12月21日(日)

 10時前にホテルをチェックアウトし、徒歩で「松下製麺所」へ向かう。中央通りを30分ほど歩いてようやく到着……するが、ここで大チョンボ発覚。てっきり日曜も開いているもんだと思ったのだが…勘違い。思いっきりシャッター閉まってやんの。今回回る予定の店では最も期待していただけに、ショック。

 つーことで、栗林公園駅から琴電に乗って片原町駅まで戻り、「川福 本店」で天ぷらうどん。東京中華では酷評(っつーほどでもないか)されていた店だが、普通にうまかった。麺が細くて、讃岐以外のうどんとの中間みたいな感じ。

 高松駅に戻り、本屋・土産もの屋・ロッテリアで時間をつぶし、バスで空港へ。空港でも土産をいくつか買った(うどんは半生のを合計30人前くらい買ってしまった)後、ロビー脇にある「かな泉」の支店でぶっかけうどんを食す。極太の麺。小さな支店であるからしてまあ他の店よりは味が落ちるのかもしれないが、それでもつるつるつるっとのどに入っていってしまう(あまり腹が減っていたわけでもないのに)のが不思議。食感云々もそうだが、この「のどごしの良さ」こそが、本場のミステリアスな魅力として最も印象に残った。ホント、いったい何が違うのだろう。

 で、今度はANAに乗って1時間20分、東京に帰還。さすがにしばらく麺ものは食う気にならず、夕飯は赤坂ロイヤルホストのナシゴレンですます。

 

 夜、録画でプレミアシップ。フルハム 0−1 チェルシー。クレスポの一撃でチェルシー連敗脱出。なかなか決定機を作れず、加えて攻撃の要ダフが負傷退場。完全に行き詰まったかと思えた後半20分に飛び出した決勝ゴール。こういう閉塞状況に風穴を開けられる選手こそ、「エース」の名にふさわしい。これであと他のFW(特にムトゥ)とのコンビネーションが合ってくれば強いんだけどな…。

 この試合、いつものようにアブラモビッチ氏がスタンド観戦していたのだが、シーズン当初には得点時に両手を合わせて飛び上がったりバンザイしたりしていた彼が、やや険しい表情のまま試合を眺めている姿が映っていた。「何が気にいらないのだろう?」と思っていたのだが、もしかして今日は隣に奥さん(もちろん美人!)がいたのではしゃげなかったのだろうか(笑)。


12月20日(土)

 朝渋谷から山手線→浜松町でモノレールと乗り継ぎ、羽田8時40分発のJASで高松空港へ。既に出発ターミナルの待合室から周りには大勢の青赤軍団が。みんな、やるねえ(笑)。同じ飛行機には、植田朝日さんも乗ってましたな。

 1時間10分程度で無事到着。高松駅行きのバスを中央公園脇で途中下車し、県庁裏のうどん屋「さか枝」へ。今回はサッカーの他に讃岐うどん食べ歩きも目的としているのである。で、肝心の味の方だが…こ、これは……うまっ!!ここはいわゆるセルフ方式というやつで、丼に入って出されたうどん玉を自分で湯がいて薬味をのせてダシ(タンクに入っている)をかける方式。最初この要領がわからず、「とにかく注文しなくては」と普通の「かけ」を頼んだのだが…ホントうまいのよ、これが。歯ごたえも結構あるが硬いというほどではなく、とにかくのどごしが素晴らしい。ダシも薄味ながらうま味はしっかりあって、薬味・天かすはかけ放題だし、もう一軒目にして完全にやられた感じであった。あっという間に完食。30年弱生きてきて、うどんをおかわりしたいと思ったのは初めてだよ。

 一旦高松駅に出て、JR琴平線の快速で30分、丸亀駅に到着。駅からのシャトルバスにはやはり青赤の長蛇の列ができていたのだけれど、しかしいつまでたってもバスは来ず。バス会社としてもこれだけの人数が来るとは思わなかったのだろうか?待ちきれず、タクシーを拾ってスタジアムへ。

 

 で、寒風吹きすさぶ丸亀競技場で、天皇杯4回戦。ヴィッセル神戸 2−2(PK5−4) FC東京。ちぐはぐな攻撃と、守備が真空状態に陥った2失点。「またか」の完敗ムードも漂う東京を救った(救いかけた)のは、素晴らしく往生際の悪いストライカーだった。阿部吉朗、魂の2ゴール。ロスタイムの同点劇。一転試合は東京のものかと思われたのだが……。

