3月9日(日)

 昼間、神保町をブラブラと。書泉グランテに入ったら階段のところに行列が。テーブルに「くまきりあさ美」って札が貼ってあったんですけど、写真集発売記念のサイン会ってヤツですか?僕もオキニのアイドルとかいないわけではないんだが、ああいうのはちょっと恥ずかしくてできないな。並ぶこと自体はいいんだけど、実物を前にすると赤面してしまいそうだ(笑)。

 競馬は2レースともハズレ。中京記念(G3)はマイネルブラウ・タガノマイバッハ・ウインブレイズの3頭で何もないと思ったが…まだ来るか、ブリリアントロード。弥生賞(G2)は心情込み(駄目だってば!)でザッツザプレンティが本命。スタート直後、武豊が後ろに下げたのを見て「ああ、やっぱり」というか、ここが初騎乗だけにいかにも脚を測った感じであった。本番では来るんだろうな(武が乗れば)。

 昨日買った『F.C.TOKYO FanBook 2003』をじっくり読む。注目の「アマラオヘアヌード」は袋とじなだけに妙な妄想が膨らみそうだが(笑)、実際見てみると大したことない感じ。腹の筋肉を「カニみたい」と評していた人もいたな(笑)。選手名鑑の写真は皆いっちょまえに(失礼)おしゃれな格好をしてるけど、小平グラウンドの近所で撮ったのがバレバレなので来年はなんとかした方が良いのではなかろうか。冒頭の対談については、金子達仁は(テレビ中継でもそうだけど)聞き手に徹した方がいいね、過剰な「語り」が入らなくて。

 夜、Jスカイスポーツでスペインリーグ。レアル・マドリー 4−1 ラシン。見慣れたマドリーの圧勝劇だけあって試合全体の印象は薄いのだけど、2点目のジダンのヘディングシュートがやたら威力あったのはやっぱりそういうことなのだろうかとか、3点目と4点目はラウール自分でもとれたのにポルティージョとかグティに取らせてあげてもうキャプテンマーク似合いすぎだぜとか、ボーッと考えながら観た。


3月8日(土)

 吹き飛ばされそうな強風の中昼頃出かけ、宮益坂上の「クア・アイナ」でハンバーガーを食べてから、渋谷で東横線に乗って横浜へ。横浜国際競技場でナビスコカップ予選リーグ。横浜Fマリノス 1−0 FC東京。何か、待ちわびていたプレゼントの箱を開けたら中は空っぽでした、みたいな試合。2000年の初戦と比べると、チームが逆になってしまった印象でもあった。由紀彦の「恩返し」はなかなかキツかったね。

 観戦記はこちら

 夜のニュースはどこを見ても、今日のナビスコカップに関しては「岡田マリノス1勝」一色みたいだ。結局今のマスコミってのは楽しみを狭める方向にしか作用しないんだろうか。別に東京を取り上げろとは言わないけど、何試合もやってるんだからもっと他に取り上げる価値のあるトピックもあるだろうに。民放のくせに自分たちで勝手に横並びしてしまうのだから困ったものだ。

 

 あと、京都×大分戦の「無抵抗ゴール事件」について。トトゴールがどうしたとか言って騒いでいる馬鹿なマスコミもあるようだが、それはとんだお門違いである。だって、この場合試合の主催者と胴元は全然違う団体なんだよ。小林監督はスポーツの基本精神としてのフェアプレーを貫こうとしたまでであって、責められるべき行動は何一つしていないだろう(仮に非難すべきとすれば、ゴールを決めてしまったロドリゴとかいうアホだろう)。「これには第三者の金がかかっているから」ということを常に念頭においてプレーしなければならないとすれば、サッカーの試合はひどく殺伐としたものになってしまうかもしれない。極端な話、怪我人が出た時にボールを出すことも、そのボールを相手に返すこともルールには明言されていないのである(だから、鹿島とかは時々汚いことをやるよね)。博打に不確定要素は付き物だ。選手はあくまでルールと闘争の倫理とフェアプレー精神に沿ってまっとうにプレーし、トトを買う者は「そういうもの」であることを承知の上で勝手に(というと語弊があるかな?)予想すればそれでいいのではないだろうか。


