10月31日(水)

 夜、東スタでJリーグFC東京×横浜Fマリノス。とにかく平日のナイトゲームで延長戦がある、ということがどれほどファンにとってつらいことか、リーグのお偉方には真剣に考えてもらいたいと思う。安っぽいVゴールの感動なんていらない(トーナメントを除いては)。プロサッカーの試合が「社会における、日常のスケジュールの中に組み込まれた非日常世界」であることをいい加減わかってもらいたいよね。

 試合について詳しくは観戦記に書くが、主力5人落ちのメンバー構成ながら「負けなかった」ことはそれなりに評価すべきだろう。負傷者続出のおかげで「出られた」面々がその経験を先々へつなげられるかどうかが問題だ。


10月30日(火)

 やっと人並みの歩行速度を回復。

 夜、ビデオでプレミアリーグマンチェスターU×リーズ。優勝候補同士の対戦らしく熱い戦いで、結果は1−1の引き分け。勝負以外で目を引いたのは、まずはベッカムとロビー・キーンの衝突・小競り合い後の握手。さすが紳士の国ですなあ。イタリアあたりだと考えられんよ。あと、リーズの新ホームスタジアム建設にサポーターが同意したという話。本来誰よりも大切にされるべき人々の同意を「事前に」取り付けるところが、某極東W杯開催国のクラブとは大違い。

 

 失業率が5.3%に達したとか。マスコミや政財界では次第に大きな騒ぎになっているようだ。今はまだ高支持率を誇る小泉内閣だが、この調子でいつまでも景気が回復しないと一般国民からの批判も高まっていくのだろうか。もしそうなったら、大声で言ってやろうと思う。「みんな、今さら何言ってやがんだ」と。小泉政権の構造改革ってのを今やれば(今やるしかないんだけど)、ある程度こういう事態になるのは容易に予想がついたろうに。ただ、ちょっと時期が早まっただけの話だ。みんな「痛みを我慢して」なんつっても、結局は「自分の痛みじゃないだろう」とたかをくくっているふしがあるんじゃないのかね。

 あと、ちなみに言っておくと、財政を破綻させないためには国の借金をこれ以上増やさないことは絶対必要なんだけど、じゃあこの苦しい状況で数年我慢して財政再建がある程度見通しついて不良債権もだいたい処理できたとして、それで必ず日本経済が再び力強く成長していくかといったらそんな保証はどこにもないのだ。だって、今さらサプライサイド経済論でもあるまいし、規制緩和して金融市場を改善して企業の競争力を増しても、みな(消費者)が進んで物を買うようにならなければ、景気なんて回復するわけがないのだから(「不景気」って、あくまで需要不足のことなんだよ)。少なくとも構造改革と景気対策の区別くらいはつけよう(背反しがちだが、両方必要なものとして)。そして、もはや昔のように財政出動という手段はもう使えない(国民一人あたり借金600万抱えてんのよ)。だから、結局は年金とか福祉とかいった今限界に近づいている社会保障制度を再構築して、みながある程度安心できるようなシステムを作り直して、そしてお金を使ってくれるのを待つしかない。それには何年かかるのかな?ここらへんに、今の日本の抱える本当の苦しみや痛みがあると思うのだが。


10月29日(月)

 まだももの前の方が筋肉痛。足がなかなか前に出ず、歩くだけでいつもの2倍くらい疲れる。

 『Jリーグウイニングイレブン5』でリーグ戦を戦う。FC東京のメンバー表でアマと呂比須の2トップになっているのを見たときはズッコケたが(笑)、しかし「移籍モード」で粘り強く現実に近づける。呂比須・内藤を福岡へ、福田を東京へ、エメルソンを浦和へ、高原・稲本を登録外へ。グラフィックや操作性などは相変わらず文句なしの優れようで、CD読込時間は前作に比べ格段に短縮。そして何より、アマラオのシュートがなかなか枠に飛ばないあたりが超リアルで素晴らしい(笑)。


10月28日(日)

 案の定、もも・ふくらはぎに筋肉痛。いてえ。

 

