8月31日(日)

 朝日新聞に載っていた昨日の試合後の写真がなかなか興味深い。まず、選手たちと一緒に並んでサポーター席にお辞儀する岡田監督。人柄がしのばれるというか、あれだけ怪我人が出ちゃったら監督の力だけじゃどうにもならないだろうにねえ。で、惨敗後だけに、当然うなだれ、監督とともに頭を下げる横浜イレブン。そして、そんな中でも1人頭を上げたままの佐藤由紀彦(笑)。さすが誇り高き男(いや、たまたま撮ったタイミングのせいだとは思うのだが)(笑)。

 昼飯食ってうとうとして、気がついたら夕方の5時だった(笑)。おかげで『カラーで記録した第2次世界大戦』の3・4回目は思いっきり見逃してしまった(泣)。誰かビデオに録ってる人がいたら、貸してもらえないでしょうか?もしくは、ビデオかDVDで出ないかなあ。

 夜、風呂上がりにボーッと世界陸上女子マラソンを観る。日本勢は野口・千葉・坂本が2〜4位を占めて団体はダントツの1位。野口は先行してど根性満点の粘りを見せ、千葉は後方追走から終盤の驚異的な追い上げ、坂本はオーソドックスな走りで4位確保と各々の持ち味・実力は発揮できたようである。良かった良かった。ま、優勝したヌデレバのスパートは化け物級で、今日はいかにしてもかなわなかった感じでもある。あれとラドクリフをアテネで撃破するには、やはり化け物ならぬオバQを投入するしかあるまいよ。

 せっかく(何がだ)なのでマラソンと2画面にしてプレミアシップも観戦。サウサンプトン 1−0 マンチェスター・U。ベッカムはさておき(笑)、スコールズがいないのはやっぱ痛いよな。サウサンプトンのかっちりした守備を前に左右から崩しにかかるんだけど、肝心の中に入ったところ(フォルラン)でボールの動きが止まってしまう。ファン・ニステルローイはさすがにフリーにしてもらえないし、ロナウドはまだ周りを動かすとこまではフィットしていない。同じタイプを2人ずつ揃えるというわけにもいかんし、選手の組み合わせって本当に難しいね。


8月30日(土)

 午後、NHKーBSで『カラーで記録した第2次世界大戦』第1・2回の再放送を見る。面白い。50年以上前の記録映像と言えば白黒が普通で、その方が古い感じが出たりする(だから、例えば『シンドラーのリスト』とかはあえてモノトーンにしてあるよね)けれど、当時の物・人にだって色は付いていたわけで(当たり前だ)、カラー映像の方が生々しさは全然上だ。「ナチスの制服の、洗練されて清潔感がある感じ」とか「ドイツに連日空襲された後のロンドン市内の惨めで暗い感じ」とか、白黒映像だと出にくい部分が鮮明に記録されているのに驚く。アメリカの映像がやたら多くて日本の映像が少ないのは、やはりというか残念というか…。

 夕方、味の素スタジアムでホームゲーム。FC東京 −1 横浜Fマリノス「攻撃、攻撃、ハラ東京〜!!」(笑)。ここ2試合のモヤモヤを吹っ飛ばすような試合だったなや〜。何がいいって、アベ・金沢・戸田・みやざーと、点を取ったメンツがいいじゃないですか。あとは石川がとってくれれば完璧だったけど、彼はこの試合では今まで不足していた「サイド突破→好クロス」を何回も見せれくれたから全然オッケーでしょう。密かに「今年はマリノスとの4試合、1個も勝てないんじゃないの?」と不安に思っていたので、とにかくこれでちょっとホッとした(相手の怪我人続出の惨状はとりあえず棚に上げておこう(笑))。

 今日は年間チケットを家に忘れてきたので当日券3500円を買い足すはめになったのだけれど、こういう試合が見れるのならぜ〜んぜん高くないよね。

 観戦記は、こちら

 

 夜中、スカパーでプレミアシップ。トットナム 0−3 フルハム。フルハムが良かったというよりも、トットナムのDFが(色々な意味で)甘すぎるように感じられた一戦。おととしのコンフェデ杯以来、こういう生ぬるいチームを見るたびに「戸田を入れて気合を注入せい!」とか思うんだけど、今戸田はこのチームにいるんだよな(笑)。昨年の彼は全く役立たずな感じだったけれど、今のチーム状態で怪我が治って本来の持ち味を発揮すれば相当に貢献できるのではないだろうか。


8月29日(金)

 スカパーがどうやら03−04リーガ・エスパニョーラの放映権を失ってしまったようである。で、代わりに獲得したのがWOWOW……。うーん、タメ息が出てしまうな。今シーズンは「プレミアの鬼」と化すしかないか?


