12月10日(金)
夜、仕事仲間の家で飲み会。チーズやアヒルパテのクラッカーのせに始まって、棒々鶏に手羽先の煮物に牛タンの塩包み焼きにちりめんパスタにカルボナーラにおでんにおこわに豚角煮……って、この出鱈目かつ手作り感たっぷりなメニューがまたホームパーティーの魅力である。ビールをがぶ飲みしてワインを空けて、気がつくと終電を逃していた。仕方がないのでスコッチウイスキーをちびちびなめて始発を待つ作戦に。
しかし午前3時を過ぎた頃に家主が寝てしまい、その時点で残っていたメンツで別の仕事仲間の家へ移動。この彼、すげえいいヤツなんだけど、一つ問題があって、それは何かと言えば、浦和サポーターなんである(笑)。「村田さん、僕の家に泊まってもいいですけど、その代わりレッズのビデオを強制的に朝まで見せますよ」「それだけは勘弁してくれ。そんなのを見るくらいなら舌を噛んで死ぬ(笑)」などという会話を交わしているうちに、午前5時すぎ。始発で帰ってバタンキュー。
『Number』617号読む。膨大なレッズ特集の間にチョコンと東京の記事(けっこう美化されてるな)が挟まっているのが笑える。巻末の大友コラムには一ラグビーファンとして大いなる共感を覚える。日本におけるラグビーとサッカーの差というのは、支えてくれるファンに対して向ける視線と、あと恥ずかしいことを当たり前に恥ずかしいと(誇れることを当たり前に誇らしいと)思う感性の有無なんだと思う。
12月9日(木)
W杯アジア最終予選、今回はクジ運がかなり悪かった模様、。イランと北朝鮮はいずれも当たりたくなかった、というのが代表スタッフの正直な気持ちではないだろうか。この2国は、おそらくアウェイがとんでもない(10万近い敵サポーターに囲まれる)ことになるはずで、これはかなり心配な、見方を変えればまた超スリリングな状況を体験できそうな(笑)相手だ。くじ引き後にジーコが「ホームできっちり勝ちきらなければならない」という趣旨の発言(正確な言葉は失念)をしていたのは、それはそれでもっともなことだと思う。
北朝鮮については、向こうのヘッドのデブが大嘘こきまくりなせいもあって、ホーム戦は極めてエモーショナルな盛り上がりを見せそう。ある意味楽しみではある。が、アウェイはやっぱり微妙だな。動員による不気味な大応援を見せられそうな気がするのと、あと飢餓が心配されている国で真剣勝負をしなければならないという事自体もどうも引っかかるんだよな。
DVDレコーダーを買った。パイオニアのDVR−625H。今、色々といじって遊んでいるところ。
12月8日(水)
能活が日本に復帰することが決定。嬉しいね、彼の姿がまたJリーグで見られるのは。色々色々苦労して遠回りしたここ数年の彼については「何やってんだ」と怒り呆れて見ていたのだが、今年のアジアカップで改めてその存在の大きさ、というより俺はやっぱり能活が好きなんだという事実を再確認させられたのである。とにかく嬉しい。
ロンドン旅行記をUP。極めて個人的なコンテンツだが、まあ日記の延長ということで。
12月7日(火)
21時前まで仕事をしてから、新宿西口の「山田屋」で飲む。生ビールを次々と空けながら餃子や野菜炒めを食べて、さて焼きそばでも頼むか…と店内を見回したら、店の中にいた15〜6名の客の全員がグレーか紺の背広を着たサラリーマン(風)のオッサンだった。おそるべし、新宿西口。おそるべし、山田屋。
へー。これでまた、「悪しき先例」が残ってしまいますな。
12月6日(月)
一昨日見逃したプレミアをJSPORTSで。マンチェスター・U 3−0 サウサンプトン。ついにベストメンバーの揃いつつあるユナイテッドが圧勝。2点目はDFライン裏に飛び出したルーニーが豪快に蹴り込んだものだが、いつもながら彼のシュートにはほれぼれさせられる。なんつーか、ロナウジーニョやアンリみたいなテクニシャンとも、ロナウドみたいな典型的ストライカーとも違ってて、もっと「強さ」を純化した感じ。問答無用感満点というか。強いて言うなら全盛期のビエリあたりが雰囲気として近いのかなあとも思うけど、でもあちらが発揮するのはあくまで体の強さ。ルーニーは、蹴ったボール自体にとてつもない強さが感じられるのだ。この凄さには歳なんて関係ない、と思う。
