6月30日(水)

 近鉄バファローズの買収にライブドアが名乗りを上げた、んだが、どうも野球界の、特にナベツネをはじめとしてお偉方の反応は非常に冷たいようである。近鉄とオリックスの2球団なんて「嫌悪感を表明」だってさ。この一件に選手会がどう絡んでいるのか知らないけど、自分たちの首がかかっている選手たちにとってみれば打てる手は全て尽くしておこうということだろうし、ファン(バファローズとブルーウェーブのね)の利益に合致しているのは明らかにライブドアの申し出の方だろう。近鉄も「赤字で維持できないからやむを得ず」合併の道を選んだって言ってんだから、買い手が現れたならば、喜んで売らなければ話が合わないではないか。せっかくバファローズが存続できるかもしれないというのに、何でろくに話もせず断るのか、ちゃんとした説明を聞きたいね。そもそも球団を存続させようという気がなかったんじゃないのかね?いつからかは知らないけど。

 野球協約がどうしたとか、オーナー会議がどうしたとか、本当の「球界の利益」ってヤツを考えるならばどうにでもなるだろう、そんなもの。ったく、お前らは役人かっつーの!時代遅れのジジイ経営者どもがまた箱庭的発想で、やれ1リーグだやれ10球団だとファン無視の行為を続けるならば、いつの間にか「球界」そのものの足下がヤバくなっているに違いない。ライブドアがどういう会社かは知らないけど、「合併して1リーグ制になってしまいますと、これは縮小均衡ですので、衰退につながります」「プロスポーツはみんなのもの、公共財です」という堀江社長の主張自体はまことに正しい。知らんぞ、どうなっても。


6月29日(火)

 田尾和俊著『恐るべきさぬきうどん 4』(ホットカプセル)読了。ミネさんが「もう面白くないよ」と言ってたので全然期待していなかったのだが、読んでみたらやっぱり面白かった。もちろん4冊目ということでネタ切れの感は否めず、うどん自体を褒める言葉は陳腐化してしまっている(だから、紹介されている店にもあまり行きたいとは思えない)のだけれど、「うどんをめぐるエンターテイメント読み物」としてはまだまだイケる。特に「近藤」のおばちゃんのインパクトに満ちた「ないで」と、「さか田」の注文シーンは、思わず電車の中で吹き出しかけたほどである。まあ、このシリーズ読んだことない人に推薦するほどではないかもしらんが、1〜3巻を既に読んでいる人は買って損はないのでは。

 と、ほとんど東京在住者しか読んでないこのサイトで『恐るべきさぬきうどん』についてあれこれ書いても、「どーせーっちゅうねん!」とツッコまれそうな気もするな。一応、本は渋谷のブックファーストとかで買えます。


6月28日(月)

 来週の引っ越しに備え、(新居に置くスペースがなさそうなので)手持ちのCDを片っ端からリッピングしてWMAに変換。大掃除の時につい本を読みふけってしまうのと同様、CDについても「つい聞いてしまって」なかなか作業が進まない。ナゴム時代の人生(電気グルーヴの前身と思えばよろしい)のアルバムなんて、あったことすら忘れていたよ。そういや、彼らの永遠の名曲『We're the 明大前』のライブ版で「飛田給」という固有名詞を覚えたんだった、ということまで思い出したぞ。


6月27日(日)

 昼間、外苑前の某所で衣装選びとサイズ合わせ。シンプル・イズ・ベストである。

 その後銀座線に乗って上野広小路に出て、多慶屋であれこれ物色。日曜の午後だけにとにかく人が多くて、なんか難民キャンプみたいだった。

 

 古澤健著『ドッペルゲンガー』(竹書房)読了。ドッペルゲンガーの一人称、ってのは映画とは全く真逆の描き方で、ノベライズとしての一つの正しいあり方を見せられた感じである。いや、なかなか面白かった。映画を観てない人に薦めるほどではないかもしれんけど。


6月26日(土)

 昼、赤坂の「割烹・蕎麦処たけがみ」でえび天せいろセット。全然粉っぽくない蕎麦というのも好き嫌いが分かれそうだが、まあ暑くてバテ気味の季節にはぷるぷるつるつるの方がおいしく感じるのは確かだろう。天ぷらも上品で、1260円なりの内容であった。

 

 溜池山王から南北線→埼玉高速鉄道直通で浦和美園へ。乗車時間は長いが、南北線はいつも空いているのでさいたま行きはけっこう快適なんである。ただし、アウェイ遠征の善し悪しなんてのは結局試合の結果に左右されるわけで、行きはよいよい帰りは…。

