11月30日(金)

 夜、渋谷「ごまや」にて夕食。

 スポーツ新聞等で「FC東京の次期監督は原博実氏が濃厚」との報道がなされている様子。原さんは浦和レッズ降格の年に監督だった(シーズン途中解任)ということで、いまだに浦和サポの間では戦犯扱いされているとか。東京系の掲示板でも「2部降格へまっしぐら」みたいな、この世の終わりのような(笑)パニックに陥っているところもあるようだ。ただ、僕個人としては、原さんが監督してた頃のレッズってあんまり悪い印象じゃないんだよね。たまたま勝ち試合しか見てないせいもあるのだろうが(降格の年はついに一度も観に行かなかった)、福永・大柴あたりが活き活きと動き回ってテンポの良いサッカーをしていたのを良く憶えている。順位もひと桁(ステージ3位だったこともあった!)を続けていたようだし、盛田の一件(これはどう見ても監督自身の責任であるが)と小野の故障さえなければあれほど酷いことにもならなかっただろうし……って、ちょっと好意的に見過ぎかな?ともあれ、仮に本当に原さんが監督に就任したとしても、実際に采配を見るまでは変に否定的なことを言いたくない。あくまで試合を見た上でおかしなところがありゃ批判すればいいだけの話であって、過去の一回の失敗だけで(疑いの目で見ることはあるとしても)レッテル貼りは良くないと思うぞ。

 ちなみに、原レッズ好調期の攻撃の核だった福永が浦和から戦力外通告を受けたとか。こりゃ獲るっきゃないっしょ。来年ケリーがいなくなった時(残留したとしてもその欠場時)のことを考えたらさ。


11月29日(木)

 夕方、渋谷東急文化会館内の床屋にて散髪。店内に流れていたFM TOKYOのパーソナリティの喋りがおもしろおかしく、思わず吹き出しそうになる。しかし閉店間近で静かな店内(もともとこの店はあまりトークもない)であるし、だいいち耳の辺りを切られているのに腹を抱えるわけにもいかず、舌を噛んでかろうじて耐える。「咳」や「くしゃみ」ならともかく、「笑い」で止めるわけにもいくまいよ。


11月28日(水)

 『映画秘宝』26号。今度の年末・正月は、見たい映画が久々に多そうな気配。『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』とか『殺し屋1』とか『DEAD OR ALIVE FINAL』とか『血を吸う宇宙』とか。

 

 大熊監督今シーズン限りで退任、とのサイトヲさんの書き込みが掲示板に。「マジかよお?!」とネット上をあっちゃこっちゃうろついていると、nikkannsports.com上に同様の記事が。続いて東京の公式HPでも発表。はあー。僕は特に今季前半、大熊監督の采配についてはずいぶん批判もしたのだが、2ndステージに入ってからは来年もう1年の続投を望むようになっていた。それは、来年の開幕までの時間が少ないということもあったし(W杯の関係で3月頭には始まってしまう)、ジュビロ戦等での戦い方がえらく気に入ったということもあった。そして何より、長いことFC東京のために頑張って僕たちと同じ夢を見ていた大熊さんのいるうちにタイトルをとりたい、という気持ちがとてもとても強かったのだ。まあ確かに戦術的な行き詰まりもあったような気もするし、優勝へたどり着くにはここらで一発活を入れたい、という判断もクラブとしてはあったのだろう。仕方がないところだとも思う。お疲れさま、というにはまだ早いかな。今はただ、天皇杯優勝で最高の花道を飾れることを願おう。


11月27日(火)

 仕事の帰り、疲れたので渋谷からバスに乗ろうとしたら、車体一面「ときめきメモリアル3」の広告だった。

 10時前に家に着いてTVをつけると、トヨタカップがちょうど終わるところだった。終了の笛が鳴った瞬間、ピッチにうずくまって涙を流すボカ・ジュニアーズの選手たち。おそらく、「チャンピオンズリーグ決勝こそNO1クラブ決定戦」と考えるであろうバイエルンとボカとでは、この試合にかける意気込みが相当に違ったのだろう。だからこそ、ダイブでのつまらないレッドカードはあまりにも惜しい。