コバがまた手術をするそうである。今度はボルトを抜くのだから全快へ向けてのステップなのだろうけど、しかし彼の置かれた状況を考えれば、リハビリはまたしても選手生命を賭けた戦いとなるのかもしれない。コバについて、東京は本当に本当に長い目で見てあげていて、嬉しいながらも何だか不思議な気さえしてしまう。
12月5日(日)
昨夜のプレミア見逃しが死ぬほど悔しかったので、夜明け前に眠い目をこすってリーガ観戦。FCバルセロナ 4−0 マラガ。今のバルセロナは「ベースとなる組織力の上に個人能力を上乗せ」という、言うは易く行うは難しい事柄を見事実践中である。今日も立ち上がりから圧倒的にボールを支配するも、徹底的に自陣を固めるマラガ相手ではさすがに少しは苦労するかと思いきや、エトーの抜群の「間合い感覚」を生かしたドリブル→シュートであっさり先制。続いてデコの弾丸ミドルシュートで突き放し、後半もショーのようなパス回しから2点を追加。もうバルサの敵は疲労と怪我だけ。ピッチ上のワンダーをいつまで続けることができるか、とにかく目が離せない。
午後、NHKで早明戦を途中から。早稲田 49−19 明治。ま、実力通りの順当な結果なんだが、しかし後半のトライの取り合いはみっともなかったな。一次攻撃で簡単に破られて、カバーリングも薄くて…。派手な突進やらトライゲッターやらがもてはやされるので仕方がないのかもしれないが、この国のラグビーに足りないのはむしろDFの組織力と人材なのだ。接点を強くするのも結構だが、そもそも相手にボールを取られた瞬間に失点となってしまってはお話しにならない。ジャパンの惨敗に関しても、「大畑・小野澤ら攻撃の主力を欠いたこともあり」なんて書いていたアホなマスコミもあったようだが、100点も取られて攻撃もくそもないよな(笑)。
夕食はスーパーで買ったネギトロとごぼうサラダ、鶏のソテー、茸の味噌汁、ご飯、お茶。
で、夕食食いながらCS第1戦。横浜Fマリノス 1−0 浦和レッズ。0−0で後半に折り返した時は「こりゃ前に出たところをエメルソンのカウンターくらうパターンもあるかな」と思ったのだが、さすがは横浜、チャンピオンチームである。久保・安・遠藤・柳を欠く現在の布陣ではまともに浦和と攻め合う力はなく、耐えて逆襲を狙い続けるしか横浜の勝機はないのだが、今日のところは見事にそれをやりきった印象である。おそらく、岡田監督としては最後まで同点だったとしても無理をするつもりはなかったのだろう。正しい判断だ。
とはいえ、第2戦が真っ赤なスタンドのさいたまスタジアムで行われることを考えれば、これでようやく五分と五分といったところではないだろうか。浦和側は(その是非はともかく)当然思い切り押し上げるだろうし、横浜は今日と同様の堅実な戦いぶりを選択するだろう。勝負の鍵を握るのは坂田ではないかという気がする。ヤツの右足一閃が決まるかどうか。あるいは追加点を奪うに十分なだけのセットプレーを獲得できるか。そこに注目して観たいと思っている。
12月4日(土)
やはり時差ボケらしい。夜中に起きて明け方まで眠れず、再び寝て起きたら昼の12時過ぎ。
Jの入れ替え戦をインターネット中継で見ようと思ったのだが、どのサイトも「同時接続数は制限されています」とかいう表示が出て全然見れない。仕方なく、部屋の掃除などしながら「J's Goal」で音声だけ聞く。どうやら柏が2点差で勝った模様。ということで全然内容はわからないのだが、選手交代の様子等から察するに、福岡はホームで先制されてちょっと焦ってしまったのかもしれない。2点目がいかにも痛い。こういうホーム&アウェイ戦はいつもそうだが、初戦に「勝てなくても後で取り返せる」という気持ちで臨める分、柏の方が心理的には有利だったのだろう。
夜、赤坂の「すっとこどっこい」で飲む。