 午前中、ビデオで三池崇史監督『DEAD OR ALIVE 犯罪者』。初三池。最初R指定の表示が出た時に「おや?」と思ったのだが、オープニングを見てすぐにわかった(笑)。とにかく、演出・描写がいちいちヤバすぎである。腹からラーメン飛ぶし、女を○○○漬けにして殺したりするし。で、公開時あれやこれやと言われていたラストの大爆発シーンについてだが、元々滅茶苦茶な物語でしかもあそこまでキャラを殺しまくったんだから、最後あんな感じに「ドカーン!」とやって終わりたい気持ちはわからなくもない。というか、何の説明もないのが素晴らしい(笑)。

 

 午後、渋谷ウィンズで馬券を買ってから池袋へ。ビックカメラで『Jリーグウィニングイレブン5』を購入し、背広屋で裾直しの終わったスーツ(安物)を受け取る。途中、やんでいた雨が再び強まったのであわててファミマで傘を買う。僕は家を出たときに降ってなければ予報がどうであろうと傘を持たないことが多いのだが、そのためしょっちゅうコンビニで傘を買うはめになる。で、それをこれまたしょうっちゅう電車の中やコンビニに置き忘れてしまう。結果、家にある傘の数は変わらず。アホだな。

 3時過ぎに帰宅し、フジテレビで天皇賞・秋(G1)。あっと驚くアグネスデジタルのG1二勝目。サイレントハンターの出遅れによる乱ペースからの直線勝負、テイエムオペラオーがメイショウドトウを振り切ったかに見えたが、大外からアグネスが怒濤の強襲。昔、シンボリルドルフがギャロップダイナに差しきられたシーンを思い出した。アグネスは直線大外に持ち出したのが良かった(テイエムが迫ってくるアグネスに気づくのが遅れた)と思うのだが、大外に持ち出した理由は「ゴーグルにドロがついて前が見にくくなったので」とのこと。こういう勝負のアヤも面白い。
 ちなみに僕はステイゴールドから2強に流して×。武豊は直線途中で追うのをやめていたが、故障なのか、それとも他の理由なのか。

 その後、J2京都×山形。注目の一戦だったが、スコアレスドロー。山形はパスワークにいつもほどの軽快さがなく何とか引き分けた感じだったが、初めて味わう昇格の重圧のが影響したのか、それとも個人能力の劣勢ゆえか。いずれにしても苦しい状況になったが、これから最後まで何が起こるかわからないというのがここ2年間の教訓。頑張れ。

 夕食で好物のカキフライを食べてハッピーな気分。何年か前にカキ(半生)にあたって寝込んだこともあるのだが、いっこうかまわず食い続けられるのは僕が無神経なせいか。

 夜11時から、TBS『情熱大陸』。今回は凱旋門賞前後の武豊に密着取材。夢は近そうで遠く、遠そうで近い。

 その後、スカパーでパルマとフェイエノールトの試合をザッピング観戦。ヒデトシ君は相変わらず攻撃の核になることができず、いい加減立場もヤバくなってきたのではないだろうか。もっと強引に行って個人で切り崩すシーンを見せないと監督もファンも納得しないだろう。一方シンジ君の方は攻撃にアクセントをつけて存在感を示したのだが、ちょっと足を引きづっていたのが心配だ。


10月27日(土)

 土曜日なのに仕事。で、午後、別に教師でもなんでもないのに、とある学校の運動会で100m×4リレーに参加するはめに。70mを過ぎたあたりでもものあたりから「プチプチ」というイヤな音が聞こえたように感じたのは気のせいだろうか。前を走っていた女の子を思いっきり追い抜いて(それでも手加減はしたんだ!)「大人げない」となじられる。明日、筋肉痛確実なり。

 夜、赤坂の「鳥勝」で軽く一杯ひっかける。このサイトについて、「最近、日記でも観戦記的な記述ばかり」という趣旨の指摘を受ける。確かに、サッカー関係のレヴューが圧倒的に多くなってるやね。

 帰ってからスカパーをつけるとポーツマス×ブレストンをやっていた。能活はベンチ(いくらなんでも、そりゃそうだ。GKだし)で、ポーツマスは0−1で敗戦。ぎっちりお客の入ったスタンドとプレミアと同様のイングランドらしいスピーディなサッカーを見て、「2部リーグなのに」と感心する。