11月26日(月)

 部屋で座るときの位置どりからすると、僕の血液型はAB型、ということになるらしい。何じゃそりゃ(実際はB型)。

 夜、Jスカイでリーガエスパニョーラ。ヴァジェカーノ 0−3 レアル・マドリード。昨日見たプレミアシップの試合でもそうだが、グラウンドコンディションが悪くてもテクニックでねじ伏せて「見れる」サッカーに仕立ててしまうところが素晴らしい。そういえばこないだのイタリア戦も、埼玉スタジアムの剥げまくる芝がやたらみっともなかったが、それに対する遠征側の不満は意外と少なかったような。
 で、試合の結果は、マドリーが最下位相手に苦もなく完勝。気がつけば、首位のデポルとわずか4ポイント差。


11月25日(日)

 昨日の疲れを引きづりつつ、昼からゆりかもめに乗ってお台場へ出かける。

 まずは「パレットタウン」で昼飯。イタリア料理屋でランチセット。メニューで「本場幻のパスタ」とか大見得切っているだけあって、シャキシャキした食感がなかなか良かった。ビールでカールスバーグを用意しているところもグッドだ。満足して席を立ちかけたところ、突然店の前で結婚式が始まった。ショッピングモールの通路に絨毯が敷かれ、親類らしき人々が入場、続いて白人神父が壇上に登場し、最後に新郎新婦がゆっくり歩いてきた。一般客も何事かと足を止め、拍手で彼らを迎えているようだ。うーん、あれよりは競馬場とかサッカー場で式を挙げた方がいいかな。脇道からそそくさと脱出し、ペットショップで犬、猫、ハムスター等を眺めて時間をつぶす。

 で、15:00からゼップ東京で「FC東京ファンクラブ会員の集い」。今年は模擬店などが出ないというので「まさか、選手とゲームやって2時間お茶を濁してハイおしまい、じゃないだろうな」と密かに警戒していたのだが、本当にそうだった(笑)。昨日大事なゲームに負けたばかりでのおちゃらけ企画はつらく、入場時の選手たちの表情は硬かった(単にステージで人前に出るのに慣れてないだけかもしれんが)。元々僕もサッカー選手は「フィールドに出てこそナンボ」という考えであるし、抽選で選ばれたゲーム参加者がなかなか壇上に上がらないなど間も悪く、途中まではどうなることかという感じではあった。しかしゲームは「じゃんけんピコピコハンマー」「ラブラブ風船ゲーム」「想いは1つ!連想ゲーム」等々くだらないものばかりでありながら(くだらないからこそ?)結構面白く、いつの間にか集中して楽しんでしまった(選手たちもいざ始まるとかなりノリノリだった)。嬉しかったのは選手とのコミュニケーションタイムを設けてくれたことで、サンドロ・文丈・梅山・藤山・下平の各選手とツーショットで写真をとることができた(すいません、ミーハーです、ハイ)。最後には大熊監督の挨拶もあり、結果的には大満足のイベントとなった。選手に親近感を持つってのは、末永く応援していく上で大事には違いない。選手・スタッフのみなさん、どうもありがとう!(年会費の金額を考えると、どー考えても赤字だわな)。

 

 夕飯は赤坂で「じゃんがららあめん」。最近、角肉の脂まで全部食うのがつらくなってきた。齢か?

 帰ってからプレミアリーグ前半戦の山場アーセナル×マンチェスターU。雨+強風という非常に難しいコンディションの中、それでもボールの動きが停滞せずスピーディーなアタックアンドディフェンスが繰り返される様子を見て「さすが世界トップクラス」と唸っていたのだが、後半30分を過ぎたところでバックパスを受けたGKバルテズが何と相手FWのアンリにパスしてしまい、アーセナルがあっけなく勝ち越し。さらにバルテズはその後も飛び出してボールをキャッチし損ない、追加点を許してしまう。まあ、失点の根本的な原因はチンチンにやられていたマンチェスターDFラインにあるのだが、GKのミスはやたら目立ってしまうだけに気の毒だ。もし優勝できなかったら(あるいは優勝できたとしても)バルテズはチームを追われることになるんだろうか。

