なんか、急激に仕事が忙しくなってきた感じで、帰ってきたら1時近くになっていた。もちろん日本×アルゼンチン戦は観れず。0−2で敗戦ですか。相手が強行軍だし控えメンバー主体でモチベーション高いし、けっこうやると思っていたんだけどね。欧州組云々よりも服部が欠場したのが痛そうな感じだけど、どうなんだろう。誰か、試合の様子を教えてくんなまし。
宿沢広朗『日本ラグビー復興計画』(永田洋光構成、TBSブリタニカ)読了。理が通っていて淀みがなく、良く言えば客観的、悪く言えばどこか他人事のようにしゃべり続ける相変わらずの宿沢節。好き嫌いは分かれるところだろうが、しかし彼以上のアイデアと「躊躇なさ」を備えた人材は他に見あたらず、改革期の日本ラグビーにとって必要不可欠の存在であるのは確か。インタビューの最後、それまで竹を割るようにハッキリと自分の意見を述べてきた宿沢さんが、大西鐵之祐さんの話題が出るや急にもじもじと悩んでしまうのが面白い。
11月19日(火)
ビデオで、中田秀夫監督『リング』。話の構成はよくまとまっているし、「呪いのビデオ」の内容・貞子の描写(あの白眼が怖すぎ)などは直接観る者に恐ろしさを感じさせるということについてうまくできていると思う。ただそれでも少々物足りなさを感じてしまうのは、後半部分で主人公たちがあっさりと(重大な勘違いはあったにせよ)謎の核心にまで迫り、「呪い」の内容についていささか説明的になってしまうからだろうか。もう少し「貞子」の正体とかビデオの意味について曖昧にしておいた方が良かったような気もするが、まあ原作ものだから仕方がないか。
11月18日(月)
夜、Jスカイスポーツでリーガ・エスパニョーラ。オサスナ 1−0 バレンシア。いや〜、バレンシアぜんっぜん駄目だったねー。あまりに駄目だったので、(オサスナの頑張りを除けば)この中継の見所は、ヘディングで衝突して頭を切ったクーロ・トーレスの治療でホッチキスみたいな器具でパチンパチンと傷口を縫っていたのと、解説の粕谷さんが日本×アルゼンチンのキックオフが7時なのは「ファン無視だ。サラリーマン間に合わないっしょ」と怒っていたのとの2つだっただろうか(笑)。
11月17日(日)
柏までレイソルの応援に行こうと思っていたのだが、なんだか体調が良くないのでキャンセル。
で、その柏×東京Vなんだが、スタンド真っ黄色の日立台で奮起したレイソルが4得点でヴェルディを粉砕。怪我人だらけの後者に対し前者はいかにもやる気満々という感じで、アタッカーのゴールへ向かうスピードが違った。つーか、それができるならもっと早くやっとけっての。いよいよ広島崖っぷち。
競馬のマイルチャンピオンシップ(G1)は、大穴トウカイポイントが優勝。買えるか、こんなの、というのは負け犬の遠吠えですね。後藤はなんであんなに消極的な乗り方をしたんだろう。いつまで続く連敗街道。誰か、馬券の買い方教えてください。
夜、スカパーでエンポリ 3−2 レッジーナとACミラン 2−1 パルマをザッピング観戦。セリエAの底辺とトップのレベルの違いがはっきり感じられた(笑)。2試合合わせて4つのPKがあったのもセリエらしいというか。現在の中田と俊輔の差は、ポジションの違いってのもあるんだろうけど、ゴールを直接脅かせるかどうかにある。そして味方のゴールを演出するよりも自分で入れてしまう決定力というのは、むしろ弱小チームにいる俊輔にこそ必要なのではないだろうか。小じゃれたシュートフェイクも後の得点につながらなければ意味がない。
続いてプレミアシップ、バーミンガム 0−0 フルハム。バーミンガムの8番(サベイジ、ですか)のくそ汚い挑発もあり、フルハムが2人退場者を出す大ピンチ。ファン・デル・サールがPKも止める大当たりでなければ大敗していたことだろう。スコアレスドローという結果にバーミンガムの観客は雷鳴のような足踏みを響かせて激怒。僕は個人的にダーティーなプレーがだいっっっっっっっっっっきらいなので、まあ痛快ではあった。あとは稲本に、可能性は薄くてもいいから、一本シュートを打ってほしかったね。