で、帰ってきてからプレミアシップのマンU×サウサンプトン戦を見始めたのだが、前半終了くらいで寝てしまった。いつもは「で、酔いつぶれて寝た(笑)」なんて冗談めかして書くのだが、今回はちょっとショックだ。けっこう楽しみにしてたんだけどな…。もう酒飲んだ日は録画にしなきゃ駄目だな。明日は一日自己嫌悪に陥る予定。
東京リンクに「こちら東京都蹴球部AOA課」を追加。多彩なネタといい更新頻度といい、今一番頑張ってる東京系のサイトではないかと思ったりもする。面白い。
しかし、blogも含めると百数十もの東京系サイトがある中で、うちの「リンク集」もはっきり言ってだいぶ陳腐化しているよな。「お薦め」なんて挙げられるほど他のサイトをチェックしているわけでもないし。自分が出先で使う用と割り切ってしまえばいいんだろうけど。
12月3日(金)
夜、新宿センタービルの「安具楽」で飲む。生ビールの大ジョッキ(これがでかいんだまた)を3杯、ハーフ&ハーフの中ジョッキを1杯。会話に盛り上がる仕事仲間を横目にイングランドと日本のビールの比較などをぼんやり考えてたら、いつの間にか居眠りしていた。今頃時差ボケか?二次会なしで家に帰り、ラーメン作って食べながら「Foot!」観る。今日はゲストの芸人がうるさくてイマイチ。終了を待たずして、再び眠りに落ちた。
目が覚めたら午前11時だった。12時間睡眠(笑)。
1週間ぶりに仕事場へ。時差ボケだから調子が出ない…かと思いきや、体は動くし頭は動くし、絶好調と言っても過言ではない。まあ、いつも時差ボケみたいなもんだから、とにかく睡眠さえとればこんなもんだろう。
仕事帰り、ヨドバシカメラで現像に預けていた写真を受け取る。「写ルンです」で撮ったものは露光不足でほとんど真っ黒だった…。うーむ、「夜景モード」に期待をかけすぎたか。テムズ川ディナークルーズの写真が残らないのがちょっと残念。
夜、録画でJ最終節。ガンバ大阪 1−2 FC東京。優勝も決まったリーグ最終戦らしく(実はガンバの方は2位がかかっていたのだが)、どことなくユルさの漂う試合。立ち上がりはややガンバ優勢で、シジクレイのヘッド一発で先制。しかし東京も前半途中から石川のドリブルを突破口にチャンスを作り始め、続いて規郎、憂太、加地、さらには今野が攻撃に絡んでペースをつかむ。後半早々規郎の(オフサイドくさいが)相手の意表を突く飛び出しから同点。さらに後半半ば、加地の気迫溢れる前線守備からのクロスを憂太がダイレクトで叩きこんで逆転。残り時間は双方ともに攻め合いながら得点は奪えず、そのまま試合終了。終わりよければ全て良し(?)、なかなかに気持ちのいいリーグの締めくくりとなった。
ガンバのヘロヘロぶりはさておき(笑)、東京のよかったところをいくつか。まず、石川・加地の「二枚刃」攻撃は今季随一と言っていい呼吸の合いようだった。特に、加地の外側オーバーラップへのパス出しに加え、「外へ出る石川から内への戻し→加地シュート」というパターンも見られたのが良かった。また、憂太も球離れの良さに加えて守備でも奮闘していた様子で、頼もしい姿を見せてくれた。彼も段々とチームへの「噛み方」や攻撃の加速させ方を身につけつつあるような気がする。あと、規郎もゴールへ向かう気持ちありありでよし。若い衆、天皇杯も頼むぞい、と言ったところか。
よくなかったところもいくつか。まず石川のクロス(笑)。どうにかならんもんか。由紀彦のようなボールを置くドリブルではなくガンガン前へ押し出すプレーが身上なのである程度は仕方がないのかもしらんが、せめて「合う可能性のある」レンジには放り込めないとアカンだろう。それと、カジ・マッスー・フジ・ジョーのDFラインは相変わらず怖くって仕方がないね。増嶋は藤山と組んだせいで(おそらく)苦手な「当たり役」をやらされて気の毒な面もあるんだけど、ボランチを通過したアタッカーをつかまえに行くタイミングの判断がまだまだという感じである。ま、ただ、ちょっと面構えが変わってきたというか、顔を真っ赤にして何とかしようと奮闘している姿はけっこう悪くない、と思う。