 「清原、FA権行使せず複数年契約で巨人に残留」のニュースを聞き、愕然とする。好成績を残した今季こそ、あの人を人とも思わぬ愚かなオーナーやマスコミや一部ファンに三行半を叩きつける絶好の機会ではなかったか。不調期にあれだけボロカスに言われてもなお、それを超えるだけの魅力(ブランド力?)があのチームにあるというのだろうか。中田潤の見方を100%支持するわけではないが、やはりプロ野球が衰退に向かっているのは間違いないのだろう。

 リンクにメッシナ商会業務日報追加。「Jリーグはあまり見ないですね、レベルが高い海外のサッカーをTVでよく見ます」とか言ってる人はここの10月17日分についてよく読んでおくように。


10月26日(金)

 昼頃からサクサクっと仕事を片づける…つもりが一向に片づかないのだな、これが。もうちーと時間がほしいね、時間が。

 夜、ビデオでセリエAミランダービーインテル×ACミラン。後半にミランがシェフチェンコの2ゴールを含めて4得点と爆発、4−2で快勝した。地味に勝ち点を積み重ねていくインテルと選手の素材はピカイチだがいまいち荒いサッカーのミラン、という構図は例年とは逆のものだが、この日はミランの気迫が圧倒した感じ。コントラのゴールシーンなんて、気合いがボールを加速させたとしかいいようのない迫力だった。
 なんか最近、一時期に比べてセリエAでも派手な攻撃合戦が目立つようになったような。気のせいかな。

 

 アメリカの炭疽菌テロは拡大するばかりで、未だ終息の気配は見えない。しかし一連のテロも、ペンタゴン等の政府機関を狙うならともかく、民間人の働く貿易センタービル目がけた特攻やら無差別的な炭疽菌のばらまきやら、とにかくやることが陰湿すぎ。僕の仕事仲間の女の子は「女の腐ったような」と形容していたが、その表現に(「女」という言葉に特殊な意味を付加しているという意味で)問題があるのはともかく、ニュアンスとしては全くその通りだと思う。アメリカの誤った国策が第3世界(イスラム世界を含む)の様々な困難の遠因となっているのは間違いないとしても、アメリカの富・力が多くの国にメリットももたらしている現状ではアメリカの社会そのものを破壊したとしてもその後には混沌が残るばかりで、結局は何の問題の解決にはならないのではないだろうか。「アメリカは悪魔だ」「アメリカを打倒しよう」と叫ぶのは勝手だが、で、その後どーすんのよ、と「彼ら」には言いたい。結局、他人が物質的な豊かさを享受していることに対する妬み嫉みの類に過ぎないんじゃないの、ってね。


10月25日(木)

 夜、千歳烏山の「あらい」とかいう、けっこう高級な和食屋でメシを食う。もちろん、他人の奢りである。入ってすぐに伊勢海老の入った水槽があったとかきちんと仕切られた掘りごたつの座敷に案内されたとか料理を運んでくれるお姉ちゃんが綺麗だったとかおしぼりが全然薬臭くなかったとかメニューの値段のほとんどが4桁以上だったとかトイレの付近にお香が炊かれていたとか、とにかく色々なことに驚き反応する自分(たち)に呆れる。我ら小市民なり。

 で、帰ってからビデオでスペインリーグマラガ×FCバルセロナ。レシャック監督ってのも…ねえ。人間の消極性とはいかなるものかという、心理分析や行動研究におけるいい素材になりそうではある。


10月24日(水)

 日本シリーズ、2つ続けてつまらないゲーム。で、今日は昨日のフジ副音声のような楽しいトークもなく、テレ朝の名も知らぬ馬鹿アナが大声張り上げっぱなしでノイジーな放送。つーか、答えの決まりきっているような馬鹿質問(例:「中村の振りは豪快ですよねえ〜、栗山さん」)を10秒おきくらいに解説者に順にぶつけていくアナの仕切りがあまりにうざすぎたようで、ゲストの吉井はじめ出演者がどんどん不機嫌になっていく様はすごすぎ。でも、試合後あのアナは「俺は今日は熱い実況が出来た」と満足げに笑みを浮かべ、その上司もろくに注意すらできず頷いている(テレ朝は昔からスポーツ中継については一貫して勘違いしてるから)という状況を勝手に想像しているうちに腹が立ち、チャンネルをブチ切る。