 PK戦の3人目、阿部が前に進み出た時、思わず「蹴らせない方が…」という言葉を口から漏らしてしまった。サッカーをよく観る人間ならわかっていることだろう。PKというのは、その試合(ないし大会)において最も活躍した人間こそが最も外しやすいものなのだ(最近では、日韓W杯のホアキンとか)。案の定(などと言ってはいけないのかもしれないが)、阿部もまたその罠に引っかかってしまった。神戸の5人目が確実にゴール左隅に蹴りこんだ瞬間、FC東京の2003年シーズンが終了。やりきれない結末。

 しかし、そこで惨めさのどん底から引き上げてくれたのは、、やっぱり僕たちのキングオブトーキョーだった。PKを失敗してうつむき加減に戻って来る阿部の肩を笑顔で抱きかかえるアマラオ。誰よりもタイトルがほしかったのは、アマラオ自身のはずなのに。あの光景を見て、はるばる丸亀までやってきたことは決して間違いではなかったのだと、そして、本当に本当に、今までアマラオという選手を応援してきてよかったと思えた。負けたことの悔しさと、ついにやってきたアマラオとの別れへの寂しさと、出来は悪かったけれど最後までよく戦った選手たちを誇りに思う気持ち。色々な感情がごっちゃになって、わけがわからなくなった。スタンド最前席まで駆け下り、目を赤く腫らして戻ってくる選手に拍手を、そしてサポーターの叫びに見送られて退場するアマラオに心をこめて「ありがとう」の言葉を贈った。多くの人にとって、これまた忘れられない試合となるに違いない。

 そして。阿部には、この悔しさを糧にして、誰もが認める東京のエース・ストライカーになってほしい。彼にはそうなれるポテンシャルが絶対にあると思うのだ。アマラオの代わりは絶対にいない。だからこそ、彼の遺してくれたものは必ず受け継いでいかねばならない。

 ま、我ながらちょっと感傷に浸りすぎだとは思うが(笑)、今の素直な気持ちということで。観戦記は、こちら

 

 帰りはなんとかシャトルバスに乗り込むことができ、丸亀駅から普通列車で40分かけて高松駅へ戻る。タクシーで再び中央公園脇へ。高松は今日からお祭りらしく、道は大渋滞、中央公園には夜店が一杯出ていた。徒歩で瓦町方面へ出て、「讃岐屋」でなめこおろしうどんの冷。ほどよい重量感があり、かつ表面がつやつやに光るうどんはほとんど芸術品であった。が、これは完全に作戦ミスなんだが、丸亀でさんざん寒い思いをした後で冷やっこいのを食べたもんだから、店を出てから体が冷えまくって辛かった。素直に暖かいのにしておけばよかった。食べている間に、2人ほど青赤マフラー着用の人が来店。

 徒歩で高松駅近くまで戻り、高松センチュリーホテルにチェックイン。部屋のテレビをつけたら、谷選手(野球)と田村選手(柔道)の披露宴中継をやっていた。うーむ………(笑)。つーか、感想を聞かれた高橋英樹が「いや、本当におきれいで」とか言っていたが、絶対閻魔大王に舌抜かれるで、あのオッサン。

 一休みしてから、荷物を置いてまた出かける。ろくに下調べをしていなかった我々も、この時点では「どうやら鶏も名物らしい」とわかっていたので、鍛冶屋町の「一鶴」でおやどりとひなどり。ひなどりも柔らかくてうまかったけど、おやどりのコリコリした感じがビールに実によく合う。小鉢で食べた冷や奴や「ねぎさば」も大変おいしく、ぐいっとジョッキ2杯飲み干す。ここの店内にも青赤の人々がいた。

 一旦ホテルに帰ってひと寝入り。で、23時過ぎに再びでかける。この時間になるとフェリー通り(一番大きなアーケードの2つ隣)は客引きでいっぱいだった。まさか、高松まで来て風俗店に入るわけにもいかないが(笑)。通り沿いの「鶴丸」でカレーうどん。太いのやら細いのやら不揃いのうどんがいかにも手作りという感じだったが、しかし濃すぎず薄すぎぬカレーの味が引き立てたか、それとも作りたてがやはりいいのか、「小麦粉を練ったもの」としての麺そのものの味としては「さか枝」や「讃岐屋」よりもここの方が上だったかもしれない。カレーだしも含め、あっという間に底まで平らげた。