さらにJスカイスポーツでリーガ・エスパニョーラ「最初の大一番」、レアル・マドリー 0−0 レアル・ソシエダ。熱戦。ラウールもコバチェビッチも素晴らしく、しかし同じくらい両チームのGKが素晴らしく(さらに言うとゴールポストも好セーブ連発)、結果スコアレスという試合。ソシエダはこれが目一杯、一方マドリーはようやくエンジンが再起動したかなという感じで、おそらくこれからリーガはますます混戦になっていくんだろう。とか言ってるといつの間にかバレンシアが走ってたりするのかもしれんが(笑)。
11月16日(土)
昼、東京スタジアムでFC東京 1−2 清水エスパルス。自滅。東京の試合下手さ加減もここに極まった、という感じのゲーム。バロンが退場で清水が10人になった時点で薄々嫌な感じはしたのだが(東京がこういう人数的優位を存分に生かしたのを見たことがない)……。先週・今週と、「さあ、勝点3をどうぞ」というシチュエーションになっているにも関わらず、自分でまずい流れにして自分で隙を作って「いやいや、そちらさんこそ勝点3どうぞ」とやっている感じである。ああ、いやだいやだ(笑)。
今日はなんでも「12月の寒さ」だそうで、うっかり普通の格好で行ったらスタンドで震え上がったよ。まあ、試合の結果はもっと寒かったんだが(笑)。
観戦記は、こちら。
夜、赤坂の「和民」で飲む。さすがに内臓が弱り気味らしく、ジョッキ2杯で充分だった。豚のほほ肉焼とかいうのがコリコリしていてうまかったね。
帰り、赤坂見附の改札前で高校時代の同級生に遭遇し、ちょっとびっくりする事実を知らされた。そうですか。よかったですね。おめでとうございます(棒読み)。あの頃からもう10年以上たってますか。ふ〜ん。
夜中、スカパーでプレミアリーグ。アーセナル 3−0 トテナム。比べちゃいかんのかもしれないが、昼間の試合と比べると(というかプレミアの他のチームと比べても)ヴィルトールやリュングベリのクロスのスピードの速いこと。そしてそれをしっかりさばいてシュートに持ち込むアンリ。日本においても「シュートは速く、パスはゆっくり」という固定観念は中田の登場以降破られつつあるとは思うのだが、やはり世界最高峰のチームは全然レベルが違う。まだまだ先は長い。
11月15日(金)
夜、西新宿で飲み会。あんまり食べ物に手をつけずにビール飲んでたら、どーんと深酔いしちまいました。で、仕事仲間をなぜか胴上げすることになって、胴上げしている最中にそいつの足がこめかみを直撃して「ガーン!」と目から火花。ざっくり、流血。皆さん、胴上げするときには硬い底の靴は脱いでおきましょうね(笑)。2次会ではさらにべろんべろんになり、最後はどうやって家まで帰ったのかもよく覚えていない。ああ、いやだいやだ(笑)。
二日酔い。
夕方、東京体育館で泳いだ帰りに新宿駅で後輩の女の子に声をかけられたのだが、思わぬ遭遇に驚いたのと髭も剃っておらず汚い格好だったのとで思いっきり黙りこくってしまい、ろくに返事もできなかった。笑顔で駆け寄ってくれたのに。ごめんね(と、ここに書いてもしょうがないけど)。
こうして段々と話しかけてくれる人も少なくなり、「嫌われ者としての俺」ができあがっていくのだ。ああ、いやだいやだいやだ、とくよくよしている自分がまた嫌になって、ひたすら落ち込む。