 

 夜、ビデオで黒沢清監督『地獄の警備員』。一見、どちらかというと黒沢云々より80年代ホラー的な物語・演出の影響が目立つ映画に見えるが、しかし肝心な所(暴力シーンとか)での遠く動かないカメラワークや影を巧みに使った殺人鬼の見せ方、そして不気味に光り続ける壁など、ところどころに昔も今も変わらぬ黒沢流が見え隠れしている。見ておいて損はない映画。


10月23日(火)

 夜、帰宅してからフジの日本シリーズ中継をだらだらと見る。相変わらず江本・豊田の副音声が面白い、というか、世間の風潮・時代の流行りなど気にもとめず自分たちの価値観・美意識にひたすらこだわる姿勢が皮肉抜きで素晴らしいと思う。そして、今日の試合は豊田さんの言うとおり、「両リーグのチャンピオン同士がぶつかり合う最高レベルの試合」とはほど遠い内容であった。近鉄って、これでよく優勝できたよな(だからこそ、いくら惨敗を喫しても「次、突然爆発するかもしれない」という恐怖感から相手=ヤクルトは最後まで逃れられないであろう)。


10月22日(月)

 今日は仕事が休みだったので、池袋に出かける。特にあてもなく、ぶらぶらぶらぶら。

 夜、ビデオにとておいたリーガ・エスパニョーラ第9節。R・マドリード1−1セルタ。マドリーはまたまた痛い勝ち点を落とした。途中、目の覚めるようなダイレクトパスの交換で突破する場面もいくつかあったのだが…。中盤に豪華な布陣を敷くチームらしく、相手DFの間をぬって狭いスペースを攻略することができても、最後のシュートが紙一重の差で決まらない(頼むよラウールー!)。こういう試合を続けてるといつの間にか内容まで悪くなって、結局ズルズル行ってしまうことにもなりかねない。次々節のバルサ戦に圧勝するくらいじゃないと勢いはつかないのかな。


10月21日(日)

 午後、JスカイスポーツでJ2のこれまた大事な仙台×大宮。両チームともにミスも多く、ぎごちない戦いぶり。前半に1発のチャンスをものにした大宮が逃げ切るかと思われたが、後半も40分になって仙台がホームダウンデシジョン炸裂のPKをゲットし、同点。結局1−1のまま試合終了。どちらにとっても痛い引き分けだろう。2位仙台と3位山形の勝ち点差は「2」!!

 菊花賞(G1)はスローペースからマンハッタンカフェが差しきり、2着に名前もよく知らない逃げ馬が粘って4万馬券。僕はダンツフレームから流してかすりもせず。うーん、こういうレースは事故と思って忘れるしかないか…。

 日本シリーズ近鉄×ヤクルトは2戦目にして近鉄いてまえ打線が爆発、ヤクルトを力でねじ伏せた。痛快だったのは、6回に飛び出した2番水口の同点3ラン。どう見ても「ランナーをためてローズ・中村につなぐ」ことが優先されるはずの場面だったが、ど真ん中に来たチャンスボールを過剰なまでのフルスイングでレフトスタンドに放り込んだ。ちなみにシーズン中の本塁打は計3本だったそうで、監督の「まさか打つとは思わなかった」というコメントも楽しい。ローズや中村の、豪快という文字を体現してくれるホームランも素晴らしかった。今季の近鉄の戦いぶりはいつも、野球の醍醐味はそのスペクタクル性にある、という基本を再確認させてくれる。

 夜、TBSの『情熱大陸』で、金村修さんの特集。写真ももちろんいいのだけれど、街中でシャッターをカシャカシャ押しながらひたすら前へ前へと進んでいく金村さんの姿そのものが一つのアートとなっているように見えた。

 

 昨日の福岡のラフプレーに対し東京サポーターの怒りが爆発(当たり前だ)、試合終了後から中払のホームページのBBSに延々批判が書きつづられる事態に。コピペとか誹謗中傷の類は少なかったのでこれを「荒らし」と呼ぶのは不適切だと思うが、やはり不快だったのか反省がないのか良心が痛んだのか(笑)、BBSの管理者が何のコメントもなくそれらを削除。まあ、どう見ても一連のラフプレーは確信犯なんだから、もっと堂々としてりゃいいんじゃないですかね。

