4月10日(木)
録画で、欧州チャンピオンズリーグ準々決勝。レアル・マドリード 3−1 マンチェスター・U。さすがに大物同士の対戦、重厚感あふれるゲームだった。フィーゴの驚愕ドライブシュート、ラウールの「これぞエース」の勝負強さ、ジダンのダンスのような優雅な球さばき、ファン・ニステルローイの嗅覚、ベッカムの美しいクロス。全体の質が「世界一の」高さである上にさらに飛び抜けた個人がのっかっているのだから、そりゃあシビれるよな。こういう試合を見るとチャンピオンズリーグ至上主義者の気持ちもわからなくもないというか(ま、それでも各国リーグあってこそには違いないと思うが)。特にマドリーの3ゴールなんて、異次元のレベルだよな。この時代に生きていることを幸せに感じる、と言ったら言い過ぎだろうか。
一昨日あたりからCNNなどのアメリカ系メディアは「解放されて喜ぶイラク人」の映像・写真を流しまくりで、もう戦勝気分に戦争の悲惨さなどどこかへ消し飛んでしまったかのよう。でも、これって60年前に「皇軍進撃を喜ぶアジア民衆」の虚像を本気で信じて日の丸振ってた日本人と同じレベルなんじゃないかね。少なくともアメリカ国内からアルジャジーラ支局爆撃事件について深刻に反省する声が上がってこない限り、もうあの国は絶対に信じられないね、俺は。
夜、仕事場を出て大急ぎで国立競技場に駆けつける。ナビスコカップ予選リーグ第3戦、FC東京 4−1 ベガルタ仙台。今日の殊勲は何といっても浅利だろう。パトリオットミサイル顔負けの正確さで相手アタッカーを迎撃しまくり、前半の大優勢をもたらした。今日は彼のコース取り・ポジショニングを見ているだけでも楽しめたと思う。チームとしても、そこから左右に広くボールを散らして攻撃することができたし。まあ、そのチームの勢いもわけのわからん判定で一旦は水を差されてしまったわけだが、変に受身になることもなく、ハーフタイムで立て直して主導権を奪い返したのは評価すべきだろう。石川も徐々に偏ることなく効果的なプレーを選択できるようになってきたし、藤山のCB起用も(もう1人のCBが相手アタッカーにフィジカルで負けないという前提で)なかなか面白かった。あとはアマラオの調子が上がり、早く規郎が初ゴールを上げたりすればさらに面白くなってくるだろう。まずは次のリーグ戦で勝って土曜日の悪夢を頭から追い払っちまおうぜ。
ま、仙台は岩本もファビアーノもマルコスもいなかった訳で、もしそんな相手に負けたりしたらそれこそお先真っ暗という気もするが(笑)。
ちょっと気になるのは、やはり今日も(負傷の阿部を休ませたこと以外は)大してメンバーが変わっていなかったことだ。色々言われている馬場は終了間際に追加点をゲットすることで結果を出し、人気の規郎も元気なプレーでスタンドを沸かせた。でも、こういう、試合間隔が詰まってコンディション的に苦しい時に使わなくていったいいつ使うんだろうと思う選手がいるのも確か。福田とか、加賀見とか、小峯とか、伊藤とか……あと迫井もか。夏から秋にかけて必ず台所事情が苦しくなる時が来るわけで、今のうちにチームの幅を広げておくのは無駄ではないと思うのだが。昨年みたいな「若手顔出し」とは別の意味でね。
スタンドから大きな批判を浴びていた上川主審については、なんで彼がW杯で吹くことができて、かつスペシャル審判として優遇されているのかよくわからない。上川さんの弱点は、あまりに運動量が少ないこと。PKのシーン2回で見られたように、いつもフィールド中央付近で遠目にプレーを眺め、決定的な場所へ顔を出すだけのフィジカルもポジション感覚もないように見える。頼むからもっと走って近くで見て下さい、みたいな。