3月7日(金)

 ビデオで『金日成のパレード』観る。パレード(ディズニーランド顔負けの規模!)とかスタジアム集会(五輪開会式なんかメじゃない!)の場面でずっと「マンセー!マンセー!」(超機械的な声で)が響いてたもんだから、思わず洗脳されそうになっちゃったよ(笑)。

 このドキュメンタリーが優れているところは、基本的に「何も引かない、何も足さない」姿勢で作られていること。それが意図的なものかどうかはわからないが(おそらく88年ポーランド制作という制約を反映しているのだろう)、演出やコメントを排したことで結果的に映像そのものの雄弁さがグッと増しているように思われる。もちろん編集を加えている以上完全にニュートラルなものであることはありえないのだけれど、それにしても今の日本のTVニュース・ワイドショーの「オラオラ、こんなに酷いんだぜあの国は」的な北朝鮮報道に比べれば遙かにまっとうなように思う。異常なものは、そのまま見せてくれさえすれば異常とわかるのである。我々が正常ならば。

 ま、何にせよ、一見の価値はありますぜ。金日成の首にある巨大なコブ(北朝鮮提供の映像資料では決して映らない)とか、飛行機着陸寸前まではやる気なさそうに滑走路に座り込む(で、到着した瞬間に「歓迎!」と叫びながら旗を振り出す)空港の出迎え係とか、現地のガイド・ナレーターがしゃべるたびいちいち「偉大なる首領様金日成主席と、親愛なる指導者金正日同志の優しいご配慮により〜」と頭に付けたり(まどろっこしくてしょうがない)とか、北朝鮮の公的建造物の高さは金日成や金正日の生年月日等に合わせて決められることがあるとか、いかにもなエピソードも満載。細かいところで気になったは、映画撮影所のセットの中にに「カルピス」「リボンシトロン」「日本コロムビア」の看板があったことと、パレードの中を進む無数の山車の1つ「世界のスポーツ再現」の上で本物の球を使って延々卓球のラリーが続けられていたこと(笑)、かな。

 あと、ビデオの最後に金正日を讃える歌を閣僚達が舞台上で合唱するシーンが収録されていたんだけど、あれは何だったんだろう(笑)。


3月6日(木)

 夜、新宿NSビルの「八角」で飲む。店のTV(プラズマだった。リッチな!)でサッカーのカタール国際大会をやってたんだけど、スポーツパブならともかく居酒屋にあれはいかんな。皆が押し黙って見てしまうじゃないか。会話のはずまないこと、はずまないこと。

 

 ビデオで、テリー・ジョーンズ監督『モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン(日本語吹替版)』。原案・聖書(笑)というストーリーにも関わらず散りばめられたギャグはやっぱりモンティ・パイソンらしいナンセンスなものばかり、なのだが、でもラストシーンを見ると意外とメッセージ性が強いのかも、というなんとも奥が深いんだか浅いんだか難しい映画。スラップスティックというほどドタバタしていないので、宗教的なタブー感覚の弱い我々からするとちょっと刺激が弱いように見えてしまう(つまりはやや退屈な)のが残念なところかな。でも「神の名を冒涜するな!」のギャグ(笑)とかユダヤ解放なんちゃらのセクト主義(明らかに左翼活動家のパロディだよね)なんてのは新鮮だし、「世の中不条理だらけだけど明るく前向きに行こうぜ」と磔になった罪人たちが口笛吹いて終わるラストは不思議な明るさに満ちていて悪くなかった。


3月5日(水)

 夜、西新宿の「鳥元」で飲む。いつの間にやら話が変な方向へ向かっていき、しまいにゃ「風俗博士」扱いされてしまった。どういうことだ(笑)。

 先週に引き続き、選手名鑑目当てでサッカーダイジェストを買う。今週はJ2版だが、こうして見ると意外と戦力は拮抗しているというか、札幌・大宮・新潟・川崎・広島の5チームはどこが昇格してもおかしくないように思える。特に札幌・広島は2部に落ちると数年は復帰困難かと見込んでいたのだが、広島にいきなりサンパイオがいたりと、意外と戦力は整っている感じ。川崎・新潟もそろそろ順番が回ってもおかしくないし…これは面白い。