 1日5食はさすがに苦しく(1日5食うどんを食ってた人もいたようだけど(笑))、ホテルに帰って爆睡。


12月19日(金)

 夜、新宿NSビルの「折りづる亭」で仕事場の忘年会。真ん中に筒の立った鍋でやるしゃぶしゃぶなんて、何年ぶりに食べたんだろう。僕も大人になったもんである(笑)。うまかった。特にシメのうどんがうまかったのだが、あれはちょっと意外だった。牛肉は魚や鶏に比べていいダシが出ないイメージがあるからね。

 明日からは、1泊2日で丸亀に行ってきます。今年ばっかりは(来年もかも知れんが)チームと一緒に行けるとこまで行くつもり。先へ、先へと。

 その天皇杯、石川が負傷で欠場だそうである。……これは厳しい。が、必要以上に悲観的になってはいけない。大丈夫だ、俺たちにはケリーも戸田も阿部も宮沢も加地も、そして何よりアマラオがいる(と、自分を無理矢理勇気づける(笑))!!


12月18日(木)

 ビデオで、ロマン・ポランスキー監督『反撥』観る。潔癖性の若い女性(カトリーヌ・ドヌーブ)が姉とその愛人との情事の物音を聞いてしまい、それをきっかけに狂気の淵へ落ち込んでいく。とにかく全編に張りつめる緊張感がただごとではない。なにしろ、彼女からすれば男性の下着も愛のささやきも壁のひび割れも家具についた埃も、全てが「拒絶」の対象となってしまうのだ。物に対する拒絶は壊せばすむが、人に対する拒絶は……これは怖い。血まみれの惨劇が過ぎ去ったラスト、ドヌーブのうつろな目も不気味だが、そんな彼女を理解していない(できない)姉の愛人の当惑した表情が「断絶」の大きさを表していてブルーにさせられる。


12月17日(水)

 夜、録画でプレミアシップ。マンチェスター・シティ 1−3 マンチェスター・U。ユナイテッド、スコールズさえ戻ればリーグに敵なしか。

 ビデオで、ポール・バーデル監督『デス・レース2000年』観る。これは要するに実写版『チキチキマシン猛レース』だな。ただし、残虐描写・お色気付きで大人向けの。全編チャチさに満ちていて(自主製作みたい)、演出のテンポも脚本の構成もはっきり言ってあまりうまくない。それでもこの映画が未だにごく一部で根強い人気を誇っているのは、ひとえにこれほど馬鹿馬鹿しい映画は滅多に作れるもんじゃないからだと思う(笑)。まあ、別にもう一度観たくなるようなもんでもないが、しかし「ビックリーーー!!」とか叫びながら人をガンガン轢き殺す、ネオナチ・オタクの金髪のおねいちゃんドライバーは好みだ(笑)。


12月16日(火)

 既に何回目かよくわからんが、今日も忘年会。新宿西口の「藏の桜」。ビール数杯でわけわからんちんになるのも、もはや日常の光景。

 昨日の「優秀審判賞上川徹受賞問題」(笑)について。選考者や基準がどうなっているのか知らないが、もしかしてJリーグが賞を与えることによるスペシャル・レフェリーの権威づけを図っているのではないかと、そんなことまで考えてしまう。そのくらいトンデモない受賞ですよ、あれは。彼のようなレフェリーが「模範」とされることで、ますます「厳格なジャッジの名の下に行われる、試合のリズム壊し」「試合のコントロールを装った、自己顕示欲丸出しのカード乱発」「ポジショニングの名を借りた、走らず近くで見ない怠慢」といった悪しき風潮がますます進むのではないかと心配だ。まさか、リーグは選手がレフェリーに絶対服従しさえすれば万事ハッピーだと思っているわけでもないだろうが……せっかくSRといういい制度が導入されたのに、これじゃあその価値を自ら貶めているようなもんである。


12月15日(月)

 今日は体調がすぐれなかったので、早めに帰ってスカパーでJリーグアウォーズを見る。優秀新人賞に阿部がノミネートされていないのは未だに納得がいかないのだが(深井は2得点、阿部は6得点!!)、それでも割と面白がって見ていたところ、審判部門で衝撃の発表。「優秀審判賞 上川徹」。その瞬間会場がざわつき、「えええ〜〜〜!!」という声が聞こえてきたところにサッカーファンの良識を見たな(笑)。Jリーグが何を考えてるのか、もうわけわからん。そんなに僕たちの楽しみにしてるリーグ戦を駄目にしたいですか。


