●君は、高橋秀人と太田宏介の躍動を見たか
FC東京 2ー0 セレッソ大阪 (J1第8節 味の素スタジアム)
多摩川クラシコの惨敗後、リーグとカップで3勝をあげ、前節も「4-1-5対策」が功を奏して広島攻撃陣をほぼ抑え込む惜敗。シーズン序盤の苦戦から流れが好転しつつあるだけに、今回は東京にとって是非とも勝ちたい試合であった。柿谷・フォルラン効果か4万大観衆を集めた味スタで行われた一戦は、戦術と個人技のバランス良いサッカーを披露した東京が強豪セレッソ大阪に快勝。
この日の東京は2トップ平山・エドゥーの下に河野を置く4-3-1-2の布陣でスタート。いつものように奪い所を見定めたボールへのアタックから、前線への縦パスを基調に速攻を狙っていく。対するセレッソは4-4-2の布陣で、広く左右へパスを回しながら、フォルラン・南野の仕掛けに柿谷の変化を加えながらDFライン裏を狙う。前半はどちらも守備を崩しきらず、局面でつぶし合いが続くタイトな展開となった。
24分、クロスにニアで合わせた杉本のダイビングヘッドは権田が弾き出す。28分、東京は右サイドの切れ味鋭いパスワークから米本がミドルシュートを撃つも、GKキムが横っ跳びでセーブ。その他双方チャンスになりかける場面は幾つかあったが、DF陣が何とかカバー。終了間際にはCK後の混戦から東京ゴール前にボールがこぼれる場面があったが、権田が押さえて事無きを得る。互角の形勢でハーフタイムへ。