5月20日(火)

 今日から仕事で伊豆大島。小雨の中竹芝桟橋で朝8時10分発の東海汽船「ジェットフォイル」に乗り、一路大島へ。ジェットフォイルには初めて乗るが、ジェット推進で海面から浮いて進むだけに、飛行機とほとんど同じ乗り心地(座席も旅客機と同じ)で快適極まりない。ただし、「セブンアイランド夢」というネーミングはいささか気恥ずかしい(笑)。あっという間に1時間40分ほどで到着。これなら鹿島あたりに行くより全然楽だわな。

 港の近くの寿司屋で昼食をすまし、夕方までなんだかんだ仕事をしてから「すばる」にチェックイン。ここは定年退職後のご夫婦で営んでいるペンションで、完全バリアフリーとこだわりの料理が自慢の宿。庭も建物もとてもきれいで、ご主人も(多少ウンチクたれ気味だが(笑))親切、料理も確かに美味。仕事で来るのがもったいないところではあるな。同行者によれば、夕方風呂に入っていて窓の外につがいのリスがいたらしい。うむ。

 夜は焼鳥屋「花鳥」で飲む。伊豆七島の酒といえば焼酎だが、大島の人は大島の焼酎を飲まないで神津島のものを好むそうな。「ドイツ人がわざわざチェコにビールを買いに行く」話を思い出した。その焼酎、「盛若」という銘柄だが、確かにクリアで癖のない味で、普段焼酎をあまり飲まない僕でもおいしくいただけた。

 で、へべれけで爆睡。


5月19日(月)

 永井洋一著『ゴールのための論理』(双葉社)読了。永井さんは相変わらず芯が通っていて、人を不当に貶めないよう表現に気を使っているのもよくわかるし、尊敬に値するサッカーライターの1人だとは思う。ただ、この本に関しては、現状批判の色が強いあまりこれまでに比べて違和感が残る部分が多かったのも事実。「勝利至上主義」「金で勝利を買う」ことを批判した冒頭、その例としてレアル・マドリーを持ち出すのはちょっと違うんではないかと思う。だってマドリーってのは、勝利と両立するギリギリの部分で「過程」の最高の美しさも追い求めているチームだろう。そこでボロクソに言うのならインテルとかを持ち出してほしかったなあ、というのはセリエA嫌いの僕だけだろうか。


5月18日(日)

 午前中無理矢理起きて、東横線に乗る。横浜某所で兄の結婚式。神道みたいなので儀式っぽくやったんだけど、仰々しく動く神主さん(と言っていいのかよくわからんが)が一般人並みにキビキビ動けば10分くらいで終わるのではないかと思った(笑)。

 夕方には野毛山の「セントジェームスクラブ迎賓館」に移動して披露宴。挨拶が少なく、ひたすらメシに集中できたので良かった。お嫁さんのご兄弟とかからも丁寧にご挨拶されたりしたんだけど、「お義兄さん」とか呼ぶべきなのかね?うーむ。

 今日は横浜アリーナでGLAYのコンサートがあったらしく、帰りの東横線はウニみたいな頭のおねいちゃんたちで一杯であった。


5月17日(土)

 12時ごろ起床。メシを食いつつ机の下の足裏マッサージ機を試しているうちに話が盛り上がり、急遽町田東急内の英国式リフレクソロジー「クイーンズウェイ」で「プチ・リフレ&オイルリフレ」50分コース。いや、これはヤラれた。新たな楽しみを発見してしまったですよ。足裏を押してもらうだけであんなに体が温まるもんなんですなあ。なんつーか、うたたねしかけの超気持ちいい状態が50分続く感じ(もっと長くやりたい)。帰り道変にフラフラになっちゃったよ。風俗帰りでもああはならんだろう(笑)。

 

 夕方、小田急線で狛江に出て直通バスに乗り、味スタでリーグ中断前最後のホームゲーム。FC東京 2−1 大分トリニータ。戦力的な優位は一目瞭然だった。後半頭にケリーのシュートが決まって勝利を確信、あとは「どれだけ点差をつけるか」「当然完封だよな」「阿部はもう1点くらい行けるだろう」「直宏も取れや!」というあたりに興味があったのだが……やってくれたよ、原さん。阿部→馬場の交代が大悪手。馬場の投入後いきなり「どフリーヘディングシュートはずし」+「囲まれかけたところで焦ってミスパス→カウンター即ゴール」により、楽勝ムードの試合が一気にピンチ連続大接戦に。あのねー、そんなことで無理やりスリリングにしなくていいっつーの(笑)!!原さんは、多分アマラオに初得点を取らせてあげたかったのだろうけどね。ボールを取られても取り返す懸命さが足りない馬場君は、文丈の爪の垢を煎じて良く飲んでおくように(次はケリーの代役で先発かもしれんしな)。