 で、くそ暑い中、さいたまスタジアムでJ1第15節。浦和レッズ 2−1 FC東京。力が足りなかった。色々な意味で。レギュラー数人の欠場等、この試合に関してはチームが厳しい状況に置かれていたことも確かで、あの真っ赤っかなスタンドも若い選手たちにとってはプレッシャーとなったに違いない。「味スタではこうはいかんぞ」と負け惜しみの一つも言いたくなるが、折り返しがないのは2ステージ制の宿命。今ステージ浦和には3位になる実力があり、ウチにはそれだけの力がなかったということだろう。より一層のパワーアップが必要だ。以下、いくつか印象的だったところの感想を。

 まず、後半の選手交代について。なんで憂太→吉朗が先で戸田→梶山が後になったのだろう。前半から東京のサイド攻撃は死んでいた。右は規郎が加地の頭を押さてしまう形になり、加地がスピードに乗ってオーバーラップしても全く使われず。右や中盤からの大きな展開がないために戸田もゴール前へ飛び出せず、ライン際でつぶされ続けた。だから、中盤にボールをさばける宮沢を入れて規郎を左に戻し、右は戸田を回すか吉朗を入れるかすべきだと僕には思えた。で、実際最後はそういう形にしてくれた(しかも規郎のサイド突破で奪ったFKが得点になった)のだけれど、そこに至るプロセス、というか憂太を下げてから梶山を入れるまでの時間帯が致命的だった。トップ下不在でスカスカになった中盤。東京はセカンドボールを全く拾えず、逆に浦和の選手がスイスイボールを動かして行く。浦和の2点目も、長谷部がフィールド真ん中でプレッシャーを受けることなく持ち上がってアシストしたものだった。戸田→吉朗、文丈→宮沢、憂太→梶山の順なら納得が行くのだけれど…。憂太のコンディションが悪かったにしても、代わりに入れるべきは梶山(もしくは宮沢)だろう。名古屋戦での成功体験が采配の足を引っ張ったか?

 次に、茂庭。僕はかばってあげたい。いつものスタメン3人を欠くDFラインで「俺がやらねば」と気負っていたのだろう、立ち上がりからボールホルダーに勢いよく突っかけて、同時に増嶋にも気を遣って…ちょっと空回り気味ではあったけど。茂庭は今出てる「FOOTBALL NIPPON」で自ら語っているように、元々カバーリングが得意であって、前に出てガシガシ当たる選手ではない(だから、ジャーン+モニ、ジャーン+フジに比べてモニ+フジは組み合わせとしてイマイチ)。でも、この日はやらなければならなかった。そのストレスは相当に大きかったのだと思う。それに加えて、あの不幸なオウンゴール。取り返したいという気持ちはとても強かったに違いない。それが退場という結果につながってしまったのは全くもって残念なことだ。もちろん、あの、いかにも主審が東京側に赤を出して「バランス」をとりたがっていそうなシチュエーションで、あんな騒ぎにしては駄目だ。黙っていたって、ボールは帰ってくるんだ。でも、ホント、気持ちはよく伝わってきた。次はもう少し考えてやろうな。

 対抗意識の強い(つーかサポーターが嫌い合っている)このカード、熱い試合になるはずのところ、別の意味でアッチッチと激アツの台無しにしてくれたのはお馴染みアナザー主審。出すべき所でカードを出さず、出さなくてもいいところで権力を振りかざしまくった結果が、退場2名、警告10回、それに両チームの選手とサポーターに残った不快感だ。達也の2枚目は何だったのか?今年になってから、あちこちの試合で同様の事が頻発している。武藤文雄さんも書いてるけど、Jの審判に対しては「とにかく厳しく取り締まれ」という通達でも出ているのではないかと疑ってしまう(というか、確かそんな報道がシーズン前にあったような)。川淵氏をはじめ多くのお偉方が誤解してるような気がするので書いておきたいが、厳罰主義は試合にクリーンさをもたらすどころか、むしろ当事者の不信から試合を荒らしてしまうし、選手のプレーから積極性を奪ってしまう。また、何より出場停止が増えることは皆にとっての損失なのだ。とにかく、まずは「出さなくてもいい場面ではカードを出さない」という原則を徹底させてほしい。ただでさえ、J1ではわずか黄色3枚の累積で出場停止なのだ。サスペンションばかりでがた落ちメンバーの試合なんて同じ金を払って見たくないっつーの。チェアマン時代に「ベストメンバー問題」で市原を恫喝した川淵氏ならば、そのくらいわかっているはずなのだが。

