5月10日(月)

 菅直人氏は昨年来色々な面で限界が露呈していた(空気が読めなさすぎるし、脇も甘すぎ)と思うので、この辺で辞めることについてはむしろちょうど良かったくらいだと思う。ただ、問題の重要性に対する「本当の」評価や本人の弁解などおかまいなしに、「辞任は避けられない」「国民から辞めろの大合唱」などと煽りまくってお手軽かつお手盛りで「世論」を作り上げるマスコミのマッチポンプ体質だけはどうにも許し難い。って所まで書いて、勝谷誠彦氏の論旨とほとんど重なってしまったのに驚いた(笑)。普段はこのオッサンとはかなり意見が合わんのだが。「下品な野次の合唱」ってのはホントにその通りだよな。


5月9日(日)

 昼飯は赤坂の「さぬき小町うどん」で。ミニまぐろ丼とぶっかけ(小)のセット500円はなかなかのヒットだったが、それに加えて意地汚く天ぷらを2つも取ってしまったのが失敗だった。麺通団とかに比べるとあんまり油も良くないのか、胃がすげえもたれた。

 

 夕方、雨の国立競技場でJ1。FC東京 2−1 柏レイソル。今日も東京は良いというほどの出来ではなかったが、しかしセットプレーでシブく2得点。終盤は柏の反撃にヒヤヒヤさせられたものの何とか逃げ切った。こういう試合できっちり勝点3取れるか1に終わるか、そこが上位に食い込めるかソコソコのところにとどまってしまうかの分かれ道ではないだろうか。ロスタイムの時間の使い方とか、もうちょっとどうにかならんかとも思うけど。

 個人的には、前節に引き続き浅利(弾丸スライディングタックルー!!)と藤山(頑健ショルダーチャージー!)が頑張っていたのが嬉しかった。あと石川・加地の「二枚刃攻撃」の復活も喜ばしく、彼らを軸とした後半立ち上がりの猛攻が結果的に勝負を左右することになった。今野は、不器用でパスのアイデア・精度とももう一歩なんだけど、とにかく前で攻撃に絡もうという意識の高さがここ2試合の活躍につながっているのだろう(ちゃんと見ておけよ、宮沢)。

 玉田のゴールはすんごかったっすね。彼が出てきてからもう東京はおいそれとはDFライン上げられなくなっちゃったもんね。それに比べるとルーカスは頑張って頑張って、でもシュートをどうしてもDFに当てちゃって…うーん。

 観戦記は、こちら

 

 夕飯は青山一丁目の「むつみ屋」で。赤みそラーメン(+味玉)と鮭ご飯。鮭ご飯が予想外にでかく、終盤ちと苦しかった。ラーメンかご飯ものかどちらかサイズを落とせたら良かったのだが。味は満足いくもので、つれに一口もらったしおラーメンも良。また行こう。

 

 夜中、フジテレビでF1スペインGP。予選3位で決勝5位というとどうしても残念感が強くなってしまうのだが、上位にリタイアが少なく、ピットイン後ラップが次第に落ちていくマシン状況では仕方がないだろう。少なくともテレビで見える範囲では佐藤琢磨はノーミスだった。この調子で走り続ければ、夏のうちには表彰台に立てるのでは(右京の時もそんなことを言っていたような気がするけど、ホンダなら大丈夫っしょ)。

 試合後の「無敵」シューマッハーのインタビューが笑えた。「ライバルはBARだと思っていたが」「とにかくルノーは驚くほど強かった」って、あーた方はそのずっと前を走ってたでしょうが、みたいな。もうなんつーか、見下ろしている感じがありあり。それぐらい強いんだから仕方ないけどね。


5月8日(土)

 昼間は家で作業。今日一日でだいぶ進めてしまうつもりだったのだが、ついインターネットであんな画像やこんなファイル(笑)を集めてしまい、結局フレームをつくっただけ。大学受験の頃の方が、邪魔する物が少なかった分効率が良かったかも。今はあの頃より集中力がもたないし。

 

 夜、赤坂の「三間堂」で飲む。後輩がフルマラソン走った(俺なら5kmでもヤダ)とか、業界におけるつき合いと職業人としてのモラルの両立って難しいとか、巨人ファンは薄情な人が多いねとか、中野坂上ってどうなのよとか、そういう話。