 ジャパンカップ(G1)は、ジャングルポケットが優勝してテイエムオペラオーはまたしても2着。ダービー馬が同年にジャパンC優勝というのも快挙なら、ペリエの2週連続G1制覇も快挙。さらに加えてトニービンは種牡馬として今年の東京2400m戦G1を完全制覇という超快挙(死んだ馬の子は走る、というのは本当だな)。1、2馬の差は抜け出す先後の順と騎手の腕ももちろんあったのだろうが、何より大きかったのは父の東京コース適性だったのだろう。


11月24日(土)

 年に2回のイベント「東京ダービー」東京ヴェルディ1969×FC東京秋の部。都民サッカーファンの義務として当然、生観戦。見慣れた東京スタジアムなのにファンクラブテントも青赤グッズショップも風船人形もかっちょいい音楽もなく、絶えずヴェルディの応援VTRが流れている状況に違和感わきまくり。稲城にでもホームスタジアム作ればいいのに(そしたら東スタの採算がとれんか。そうか)。

 ゲートの前で水戸ホーリーホックの存続署名運動をやっていたが、地元の満足な支援が得られない状況で東京まで来て署名を集めるのもちと筋違いな気もする。県外の人間の膨大な署名が地元自治体・企業への説得材料になるとでもいうのなら、話は別かもしれないけど。

 試合の方は観戦記に書いた通りだが、まあどちらも気持ちのこもったいいゲームだったと思う。「アマラオ不在時の得点力」というのはFC東京永遠の課題だが、しかしいつかアマラオのいなくなる日はやってくるのである。どうしよう。

 で、結局、2部降格はアビスパ福岡に決定。数年に渡ってしぶとく徳俵でこらえきってきた福岡が9人のガンバ相手に不覚をとるとは正直驚いたが、あの戦力ではやむを得ないような気もする。もともとアビスパは嫌いなチームではない(むしろ好きな方だった)のだが、この間の一件もあったのでいまいち同情する気にもなれない。まあ、熱心なサポーターのいるところだから、もう一度しっかりやり直してほしいな、とは思う。廬は残るそうだが、呂比須や山下はどうするんだろう。草刈り場になるのだろうか。

 さすがに連休の中央高速は混んでいて、バスで新宿まで戻ってくるのに1時間ほどかかった(いつもは30分くらい)。新宿南口の紀伊国屋・東急ハンズでいくつか買い物してから赤坂へ戻り、ロイヤルホストでメシ食ってあとはゴロゴロ。大事な試合で負けるとどうにも疲れるものだわなあ。


11月23日(金)

 一部マスコミの岡田監督就任報道に対して、FC東京はさっそく「事実無根であり、クラブとしては不本意な記事であったと言わざるを得ません」として否定。この素早い対応はさすが。えらい。仮に東京が岡田監督に関心を持っていたとしても、大熊監督の下で少なくとも天皇杯までは戦わなくてはならないのだから、否定するのは至極当然だろう。

 

 昼過ぎから出かけ、秩父宮でラグビー早慶戦。たまには親孝行もせにゃならんということで、父を連れて行く。二人だけで歩いていると会話に困るんだけど。全勝対決だけあってスタンドはギッシリ満員、指定席を買っておいて良かった。

 試合の方は、なんか凄かったね、「ワセダ復活」という感じで。立ち上がりから猛攻を見せ、トライを連取。前半だけで大差がつく予想外の展開になった。後半に入って慶応が泥臭い突進で反撃して19点差まで迫るが、早稲田は30分過ぎからカウンターで2トライを追加。結果、54−21。早稲田にとっては会心のゲーム。今季の慶応の戦いぶり(特に慶明戦)を見てスポーツ紙で「王者」とか書かれているほどには強くないとは感じていたし、点が取れないだろうとは思っていたが、まさか54失点もするとは。早稲田のアタックの強烈さも慶応のディフェンスの脆さも、どちらも予想を超えていた。