 ちなみに、中払の好きな本は『五体不満足』だそうだが、どうも読み方が間違ってるんじゃないか(笑)。

 あと、ついでに僕なりの昨日の試合に関する感想を書いておこうか。

 まず第一に非難されるべきはレフェリーだろう。中払と絡んで倒れる選手がいずれも腕を押さえて異様な痛がり方をした時点で奥谷レフェリーは何も感じなかったのかね?まあ、以前からリーグを代表するダメ審判と言われている彼なんだから何を言っても無駄なのかもしれないが、そういう人間がいつまでも興業としてのプロサッカーリーグで笛を吹き続けることのデメリットってのは、もっと真剣に検討されるべきなんじゃないかね?以前、仙台の選手が3人退場にされた「事件」でチェアマンが「審判の技術ではなく、そういう下でやっているということを監督や選手は認識し、(判定に)忠実にやらないとファンの減少につながる」などとコメントしたことがあったが、大切な選手の体も、そしてもっと大切なお客さんの気持ちとフェアプレー精神も守ることができないくせに何言ってやがんだ。現に博多の森のスタンドは、以前とは比べものにならないほど空席が目立っただろうが。

 それから福岡についてだが、見苦しい、としか言いようがないやね。そりゃあ1部には残りたいでしょうよ。で、自分たちの生活やら何やらを考えれば、相手の腕をへし折ろうが足をなぎ払って転倒させようが肘打ちで流血させようが仕方がないということになるんだろうよ、福岡県では。ただ、あの必死こいて汚いやり口で残留にしがみついている姿を見ると、「それで、その先どうするの?」っていう感想がどうしても浮かんできてしまう。今年は緊急事態だからある程度やむを得ないなんて思ってるのかもしれないけど、でも毎年ぎりぎりで1部に残って「来年こそは」なんつってて、結局次の年も下の方でもがいてるじゃない。で、来年もまたラフプレー混じりのなりふり構わぬサッカーで残留を目指すの?彼らは3年前のフロンターレとの参入決定戦で何を学んだのだろう。はっきり言って、進歩がないんじゃないか。僕はもう、アビスパ福岡には一切同情しないことに決めた。

 三つ目に言いたいのは、やっぱりこういう時こそ何が何でも勝たなきゃダメってことだ。東京が負けてしまったせいで、何を言っても(正論をぶつけても)「どうせ負け犬の遠吠えだろう」とか言う馬鹿が出てくる。アメリカの中東政策と同じで、テロリストに批判をかわす材料を与えちゃいかんのよ。だから、やっぱりケリーが抜けた後のへなちょこな戦いぶりが悔やまれてならない。


10月20日(土)

 朝7時に起きて、午前中さくさくっと磐田戦の観戦記を書き上げる。

 午後はJスカイスポーツ2でアビスパ福岡×FC東京。前節の熱戦で真っ白な灰になってしまったのか、東京は立ち上がりからどうにも淡泊なプレーを繰り返し、2分に早々と先制される。その後はアビスパの「残留のためならどんな汚いことも辞さないぞサッカー」の前に苦戦。ケリーが中払のアームロックで腕をやられ退場、サンドロは流血し、伊藤も中払の魔技の前に痛めつけられる。落ちつきさえすれば何とかなるかと思いきや、ケリー退場に対応してアマラオをトップ下に置くという采配が大外れ。元々サイド攻撃時にSBのオーバーラップが少ない東京は、ケリーが右に左に動き回って由紀彦とからみ、攻撃を組み立ててきた(さもなくば「アマラオ大作戦」ね)。アマラオはもうスピーディな動きが望めないし苦戦時に下がりすぎる悪い癖もあるし、ほとんど機能しなかった。結果、東京は2つの得意攻撃パターンをいずれも放棄した形に。後半の中頃からは単調な放り込みサッカーにまで堕し、最後まで福岡のゴールネットを揺らすことはかなわなかった。中継を見ているこちらも90分間イライラしっぱなし(解説の戸塚哲也の粘着質の喋りにも苛つかされた)で、精神衛生上良くない試合だった。