3月4日(火)

 とか言ってたら、今日も松井は3打数3安打1HR打ってやんの(笑)。でもまだ、直球の威力には負けてる感じだね。変化球をジャストミートしたホームランはお見事。早いテンポの投球に対応して、テークバックがすげえ短くなってるみたいだ。

 今週は花粉の量非常に多いらしく、仕事場でもマスクに涙目の人が多数。しかし「1平方cmあたり50個以上」とか聞くと、むしろ花粉症の症状の出ていない人間(僕とか)の方が何かおかしいんじゃないかとさえ思えてくるね。


 「ATOK16」インストール。もはやほとんど完璧とも言いうる変換精度となっているため、むしろ自分の誤入力が気になってイライラしてしまうくらい。付属の「ドクターマウス」の使い勝手は最高だ。


3月3日(月)

 ゆえあっておとついあたりから法律の勉強とか始めてたりするのだが、しかし早くも学生時代に比べて知的スタミナが落ちていることを思い知らされているような。テキストを30分読んでいると別の本が読みたくなってくる。1時間読んでいると頭が痛くなってくる。1時間半読んでいると…逃げだしたくなってくる(笑)。糖分とか摂った方がいいのだろうか。太るな(笑)。

 しかしみんな、あのホームランも含めて、まさか本気であれが「松井本来のスイング」なんて思ってるわけじゃないだろうな。まだまだ手打ちになってるように見えるんだけど。


3月2日(日)

 起きたら雨も上がってまぶしいくらいのいい天気だったので、出かけることにする。東京味の素スタジアムでプレシーズンマッチ。FC東京 2−2 モンテディオ山形。ファンもそろそろ試合に飢えてきている頃なのか、メインスタンドは立ち見が出るくらいの入りだったが…。いや、こりゃまたメタメタな試合をしたもんだねえ、東京。パス回しのコンビネーション云々以前に、選手同士がぶつかりまくってるんだもんなあ。味方同士でお互いどこに動いてるか、全然わかっていなかった感じ。後半チャン君が出てDFラインのギャップに入ったり外のスペースを使ったりするようになって攻撃はよくなったけど…。ちょっと(いやだいぶ)心配ではある。

 あえてGKの事は触れずにおくとして(笑)、一番目立ったのは宮沢だったろうか。もちろん悪い意味で(笑)。MFの相方が浅利なのに全然前に出ないし、横にパスしちゃカットされるし…。彼に限らず(特に前半は)横へのパスか出しあぐねての縦へのフィード(確率低し)ばっかりで、下手くそのラグビーかと思ったよ。斜めはどこ行っちゃったの、みたいな。ケリーは2点決めたけど、他に決定機をいくつも外したし持ちすぎだし、でもそんな彼に頼ってしまうのが頭の痛いところ。あと、はっきりしたのは右サイドバックが藤山だと駄目だということだろう。後ろから攻撃を支える、あるいは追い越していく動きがないために前の石川が孤立して、常にDF2人を相手に勝負するような形になっていた。あれじゃあ、10回に1回くらいしか抜けないよね。右はズバリ加地しかない!

 ま、あんまり駄目駄目言っててもなんなんで(笑)…いいと思ったところをいくつか。試合が始まってまもなく、石川がクロスを上げたんだけどファーで待っていた戸田の頭の上を越えちゃって、これまでなら「あーあ」で終わりなんだけど、そこに猛然と走り込んでいたのが金沢。クロスの精度はイマイチながら、しかしあの縦へ出る動きは大きな武器になりそうだ。チャン君は、自在の動きでアタッカーとしても味がありそうな気配。決定力のあるFWと組ませれば面白い。で、その「決定力のあるFW」はと言えば……期待の阿部は怪我ですぐ引っ込んでしまったけど、試合前の彼のシュート練習には惹きつけられた。よく入るんだ、これが。多少背中側に入りすぎたクロスを胸トラップからボレーでゴール右上隅に叩き込んだシーンでは思わず「おーっ!!」と声を上げてしまったよ。

 山形の方は相変わらずの質実剛健サッカー。すげえシンプルな「いいサッカー」というか。そういう意味では鹿島と似たところがないではないが、あちらのマリッシア路線とは違って「フェアプレー」をモットーの一つに上げているのが偉い(その割には昨年退場が多かったような気もするが(笑))。ついに外国人選手も導入したみたいだし、今年は下の方をウロウロするようなこともないだろう。何てったって、ウチから行った星と松田で2得点ですよ、奥さん(笑)!