 早稲田は自陣からでも積極的に回し、ひたすらバックス勝負。右に揺さぶり左に揺さぶりまた右に振って薄くなったDFラインを抜き去る、といういかにもワセダらしいラグビーを久々に見たような気がする。どの選手も小柄だが良く鍛えられている、というのもまたワセダらしい。あと特筆したいのは、適材適所な選手の配置。機動力のあるFL、俊敏で判断の良いハーフバック陣、パスを放すタイミング絶妙のインサイドCTB、馬力があってステップで抜けるアウトサイドCTB、決定力のある両ウイング。今日の早稲田は「チビもデブもノッポも役に立つ」というラグビー本来の楽しさを体現していたようにさえ思える。世界的なポジション平均化の流れには反しているのだが、それがどうした。

 慶応にとっては、ある意味いい薬だろう。今季のチームは昨年一昨年と比べれば明らかに力が落ちていたし、その上慶応らしい引き締まった雰囲気も感じられない状態だった(ラグマガの名鑑でのふざけぶりは何だ)。才能あるバックスは擁しているが、HBのもたつきがアドバンテージを無駄にしてしまっているし、各自が適正に配置されていたとも思えない(層の薄さと言ってしまえばそれまでだが)。守備の薄さも見苦しいほどで、青学あたりに負けていた頃の方がまだいいタックル入ってたぞ。大学選手権まで残された時間は少ないが、もう一度原点に帰り、ひたむきさを取り戻して頑張ってほしいと思う。

 帰り道、神宮球場で選手の出待ちをしている人々を目撃。ファン感謝デーかなんかだったのだろうか。「飯田さんの車が高いヤツに変わってたよー!」だって。

 絵画館前グラウンドでは「いちょう祭り」なるものも開催されていたようで、並木道は黄色に包まれてきれいだった。カップルも子供も犬もみんな楽しそうだったし、幸福な光景。


11月22日(木)

 朝っぱら、友人(公務員)から携帯に伝言が入っていたので何事かと聞いてみると、「あ、今日の8時半頃俺からメール送られてると思うんだけど、それ、ウイルスだから」だと(笑)。

 夜、千歳烏山の「酒処 やど」でのみ。今日も男とマン・ツー・マン(いや、別に女の子とマン・ツー・マンしたいというわけじゃなくて…(汗))。僕はそんなにうち解けていない相手といろんな話題を楽しく話せるほど器用ではないので、こういう状況はけっこう苦しかったりする。気をつかう飲み会だと暴走あるいは逃亡(笑)する危険性もあるし。

 なにい?「岡ちゃんがFC東京監督に就任する見込み」とか報じているスポーツ紙があるだと!?まあ、僕も岡田さんは良い監督だとは思うけれど、ちょっとねえ…。個人的には、大熊監督の続投を希望。というか、アホスポーツ紙ども、ろくにFC東京のことも取り上げないくせして、知ったような顔して「岡田さんの力量は大熊さんより上である」ということが自明の前提であるかのように勝手に話を進めてやがる。代表監督がナンボのもんじゃい!ふざけんなよー!

 帰ってからメールチェックしたら、やっぱり届いてました、ウイルスメール。名前とか知ってるヤツならスタンドアローンPCに持ち出して実験してみたりもするのだが、あまり馴染みのない名称だったのでとりあえず削除。


11月21日(水)

 夜、千歳烏山の「つぼ八」で飲み。毛ガニとか帆立のチャンチャン焼きとか。男2人だけの飲みというのも、楽しくもあり、寂しくもあり、微妙なところだ。

 イチローがアメリカンリーグMVP受賞。打率.350で盗塁50台というのはそんなにずば抜けた数字ではないが、あの「レーザービーム」送球・1塁へのスーパーダッシュのインパクトやまさにリードオフマンとしてマリナースの勢いをつくりだした貢献度を考えると、やはりそれくらいの評価も当然ではないかと思う。イチローの登場という歴史的「事件」をきちんと認識し・評価し・受け入れることのできるアメリカの球界は、さすがの懐の深さ・器量の大きさであると思う。


11月20日(火)