 で、その後「和民」での規模の大きい飲み会に合流…したと言っていいのかどうかは微妙だが、まあけっこう飲んでフラフラ。

 店を出たら、「Bubble Bar」で働いている知り合いの女性とかいましたな。そういやあの店にもしばらく行ってない。


5月7日(金)

 JSPORTSの録画中継で先日の神戸戦観る。ヴィッセル神戸 1−2 FC東京。もっと「前半ダメダメ、ハーフタイムの檄が効いて後半猛反撃」な試合かと思っていたのだが、TVで見た限りではそういう感じでもなかったみたいね。いつものように立ち上がりフワフワして自分たちのサッカーをできないまま先制され、引いてスペースを消してくる相手をなかなか崩せず。前半終わり頃からルーカスがサイドへ流れたり今野が前へ絡んだりして少しずつチャンスを作れるようになり、で、そのまま後半の逆転劇に至った、と。ま、主審の判定や神戸の消極的な戦いぶりに助けられた面も大きいと思うし出来は決して良くないんだけど、それでももがいた結果活路を見出せた事で、選手たちには自信と余裕を取り戻してほしいと思う。

 この試合、観ていて感銘を受けたのはやっぱりベテランの奮闘かな。茂庭がレアンドロンに振りきられてすわGKと一対一、という瞬間に浅利が矢のようなスライディングでシュートコースに飛び込んできた場面。縦パスでDFライン裏に抜け出した藤本へ藤山が追いつき、ショルダーチャージで競り勝ったシーン。この2つにはとにかく燃えた。「若い子好き」と言われがちな(実際好きなんだろうが)原監督だけど、彼らのような存在の重要性もちゃんと認識していて、苦しい状況で頼りにしてくれるのは本当に嬉しいことだ。

 今野と浅利のコンビは、やっぱり展開力とか構成力という意味ではイマイチなんだね。ただ、今野・宮沢のコンビとかよりは「今野前、浅利後ろ」という役割分担がはっきりするようだ。だからさー、宮沢も、今野や浅利と組む時なんかは、文丈とかあるいはこの試合の今野みたいにもっと前で攻撃に絡まないといかんのではないかい?特に相手が引き気味の時はね。左右への配球と枠に飛ばないロングシュートで満足してちゃいかんと思うよ、ねえ。宮沢自身というよりチームとしての役割整理の問題なのかもしれんけど。

 あと印象的だったのはルーカス→阿部の交代だが、このパターンは今後もあるんじゃないかと思う。「前へ出る守備」を持ち味とする東京の場合、トップのチェイシングがプレスをかける最初の「トリガー」になっているので、ルーカスみたいに労を惜しまず追ってくれるFWの存在はありがたいっちゃありがたい。フランスW杯の時の城みたいなもんかな。それに、チャンスメーカーとしてそれなりの働きもしてくれるし。でも、DFラインの裏を狙ったりDFと競り勝ったりして相手に「ゴールの危険」を与えられるのは阿部の方だ。どちらも1トップとして一長一短というか、まあ状況に応じて使い分けていくしかないのかもしれんね。


5月6日(木)

 仕事帰り、新宿タカシマヤで『−音速の記憶−アイルトン・セナ展』。あれから10年。スピーカーから流れるちょっとかん高いセナの声を聞くと、今でも目頭が熱くなる29歳なのである。興味深かった展示は、レース前ブリーフィングの出席をとるためのサイン帳(そのレースに出場するドライバー全員のサインが書き付けてある。87年と88年の物だった)と、あとセナが携帯していた聖書かな。特に後者は、生前マーカーで色がつけてあった部分がすごすぎる。「私は自分の行程を走り終え、主イエスから賜った神の恵みの福音をあかしする任務を果たしえさえしたら、この命は自分にとって、少しも惜しいとは思わない」(新約聖書 使徒行伝 第20章・24)。「ウソだろ」とつぶやきつつも、背筋に電流が走る。不世出の天才ドライバーたる「神の子」は、おそらく、本当に神の子だったのではあるまいか。そう信じたくなる瞬間だった。

 

