8月31日(土)

 昼間は仕事。日光を浴びる量がちと足りないかもしれぬ。

 

 夜中、スカパーでプレミアリーグ。サンダーランド 1−1 マンチェスター・U。早い時間帯にギグスの「鉄が磁石に張り付くような」トラップからのシュートで先制したマンチェスターが一気にたたみかけるかと思いきや、その後はパスはよく回るのだが一向にシュートにつながらない。ボールを支配できるがゆえのある種の自家中毒とでも言おうか(日本だと、昔から横浜マリノスがよくこんな状態になる)。で、ホームの声援を背に受けたサンダーランドが一瞬の隙を逃さず同点に追いつき、そのままタイムアップ。ファーガソンはすっかり渋い顔でしたな。

 この試合、面白かったのはプレーそのものよりもロイ・キーンだった。これ以上ない「悪役」登場に、サンダーランドの観客はキーンがボールを触るたび熱烈ブーイングで歓迎(笑)。で、熱くなったキーンはベッカムやベロンを追い抜いてガンガンゴール前まで攻め上がるわ、不用意なファウルを繰り返すネヴィル(味方)を突き飛ばすわとやりたい放題。後半にはマカティア(アイルランド代表)と絡んで「また自伝に書くんだろ、テメー」というジェスチャーをされ、終了間際にはそのマカティアに肘うちをかまして一発退場。他人事として見ている限りはそれなりに楽しいが、ファン・サポーターとしてはたまらないだろうね。「闘将」ってのも加減が難しい。


8月30日(金)

 さすがに疲れてきた。

 午前2時頃まで仕事してから新宿西口の「串特急」で一杯やって帰る。ゴーヤチャンプルーがやたらうまかった。ビタミンCも足りてないかな(笑)。

 帰ってからスカパーでUEFAスーパーカップ。レアル・マドリー 3−1 フェイエノールト。この試合は例年UEFA杯勝者の方がよく勝っておりこの日も期待して観たのだが、ちょっと実力が違っていた模様。ファンホーイドンクのFKは凄かったが、ほとんどの時間帯をコントロールしていたのはマドリーの方だった。小野は前線に出ていってシュートを打つプレーは目立ったけど、試合の大勢を左右するまでには至らず。チャンピオンズリーグでの再戦を待とう(ちょっと無理かな)。


8月29日(木)

 三都主(「アレックス」と呼べばいいんじゃないかと思うのだが)の移籍白紙問題(?)について。「過去2年間の代表Aマッチ出場75%以上」というのはかつて宮本も引っかかった項目で、能活の時にも話題になったんだから今回事前に危ぶむ声が少なかったのは驚くべきことであったし、もっと突っ込んで「なぜそんな基準があるのか」「この国際移動(サッカーに限らず)の活発な時代にその基準自体に問題はないのか」といったあたりを取り上げるマスコミがほとんど皆無なのには「なんだかなあ」という感じである。個人的には、僕たちの「アイドル」「スター」であるJリーガーが仮にも国家権力によって(リーグの事情による外国人枠とかならまだわかるけど)そんな扱いをされてしまうことには不合理さと反発を感じざるを得ないし、「所詮は島国か。見損なったぜ」という感想も抱いてしまう。ま、清水の人は嬉しいかもしれないけど、色々な意味で残念だね。

 今日の夕飯は気合いを入れてカツ丼!……を食ったら眠くなってかえって作業効率が落ちたような(笑)。で、懸案(笑)のムラタデブ度ですが、帰宅して計ってみたら体重66.7の体脂肪率18.9%でした。少なくとも、壊滅的ではないだろう。


8月28日(水)

 稲本のハットトリックにはあまり驚きはなかった。やっぱりやるなら大仕事だろう、この男は。今回の3得点を見ていても、中盤の底でゲームを組み立てたりドリブルで持ち上がったりというよりは(もちろんそれらも高いレベルでこなせるようにはなるだろうけど)2列目から豪快に前に飛び出していくプレーが本来の持ち味であるように思える。DFに寄せられた時に必要な懐の深さもたっぷり。ずばり、攻撃的な選手なんだね。アーセナルには合いそうにないが、もっと攻撃の枚数をかけて前線にアタッカーが次々と現れるチーム(今のフルハムはそうなのかな?)ならいいんじゃないかな。マンチェスター・Uとか。

 総合格闘技イベント「Dynamaite」は、インターネットで速報しか見れなかった。桜庭の度重なる敗戦には、さすがに一つの時代が終わったかな、と。ただし、それで桜庭の偉大さが損なわれることは全くないとも思う。吉田のホイス戦勝利は確かに朗報だが、前田日明が小川のことを「柔道を(年齢で)やれなくなって格闘技来るのはおかしいだろ。なめられてるというころだ」みたいに言っていたのをちょっと思い出した。


8月27日(火)

 夕飯(もう夜中だったが)は、渋谷の「ラーメン小次郎」でまたまたニラレバ定食。さすがは我ながらはまり性、当分はレバーなら毎日食っても大丈夫そうである。というか、レバーを食わないと自分の健康を保てないような気さえしてしまう。レバー中毒(笑)。『X−ファイル』に人の肝を食って生き長らえる怪物の話があったが、まあ似たようなもんだ。

 よく考えたら、この夏はほとんど蚊にくわれた覚えがなく、まして夜中に耳元で「ぷ〜ん」と羽音がして眠れなくなったなどということもない。いかに1日中冷房の効いた部屋でうだうだしていたかという証拠であろう(昼間出かけりゃ出かけたで、土方焼けになったし(笑))。


8月26日(月)

 夕飯は「らーめん杉」で、またニラレバ炒め定食。そういえばレバーとニラ(ともやし)を炒めたこの食べ物、「ニラレバ」と表記してある店と「レバニラ」と書いてある店があるような気がするが、何か違いがあるのだろうか。