そんな日は優しい映画でも見ようか(笑)と、DVDでヴィム・ヴェンダース監督『都会のアリス』。アリスが変に大人じみておらず、かといってくそガキでもなく、同行する男も「ちゃんとした」大人でもなく役立たずでもなく、というあたりの微妙さが良い。普通なら男が誘拐犯に間違われて無理矢理2人は引きはがされる、という展開になりそうなところだが、そこはさすがヴェンダース、移動する2人がツーショットで「先を」見つめる場面で物語は終わるのだった。ハッピーでもアンハッピーでもないが心が癒されるようなラストシーン。
ついでにDVDで『血を吸う宇宙』再見。終盤の黒沢清大活躍(笑)から暴動発生→クンフー・アクションまでのシークエンスはやっぱりすごい。特典映像の『外伝』は制作費1万円くらいだろうか(笑)。中原昌也の怪演、あれ普通の人間にゃできねーよな。
夜、西新宿の「鳥元」で飲む。白子ポン酢がとても美味しくビールがガンガン進んだのだけど、7杯はさすがに多すぎたかもしれない。
ビデオで、塩田明彦監督『月光の囁き』。互いに好意を持っていた高校剣道部の男女がつき合いだして、でも実は男の方はマゾなのでいじめてもらいたくて、一方の女の子は普通のおつき合いがしたいから嫌がるんだけれどいじめざるを得なくなって……というストーリー。女の子のいじめはどんどんエスカレートして、しまいにゃ部活の先輩とつき合いだしてそいつとのセックスをマゾ君に見せつけたりするんだけれど、でもマゾ君にしたら快感(というか欲望の切実さ)は高まるばかり、女の子の方も女王様してみると意外や気持ちがよくって悩みはピークに。なんつーか、せつないというか、「気持ちはわかる」(笑)というか。ホンモノの青春純愛映画ですね、これは。このテの話は行き詰まった末に悲劇、というパターンで終わりやすい。が、この映画では、マゾ君の決死の愛を前にして、自分の嗜好を自覚した女の子が二人の関係を受け入れるという幸福な結末に。画面作りも細かく美しく、ラストシーンの二人の目線の動きなんて、この監督天才じゃないかと思ったよ。
そう、愛には色々な形があって当たり前。「ノーマル」なんてくそくらえだぜ。
11月12日(火)
東京体育館でせっせと1kmほど泳いで帰る。ちょっとは体がしまってきたかな。
夜、リーガ・エスパニョーラをもう1試合。バレンシア 1−1 ベティス。この試合は面白かった。ゲームを盛り上げたのは、本来安定感を持ち味とするバレンシアの「らしからぬ」テンションの高い攻撃サッカーだった。どうも「今年のベティスはひと味ちゃうで」とバレンシア側は相当警戒していたらしく、選手の顔からは相当緊迫した様子がうかがえ、キックオフ直後から一歩も譲らぬ攻撃戦を展開。後半、アスンソンの精密誘導兵器のようなFKでベティスが先制すると、バレンシアは次々とアタッカーの数を増やして力業で同点に持ち込む。クロスに対してゴール前4〜5人のアタッカーが飛び込むシーンは超ど迫力で、こんな試合ならばどちらが勝とうとドローだろうと関係なく、まさにスペクタクル・フットボール!だった。
録画しておいたスペインリーグを見る。FCバルセロナ 1−0 ヴィジャレアル。バルサの出来が悪く、全般的につまらない試合。全然ワイドな展開がなくて、いたずらに球をつないでは狭いところを個人技で突破しようとして網にかかるパターンが何度となく繰り返された。相変わらずクライフェルトはイージーなシュートを外すし、オーフェルマウスもいつの間にただのFWになっちゃったかね?最後はサビオラの弾丸のような飛び出し(PKゲット)に救われたが、「何だかなあ」という感じであった。
DVDで、北村龍平監督『VERSUS』。この監督が「邦画アクション界の救世主」とか言われてるの?映画界の病は深いな(笑)。とにかく冗長すぎるでしょ、全てにおいて(主人公の「お前の話は長えんだよ」という台詞の、まさにその通りだ)。こんなシンプルな話、80分くらいでバシッと撮れって。120分、登場人物がかっこつけてスプラッターやってるだけじゃん。