試合後の監督会見。ヒロミの「選手には、ガンバはいつもの通り4バックか、それとも3バックで来ると話した。あ、そのどちらかしかないか(笑)」にはウケた。この天然ぶりは来年のリーグ戦に向けて不安材料でもあるのだが、しかしこの監督でなかったらナビスコ杯も勝てなかっただろうと思う今日この頃である。
さて、今年もこれでリーグ戦が終わり、あとは天皇杯だけとなったわけだ。準々から浦和・磐田・横浜と連破して優勝!となると最高にキモチイイー!のだが、しかしその前に13連勝中の大宮と戦わなければならない。しかも鴨池で。もしかするとここが最難関かもしれないと思ったりもする。こういう相手の勢いをうまく受け流して叩ければ、「東京も強くなったもんだ」と感慨に浸れるのだが、さてどうか。
で、東京サポーターの間で(おそらくは)話題持ちきりの、ケリー退団について。まあ残念だけどわかるかな、というのが正直な感想。先日も書いたように、ケリーとルーカスのコンビは期待されていた程の爆発力を発揮できず、むしろ互いが互いを見すぎてしまってチーム攻撃のダイナミズムを損ねるきらいがあった。だから「ケリーとルーカスは残すならどちらかでいい」と僕も思っていたし、おそらくは原監督も薄々そう考えていて終盤の憂太重用・ケリー控え入りになったのだろう。ルーカスの方が若いし多額の移籍金(東京にしては)で引っ張ってきたのだし…。ケリーの方も、働き盛りの今になって若造との競争にさらされたくはないはずだ。次の外国人がどんな選手かにもよるけど、多分この選択はチームにとってもケリーにとっても間違っていないと思う。
とはいえ、ケリーがこの4年間(!)東京の大黒柱としてチームを支えてくれたことは紛れのない事実であって、彼には感謝の気持ちを送りつつお別れしようと思う。ケリーの数々の好プレーの中で印象的なものと言えば、初登場ヴェルディ戦でのDF3人を転ばせたスーパーフェイントと、その年の日立台でのインチキくさいFK、あと昨年2ndヴェルディ戦で阿部吉朗にピタリと合わせた左足のクロス(同じ試合で一対一を外してしまったのも忘れがたいが)だろうか。とにかく、彼の今後のサッカー人生に幸あれ。Good Bye !
12月1日(水)
飛行機の中で日付が変わった。というか、ロンドンから東京(正確には千葉だな)へ9時間の時差を「追いかけ、追いつく」11時間の旅の中、いったいどこで日付が変わったのか見当もつかない。その手の脳内変換は苦手なので、ちょっと考えるだけで頭が痛くなりそうである。ま、いずれにしろ眠っている間ではあったのだが。
明かりの消された機内、ゆったりした座席で眠り続け、気がつけばもうあと4時間で到着というところまで来ていた。寝る前に見始めていた『コラテラル』は2周半くらいしていたのか、ラスト近くだ。俳優たちの頑張りでそれなりに緊迫感があるのだが、トム・クルーズの不死身ぶりとつなぎのおかしさ(服の血が出たり消えたり)にはちょっと引く。で、終了して残り3時間。「もったいない。もっと観なきゃ」と慌てるも、他のラインナップもどうもピンと来ない。『アイ、ロボット』は冒頭のウィル・スミスのナルシスト感たっぷりのシャワーシーンで耐えられなくなり、『80デイズ』英語版もちょっと空回り、という感じで、結局『スチームボーイ』を無音で流して終わってしまった。
機内食2回目はオムレツと冷や麦(で、ちゃんとパンも出てきた(笑))。久しぶりの和麺はうまかったっす。
成田空港への着陸は、ほとんど振動を感じない見事なものだった。帰りは本当に快適な空の旅。成田から家までの苦労がなければ、どんなに素晴らしいことだっただろう。成田エクスプレスで1時間半、新宿へ。新宿駅は改修部分の床が柔らかいゴムになっていて、重いスーツケースでそこを通るのはかなり辛かった。気合で突破するもののさすがに疲れ果て、中野新橋まではタクシーで。
夕食はラーメンと餃子とご飯。けっこう贅沢した後だけに、このくらいでちょうどいいのである。適当に荷物を片づけ、11時過ぎに爆睡。