 夜、ビデオでリーガエスパニョーラ。レアル・マドリード 2−1 セビージャ。レアルのパス回しはあまりに滑らかで、アタッカーたちの動作も優雅そのもの。一見スローモーションみたいでもあるんだけど、相手DFはほとんど触れることができずスイスイと細かいパスがつながっていく。別次元の感覚。これで強さが伴えば、文句なしに「世界最高」なんだが。

 『Number』536号。世界最高FWマイケル・オーウェンのインタビューが面白い。リバプールという土地への深い愛着。ベッカムなんかもそうだけど、これを読むとイギリスの選手があまり海外に出たがらない理由の一端がうかがえるような気がする。能力的な問題とかリーグの繁栄度とかいうことだけではないんだよな、多分。


11月19日(月)

 朝、仕事仲間に今朝のしし座流星群について自慢される。なんでも、1時間に50〜60個は見えたとか。僕も一昨年の大接近の時は徹夜で頑張ったクチだが、あの時はでかいのが1個と小さいのがほんの2〜3個しか見えなかったからなあ。ちょっと悔しい。プラネタリウムとかでも同じような(もっと凄い)光景が見られるとは思うのだが、やはりそれが「自然現象で」起こる、という点で感動が増幅されるのだよ。

 なんか、最近、サッカーネタのCMやたら多くないっすか?W杯はまだ7ヶ月先だぞ。


11月18日(日)

 今日は、TVの中ですごい出来事を2つも見ることができた。

 まずはJ2最終節。スカパーでザッピングを駆使しながら山形×川崎京都×仙台鳥栖×大分を観戦。西京極のバックスタンド半分が黄色に染まっているのを見て、おととしの秋、はるばる新潟まで出かけて東京の昇格を見届けた日を思い出した。山形も仙台も開始から飛ばしまくり攻めまくり、しかし点はなかなか取れず、という展開で試合が進む。鳥栖が先制し、攻めあぐねる大分がまず脱落。仙台もホーム京都の攻撃の前に防戦一方に回って時はたち、後半も残りわずかになって「やっぱり山形か。J1始まって以来の貧乏球団の昇格だ。嬉しいことは嬉しいけど、ああ、でも来年仙台にも牛タン食いに行きたかったな」という考えが頭を巡る。が、しかし。その瞬間、なんとロスタイムに「元天才」財前のスーパーボレーが決まって仙台先制。そのまま3試合の90分が終了し、仙台劇的なJ1昇格決定。泣いて喜びを露わにする山田やマルコス、サポーターに胴上げされる清水監督を見て目頭が熱くなり、チャンネルを変えてスタンドに頭を下げる浮気(元東京ガス)の姿が映ると、涙腺決壊、とめどもなく涙を流してしまった(慣れていたつもりなのに、恥ずかしいね、全く)。

 「なぜそんなにサッカーに(スポーツに)熱くなれるんですか」と僕に質問する人には、ぜひJ2リーグを見てもらいたい。あそこには、最も純粋な形で、この社会にプロスポーツが存在することの意義が表れているのだ。仙台サポーターの歓喜、そして山形サポーターの涙。あの場には経済原理や効率などといった次元を超越したスポーツの素晴らしさがある。

 あと、本当に恩氏さんだったのには驚かされたよ(笑)

 で、TVを2画面にして何となく目で追っていたゴルフW杯でもこの世のものとは思えぬ光景を目にしてしまった。首位に5打差をつけられ、優勝争いから脱落かと思われたアメリカのウッズ・デュバル組。15・16・17と3連続バーディーで「さすが」と皆を唸らせて迎えた18番パー5、デュバルの第2打はグリーン右に逸れて転がり落ちた。「いよいよ駄目か」と誰もが思った絶体絶命のピンチ。しかし、そこでウッズは抜群の集中力を見せて絶妙のタッチで転がし、ボールは吸い込まれるようにカップの中へ。チップインイーグル。土壇場での絵に描いたようなスーパーショットに、日本では珍しいスタンディングオベーションまで起こった。結局プレーオフではミスが出て南アに優勝をさらわれてしまうのだが、そんなことは大した問題ではなく、今日あのショットを目撃した日本のゴルフファンはおそらく何年も記憶から消し去ることは出来ないだろう。奇跡というのは確かに起こるもので、奇跡を起こせる特別な人間というのも確かに存在する。そんなことを再確認させられた。