12月14日(日)

 昼間、味の素スタジアムで天皇杯3回戦。FC東京 2−2(延長0−0、PK6−5)HondaFCいや〜〜、皆さん一発勝負ノックアウト方式の醍醐味を存分に味わったんじゃないでしょうか(笑)。ある意味、ムチャクチャ楽しめたというか。

 開始わずか4分でセットプレーから近藤祐が押し込んで先制。あまりにあっけない形で得点できただけに、「これは、圧勝できるかどうかはともかく、安心して見られる展開にはなるんじゃないか」と思ったのだが……甘かった。そこから攻めあぐねて、パスミスなんかも続いて、スタンドもイライラしてきたところで本田の10番古橋の見事な軌道のロングシュートが決まってしまう。これで完全におかしくなった。苛立ちまくるスタンドと浮き足立つ選手の負の相乗効果とでも言おうか。選手はふつーにやればいいし、スタンドもふつーに楽しめばいいと思ってたんだけどね。ともに変に意識しちゃった部分はあったんだろう。「どっちがJ1だコノヤロウ!」とかいう野次がやたら飛んでたけど、つい4〜5年前までは2部でやってて草津東高校と2点差の試合をしてたチームなんだから。そう熱くならんでも。

 まあ、東京の出来が悪かったのは紛れもない事実だろう。近藤君は相変わらずポストプレーできない(というか他の選手が彼をポストとして使っていない)し、中盤は全然試合作れないし、両サイドはぜ〜んぜん駄目だし……。動きに軽快さと粘りを欠いていた茂庭は、足を気にしてたみたいだけど、怪我かな?加地君はお腹でもこわしていたのだろうか(笑)。何か地に足がついていない感じだったね。石川にずいぶん怒られてたみたいだけど、後でケンカすんなよー。あと、なにげに金沢の不調が事態を一層深刻にさせていたような。

 で、後半アマラオを投入して、ぎこちないながらも何度かチャンスを作って、ケリーの狙いすましたヘディングが決まった時には「やれやれ」って感じだったんだけど、結局守備の方が全然立ち直らなくてまた失点。本田は明らかに時間稼ぎを行っていて、あれは終了間際か延長の「サヨナラ勝ち」を狙ったんだろうね。古豪らしい老獪さを見せてくれた。延長に突入するとさすがに東京がフィジカルの差を見せ、阿部を中心に攻勢に出るが、あと一歩決まらない(つーかあの状況ならもっと自分で撃てよ、吉朗)。これだけは避けたかったPK戦に突入。

 本田はPKも失敗なく快調に決め、後攻めの東京はプレッシャーのかかる展開。そんな中でも興味を引いたのは各選手の狙い方で、駆け引きに自信のある選手(ケリーとか)は低いコースを狙い、シュートの弾道に自信のある選手(阿部・みやざー)はGKの届かない上の方を狙う。そんな風に見えて(正しいのかどうか知らんが)、なかなか面白かった。ただ、5人目の石川の時は外せば負ける状況だけに、さすがに緊張した。が、見事決めてサドンデスへ。ここでなぜか本田の6人目がGKで、土肥ちゃんの正面に蹴ってくれて助かった。宮沢がゴール天井に突き刺してようやく、よ〜うやく勝ち抜け決定。飛び上がって喜ぶ東京選手たち。「おいおい」と思わないでもないけど、ま、こういう大会は生き残ることが大事だから。

 そう、この大会は全部PK戦でもいい。今のチームはそれこそ「攻撃が最大の武器」だと思うけれど、場合によってはそれを捨て去ってもいい。とにかく目指すのは優勝。セクシーなサッカーは来年にとっておけばいいよ。次は丸亀まで応援に行きます。

 

 帰りに渋谷の「FoodShow」で寿司を買って、家でつつきながらトヨタカップをテレビ観戦。ボカ・ジュニアーズ 1−1(延長0−0、PK3−1)ACミラン。ミランはいかにもイタリアらしい「8人守るから、前の3人頑張って1点とってきてね」サッカーで、ボカもそれにおつき合いした感じで引き気味になり、世界一のタイトルのかかった試合らしくない(いや、むしろらしいというべきか)タルい試合になった。キミたちの辞書に「サイド攻撃」の文字はないのか(笑)?PK戦はボカのGKが一本目をきれいに止めたのが最後まで効いたのだろう。ミランはいいコースと強さで蹴らなくちゃいけないというプレッシャーで、平常心でやれなくなったよね。まあ、ボカが勝ってくれて良かったと思う。あのメンツであのサッカーしかやれないミランに「世界一」の称号をあげたくはない。