 浦和が今の豪華メンバーになってから初めて生で見たけれど、一番唸らされたのは闘莉王の存在だ。地響きを立てるようなあの上がり。日本的な常識ならば「バランスが崩れる」と忌避されそうだけど、彼の場合は上がることで彼を中心にフィールドに竜巻が巻き起こるような状態になり、相手もその勢いを止めるのに精一杯、空いたスペースを突くのは簡単に見えてなかなか難しい。確か昔磐田が福西をリベロにして同じような形を戦術的意図を持ってやろうとした事があったが、闘莉王の場合はパワーが違う。何しろ、90分間ずっと坪井や山田と口論しているのである(笑)。いやあ番長だなあ、みたいな。あと、長谷部もすごくいい選手だった。テクニックがあって前が見え、機転もよく利く。浦和はワイルドな選手とクールな選手と、混在しているのが面白さなんだろうな。戦術も、個々の選手を生かす形になっている。2ndでも手強い相手になりそうである。

 試合後のコメント、茂庭のこれは笑えるけど、ヒロミのこれはないよね。全体の分析はいいとして、加地のところがちょっと。今日の出来で「しっかり力を出してくれた」なんて言ったら、加地はかえって傷つくんじゃないか。いささか加地の力を見くびりすぎではないかと思うのだが。

 ま、とにかく、今回は怪我人も代表に選手をとられることも多く、厳しい試合が続いたステージだった。2ndステージはもう少しメンバーも揃ってくるだろうから、今度こそ優勝争いに絡んでいくために、原監督はどうチームを作ってくるか。個人的には開幕戦の前半が一番面白いサッカーだったと思っているのだが、さて8月にはどうなっているのだろう。

 タイムアップ後速攻で帰ったので、南北線は座ることができた。まあ、隣で激怒したつれが頭から角を生やして炎を吐いていた(笑)ので、心は穏やかではなかったが。

 

 Fマリノスは、とにかく三連覇(?)おめでとう。岡田武史というのは本当に凄い男だ。そして僕たちや他のチームのサポーターにとって、倒すべき目標が明確であるのは決して悪いことではない。

 

 夜、赤坂の「すっとこどっこい」でやけ酒。ビールは1杯目は最高にうまかったけど、あとは惰性で飲んじゃったなあ。大ジョッキ計4杯。


6月25日(金)

 夜、新宿南口の寿司居酒屋「三是」で飲む。「うにこぼし」と名付けられたにぎりで、本当に皿までうにがこぼれていたのには感心した。

 ワイナリーで働くってのは、具体的にどういう作業をするんだろう。葡萄踏んだりするのかな?しねえか(笑)。


6月24日(木)

 松沢呉一著『風俗見聞録』(ポット出版)読了。風俗嬢・キャバクラ嬢の源氏名ランキングとかW杯開催地の風俗事情とか風俗嬢意識調査とか、「へ〜、そうなんか」という内容が多かった。娯楽性の高い原稿が少ないのが残念だけど、「ミレニアム射精」の話はちょっと感動もの(笑)。あと、「ひとみーとマツ」は「白石ひとみ」という名前にピンと来る世代の男子は必読でしょう。


6月23日(水)

 昨日も書いた、ここのサイトに載っている名古屋戦の写真について。浅利の写真と不肖ムラタの写真(ほぼ同時刻の撮影と思われる)が縦に並んでいるわけだが、実はこの2名はともに1974年6月10日生まれだったりするのだ。方やJリーグ強豪FC東京のスタメン選手として名をはせ、出場停止中でありながらファンやきれいな女性スタッフに囲まれている。方や、アヤシゲなJ2時代の26番ユニフォームを着て、野郎と2人でアヤシゲな手書きの看板を掲げてアヤシゲなペーパーの宣伝をしている。これがホントの「勝ち組、負け組」だったりして(笑)。


6月22日(火)

 台風一過。いくらなんでも暑すぎるだろう、これは。

 

 名古屋戦の観戦記をUP。あちこちのサイト(非東京系も含め)で興奮調の感想が書かれているようだけど、確かに滅多に見られない試合ではあった。

 あと、なんか知りませんが(笑)、ここに当日の僕の写真が。まさかウ○コトライアングルのサイトに載ってしまうとは…。


6月21日(月)

 朝、朝食を取りながらテレビ朝日で全米オープンゴルフを見る。グーセンとミケルソンの一騎打ちは、度重なるトラブルを驚異的なリカバリーとパットで乗り越えたグーセンの勝ち。ミケルソンの追い上げとグーセンがラフやバンカーに打ち込み続ける姿を見て逆転を予想した人も多かっただろうが、メジャー大会というのは、選手の持つポテンシャルや経験といった要素よりも、単純に「神がかった」方が勝つものなのである。ある意味、極めてメジャーらしい最終日だったと思う。

 

 夕方、台風襲来。


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