2月20日(金)

 中田ヒデや川淵「キャプテン」が一昨日の試合、ハーフタイムにスタンドから起こったブーイングについて「ガッカリした」「不本意」といった発言をしている、というニュースを複数のメディアで目にした。確かに、コンディション調整の難しい時期でありプレッシャーのかかる初戦であり、そもそも勝ち抜くことそれ自体をほぼ唯一の目的とするW杯予選において、勝点3を手にしたというのは評価すべきことだ、という見方はあり得るだろう。特に、イタリアから超過酷なスケジュールでオマーン戦のために戻ってきてくれた中田がそのように言いたくなる気持ちは理解してあげたい。でもね。

 中田はともかく、「キャプテン」はもう少しファンの気持ちを考えなくちゃいかんよ。「キャプテン」は試合前に楽勝ムードが漂っていたと主張したいようだが、そんなことはないぞ。だって、1次予選なんて、本当に楽勝できると思ってたらあんなに客入るわけないじゃん。国立競技場での試合だってスタンドはガラガラになる状況なのだ、今の代表の人気は。それなのに6万以上のファンがあの不便極まりない埼玉スタジアムに足を運んだ(それ以前に、チケットの競争倍率はなかなかのものだった)のは、ファンがオマーン戦の重要性についてある程度理解していたからではないだろうか。そこで今後の戦いにも多大なる不安を残すような辛勝を見せられて、ファンとしては野次・ブーイング等何らかの形で抗議、あるいは叱咤激励するのが当然だ。つーか、あのブーイングはいかにもJに比べスタンドの空気のぬるい代表戦らしく、むしろ控えめに過ぎたとさえ言えよう。

 もう一つ言っておくと、ブーイングの対象としては一部選手ももちろん含まれたのだろうが、主な標的は、日本代表の戦術的能力を破壊した上に異常な選手選考を繰り返すジーコ監督の方だったと思うぞ。

 とファンが苛立ち腹立ちヤキモキしているのをよそに、ジーコはU23日韓戦も見ずにブラジウへ帰っちゃったそうな。もう日本に戻ってこなくていいぞ

 

 夜、フジテレビの「とくダネ!」でやっていた平壌レポートを見る。レストランのお姉ちゃんへのインタビューなどもあって、なかなか面白楽しく見られた。もちろん彼の国での取材であるからして完全にフリーなわけはないんだろうが、それにしてもこういうレポートをもっとやってほしいと思う。最近の、北朝鮮に関する「もっと圧力を!」「経済制裁を!」「強い態度で!」等々の大合唱を見るにつけ、どうもそういった事をヒステリックに叫ぶ人々というのはあの国にも我々と同じく血の通った人間が暮らしており、日本とは異質であるにしてもそれなりの「生活」が存在してるということを忘れている(あるいは無視している)のではないかと思うのだ。


2月19日(木)

 夜、西新宿の「三国一」で飲む。超定番メニュー「揚げ鶏のおろし煮」「サラダうどん」「豚角煮」等々を食す。料理は相当おいしかった(シメのうどんも)のだが、どうも座敷というのは酔い方が変になるような気がする。ビールジョッキ3杯に焼酎お湯割1杯でけっこうフラフラになった。最近は我ながらこういう時に理性が働くので、9時半頃、早々に引き上げる。帰ってから爽健美茶がぶ飲み。


2月18日(水)

 夜、NHK−BSでW杯1次予選第1戦。日本 1−0 オマーン憤死寸前。観戦記は、こちら(えらく長くなったんで、移しました)。


2月17日(火)

 夕方、渋谷ユーロスペース近くの床屋さん(店名は確認するの忘れた)で髪を切る。洗髪で頭をぐりぐりっとしてもらった時、うま〜くツボに入ったのか、ムッチャクチャ気持ちがよくておまけに目の見え方がクリアになったような気がする。秘孔を突かれたというか(笑)。何らかのコツがあるのだろうか?それとも偶然か?これはもう一度行かねばなるまい。

 

 『この映画がすごい!!』3月号を読む。『ゼブラーマン』も興味引かれるけど、それ以上にコワイ(色々な意味で)のは実写版『デビルマン』だな。既に公式サイトもオープンしているけど、ボブ・サップをキャスター役で使う配役といいマンガ5巻分を全て盛り込もうというストーリーといい、トンデモない映画になりそうな雰囲気満点である。牧村美樹が酒井彩名か…。公開は6月。みんな、ツッコミ入れる用意はいいか!?