 日本テレビの中継は、例年通り最低でした。

 

 そのトヨタカップの最中、「フセイン元大統領拘束」とのニュース速報が流れる。いや、捕まえて無理矢理口の中調べたりして既に人道にもとる扱いをしてるのはわかってるんだけどさ、この後アメリカはあのオッサンをいったいどうするんだろう。まさか裁判抜きで処刑というわけにもいかんだろうし、かといって裁判にかけるとして根拠はあるのか(ところで、大量破壊兵器はいつ見つかるんだ)?そもそも、爆殺しようとまでしていたアメリカが今の段階で生きて捕らえたということは、それなりの意図があるんだろうから、それが気になる。昔のアメリカの悪行をバラされるとまずいから、裏取引して命は助けるかな?


12月13日(土)

 昼間は家で、依頼を受けた原稿書き。紙媒体は久しぶりなんで、けっこうウキウキしながら書いてしまった。内容は全然ウキウキじゃないんだけど(笑)。

 夜、市ヶ谷の「膳菜や」で第2回東京密会(笑)。いきなり具体的な話が出てきてちょっと面食らう。こちらも紙の話か…。ま、全然本決まりじゃないみたいだけど、東京も色んな意味で煮詰まりつつあるので、一発挑戦してみるにはちょうどいいタイミングだと思う(って、出席者以外は何が何やらわからんな)。微力ながら力添えができれば。

 赤坂へ移動して、「すっとこどっこい」でさらに飲む。何も言わずとも即座にビールサーバー席に通されたんだけど、やっぱ顔覚えられてますかね?2軒目でビールはきつかったなあ。他の人たちにも迷惑だったかな?で、いつものごとく、途中で爆睡。何が何やらわからないうちにタクシーで撤収。


12月12日(金)

 21時くらいで仕事にカタをつけ、赤坂見附の「つぼ八」で飲み会。後輩に今の仕事について尋ねられて、けっこう肯定的な言葉が口をついて出るのに自分でちょっと驚いた。確かにポジティブに考えなきゃ忙しさに耐えられないっつーのはあるのかもしれんが……年とって保守的になってるのかな。

 二次会は「和民」で。この2軒なら、連ちゃんしてもお高い居酒屋1軒分だからいいよね(笑)。

 

 帰ってネットで確認したら、U−20日本代表はブラジルに大敗していた。1−5かあ。最初の2点を立て続けに取られた時点で切れちゃったのかな。大熊ジャパンは巷で言われているように守備意識は高いのだけれど、でもメンツとしてはそんなに守備能力の高い選手がいない印象なんだよね(そこは、「だからこそ守備的な戦術をとらざるを得ない」とループになるのかもしれないけど)。結局大会を通じて90分間では最高1点しかとれなかったし、守りきるしかない状況で先取点を許して…。現状でブラジル相手はやっぱりきつかった、と言ってしまえばおしまいかもしれんが。ま、伸びしろはまだまだある連中だろうし(この大会だけでも随分伸びた印象だ)、何年後かわからないが雪辱の機会はきっと来るだろう。


12月11日(木)

 DVDで、ジョナサン・モストウ監督『U−571』観る。良くできた潜水艦映画。配役(ベテラン副長役にハーヴェイ・カイテル)といい、脚本といい、演出といい、特撮といい、全てがバランスよくいい出来。自艦が撃沈され、慌てて奪取したUボートに乗り込んで反撃せざるを得なくなる際の緊迫感は最高である。ただ、じゃあ諸手を上げて賞賛できるかというと……微妙だ。人の良さゆえに一度は艦長失格の烙印を押された主人公が暗号機奪取の秘密作戦で数々の困難を乗り越えることにより一人前に成長する、という物語はわかりやすいが、しかし軍人として「一人前になる」ことが「部下の命を危険にさらして平然とできる」ことだとしたら、ちょっと受け入れがたいものがあるな。まあ、冷徹にならなければ皆が死ぬ、というシチュエーションは確実に存在するのだけれど。


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