あと、試合は面白かったけど、降水確率ゼロの予報だったのになぜか雨が降り、おまけに冷たい風も吹いて凍え上がってしまった。カップラーメンのうまいことうまいこと。頼むから早く国立に屋根つけてくれ。それが無理なら、もっと頑張れ気象庁。
仕事の関係で昼間隅田川近辺に出かける。近所に川なんかない所で育ったものだから、大きな川の川面を眺めるのが(特に今日みたいな風の強い日には)もう楽しくてたまらない。つい20分くらいじっと見てしまった。
今日も帰りは24時近くになった、のだが、最近はこういう生活に体が慣れるのも早くなってきたようで、なんか2〜3日遅くなったらもうあとはしばらく続けても全然平気みたいな。サイボーグじゃないんだから、とは思うのけれど。
DVDで、サトウトシキ監督『単純な話』観る。怖いとかエロいとかいう以前に、色々な意味で「イタい」映画だね、こりゃ。公開当時何も知らずにピンク映画館に見に行った人はそりゃビックリしたでしょう。話もさほど単純でもないし。
もしアルジャジーラのバグダッド支局を爆撃したのがアメリカ軍だったなら……。「自由と民主主義の軍隊」ってナンダロウ。独善と偏狭のデモクラシーと、懐の深い独裁政治と、どちらがマシか考えてみるがいい。我々にとって必要なのは「寛容なデモクラシー」のはずだ。
あと、「誤爆」とか「アクシデント」とか言やあ何でもごまかせると思ってんじゃねえだろうな、オイ。
4月7日(月)
1日中仕事。
昼間急に、無性に「ウイニングイレブン」がやりたくなった。そう言えば、今読んでいる永井洋一さんの本に「この手のゲームはひいきのチーム(日本代表)が負けた後ほど売れ行きがよい」みたいな話が載っているが、まあその通りなんだろうなあと思う。ゲームでもいいから東京を勝たせてえ、みたいな。俺ならサブには福田と規郎を入れるぞ、とか(笑)。
4月6日(日)
朝起きてみると、やっぱりまだ少し具合が悪い。せっかくの春の日曜、さくらもさぞかし綺麗だろうに、家でひたすらゴロゴロ。あと、ちょっと仕事関係の調べものとか。
大阪杯(G2)、安藤勝巳騎乗タガノマイバッハの完勝に唖然とする。またかまたかよ、今年もう重賞何勝しとるんだ、このオッサン。「ズブい馬を先行させて追って動かして勝たせる」という事に関しては安藤さんはペリエとトントン、武豊よりも上といったところか。間違いなくワールドクラス・ジョッキーだ。
録画でスペインリーグ。レアル・マドリード 3−1 ラージョ。メンバーが代表戦の疲れを残している(何しろほとんど全員各国代表だもんね)のか、異様に動きが重くミスの多いマドリー。対するラージョは王者相手にも全く臆せず攻め合いを挑んで先制に成功。あとたったの4分(とロスタイム)耐えれば良かったのだが…。最後の最後で火を付けてしまった。そうなると、もう止まらないのは周知の通り。「あーあ」の3連続失点。ま、ここで地元サポーターのフラストレーションを一気に快勝したのがモリエンテスの2得点だったのだから、やっぱ世の中捨てたもんじゃないという気もするが。ラージョは終盤ボールの返し方なんかで汚さも見せたので、サッカーの神様に背かれてしまったのかも。
4月5日(土)
午後、くそ寒い中味スタまででかけ、東京ダービーアウェイ戦。東京ヴェルディ1969 2−1 FC東京。……………あのメンツの相手に負けるんじゃ、今年はもう柏からしか勝ち点とれないんじゃないか、オイ。