 

 本日発売の『週刊サッカーマガジン』読む。今回の見所はもちろんオマーン戦特集、ではなく、「FC東京が強くなるこれだけの理由」なるタイトルの記事である。相変わらずの原節に思わず頬がほころんでしまう。だってさ、「両サイドから、バーッといく!」だぜ(笑)。「両サイドがバーッと開く、そこへポーンと展開していくと、ウワーッと開けていく」だもんな。サイド攻撃、バンザーイ!速攻、イケイケー!!いや、「全然わからねえよ」と言われるかもしれないが、実際に好調時の東京の試合を観た人ならば、この擬態語たっぷりの表現だけで十分だと思うのだ。「原監督が、燃えている」(笑)。

 

 昨日のU23に続き、A代表のメンバーも発表。いいのか、ジーコ。本当に山田と三都主のサイドでいいのか、ジーコ。

 とにかく、もう明日が初戦かつ1次予選で最も大事(と思われる)なホームのオマーン戦である。どんな形でもいいから、先制点を。1点差でも何でもいいから、勝点3を。


2月16日(月)

 夜、録画でFA杯5回戦。マンチェスター・U 4−2 マンチェスター・C。決して点差ほどの差があったわけではなく、ギャリー・ネヴィルが退場になってから後半中頃まではむしろシティが押しまくる展開だったのだが…。シティ・ファンはハワードのスーパーセーブ(それも1度や2度ではない)がさぞかし恨めしかったことだろう。最後は攻め疲れてシティDFの足が止まったところ、ファン・ニステルローイが続けざまに加点してスコア的にはユナイテッド圧勝となった。こういう試合を観ると、サッカーが点を取りあう競技である以上、やはりストライカーとGKというのは勝敗を決定づける上で特権的な地位にいるのだと認めざるを得ない。

 

 サッカーU23日本代表の発表。えーと、大久保はどうして外れたのかね?ちょうどA代表からも外れたことだし、坂田よりも能力的には上のように思えるのだけれど。ワールドユース組の方がUAEの暑さに適応しやすいし、FWの核としては田中達也がいるから大丈夫ということだろうか。それにしても、だ。協会とセレッソの話し合いって何だったのよというか、ジーコさんと山本さんって全然意思疎通してなさそう(茂庭の扱いにしても)というか、何とな〜く釈然としない感じである。あと、いくらお気に入りっちゅーても青木を入れるのはやっぱりいかんと思うよ。

 てな感じで、なんだかんだ言って二つの代表戦に向けて盛り上がり始めている俺。平山が表紙の『週刊サッカーマガジン』(先週号だが)も買って読んでしまった。オマーン戦特集の中で「火を噴け大久保!!」という記事が6ページもとっているあたり、「うーむ」と唸ってしまうな(笑)。名波と田中マコのインタビューは読み応えがあって良かった。


2月15日(日)

 昼飯は新宿西口の「はなまるうどん」でぶっかけ冷の中。ここのチェーンでは初めて食べたが、なかなかおいしくいただけた。ちょっと麺の表面がグミっぽすぎるのとあまりにも均一なうどんが気になったけれども、まあそこら辺は好みにもよるんでしょう。個人的には、薬味の天かすが取り放題なのがひじょーに嬉しいところ。ただ、地下の店舗に降りる階段の途中に「ここら辺が15分待ちです」という張り紙がしてあったけれど、そこまで行列して食うほどのもんかいなという気もした。余計なお世話か(笑)。

 

 午後、新宿三丁目の「ルノアール」でミーティング。

 終了後、けんとくんと2人して新宿アドホックの「GALLERY・2」に寄って『アマラオ写真集』を購入。いや〜、買わないつもりだったんだけどさ、あの表紙を見るとつい…ね。喫茶店「バルコニー」でコーヒーを飲みながらさっそく写真集をめくった。わかりきっていた事ながら、この10余年FC東京の歴史=アマラオの歴史だったのだと痛感させられる内容。一番懐かしいのは、やっぱり99年最終戦後の集合写真かな。

 夜は居酒屋「呑者家(どんじゃか)」でちょいと飲む。東京にも闘将がほしいねとか、みやざーはボランチとしての自覚を持ってほしいとか、トルシエの未熟さ(に見えがちな部分)は人間くささの発露でもあるとか、レオナルドは無茶苦茶いいヤツだったがその近くにいたオッサンは…(笑)とか、そんな話を色々と。

