午後、新宿東映パラス3で『WXV PATLABOR THE MOVIE 3』。人気シリーズの新作だというのにあまり大きな話題になっていなかったものだから、見る前は心配だったのだが………すげえ傑作。どうしてもっとでかい扱いをされないのか全く理解できない出来。映画版3作の中では一番いいと思う。隙のない作画、テンポよくかつ段階的に進展していく事件、100分間張り詰め続ける緊張感、刑事2人の魅力的なキャラクター、『ウルトラマン』のジャミラを思い起こさせるもの悲しいラスト。特車二課をあえて脇役のポジションに置いたことも、事件そのものを物語の中心に据える上でよく効いている(あそこまで行ったら「パトレイバー」じゃなくてもいいんじゃないかとさえ思うが、でもクライマックスで後藤隊長以下おなじみの面々が出てくるところが燃えるわけですよ)。110分間の立ち見も全く苦にならなかった。つーか、東映さん、もっとでかいハコでやれっつーの(48席しかなかった)。
夜は東京スタジアムでナビスコカップ東京ヴェルディ1969×FC東京。スタジアムに入って、ヴェルディ側ゴール裏にほとんど人がいないのに愕然とした。バックスタンドの客もほとんど青赤。一応お前さんたちのホームだろうに……。まあ、それぞれの地域・それぞれのファンにとってのクラブであって、別に観客の絶対数で比べてえらいだ何だというのは良くないと思うんだけどね。サポーター集団のリーダー格の人も、トラメガ使ってる上に音が割れるくらい声張り上げて…。同じ読売グループでも巨人なんかとはもちろん規模も全然違うんだけど、でもそもそもスタジアムに足を運ぶようなサッカーファンって(野球ファンも熱心な人はそうだと思うんだけど)マスコミのバックアップの有無はあまり関係ない。むしろ、ヴェルディあたりはJリーグの理念に反することばかり発言・行動してきたもんだから、今さらメディアを使って何やっても人の心を捕らえられないという状態なんだろう。正直言って、あそこまで行くと敵方としても寂しいと感じざるを得ない。
試合の方は、ほとんどの時間帯東京が優位に立ったんだけど決定力不足で1点どまり、というおなじみのパターン。スペースにボールを出していい形を作るとこまでは何度も行くのだが、そこからゴールへの「詰め」の部分だな、問題は。新しい組み合わせでまだコンビネーション不足ということもあるだろうから、もうしばらくは我慢が必要か。ヴェルディの攻めがあまりにも迫力不足なこともあって失点は許さず、1−0で勝点3とったんだから結果そのものには満足しなければならないだろう。
決勝点は、前半に宮沢がCKを直接叩き込んだもの。いやもう素晴らしすぎる。一生東京にいてください!とお願いしたくなるような。これまでの東京に全くいなかったタイプの選手(だって、例えば名波が東京でプレーしてるなんて想像もつかないでしょ)だけに、見ていて楽しくて仕方がない。セットプレーって、ワクワクドキドキするものだったんですね(昨年までは相手方のセットの時ばかりドキドキしていた(笑))!