 これで優勝は完全になくなったね。あーあ。

 その後チャンネルを切りかえ、J2の大事な試合山形×大分。スコアレスドローで終わりそうな雰囲気も漂いはじめた延長後半、山形の大島がゴール前の混戦からこぼれた球をバイシクルキック(「オーバーヘッド」っつった方がかっこいいかな)でゴールに放り込んでVゴール勝ち。バイシクルでのVゴールって、もしかして初めてじゃないの?山形は選手もスタッフもスタンドも物凄い盛り上がりようで、明日の仙台×大宮の結果次第ではまだまだわからんぞ、こりゃ。

 夜は赤坂の「魚民」で飲み会。その後カラオケに流れるが、途中から睡魔に襲われてブラックアウト。


10月19日(金)

 夜、ビデオでリーガ・エスパニョーラFCバルセロナ×バレンシア。突発的に点が入ったりやけにダラダラしたり、わけのわからん試合であった。サビオラはどんどんチームに適応して、魅せる選手になってきている。将来はオーウェンみたいなストライカーになるのかな。


10月18日(木)

 朝、朝刊を広げてみたら、スポーツ欄の中央に抱き合うアマと福田と文丈のどでかい写真が。署名記事でこれほどスペースをとるからには、おそらくこの新聞ならば全国どこの版でも同じくらいの扱いを受けているのだろう。あのガラガラの西が丘・江戸川ホームを卒業してたったの2年。まさか、こんな時代がやってこようとは。

 録画しておいたTBSの中継をチェックしようとするが、実況があまりにひどいので途中でやめる。まあ東京についての知識がないとかそういうのは許すとしても、何だ、あの絶叫は。実況・解説がそれほど喋らなくても充分楽しめる試合だったのに、アナのがなり声が邪魔してかえって不愉快になってくる。大声出しゃいいってもんじゃないぞ、馬鹿め

 nikkasports.comの日本代表候補選出の記事。初選出・復帰の選手のコメントが超型通りの横並びで、大笑い。1人くらい、「今まで俺が選ばれていなかったのがそもそもの間違いだ。これからトルシエも、それを思い知ることになるだろう」とか言うビッグマウス野郎はいないのだろうか(笑)。


10月17日(水)

 夕方、仕事を終えてからダッシュで国立競技場へ。小雨の降る中、J1リーグ優勝争いのビッグゲームFC東京×ジュビロ磐田。平日のゲームしかも悪天候にもかかわらず詰めかけた2万2千の大観衆の前で非常に熱いゲームが繰り広げられた。結局東京は2−5というスコアで敗れてしまったのだが、何よりも本気で(この試合というよりもリーグ戦を)勝ちに行った姿勢を評価したい。この試合は様々な意味で、後々まで記憶に残るゲームとなるのかもしれない。ジュビロだって昇格してからしばらくはこういう勝負で度々壁にぶち当たりはね返され、その経験を生かして今のチャンピオンチームを作り上げたのだった。FC東京もまた、この試合を真の強豪に発展するための大きなステップとしてもらいたいものだと思う。

 ちなみにこの試合もエスパルス戦同様、名古屋在住のフットボール仲間森末氏と観戦。こういう人がいてくれるととても楽しく、ためにもなるので嬉しい。サッカーやラグビーに関してかわす言葉の一つ一つが僕のスポーツ脳に刺激を与えてくれるのだ。

 詳細については、観戦記にて。

 帰り道、僕のつれがスタンドで雨合羽も敷物も持ってきていない客が多かったことを指摘したので、「さすが防寒対策万全女だね」と褒めたら「だって当然でしょ。選手は万全の態勢で出てくるんだから、私たちも万全の態勢で試合に臨まなきゃ失礼でしょ!」だそうな。


10月16日(火)

 今日発売の『週刊アスキー』を読んでいると、「ビン・ラディンを標的にしたシューティングゲームが米国で人気」との小さな記事が。アフガン攻撃の目に見える成果はなかなか出てこないし、アメリカ人も鬱憤たまってるんだねえ。さて、実際に空爆で爆殺しようとするのと、サイバースペースで「報復」してカタルシスを得るのと、どちらが健康的だと言えるのだろうか。より害が少ないのは、確実に後者なのだが。


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