 

 帰ってから、JSPORTSでFA杯5回戦。アーセナル 2−1 チェルシー。両チームの成熟度の差がはっきり表れた一戦だったかな、と。終盤、ハッセルバインクやジョー・コールがバラバラに、しかし懸命に突破を図る様はちょっと物悲しくさえあったような。チェルシーに必要なのは時間であり、優勝の経験を持った「芯」になれる人材なのだろう。

 続いてスカパーでセリエA。ボローニャ 1−1 モデナ。いや、早い時間帯で10人になっちゃった事を考えれば、しょうがない結果でしょうこれは。中田は何度も中盤の底からボールを持ち上がって奮闘していたけれど、いかんせんパスの出し先がなかった。せめてもう少し前でパスを受けるようなシチュエーションになれば、必殺ミドルシュートが炸裂したのかもしれんけどね。問題は次だよな。メンバーどうすんだ?


2月14日(土)

 昼間、DVDでM・ナイト・シャマラン監督『シックス・センス』観る。映画の冒頭で「この映画には「ある秘密」があります。決して人には話さないで下さい」とかいうメッセージが出るんだけど、あれ逆効果じゃないのかなあ。そういう目で見たので、あのブルース・ウィリス演じる主人公が実は幽霊(ネタばれにつき色変えてあります)というオチは最初の15分くらいで読めてしまった。まあ、そんな仕掛け(?)抜きで観た方がずっといい映画だと思う。画面づくりはしっかり考えられたものだし、物語の結論もそれなりに納得のいくものだった。人は結局運命から逃れることはできないので、それを受け入れた上でできる限りのことをするしなかい、と。そういう事だろうか。


2月13日(金)

 夜、新宿ワシントンホテルB1の居酒屋「じゃぽん」で飲む。照明が暗くて席もソファーとかで、ちょっとお姉ちゃんのいる店のような雰囲気であった。が、メンツは男4人で色気もくそもないのであった(笑)。

 2次会は西口の「福膳」で。タバコ煙もうもうの店内には閉口(コンタクトレンズ使用者には辛いのよ)したが、湯葉の天ぷらがやたらうまかったのでなんとか最後まで楽しさをキープ。頼むから換気くらいしてくれよ、と思う。

 帰りに小腹が空いたので、またまた麺通団へ。店に入ったら水で締めたうどんをちょうどザルに上げているところで、超大当たり。今まで食った中で一番うまいひやかけだった。これなら毎日通ってもいい、とさえ思う出来。


2月12日(木)

 夜、テレビ朝日で今度はA代表のテストマッチ。日本 2−0 イラク。テレ朝は懸命に「イラク(思ってたより)強し」を印象づけようとしていたようだが、しかし昨日の試合と比べれば一目瞭然、イラクは決して強くなかった。ロシアのような個々の強さもなく、スペースを突く鋭い動きもなく、「前の見える」選手も皆無。そんな相手に対して我らが日本代表の繰り広げたサッカーはどうだったか?決して褒められるような出来ではなかった、と僕は思う。ジーコが「セレクター」型の監督なのはもはや誰もが認めることだろうが、セレクターならセレクターなりに最低限の責任(選んだ11人にチームとしての体をなさしめること)くらいは果たしてくれよ!と言いたい。今さら言うまでもないかもしれんけど、ジーコは、本当にただ選手を任意に配置するだけでチームが満足に機能するようになるとでも思っているのだろうか?ジーコは、本当に今のスタメン11人が「ベスト」だと心底思っているのだろうか?苛立ちと不安は高まるばかりだ。ま、そもそも1月下旬に招集される選手をセレクトするのに天皇杯も見ずに悠々休暇をとっていたセレクターに「責任を果たせ」ということ自体無理なことなのかもしれないけれど。