 夜、スカパーの録画で、欧州CL2ndレグ。チェルシー 2−2(通算3−5) ASモナコ。今季アブラモ資金による大補強を敢行したチェルシーだったが、これまでは散発的なスーパープレーが見られる一方で、チームとしてのまとまりがイマイチだったことは否めない。しかしこの試合は一味違った。スタンフォード・ブリッジの大観衆に乗せられる形でまさにチーム一丸、前半はとにかく攻めて攻めて攻めまくった。モナコのGKローマの神懸かりセーブがなければ、一体何点入っていただろうか。42分にランパードのゴールが決まって2−0となった時の場内の雰囲気ときたら、テレビで見ている僕らでさえ鳥肌が立つほどだった。モナコのエース・モリエンテスが惜しいシュートを外していたこともあり、あれで勝負は決まったかと思えたのだが…。

 前がかりのテンションが高すぎたところに落とし穴があった、ということか。まさかアウェイゴールの重みを忘れたわけではないだろうけど、結局、ロテンを自由にさせてしまった(その結果、モリエンテスに好パスが供給されてしまった)のが敗因だろう。前半ロスタイムに1点差。そして、後半半ば、待ってましたのモリエンテスの一撃。2−2となった瞬間の空気の変わりようと言ったら、もう熱湯が一瞬で氷に変わってしまったような。それくらいインパクトのあるゴールだった。もしかしたらモリエンテスは、かつての盟友ラウールから「勝敗を決する1ゴール」の秘訣を教わっていたのかもしれない。たった1ゴール、されど1ゴール。これで勝負は決まった。

 試合後の光景は感動的なものだった。勝者も敗者も涙をこぼして…。ラニエリまで泣きそうだったもんな。いや、最後はチェルシーグダグダになっちゃったけど、あれは立ち上がりからあまりにも気持ちが入っていたがゆえの反動だろう。成金クラブと言われようが寄せ集めと言われようが、今日のチェルシーは格好良かったぞ!!

 …と人が感動していたら、試合後、スタジオ解説の川勝さんと粕谷さんがチェルシーに厳しいこと厳しいこと(笑)。まあ、そりゃそうなんだけどさ、もうちょっと余韻を味あわせてくれてもいいじゃないか、みたいな。

 これで決勝はモナコ×ポルトか。欧州屈指の「いいチーム」の対戦、あるいは「銀河系くそくらえ!」対決(笑)ですな。ここまで来たら、モリエンテスが決勝ゴールをあげてバロンドールまでかっさらっちゃうことを希望。惑星の美しさを、今こそ世に知らしめるべし。


5月5日(水)

 超早寝早起きして午前4時から(俺ってなんて健康的なんだろう)欧州CL準決勝2ndレグ。デポルティーボ 0−1 ポルト。デポルにしてみれば今後あるかどうかもわからない千載一遇のチャンス。選手・スタッフの緊張した表情からもスタンドの期待感からも、その事実は十分すぎるほど認識されていたようだが……今日のところはポルトの方が一枚上手だった。細やかかつ粘っこいDFでデポルのパス回しを分断し、攻めては縦パスからの鋭いドリブル勝負でデポル守備陣の焦りを誘う。PKとなったスカローニのファウルも、ナイベトを退場に追い込んだ2つのファウルも、ともにアタッカーのドリブルに対し遅れてタックルに入ったものだった。前へ出る強い姿勢が勝利を招き寄せた。

 しかし、ポルトがリードを奪ってから、TVカメラが延々映しだした地元ラコルーニャ・ファンの表情…。あの落胆ぶり。胸が締めつけられる思いだった。一方、ポルトのファンには本当におめでとうと言いたい。あまりに肥大化したビッグクラブのあり様に釘を刺す、素晴らしい快挙だ!!