他の選手では、ケリー絶好調、石川もまあまあ、ジャーンは相変わらず。福田や戸田は積極的にボールをほしがるようになったのはいいんだけど、来たボールをきっちりものにしないと、ね。ちょっと気になったのは加地の守備。上がった時に裏をとられるのはある程度やむをえないし、加地の上がる回数が多いのを見越して藤山がバランスをとっているようだからそれほど問題ないのだが、相手に正面を向けて守備している時でもフェイントやデコイで左右に振られると簡単に抜かれることが多い。攻撃面を買っているのだから、そこら辺は目をつぶるべきなのかもしれないけど。
ま、何にせよ、これで2連勝。ある程度余裕をもってあと4試合を戦えるのは確かだろう。決勝トーナメント進出はもちろん、W杯後のリーグ戦も見据えた戦い方をしていってほしいところだ。
ビデオでジャン=リュック・ゴダール監督『カルメンという名の女』。これまでに見てきた60年代の諸作品が原色バリバリの色使いだったのに対し、83年度のこの作品では自然光・自然色を生かした撮影がなされているのが印象的。物語の方は悪い意味でゴダールらしいというか、ブツブツプッツンと切れ切れに難解げになってしまってつまらない。ま、おそらくは、一から十まできちんと筋立てて理解しようとする方が間違いなのだろう。ゴダールという作家は登場人物の内面などというものを描くことにはとんと興味がないのかもしれない、とも思った(どうせ人の心なんて画面には映らないんだしね)。
え、キリンカップ?忘れてたよ、すっかり(笑)。俊輔トップ下でフル出場っすか。活躍もしましたか。ま、元々なんでトルシエにあんなボロクソに言われるのか意味不明だもんね。今週の『Number』とか読んででも思うけど、仮にも国内トップクラブの大黒柱として活躍している選手に対して、自分の頭の中だけにしか存在しない(見えない)ハードルを「試練」として課すという手法ははっきり失礼だと思うんだけどね。
清水戦の観戦記、テキトーにUP(笑)。福田君はベンチの方に走っていったんじゃなくて、スタンドの奥さんに向かってガッツポーズしたらしいね。それはそれでえー話や。
昼、渋谷で髪を切ってから、ユーロスペースでジャン=リュック・ゴダール監督『ウイークエンド』。どんどん脱線する物語、続出する血まみれの交通事故現場、「映画」であることを自白するメタな展開、ゲリラや過激派のアジテーションに動物の屠殺場面、そして人肉食。良くも悪くも「やりすぎ」の映画である。『霊長類南へ』あたりの筒井康隆に通じるものもあるかな。前半は文句なしに(血と死体はいっぱい出てきたが)笑えたし、渋滞する道路を延々と300m以上移動カメラで追う長回しなど「おおっ!」と思わせるシーンも盛りだくさんな一方で、後半かなり間延びしてしまうのがちょっとだけ残念(農場のピアノ演奏のシーンで隣の席のおねえちゃんは爆睡してましたな(笑))。いや、それでも大傑作には違いない。ラストは生き残りの女の「おかわりするわ」で突如終わってしまい、場内が明るくなった時の表情の選択にはちょっと困ったな。とりあえず僕は一人だったので苦笑しておいたが、カップルの客はちょっと気まずかったかもしれん。
それにしても、我ながらよく映画を見るようになったもんである。大学時代は年に本を50〜80冊程度読んで、映画(ビデオ鑑賞含む)は5〜8本くらいだった。今はその比率が完全に逆転している。活字に弱くなってはいかんとも思うのだが。
夕方、また東京体育館。今日は縦方向に開放されたメインプールで泳いだのだが、50mプールだと「進まない!」感さらに倍増である。1kmでへとへと。
そういや15年くらい前は、毎年GWに代々木で「国際スポーツフェア」なんてのもやってたね。
4月27日(土)