 

 競馬のマイルチャンピオンシップ(G1)は、1番人気ダイタクリーヴァから買って外す。河内ぃ、切れる脚が無い馬なんだからさあ、あんな後ろからあんな大外回って届く訳ないだろー!で、有力馬は最後方のダイタクに気をとられ、好位につけていたゼンノエルシドが直線逃げ切った。なんだかなあ。

 夜、寝る前にスカパーでユベントス×パルマ。新監督に新システムのパルマ、健闘かなわず順当負け。中田は残り15分1点ビハインド(しかも退場者が出て10人)の時点で出場。スペースに飛び出す動きを度々見せ、今までの「もらったボールをはたくだけ」からはずっとマシになってはいたが、いかんせん状況が悪すぎた。出口はまだ、先。


11月17日(土)

 昼間、有楽町のビックピーカンで色々と下見。パソコンにデジカメにブロードバンドルータに無線LANに携帯用ハードディスクにMDコンポ。デジカメはずいぶん安くなったが、無線LANはまだまだかな。

 1階のTV売り場でNHK−BSが映っていたので、カシマスタジアムの様子をチェックする。ハーフタイムの時点で3−0。アントラーズ優勝おめでとう。そしてヴェルディの命運は来週の東京ダービーにかかるのであった。

 そこから丸の内線で新宿に出て、京王デパートで夕食を調達してから飛田給へ。東京の今季ホーム最終戦FC東京×ヴィッセル神戸。武蔵野の風が吹きつけるスタンドはとても寒かったが、試合内容はもっと寒かった。盛り上がりに水をさすレフェリング、首を傾げたくなる選手交代、さらにこの季節にはファンへの嫌がらせとしか思えない延長戦も重なって、もう何だかダメダメって感じっす。賞金圏内の3位もはるか遠ざかり、残る楽しみは「あの」チームを2部に突き落とすくらいか。この欲求不満、誰か何とかしてくれい。

 大熊さん、まさか辞任したりしないだろうな。

 残留争いはヴェルディが鹿島に惨敗、福岡が清水に2−0から逆転負け、横浜FMが逆転勝ちでまた順位が変わった。これで来週東京が勝ちさえすれば名門読売初の降格(真面目な話、日本サッカーのためにはそういうこともあった方がよいと思うよ)が決まることになった。東京ダービーは、いやがうえにも盛り上がることだろう。ただ、ウチの方はケリーとサンドロがいないんだよなあ……。苦しすぎ。

 くたくたで帰宅してからスカパーでマンチェスターU×レスター。面白かったのは、前半レスターが得たPKの場面。レスターのFW(名前は忘れた)がボールをセット、さあ蹴ろうかという場面になってもバルテズは慌てず急がずタオルで顔を拭いたりゴールポスト近辺でうろうろしたり。焦れたキッカーがボールを蹴りこむが、まだ笛はなっておらずやり直しに。そこでバルテズは抗議するキッカーと仲直りの握手をしつつ、ニヤリと笑いながら「何焦ってるんだい?」ってな余裕の表情をする。これで、勝負あった。結果はバルテズがシュートコースを完璧に読んで弾き出し、こぼれ球をベッカムが拾ってピンチ脱出。さすがに世界最強代表チームのGKは駆け引きもひと味違う、ということだろうか。


11月16日(金)

 最近口の奥の方がやたら痛むのだが、これって風邪なんだろうか。

 ブラジル代表がようやくW杯出場を決めたと聞いて、ホッとした気持ちと「もしやとてつもないことが…」と期待していたのに残念という気持ちとが半々。まあ、日本のサッカーファンはだいたい喜んでいるようだが、しかし来年日本ないし韓国にやってくるブラジル代表が本当に僕たちの知っている「あの」セレソンなのかどうか、それが問題だ。


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