 

 午後、JSPORTSでJリーグ。磐田 2−1 大分。お疲れ磐田がどうにかこうにか勝点3をもぎ取る。藤田とか福西とか西とか、もう体が重そうで重そうで…。2位との差は開いたけど、こんな調子だと今後も苦労しそう。大分の方は、負けたけれども決して悪くない出来。プレーの連動性が高くて、昨年の土台の上にベルガーの指導がきちんと乗っかっている感じ。木島もいいアクセントになっている。

 

 夕方、青山の「クイーンズウェイ」で足つぼマッサージ。帰ってからビール飲んだら、体中がポッカポカしちゃってもうエライことになってますよ。

 

 神戸戦は2ちゃんの実況版で戦況を確認。いや、内容はイマイチだったみたい(観てないからようわからんが)だけど、今野の2ゴールで2−1の逆転勝ち。めでたい。横浜戦を観た時に今野・浅利の中盤コンビ(今野が攻撃的な役割?)では苦しいと思って、観戦記にもそういう趣旨のことを書いたんだけど、それが今日突然の大爆発(笑)。いいことではないだろうか。まだまだ色んな面で伸びる年齢なんだから、攻撃でも守備でも頼れるヴィエラみたいな選手になってほしいよね。

 その後、録画していた「速報J」でダイジェストを確認。播戸が前のめりに倒されたの、あれ普通にPKじゃないか?審判協会も気をつかってくれたかな(笑)。神戸サポーターはさぞかし頭にきてるだろう。その気持ちはよくわかるぞ(笑)。もちろん2つの得点シーンも見た(失点シーンは忘れた)けど、今野の2点目、よくぞ左足であのコースを撃ち抜いてくれた。彼には横への展開力も磨いてほしいところだが、どうせ浅利と組むのならああいう前を追い越してゴール前へ飛び出す「文丈プレー」をどんどんやらないとね。ま、今日は浅利が素晴らしい出来だったそうだし、何にせよ「ボランチ」4人の使い方が今後の成績を大きく左右するのは間違いない。


5月4日(火)

 昼間、表参道〜外苑前を散歩。風が強く、すげえスピードで雲が流れていくのを眺めるのも楽し。昼食はイタリアン・レストラン「エトゥルスキ」で。イカスミのパスタはさすがのうまさ。「いや〜パスタ自体にしっかりうま味があるね」って、いかに普段食べてる物が貧しいかかばれるな(笑)。

 

 午後、明日明後日の欧州CLに備え、録画で準決1stレグを観る。モナコ 3−1 チェルシー。ラニエリご乱心、ですか。後半早々モナコに退場者が出て、勝負したくなる気持ちは分かるんだけど、そこでいきなりDF外してFW入れるってのがどうにも拙速というか…。全体的にはチェルシーがやや押してる雰囲気だったんだから、あんなに慌てずとも良かったのではなかろうか。それに対してデシャン監督の方は打つ手打つ手が当たりまくり。結果論だが、解説の柱谷アニキが「勉強になります」と言っていた通り、采配の当たり外れがモロにスコアへはね返った試合。

 しかし、モリエンテスってこんなにすげえストライカーだったか?魂こもってるというか、ラモスが好きそうなタイプだね(笑)。シュート力あるし。今言っちゃいけないことかもしれんが(と言いつつ言ってしまうのだが)、こういうストライカーこそ東京にほしいよね。ウチは銀河系じゃないんだし。あ、でもポストプレーできないからダメか。


5月3日(月)

 午後、散歩がてら恵比寿ガーデンプレイスへ。写真美術館で『知られざるロバート・キャパの世界』展。他の戦争写真家の作品のこととかよく知らないのだけれど、構図やテクニックというよりも「目で見るままに」撮っている写真だというのはなんとなくわかった。で、その「キャパが見た光景(のうち選択して後世に残したもの)」の中身を見れば…ロバート・キャパという人は、とても優しい、もっと正確に言えば「目の前の人間を愛せる、他人の営みに共感できる」人だったのだろうと思う。内戦で苦しむ人々に向けられたまなざしとか、訪日した時のコメントとかからは、どう考えても豊かな人間性を持った男の姿しか浮かび上がってこないもの。そして、沢木耕太郎が寄せた、「悲劇のキャパ、キャパの悲劇」と題された慧眼あふれる文書。これはもうちょっと、キャパについては色々と調べてみなければなるまいよ。

 

 昨日書き忘れたこと。「東すか」3号で2001年柏戦「土肥大活躍!」の話を書いたら、いきなりあのミス(笑)。あと由紀彦と柳想鐵の話もちょっと入れたら、由紀彦出ねえし。色んな意味でハズしちゃいましたね。アハハ。


5月2日(日)