 観戦記は、こちら

 

 夜中、赤坂の「やるき茶屋」で飲み会。ノンアルコールビール(レーベンブロイ)を試してみたけど、ありゃ「子供の頃にキリンラガービールを飲んだ時の味」だね。

 その後のことは、よく覚えておりません(笑)。


5月16日(金)

 夜、町田の佐々木尊雪老師宅にて、数ヶ月に一度の保養会(ありがたいことです)。ハヤシフスキー・ロシア(野人)もはるばる海を越えて帰国参加したのだが、外見がまた一層ソフィスティケートされていたので驚いた(笑)。でも、文化人は自分で「文化人ハヤシ!」とか叫んだりしないと思うぞ(笑)。

 今回は欧州旅行以来の友達の博士課程合格祝いも兼ねていて、駅前のルミネにプレゼント用の花束を買いに行ったのだけれど、花屋なんて生まれてこのかた片手の数ほどしか行ったことがないので買い方もわからず非常に焦った。10分ほどフリーズ。結局店員さんに適当に見つくろってもらったんだけど、ああいうシチュでは自分の無力さを思い知らされるね(笑)。

 夕食は恒例のドンペリ片手に老師手作りの海鮮三色丼をいただく。あの赤いの、大トロいうですか?あんなの普通北海道とか行かなきゃ食えねえよ。

 で、いつものごとく一足お先に睡眠の世界に退避。なんか酔っぱらっていたずらしたらしく、デジカメに恥ずかしいポーズをとったプーさん(ぬいぐるみ)の写真(笑)とか残ってたんですけど、実はよく覚えていない。

 もちろん、泡のお風呂にも入りました。泡立てすぎて窒息しそうになったけど(笑)。


5月15日(木)

 雨の帰り道、歩道の真ん中でもぞもぞとカエルが這っていた。車道に出たら危ないぞ!と声をかけるが、何しろカエルなので言葉がわかるわけもなし(笑)。

 

 宮台真司・神保哲生著『漂流するメディア政治』(春秋社)読了。ひたすら正論で押し通す2人の「青臭い」対談集。こういう「クールだけど熱さは捨てない」立場はけっこう好きである。トピック・情報を提示する「ジャーナリスト」とそれを分析・評価する「社会学者」という2人の役割分担をもう少しはっきりさせた方がわかりやすいようにも思えるが、しかしそもそも彼らの目指しているのはそうした地上波TVの「お約束」報道ショーとは遠く離れた地点だと思われるので仕方あるまい。

 面白いと思ったのは、神保氏の「ここで僕がわからないのは、ちょうど団塊の世代くらいの世代で、現在権限を持っている人々が、そういう無責任なやり方を、確信犯的に悪意を持ってやっているのか、それとも単に能力がないのか」という素朴な問い。「能力のない人間の大群の中で、少数の確信犯が「いいとこどり」をしようと暗躍している」という、そういう構図だと思いますが。全体としては「赤信号、みんなで渡ればみんな死ぬ」方向に行ってるのかな、と。


5月14日(水)

 夜帰宅して、夕飯を食いながらJ2を途中から。アルビレックス新潟 4−0 大宮アルディージャ。何なんだ、あの新潟陸上競技場の1万4千大観衆は。J1のほとんどのチーム、ただでチケットばらまいても平日の夜には絶対こんな入らんぞ。

 試合の方は56分に深澤の切れ味鋭いドリブルがDFトニーニョの一発退場を誘い、大宮は9人で戦うことに。その時点で勝負は決まったのだが、そこから40分近くかけて2点しかとれなかったのだから新潟サポーターとしてはもったいないというか、大勝のくせに今ひとつすっきりしない結果だったかもしれない。逆に、大宮はよくこの点差で粘ったとも言える。GK安藤が勇気ある飛び出しで幾度となくピンチを防いでいたのと、盛田モリツァが気迫あふれるヘディングで数少ない決定機を演出していたのが印象的(両方レッズ流れだからどうしたという訳ではないが)。


5月13日(火)

