たら腰を抜かすか酔って吐いていたかもしれない。特に、一人で宇宙空間に投げ出される場面の恐ろしさよ。

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