 試合前、「東すか」配り。残念ながら、今回は用意してもらった配布場所がイマイチだった。メイン側とバック側が近づきすぎていて2カ所置いた効果が薄かったし、通路の外側では人の目にもつきづらい(慌てて看板を掛けるのを忘れていたのは僕たちのミスだけど)。チームは「この場所の方がお客さんが並びやすいはず」と配慮してくれたらしいのだが、結果的に今日の位置では行列するほと人が集まらなかった。元々「東すか」はわざわざ配布場所を探してくれるようなコアなお客さん(ありがたいことです)だけでなく、色んな人に気軽に読んでもらおうというコンセプトのペーパー。本音を言えばもうちょっと人の目につきやすいところで配りたいところだが…当然そういう場所は書籍販売とか売店に使うべきなのだろうし、僕らはあくまでチームの好意で「置かせてもらっている」立場なのであまり文句は言えない。

 まあ、場所云々というのは、ちょいと残部が出ちゃったことについての言い訳です(笑)。今回告知不足だった感は否めないし、僕たちの側でももっと改善できることはあるだろう。

 で、肝心の試合の方だが、これがまた最悪も最悪。FC東京 0−2 横浜Fマリノス。あっさり先制されて(頼むよ土肥ちゃ〜ん!)浮き足立つお馴染みのパターン。必死こいて反撃しチャンスを量産するんだけど決めきれず、後半足が止まったところを突き放される……って、磐田戦と同じじゃん!!進歩してないなあ、という印象。これでは今年も年間順位はせいぜい真ん中くらいかなあ、みたいな。マリノスはメンバー落ちてたけど、でもこっちより全然大人のサッカーしてたね。奥のFKも見事だった。奥谷主審の基準不明のジャッジは勝敗には影響しなかったと思う(というより「した」とは言いたくない)が、しかし気分は非常に悪かったな。ゴール裏も「ク○レフェリー」コールを使いすぎの感があるし、「ハ○」も冗談の範囲内ならいいけど罵倒の言葉としてはいかがなものかと思うが、しかし言われても仕方がないくらいに試合の邪魔をしてくれたのは確かだろう。最後の15分くらいはほんと試合を観ているのが辛かった。采配もちょっとアレ(どれ?)だったし、あらゆる意味でダメダメなゲーム。早く忘れよう。

 観戦記はこちら(泣)。

 

 夜、新宿西口の某居酒屋で「東すか」反省会。3号出して、そろそろポジションチェンジというか席替えが必要だよね、とかそういう話。


5月1日(土)

 午後、六本木ヴァージンシネマで『キル・ビル Vol.2』。いやー、面白かった!2時間半があっという間だった。町山智浩さんが言っている(というかタランティーノ自身も本編中で告白している)ように、『キル・ビル』の物語は『子連れ狼』から着想を得ているのでもしかしたら結末も同じになるんじゃないかと不安だったのだが、よりわかりやすくハッピーな結末になっていた。母は強し、か。事件の真相が「女に捨てられた男が取り乱しただけ」だったっつーのが泣けますな。気持ちはわかるぞビル、みたいな。欲を言えば「半蔵の刀」にもう少し活躍してほしかった気もするけど、「五点掌爆心拳」が見れたから、まいっか(笑)。

 しかし、これだけ自分の趣味を盛り込みつつアクションあり笑いあり涙ありの傑作を作っちゃって、タランティーノはこれで「打ち止め」になっちゃうんじゃないかと心配にもなるけど、まあそれはそれで本望なのかもしれん。おめでとうタランティーノ、ありがとうタランティーノ。

 

 映画が終わった後、森ビルの52階まで上って展望台&森美術館。52階ともなるとさすがに見晴らしは素晴らしく、お台場のビル群までハッキリ見える(というか見下ろせる)のね。我が家も視認できた。ただ、あまりに色んなものが見えすぎるとリアリティは失われてしまうもので、ちょっとシムシティみたい。

 森美術館の『クサマトリックス』は、「モダンなのね」って感じ(笑)。派手だし飾りとしちゃいいかもしれんけど、特にピンと来るものはなかった。

 

 夜、赤坂の「笑笑」で飲む。少ない店員(GW体制?)に対して店はけっこう混雑しており、酒にありつくまでにえらい苦労させられた。いや、僕はただ座っておとなしく待ってただけなんですが。若い人たちと、足と下着の話とか。


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