午後、久々の駒沢陸上競技場でナビスコカップFC東京×清水エスパルス。飛車角桂馬落ちの清水にやや手間取りながら、東京が3−0で快勝。攻撃のコンビネーションが全然かみ合ってなかったりと問題も多かった内容ではあったが、1ヶ月以上勝ち星がなかっただけにまあ良かった。レンタル移籍の石川「なおりん」がいきなり起用されたのは驚いたが(まあ、原さんらしいっちゃそうなんだろうが)、右サイドから切れ込む鋭い突破で勝利に貢献してくれた。加地・宮沢・馬場・星あたりと合わせると、平均年齢がぐっと下がった印象。「フレッシュ東京」か。悩める福田君が最後に1点取ったのにもホッとしたよ(わが事のようにガッツポーズするハラヒロミ!)。暑い中、どうもお疲れさんでした。
観戦記は、テキトーにでっち上げ中(笑)。
夜、赤坂の「さくら水産」で飲み会。やや調子が悪く、大ジョッキ2杯しか飲めなかった。どーせ払う金は同じなのだからちょっと損した気分ではある。無口な、元気のない人と思われたかもしれない。
仕事帰り、東京体育館で水泳。何か、昔に比べて、いくら必死に腕や脚を動かしてもスピード感が全然ないというか。「進まねえ〜!!」。1kmほど。
ビデオでジャン=リュック・ゴダール監督『女は女である』。「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」を見ても、ゴダールというのはシリアスな話であっても時折何の前触れもなくギャグを交えてくる人ではあった。で、本作はミュージカル仕立ての体裁をとったコメディ。もう歯止めがきかないというか、ふざけた言い回しやらメタな不条理ギャグやらで飛ばしまくり。あんまり真面目な顔して見ちゃいかんのだ。この監督にとっては子供のオモチャみたいなもんなんだろうな、映画というのは。
4月25日(木)
夜、旧東邦生命ビルの脇の歩道橋を通りがかったら、若い連中が異様な人だかりを作っていた。「もしかして」と思って帰ってから調べてみると、やっぱり尾崎豊の10周忌だった。ま、こういう特別な日は別にしょーがないと思うんだけどね。「聖地」なんだろうから。でも、あの場所ではフツーの日にも歩道橋の中でギターかき鳴らして絶叫してる奴がいるんだけど、あれはやめてほしいと心底思う。他人の自慰行為を目の当たりにすることほど恥ずかしいことはないのだから。
ビデオでリーガ・エスパニョーラ。レアル・マドリー 4−1 テネリフェ。CL準決勝バルサ戦を3日後に控えたレアルは省エネモードもここに極まった感じで、パスはぶれるわ走らねえわメンバー温存しまくりだわで、現地で金を払って見ていたらヒマワリの種の2〜3粒も投げ込みたくなるような出来。なのに3点差で惨敗するんだから、そりゃテネリフェは最下位だわな。ただ一人、出場停止明けのロベルト・カルロスはやんちゃ坊主のような元気さで、妙に目立ちまくりだったが(上野アナがやたらと「ロベカル」と縮めて呼ぶもんだから、思わず笑ってしまった)。
4月24日(水)
夜、西新宿の焼鳥屋「こみね」で飲み会。どの焼き物もとてもやわらかくて美味しく、調子に乗ってレバーやらハツやらの刺身も大量に食ったのだが、よく考えたらこういう肉の方が牛肉なんぞよりよっぽど危険なんじゃないだろうか、ある意味。あと、ビールとの相性が悪いのか、肉ばっか食ってるのがいけないのか、焼鳥屋で飲むとかなりの確率で気分が悪くなってしまう。うーむ、胃が重い。
ビデオで『アメリカン・ナイトメア』。60〜80年代の名作ホラー映画の変遷の模様を、監督インタビューを基本に当時の社会情勢と結びつけつつ描いていくノンフィクション映画。ベタな構成といえばベタな構成なのだが、しかし「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「鮮血の美学」「悪魔のいけにえ」「シーバーズ」といった作品と現実のドキュメント映像とを巧みに混ぜてみせる手法は、確かに興味深い。「ゾンビ」のショッピングセンターの場面と現実の買い物客の様子をすりかえた所など、思わずひざを打つ出来具合。各監督(特にトム・サヴィーニ)の話も面白いし。終盤にちょっと説教臭くなるのが難点かな。