 そんなこんなで試合内容は大いに不満の残るものだったんだけど、でも無料公開だから「金返せ!」と言えないのがつらいところ(笑)。それでも試合後には新入団選手(といっても加賀見や迫井もいたけど)の紹介と原監督の挨拶があり、スタンドの反応はなかなか好意的なものだった。なんだかんだ言って、シーズンが楽しみでしょうがない人々(俺含む)

 

 競馬の中山記念(G2)は、ローエングリン−バランスオブゲームを本線的中。ローエングリンは中山・阪神だと相当に信頼できそう。危ないのは東京や京都の高速馬場になった時だろう。しかし、となるとマイルのG1は…。この2頭、宝塚記念でワンツーしてもおかしくないと思うのだが。

 阪急杯(G3)の方はビリーヴからサニングデールとショウナンカンプに流して思いっきり縦目をくった。ビリーヴは斤量がこたえたのかな?サニングデールはとにかく前半のラップが速くなれば突っ込んでくる馬なので、本番もハイペースになればまた来るかも。

 

 夜中、Jスカイスポーツでワージントンカップ決勝。リヴァプール 2−0 マンチェスター・U。ジェラードの先制ゴールにはびっくりした。あ、ミドルをふかしたかな、と思った瞬間にギュン!と加速しながら急降下、あわてて飛んだバルテズの指先をかすめてゴールイン。翼くんのドライブシュートかと思ったよ。スローで見たらブロックに入っていたベッカムの脚をかすめていて、それでドライヴがかかったんだろうけど、しかしベッカムの体に当たったシュートはなぜかよく入るね(笑)。その後ベッカムがやたらムキになってゴール前に突進していたのが可笑しかった。

 で、試合の方はカウンター狙いのリヴァプールの思うつぼの展開に。ユナイテッド必死の反撃も実らず、終了間際にオーウェンがダメを押してリヴァプール優勝。華のないサッカーをするチームが案外カップ戦で強かったりするのは万国共通なのだろうか。


3月1日(土)

 昼間、日テレで「武田・北澤ヨイショ実況」にうんざりしながらゼロックススーパーカップ観る。磐田 3−0 京都。京都は前半外経由のパスがよく回って
いい雰囲気だったけれど、後半自陣に押し込められると横にダラッと5人並んだDFラインのギャップを突かれまくって撃沈。言っちゃいけないことかもしれんが、攻めの駒が一枚足りない感じだよね。磐田は藤田様々でしょう。今のFW陣だと藤田が前に出てシュート決めないと薄すぎるからね。

 競馬のアーリントンカップ(G3)は故障休養あけのゴールデンキャストを信用して本命にしたのだけれど、スタート直後に後ろに下げちゃってもうお話にならなかった。開幕週であの位置取りじゃねえ…。今回は試運転、そっと回してきましたってか。うーむ。

 夕方出かけたらすごい雨だった。渋谷でATOK16とか買ったりしたのだが、膝ぐらいまでびしょ濡れになった。とっとと退散。

 夜、NHK−BSで将棋のA級順位戦最終局「将棋界の一番長い日」観る。テレビをつけたのは11時過ぎだったのだが、各対局室が修羅場と化す中、一人羽生善治だけはとっとと勝ちを決めて姿を消していた。いかにもこの男らしいというか。僕は正直将棋については駒の動かし方と基本的な戦法くらいしかわからないのだけれど、名人挑戦権とB級陥落のかかった対局室の雰囲気、そして各勝負をドラマティックに伝えてくれる田中寅彦さんの解説は見ていて全く飽きなかった。解説の聞き手は矢内理絵子さんだったしね(笑)。


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