8月28日(木)

 昨日書き忘れたこと。試合前にマッチデープログラムを開けたら、練習グラウンドで嬉しそうに体を動かす小林成光の写真が掲載されていた。……まず、とにかくそこまで回復して本当に良かった、と言いたい。今年に入ってもまだ足を引きずっているのを見て、正直「これは(脚の状態は)元には戻らないのかな」とさえ思っていたから。そして、確かに個々の能力は上がったけれども力づくのプレーが目立ち始めている今の東京において、彼のようなフレアを持った選手がいてくれればどんなに助かるだろうとも思う。ぜひとも脚を完全に治して、「豪華」になりつつある東京の戦力に加わり、彼なりの異彩をはなってほしいと心から願う。俺はまだ待っているぞ、天才MF!!

 最近は仕事帰りに渋谷駅に着くともう日付が変わっていることが多いのだが、とっととまっすぐ帰ればいいものを、つい寄り道してしまうのはナゼダロウ。駅を出て、山下書店に寄って、明治通り沿いに歩いてヤマザキデイリーストアに寄って、そこでまだ24時前ならライフに寄って酒のつまみを買って…。犬を散歩させていると、毎日同じところで臭いかいでオシッコしたりするじゃないですか。あれも「テリトリーが」「他の犬の情報が」なんて言ってるけど、実は単に「なんとなく寄ってみたいから」だけだったりしたら面白いのに。とか書いていたらもう午前3時(笑)。


8月27日(水)

 夕方、アマスタでナビスコカップ準々決勝2ndレグ。FC東京 0−2 浦和レッズ。瑞穂の悪夢はまだ覚めていたなかったみたいですな。完全に試合を支配していたはずの東京が、化け物エメルソンの2発に沈んだ。

 前半、浦和のサッカーを見ていて「なんじゃこりゃ!?」と文句を言いたくなったのは事実である。8人で守りを固めて3人(エメ・田中・山瀬)で攻める超守備的サッカー。アタッカーがいい形でボールを持ってもなかなかオーバーラップしようとはせず、常に5バック、時には7バック(7−0−1−2、ですか(笑))に見えるような極端な後方重視の布陣には驚かされた。オフト・レッズの「その手のサッカー」は何度も目にしているけれど、今日はいつも以上に極端であったように見えた。カップ戦かつアウェイということを過剰に意識したのか…オフトってホントにオランダ人なの(笑)?ただ、結果を見ればそんな浦和の意図がズバリ当たったことは間違いない。密生するDFの森は東京のアタッカーにチャンスは与えつつもゴールへの進入を許さず、後半15分に「これしかない」エメルソンの1人カウンターでどでかい先取点をゲット。好き嫌いの次元を越えて、オフトのとった戦術がカップ戦を勝ち抜くために合理的であることを認めないわけにはいかないだろう。凡百のアタッカーが束になってもかなわない、まさに一騎当千のエメルソンの存在を考えれば、見た目はともかく実質は攻守にバランスのとれたサッカーと言えないこともない。浦和のファンもこのサッカーが好きなわけではなかろうが…未だノンタイトルゆえの勝利への「飢え」によって何とか我慢しているのかな…。あと3試合、相手関係を考慮しても優勝の可能性は十分だ。

 東京の方は、序盤こそ分厚い守備網に苦戦していたものの徐々に両サイドから好機をつかみはじめ、特に後半最初の15分は「猛攻」と呼んでも差し支えないほどにチャンスを作った。が、またしても「最後の一押し」がきかず完封負け。シュートは17本を数えるも、ほとんど枠をとらえず。いつまでたってもこんなんばっかしである。守備ではエメルソンに対して(後半15分までは)徹底2人マーク原則により封じ込めることに成功し、攻撃も後半は三浦文丈の中央ドリブル突破が加わることでサイドを含めて活性化し、「あとはゴールに入れるだけ」という形をいくつも作ったが…。先取点を入れられなかった時点でゲームには負けたということなのだろう。GK・DFを責めるのは酷にすぎる。あくまで「無得点」という事実を重く受け止めるべきだ。