おとついのベガルタ仙台戦の観戦記をUP。今回、スタンドのコーナー付近で見ていたので、はっきり言って試合の細部つかめてません。
DVDでトビー・フーパー監督『悪魔のいけにえ』。延々と神経を逆なでする描写が続く。怖いというより不気味さと不安定さに満ちた、胸くその悪くなる映画だった。最後は恐怖と不快さが限界を超え、殺人鬼一家の狂った様子が引きつった笑いを誘う。ミイラ化しかけたジジイ(一家の長?)が女の子を殴り殺そうとして、でももう握力がないから金槌を落としてしまって、もう一度みんなで金槌を握らせるんだけどやっぱり落としちゃって、というシーンが一番印象的なのだが、あれはギャグなんだろうか?とにかく「キモチわりぃぃ」映画。公開当時映画館で嘔吐した観客がいたという話もうなづける、フーパーの挑戦的な演出が炸裂した佳作。
4月21日(日)
朝から仙台遠征。
東京から東北新幹線で2時間弱。10時半頃に仙台着。昼までしばらく間があったので、仙台城(青葉城)散策に出かける。が、これが地図で見ると仙台駅から2kmくらいで大したことはないのだが、うっかりこの世に高低差というものが存在するのを忘れていた。そういや城ってのは高いところにあるんだよなあ。上り坂で舗装された歩道がなくなった時にはどうしようかと思ったよ。ひいひい言いながらやっとこさ登り、仙台市内を一望しつつ政宗像の前で記念撮影。ま、他に見るところもないし。
タクシーで駅前に戻って元祖「太助」で牛タン定食。普通にうまかった。いわば「スタンダード」ってやつですか。カウンターの中のタン肉の山は凄かったが。
スタバでお茶してから地下鉄に乗り、仙台スタジアムでベガルタ仙台×FC東京。素晴らしいスタジアム、素晴らしいサポーター、素晴らしいチーム。3つの相乗効果が今のベガルタの力だ。「小針」コールは凄かった。今日のところは完敗というしかない。東京も悪くない内容だったが、いくら押していようともサッカーというスポーツが「点の積み比べ」である以上、ボールをゴールの中に叩き込まなければどうしようもない。ま、東スタでは返り討ちにしてやるゼ!
観戦記はこちら。
夕食は一番町の牛タン屋「閣」で。……うお、すげーうめー!!牛タンのたたきにトマトサラダ、それからタン焼き定食。肉の厚み、旨みが全然違うよ!肉を食べる喜びってのは、こういう店に来て味わうものなんだね。仙台スタジアムとこの店のためにまた仙台に来てもいいかな、とさえ思う。
仙台駅で土産を買って改札を通る前にトイレに行っておこうと改札脇の通路に入った時、そこにあったガラス張りの牛タン屋の中に、どことなく見たことのあるようなシルエットが。ああ、小峯と由紀彦が飯食ってるよ。おととしの清水戦の時もそうだったけど、負けた時くらいはそっとしておいてあげたいよね。……つーか、小峯、お前コーラ買うな、コーラを(笑)。ホームに上がると、宮沢君がキヨスクでマンガ買ってるし(笑)。かっちょいいスーツを着ていても、中身はビシッと垢抜けたりはしないものなのでありました。ま、今日の試合のことはパッと忘れて次に行こう。
4月20日(土)
昼、BSで大リーグドジャース×パドレス。野茂が7回2失点の好投で2勝目。さすがに野茂も30歳代半ばにさしかかってストレートは全盛期より10kmほど遅く、フォークも「消えるような」キレはないように見える。が、それでも抜群の安定感でエースの座に返り咲いたのだから、野球というのもやはり奥が深い。同様の身体的衰えにさらされている伊良部が駄目になりつつあるのとまったく対照的でもある。いったい何が違うというのか。おそらく、自分の投げる球の有効性についての「確信」の有無ではないかと思うのだが、どうだろう。