 個々の選手では、坪井の絶不調ぶりが目立った。宮本は欠かせない選手(でも三都主らの「尻ぬぐい」で警告多くなりそうだから代わりは必要だね)として、今日の坪井の出来なら中澤、あるいは松田を呼んだ方がいいのではないだろうか。両サイドも全然駄目。山田はボール持ち上がった後の判断が悪すぎるし、三都主は攻撃では仕事をしたけれど守備は散々だった(ここら辺も、何度となく言われてきたことだ)。少なくとも左は三浦淳の方がいいように思えるが…。藤田は自分のすべき事を自分で判断できる選手で、宮本・中田とともに「ジーコ・ジャパン」向きの(というかその環境に耐えられる)数少ない選手なのかもしれない。柳沢は何だかんだ言ってFWの大黒柱であるので、コンディションさえ良ければ彼(か田中達也)と強いor高い系のFWを組ませるべきだろう。楢崎は安定感を増して好セービング。ボランチは、1人は小野(は呼ばれないのか、じゃ遠藤)、もう1人は明神or戸田…は呼ばねえだろうな(笑)。

 この試合については、やはりテレビ朝日の中継についても触れねばなるまい。えー、今話題沸騰(笑)の角澤アナは、最初こそやや控えめだったものの、途中からやっぱり無駄にヒートアップしてしまい、解説(笑)の松木とともに90分間たわ事を話し続けるいつものパターンに。ていうかね、うるさいとかお決まりのパターンの連呼ももちろん駄目だけど、選手名を正確に伝えられない・試合の流れについて行けないのは問題外でしょ。だいたい、イラクの選手の名前をぜ〜んぜん覚えてないし。国代表相手のテストマッチだという自覚ゼロ。ハッキリ言って失礼、だ。まあ仮に百歩譲って選手名・特徴の勉強不足を見逃すとしよう(イラクの情報も少なかったろうし)。でも、日本選手の話ばかりで「今相手の何番がボールを持ってどういうプレーをしているのか」を全然伝えようともしないのは「実況が下手」なんじゃなくて「実況をしていない」ということになるんじゃないか?で、喋っていることと言えば「日本、ここは守りたい!」(当たり前じゃ!)「絶対に負けられない戦いです!」(そう?本番は先だぜ)。倉敷さんや八塚さんの実況ビデオを3年くらい繰り返し見て、顔を洗って出直して来て下さい。あ、ちなみに、最低なのは角澤さんだけではなく、実況画面の右上にわけのわからん文字(サッカーを観戦する上で邪魔以外の何ものでもない)を出しっぱなしにして平然としているテレ朝の中継全般であることもつけ加えておこう。


2月11日(水)

 こないだ日記に「三池崇史は打率が悪い」みたいな事を書いた(正確には、酒の席でそういう話題になったことを日記に書いた)んだが、よく考えてみれば僕は膨大な三池監督作品のうちほんの一部しか観ていないわけで、本当は打率云々について語る資格があるのかどうか…。そういうこと言い出すときりがなくなくなっちゃうんだけど。

 というわけで、ビデオで三池崇史監督『日本黒社会』。これはいい。田舎、在日、歌舞伎町アンダーグラウンドという三池監督らしいテーマを扱いながらも変な悪ノリ(というか『DOA FINAL』のような悪ふざけ)に走りすぎることもなく、「どこかへ行きたい」若い連中の疾走を独特の情緒感たっぷりに描いて見せた。ラストも、「相当暗〜く終わってしまうのでは」という予想は杞憂に終わり、スッキリする竹中直人の銃殺シーン(笑)と美しい海で終わって後味が非常に良かった。あ、あと、最後のスタッフ・キャストのクレジット、あれ何なんですかね?全然読めなかったんですけど(笑)。

 

 夜、ビール片手にテレビ朝日でU23代表テストマッチ。U23日本代表 1−1 ロシア代表。ロシア代表はけっこう強かった。テクはともかく、強いし、速い。バーと幸運の助けもあったにせよ引き分けは悪くない結果だ。先制ゴールは闘莉王の中央突破によるもので、他にも1本惜しいロングシュートがあったし、彼のダイナミックな攻撃参加は確かに魅力。ただ、守備の方がちょっとガタついてきているのがやや心配ではある。というか、闘莉王に加えて徳永をDFに入れてしまうと、多くの局面で2バック、うっかり判断を間違えると1バックになっちゃうんですけど(笑)。田中隼磨の出来が相変わらず良くないけど、あそこは石川が入れば大丈夫でしょう(石川のコンディションが悪ければ徳永を回せば良い)。トップ下は松井か山瀬、FWは高松or平山と田中達or大久保を組み合わせる。ボランチは今野と、鈴木or森崎。となると問題は左サイドと3バックか…。個人的にはリベロ闘莉王ってのはちと不安に感じる。彼、サイドバック(ハーフ)できないの?


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