なんかこの試合は「日テレブランド?DAY」とされていたらしく、試合前に日テレの女子アナ4人のトークが入ったり(ごちゃごちゃ喋っていたみたいだが音が場内に反響して何言ってんのか全然わかんねー。でもカワイイから許す(笑))、選手紹介を日テレの男アナがやったり、中畑とか掛布とか江川とかの頭悪そうな応援メッセージが流れたりしていた。なんつーか、地上波民放の一番イヤなところが何かと言えば、メディアってのは本来質の高いコンテンツを流すことが役目でそれにメディア固有の付加価値をつけられればなお良し、という順序のはずなのに、そこが逆転していて、何か「TVで流してハクをつけてやる」みたいに思い上がっているところだよな。だから応援番組流したり「ニュース」番組の中でひいきしたりしても全然ヴェルディの観客増えないんだよ!……とか思ったのだが、負けた試合の後で書くといかにも負け犬の遠吠えっすね。だから勝たなきゃダメだっての。くそ。
あ、あと、日テレ関係のメディアだと「ヴェルディ」って名詞ばっかり出てきて「東京」ってのはほとんど聞かれないのね。まあ、そういうことなんだろう。
観戦記はこちら。
こんな日はうまいもの食うべえ!ということで、夕飯は赤坂「大昌園」で焼き肉。今日はタンに塩はいりません。涙の味で充分です(笑)。
帰ってからJスカイスポーツでプレミアシップ。アストン・ビラ 1−1 アーセナル。アーセナルも息切れしているのかCL敗退が決まってガックリしてるのか、もう全然ダメダメな試合内容だった。見るべきものがあったのはリュングベリのアグレッシブでアドレナリンムンムンの攻撃くらいかな。
4月4日(金)
カゼだったらしい(笑)。やや復調。
今日も遅くまで仕事。帰りにヨドバシカメラ近くの「新高揚」でラーメン。鳥の唐揚げが入っていたが、ギトギトとした感じもなく、麺は硬すぎず柔らかすぎずいかにも「麺です」という感じの麺でとても美味しかった。ちょくちょく寄ることにすっか。
4月3日(木)
朝起きたらくしゃみと咳が悪化していた。マスク着用で仕事場に行く。ほとんどの人に「花粉症?」と聞かれるので、もしかするとカゼじゃなくて本当に花粉症なんじゃないかとちょっと怖くなる。カゼであってくれ、頼む。
夜、録画でユーロ2004予選。スペイン 3−0 アルメニア。何かユルい試合だったなあ。途中でウトウトしちゃったよ。スペインの流れるようなパスワークを堪能するにはちょうど良かったかもしれないが。CBにタレントを発掘して、あとは身上の「つないでつないでつないで勝負するサッカー」を極めれば、次のW杯はスペインのものなんじゃないかと思っているのだが、どうだろう。
4月2日(水)
なんつーんですかね、こう、年度が変わって一気に仕事が2倍、いや3倍くらいになったっていうんですかね。目の前に立ちはだかるものの巨大さに自分の身の丈を思い知らされるというか。机の上に山と積まれた書類とか見てるとクラクラしてくるね、とか思っていたら、ホントにカゼを引いたらしい。朝風呂の後、小雨の中家を出たのが響いたか。夕方から悪化。くしゃみ、せき、はな、のど。もうダメ。
『映画秘宝』41号読む。t.A.T.u(の黒髪の方)にやられましたです、ハイ。よく見たらたいして美人でもないんだけど、そこがまたツボを突く、みたいな。ロシア親父の(ただの)スケベ根性が世界でサクセスした、ってのも大いに勇気を与えてくれるじゃないですか(誰にだ(笑))。
4月1日(火)
夜、仕事場の歓送迎会。センチュリー・ハイアットの宴会場なんて豪華な会場、おそらく二度と足を踏み入れることはないだろうな(笑)。
二次会は新宿西口の「土風炉」で。1杯目を飲み干した直後から2時間くらい爆睡し続け、その後忽然といなくなったらしいんですけど、翌朝ちゃんとベットに寝ていたのでよしとしましょう(笑)。
てなわけで、サッカー五輪代表の試合は見られず。まあテレビ朝日の中継でゲストがトルシエってんだから、家にいたとしても見たかどうかは五分五分だったと思うが。山本さんは経験豊富で選手をよく見ているのは確かなんだけど、その割に用兵(特に交代)が不評なのが気になるね。まあ、まだ先の長いチーム(のはず)ですから。