 今の東京の攻撃は、なんていうのかな、個人技や2人(だけ)のコンビネーションでのチャンスメークが多いので「ワン、ツー」までは来るんだけど「スリー」がなかなか来ない感じである。今日もサイドをえぐったりペナルティエリアまで侵入したりはするのだけれども、クロスやラストパスのところでフィニッシャー(になるべき選手)と連携できていないように思われた。ここら辺はトレーニングに問題があるのか、起用法が間違ってるのか、それとも選手の能力の問題なのか…アマラオが衰えるまではあまり深刻になることもなかったのかもしれないけれど、もはや彼に頼るわけにもいかないのは明らか。あと半シーズン足らず、いったいどう得点パターンを作っていくか。これはもちろんチーム全体にとっての課題であるが、原監督の資質が試されるべきシリアスな局面にいよいよ差しかかってきたということかもしれない。選手ももちろんがんばってほしいけど、苦しい時こそ監督の底力を見せてほしいものである。

 帰りのバス、後ろに座った家族連れのお子さんが「(コレクションのJリーグカード?の中で)エメルソンのだけ捨ててもいい?」「オールスターとかでレッズと一緒になるの、やだねー」と東京中華思想的発言(笑)を繰り返していたのが笑えた。いやー、いい教育してるね(笑)。ちょっとだけ救われた気分になった。


8月26日(火)

 万景峰号なる船が過去にどういった使われ方をされていたのか僕はよく知らない。が、今回の寄港における乗客(の少なくとも多数)がいわゆる「一般人」、それも祖国に里帰りしていた在日朝鮮人の人たちであるのは確かだろう。そういう人々に対して岸壁にズラリと並んで抗議の怒声を浴びせ、さらに他船と比較して明らかに過剰な警備・検査をもってジワジワと締めあげる。これははっきり言って「いじめ」という行為に類するのではないのか?闘うべき対象は、あくまで北朝鮮の権力者(究極的には金正日)であるべきだろう。象徴だろうと何だろうと、あの船ただ一隻にだけ目をつり上げても仕方がないと思うのだが。「家族会」「救う会」「拉致議連」の人たちには言いたい。他人のための、他人にとっての「人道」をおもんばかる事のできない人間に、自分たちの「人道」を振りかざす資格はない。在日朝鮮人の中にはかつて半島から「拉致」されてきた人間だって大勢いるんだ。

 

 夜中、録画でプレミアシップ。ニューカッスル 1−2 マンチェスター・U。ガンガン押し込んで攻めまくりのニューカッスル対刃物のように鋭く切り返すユナイテッド、という壮絶な図式を多くの人が事前に思い浮かべていただろう好カード。だったのだが、しかし始まってみるや意外とまったりローテンションで進んで拍子抜け。まあ、意外とこういう試合に限ってストライカーの出番になったりするもので、ファン・ニステルローイとシアラーの得点が見られたのは良かったけど。あとは、やっぱロナウド(ポルトガルの方ね)がもうちょっと見たいよなあ。味スタで「早く規郎出せ!!」と叫んしまうのと同じ心境。


8月25日(月)

 仕事終わって帰ったら午前1時。明日の朝また7時前に起きねばならないのに、この後いったい何をしろというのか。

 原作:矢作俊彦・作画:藤原カムイ『気分はもう戦争2.1』(角川書店)読了。大友克洋版があまりに傑作だったのでつい厳しい目で見てしまうのかもしれないが…ナンカ違うんだよな……。登場人物のエキセントリックぶりは前作と変わらないように見えて、しかし1人1人の魅力(オモロさ)についてはさながら天と地、月とスッポンなんである。後半の「サバイバルゲーム」と「左翼と援交少女」のくだりも、最も面白くなるはずの場面なのに冗長で登場人物がムカつくヤツばっかり(「めがね」も何か別人みたいだ)で全然のめり込めない。「駄目だこりゃ」。もっと真面目に戦争しろっての(笑)。