 パナウェーブ(だっけ?)とかいう白装束の団体に強制捜査が入ったそうで、マスコミは大喜びで大々的に報道、テレビはニュース速報まで流してやんの。あのねぇ、もはや言うのさえ馬鹿馬鹿しいことだけどさ、あれは別件捜査、もっとはっきり言えば違法捜索だよ、どう見ても。「気持ち悪い」っつーだけの理由で平然と警察の蛮行を容認するような国が「北朝鮮のような人権無視の国家が」なんて言っちゃいけないよな。朝のワイドショーで「徹底的に洗いざらいにしていただきたい」とかしたり顔で語るコメンテイターの頭の中ってどうなってんだろうね(価値観の違う人間にプライバシーは認めないのかね)?この件に関して一番まともな発言をしているのが田中康夫だというのが情けない。

 録画でリーガ・エスパニョーラ。レクレアティーボ・ウェルバ 0−0 レアル・マドリード。残留争い中のレクレアティーボが炎の攻撃サッカーを見せ、スコアレスだがそれなりに盛り上がった試合となった。あとちょっとまでマドリーを追いつめたんだけどな…。ラウール・モリーナの負傷はあまりにも痛い。そのモリーナが負傷した場面、モリーナの痛がる様子を見たカシージャスがすぐさま担架を呼び、自ら懸命に介抱していた姿は「人は見かけによる(こともある)」ところを見せてくれてちょっと感動した。マドリーにとっては痛い引き分けだが、ラウールを欠く上にロナウド・ジダン・フィーゴを温存したんだから仕方がない。

 石川君が日本代表候補に選ばれたそうで。「同じ右サイドなら由紀彦の方じゃねえか」という疑問は当然東京及びマリノスファンの頭を駆けめぐったことと思うが、しかしジーコが選んだとなるとわかるような気がしないでもない。僕みたいな「一芸選手大歓迎」「サイドアタッカー至上主義」とは発想が違うんだろうね、全然。まあ、メンバーに残るのは大久保でしょう(笑)。


5月12日(月)

 渋谷東急でピーター・ジャクソン監督『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』観る。ま、3部作の2作目ということでやはりスッキリはしないのだけれど、本作でよりいっそう明確になったのは『指輪物語』が「終わりの物語」であるということだろうか。一つの世界の終末。エルフの時代は終わって彼らは西方へ去りゆき、エントは「最後の行進」を決意する。ガンダルフに残された時間は少なく、主人公フロドも指輪の魔力に取り憑かれてもう後戻りができない。もの悲しい雰囲気も漂う3時間。それでも物語全体が暗い底へ沈んでしまわないのは、各所に熱いシーンも散りばめられているから。フロドとサムの意志、ピピンとエントたちの怒り、アラゴルン・レゴラス・ギムリの友情、そしてエルフの心意気。絶体絶命のローハンにエルフの援軍が到着するシーンなど、涙なしには見られなかったよ。次は『王の帰還』ですか。来年と言わず、早く見せてくれればいいのに。


5月11日(日)

 昼前から本郷に出て、図書館で根暗に勉強。駅前の吉野家でメシを食ったのだが、この手の店員の動きのの機敏さ・効率性は極限に達している感すらあるな。あそこで毎日働いてたら健康をなくすか人間をなくすかどっちかなのではないかと思った。

 図書館の休憩室でBBCニュースを見ていたら、イラクの公営病院ネットワークが崩壊したせいでバグダット郊外の病院で子供がばたばた死んでいるというニュースが流れた。いったいアメリカ人の何%が、「戦争は勝ったらそれでハッピーエンドというわけではない」ことを理解しているのだろう。そろそろ国連の人道支援も少しずつ入るらしいので、それで事態が改善されることを切に祈る。つーか、国連も、いいとこ取りのアメ公に無能だの役立たずだの勝手なことを山ほど言われながらも「じゃあお前らだけで全部やれや!!」とキレて帰ってしまうわけにはいかないのがつらいところですな。

 夕方、秋葉原まで歩いてから帰る。神田明神の祭りだったらしく、道路の多くが通行止めでやたら御輿が出ていた。ふんどし(ケツ丸出し)にねじりはちまき姿のオッサンも多し。同じ姿で若いおねいちゃんとか歩いてたら、アキバのオタクさんたちも大喜びだったろうに(笑)。

 帰ってから録画でNHKマイルカップ(G1)観る。1番人気ゴールデンキャストは後方まま。普段批判が少ないので目立たないけど、武豊の「思い切って後ろから行ってやっぱり届きませんでした」病、5年くらい前と同様のひどさに戻ってません?とか言ってると次はあっさり勝って「さすが天才!」とか言われるのかもしれないけど。


 すいません、正直言って、日本代表の新ジャージー、かっこ悪いと思いますよ。桜のジャージでなぜいけない?


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