BSでJリーグ中断前の大一番ジュビロ磐田×横浜Fマリノス。鉄より硬い横浜3バックが高原不在・名波復帰もコンビネーションいまいちの磐田オフェンスを押さえ込む。結局、ジュビロは服部の「二度と撃てない」スーパーミドルシュートによる1点どまり。一方のFマリはセットプレーでウィルと中澤の強さを生かして2得点をゲット、首位を奪取。ま、磐田の主力だった奥と清水がそのまま横浜に移っているんだから、こうなったとしても少しも不思議はないわな。磐田はよっぽど金がないのか?横浜は補強で得たパズルの豪華ピースががちっとかみ合ってきた感じ。あと、俊輔は、もうちょっと球ばなれをはやくしないと一生怪我がつきまといそうな気がするね。
ああ、そうか。もしかすると俊輔のプレーをJリーグで見るのはこれが最後かもしれないのか。
4月19日(金)
夜、仕事を終えて「軽く飲んでいきますか」などと言って新宿の街にくり出す。途中からやってきた仕事仲間を次々と加え、気がつくとあっという間に3軒目。時計は午前3時を指していた。何が「軽く」だ(笑)。へろへろになって帰り、ぼろきれのように眠る。
ビデオでジャン=リュック・ゴダール監督『気狂いピエロ』。男と女の詩的な会話も、海と空の青さと原色を取り混ぜた鮮やかな画面も、そして省略法を駆使した大胆な描写も、1つを切りとれば名場面になるのだろうが、延々と続けられるといい加減うんざりしてくるのだよ。110分はちょっと長すぎ。でも、まさに「ピエロ」的立場におかれたポール・ベルモントが裏切った女とそのグルの男を射殺し、家に電話かけたら捨てたカミさんはとっくに再婚していて、にっちもさっちも行かなくなった挙句にダイナマイトで自爆(導火線に火をつけてから後悔(笑))したラストがいい感じなので。
4月17日(水)
夜、前半途中から日本×コスタリカをテレビ観戦。テレ朝の中継にはもううんざりなのだが、角澤アナが「らしからぬ」落ち着いた実況を(少なくともコスタリカのPK失敗のあたりまでは)していたので何とか耐えられた。試合の方は、つまらないっつーか、テストテストってバタバタしてるうちに終わったというか、まあいつものトルシエ流「ラボ」でありました。飛車角落ちの日本、最後はアレックス1人で攻撃してるような感じでしたな。相手のGKあんまりうまくなさそうだったし、鈴木がフリーのヘッドを決めていれば勝てたかもしれないけど。W杯までは我慢しますか。
この試合で一番気になったのは、後半30分過ぎからスタンドでわき起こった俊輔コール。ファンとしての気持ちとしてはそりゃそうなんだろうけど、あれは逆効果かもしれないと思った。あらゆる場面において自分が主導的な立場にいなければ済まないトルシエの気性を考えると、要求することによってむしろ「使いたくない」という気持ちが高まってしまうかもしれない。しかし俊輔も、あそこまで耐えて自分を殺してまで代表にこだわることはないと思うんだがね。「僕なりのプレーが必要ないというのであれば、行く必要もないでしょう」と召集を拒否してしまえばいいのに。中にはケチつける馬鹿もいるかもしれないが。
小林成光、バイクでこけて全治6〜10ヶ月だあ!?まったく、ただでさえ駒が足りないこの時期に…。ま、いかにもコバらしいドジとも思えるけど、本人の気持ちとチームの状況を考えると笑ってられないよね。東京は今季ベストメンバーが揃ったのは開幕戦のみ、その時からレギュラー5人が怪我で抜け、さらに大事なサブの喜名・福田も負傷。こんな状況で「優勝」とか言ってられないよな。当面の目標はズバリ、「J1残留」(勝点30)だろう。
4月16日(火)
夜、新宿の「鳥元」で先週やっていた仕事の打ち上げ。最初は「次の店には行かずに10時頃上がろう」などと言っていたのが、「じゃあもう一杯」「次最後にしようか」「やっぱもう一杯行く?」とか言っているうちに、時間は終電間際。生ビールのジョッキをいったい何杯空けたことだろう。で、挙句の果てに………またやってしまいました。出てしまいました、失踪癖が。気がついたら、かばんも持たずに家の布団の上に転がっていた。いつもの事ながら人間の帰巣本能というのは大したものである。