8月24日(日)

 今日は晩飯にうなぎなんぞ食ってみた。これがうまいうまい、すんっごいうまかった。昨日暑い中外出したせいでちょっとバテ気味でもあり(我ながら虚弱だ)、きっと体がこういうものを欲していたのだろう。

 で、うなぎを食いながらNHK−BSでJリーグ。ベガルタ仙台 1−1 ヴィッセル神戸。痛み分け、じゃないよなこれは。仙台にとっては残留圏内に食いつくための絶好のチャンスを逃したという感じだろうか。内容は悪くなかった。テルのクロスは相変わらず美しく、その後ろから上がってくる根本はトリッキーな動きで相手を攪乱。望月はいいところに走りまくって中盤に流動性と活気をもたらしていたし、DFもファビアーノの負傷退場にめげず奮闘した(小峯!)。ただ、マルコスの穴を埋めるのはやはり既存の戦力では難しそうである。佐藤・山下はDFを背負った時の強さに欠け、福田はまだまだフィットしていない感じ。新戦力の韓国の選手が8月末に合流するそうだが、それが「ハズレ」だったりするといよいよ崖っぷちである。

 夜中、風呂上がりに歯を磨きながらプレミアシップ。ミドルズブラ 0−4 アーセナル。ホーム開幕戦でこんな試合とは、ボロのファンもお気の毒としか言いようがないね。アーセナルと対戦するチームはとにかく「アーセナルのゲーム」をやらせてしまったらおしまいなのに、ちょっと入り方がおとなしすぎたかな。

 寝る前に世界陸上をちょっとつけたら、男子100m走の2次予選で異常な状況。スタートが切られようとするたびに観客がブーイングで邪魔をしてレースが行えず、選手たちは1時間近くも待たされていたようだ。が、実況・解説がなかなか説明してくれず(失格者が2名出ていたことだけはわかったが)、そうこうしているうちに無理矢理レースは開始され、そして田祐二の顔が映ったのですかさずスイッチを切った(笑)。何が何だかわからずじまい。何だったんだろう。


8月23日(土)

 やたら蒸し暑い。8月中旬が異様に涼しかっただけに、急にこれは体にこたえる。渋谷まで買い物に行って帰って、それだけでもう体の中にムッと熱がこもってしまった感じ。アチイ。

 夕方、『FC東京2000-2002シーズンレビューDVD限定BOX』を観る。いやあ、嬉しいもの出してくれるじゃない。わずか3年前までの映像ではあるけれど、2000年なんてみんな髪は黒いしすげえ懸命に(余裕なく)プレーしてるしツゥットは圧倒的だしアマラオは軽快だし熊は叫んでるし小林は才能抜群だし神野先生はボテボテボレー決めてるし小峯は色白で太ってるし(笑)、懐かしいことこの上ない。JFL・J2時代から追っかけている人はともかく、ほとんどの東京サポーターにとってはこのあたりが「原風景」なのではなかろうか。それにしても、いいところばかり集めているから当然なんだけど、2000〜2001年って本当にいいサッカーしてるよね。得点シーンも、少ないタッチの速いパス回しでDFを完全に崩しているものが多い(2000年2nd開幕戦、ペルー小池のゴールとか)。最近の東京は選手の能力は抜群に上がったけど、でもコンビネーションの力という意味ではあの頃とどっこいどっこいか、もしかすると落ちているのではないかとさえ感じてしまった。まあ、頭の中で美化されてるだけと思うんだけどね。

 

 夜、スカパーの録画でJ1第3節。名古屋 3−2 FC東京。アウェイながらうまく試合の流れをつかんで先に2点とって、「これは大丈夫だろ」と一旦は安心したのだけれど…。土肥ちゃんのクリアミスで1点とられてからはもうチンチンにやられてしまった。袋叩き状態。結果論からすると、浅利投入(文丈交代)が早かったのが試合の流れに影響したかもしれない。アウェイの2点リードで守りに入って逃げ切ろうと考えた判断は間違っていないと思うが、しかしチーム全体が受け身になっていた分ああいう「アクシデント」があった時に立て直しがきかなかったようにも見えた。同点にされる前に藤山を入れて立て直そうとしていたようだが…先に阿部を入れてみた方が面白かったかもしれん。

 問題の土肥ちゃんがミスしたシーンだけど、テレビの画面でわかるくらいにボールがイレギュラーバウンドしていた。ペナルティエリア内のピッチが異常に荒れていたことはわかっていたはずで、土肥が足技に自信のあるGKだったら一回ボールを止めてつっかけてくるアタッカーの動きを見てから蹴ったかもしれないけど、ご存じの通りそれは土肥ちゃんの(能力的な)守備範囲を超えるものだ。責められても仕方がないとも思う一方で気の毒でもあったし、あそこであっさり長いグラウンダーのバックパスを出してしまった浅利の(というかチームの)判断にも首をかしげてしまうような。何とももったいないプレーだった。

 しかし、2点目のPKを招いたジャーンのハンドもアンラッキーチックであったし、2−2で終わっていたなら「まあこんなこともあるかな」と済ませられたかもしれない。でも3点目がいかんよ、3点目が。セットプレーの折り返しにDFが誰も反応できてないんだもんね。そりゃ入っちゃうって。押し込まれっぱなしで心身の疲れがピークだったのかもしれないし、既に勝点2を取り逃がしていたわけで、集中力を保つのは確かに難しかっただろう。でも、短期決戦のJリーグでは優勝争いも僅差になることが多く、苦しい試合でこそ石にかじりついてでも勝点1を確保しておくことが何より大事になってくる。「言うは易し」だとは思うけれども、やっぱりもう一踏ん張りしてほしかった。

 次はナビスコ準々決勝の浦和戦で、その次が中2日で横浜マリノス戦。後半戦はいきなり正念場になってきたようだ。

 

 夜中、スカパーでプレミアシップ。エバートン 3−1 フルハム。エバートンの得点シーン(特に2点目)では、逆襲気味の状況でボールホルダーの後ろ(ないし横)から決定的な場所へのフリーランニングがきっちりできていて、ワンタッチパスの連続でDF網がズダズダになっていた。エバートンのDFもさほど堅いようにも見えないのだけれど、フルハムの方は「そこだ!」という場所にアタッカーが走り込んでいない分「最後の一押し」がどうしてもできない。そういう意味では稲本がもうちょっと頑張れれば良かったのだけれど…前半はいい場面も作ったけど、後半になるともう消えちゃってたね。早々に交代でOUT。やっぱりハードスケジュールが影響したんじゃないの?


8月22日(金)

 今日は飲み会の約束があったので早く仕事を切り上げたかったのだが、大事な打ち合わせとかあって結局仕事場を出るのが22時過ぎになってしまった。超特急で渋谷へ。22時半、東口マークシティ脇のビルの沖縄料理居酒屋「ふらり」に合流。沖縄料理は好きなので、この店のチョイスは嬉しかった。ゴーヤチャンプルーにミミガーに沖縄そば。満足(ソーメンチャンプルーがあればもっと良かったけど)。

 2次会は同じビルの「魚民」で。2時半頃まで飲んだだろうか。歩いて帰れる場所で飲むと実に気が楽だ。


8月21日(木)

 黒沢清のインタビュー本『曖昧な未来、黒沢清』(アップリンク)読了。黒沢清という人は前々から各所で語っているように、映画制作に際して緻密な計算の下に全てをコントロールしたいというタイプの監督(例えばキューブリックのような)ではない。本書(および同名のドキュメンタリー)にもそれを裏付けるように「どう考えてもドキュメンタリーとフィクションの境目はない」「『どっちでもいいです』と言った時は本当にどっちでもいいんです」「万事が理由というのはわからない」というような発言が収録され、それが『曖昧な未来』というタイトルにつながっている。そういう考え方にはものすごく共感を覚える。人ってのは自分が今何を思い何をやっているのか、それらが何故なのか、ということについて案外わかっていないものだし、(このサイトの文章なんかもそうだが)ものをつくっている最中には(ある程度の意図は込めるとしても)最後に出てくる成果物がどうなるのかなんて正確に予測できるものでもない。万事が万事、「なぜかはわからない」が「やってみなければ」「箱を開けてみなければ」わからない側面というのはあるものだろう。


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