 午前1時前に仕事場を出て新宿西口の地下道に入ったら、いつもにぎわっている空間に人っ子一人見あたらない。『回路』的あるいは「独裁者スイッチ」(『ドラえもん』のね)的、または『霊長類南へ』的。つまりはちょっと終末チックな風景。奇妙な、というかちょっと恐ろしい感覚であった。


8月25日(日)

 夜、国立競技場でラグビープレミア・チャレンジを観る。サントリー 42−61 サラセンズ。立ち上がりはサントリーがなかなか防御網を突破できず、逆に堅実なオープン攻撃からサラセンズが3トライを先行。「ああ、やっぱり力の差があるのか」と思いきや、前半途中から日本代表バックス陣の個人技が炸裂。「力の栗原・技の小野澤」とでも呼びたくなるような対照的なランでゲインしまくり、FW陣の見事なフォローもあって一気に4トライをゲット。さらに後半早々にも小野澤が一本とって、「おいおい、勝っちゃうじゃんか」と驚きつつ喜びかけたところ、続々とフレッシュなメンバーを入れるサラセンズが徐々に息を吹き返し、疲れの見えるサンゴリアーズを一気にたたみかける。サントリーに斉藤がいなかったこと、前半のみで栗原が交代してしまったこと、サラセンズがはるばる遠征してきたことなどを考えあわせると、19点差は妥当なところではないだろうか。

 小野澤と栗原のスピード・個人技やバックスのムーヴが通用する(というかむしろ優れている)ことはわかった。FWの走力も、前半は全く見劣りしなかった。体格の違いも勝敗の帰趨を左右するほどではなかった。劣っていたのは、組織防御を80分間継続する力だった。自分の役割が戦術の中で自然と身についているチームと意識してそれを実行しなければならないチームの差、とでも言ったらいいのだろうか。サラセンズもそれなりにバテてはいて、前半終わり頃などDFが栗原に軽〜くぶっちぎられていたけど、それでもポジショニングそのものには隙は少なかった。サントリーは後半途中で「いなくてはならない位置」に最短距離で駆けつける動きができない選手が増え、DFラインにほころびが生じてしまった。あるいは苦しいところでは若い頃からのコーチングの積み重ねの差が出ているのかもしれない、とも思う。とすれば、外国の一流チームに勝つには終始接戦では駄目だ。ミスによる序盤の失点をなくし、最高のラグビーができるうちに2、30点突き放してしまうくらいでなければ。

 

 夜中、JスカイスポーツでJ2。横浜FC 1−2 アルビレックス新潟。アウェイでも着実に勝点3をゲットした新潟がついに首位に浮上した。決勝点は、以前の頼りない姿からは想像もできぬ「サイド番長」と化した寺川のクロスを、これまたマリノスで煮え切らないプレーをしていた深澤が押し込んだもの。今日は出ていなかったが昨オフに東京をクビになった三田もU21代表に選ばれたし、他チームで自分の能力が発揮できずにくすぶっている選手が今最も行きたいチームは、間違いなくこの新潟だろう。的確な指揮の下で「落ち目」と見られていた選手が次々と蘇って右肩上がりの快進撃。今までの経験(川崎、札幌、仙台!)からするとこういうチームはJ1に上がる確率が高いし、ぜひ上がってほしいものだと思う。


8月24日(土)

 昼間、昨日やり残した月曜期限の仕事を片づける。思いっきり時間に左右されとるがな(笑)。

 夕方からは国立競技場内のレストラン「オリンピア」で飲み会。毎年恒例の夏の打ち上げ。非常に楽しい会だったが、年々自分がオジサン組に入りつつあるのがわかってしまうのだけは憂鬱だ。2次会は千駄ヶ谷の蕎麦屋で。男2人が水着姿になって店の中を歩き回り、店のおばちゃんに大ウケ。

 その飲み会に元Jリーガーの人が2人(水戸ホーリーホックとジェフ市原)いて、「でも僕は…う〜ん、水戸の試合は…観たことないなあ…」とか言ってたのだが、帰ってから調べたら今年の3月下旬に川崎×水戸を観てるじゃないか(そもそも、テレビでは何回も観ている)。我ながら記憶とはあてにならないものである。それとも、アルツ入ってきた(笑)?

 その後、赤坂の飲み会にも顔を出す。我ながら、まめというかなんというか。こちらはほとんど時間もなく、テキトーに相づちを打って終わり。結婚決まった先輩に「おめでとう」を言うのを忘れた。「相手は人間ですか」とか、失礼なことは多々言ったような気がするが(笑)。

 帰ってからJスカイスポーツでロンドン・ダービー。ウエスト・ハム 2−2 アーセナル。アーセナルはとても出来が悪く、カヌーテの得点で0−2とされるまではまったくやられっぱなしであった。流れを変えたのはアンリ。残り20分、スペースのないところ反転トラップでDFを抜き去り、間髪入れず右足で豪快なミドルシュートを突き刺す。息を呑むスーパーゴール。直後のPKもシーマンが阻止。そして終了間際には、ペナルティエリア内でポストに入ったカヌーがボールをピタリと止め、走り込んだヴィルトールがゴール上隅に蹴り込んで2−2。連勝記録こそ止まったものの、世界中から才能ある選手を集めたチームにしかできない同点劇だった。


8月23日(金)

 「時間が人を左右するのではない……人が時間を左右するのだ!!」(by炎尾燃)

 というわけで(笑)、22時頃無理矢理仕事を切り上げ、「北の家族」で飲む。大ジョッキをゴキュゴキュやって大変うまかったのだが、最後の方は訳がわからなくなってしまった。何時に帰ったのかも覚えていない。鞄だけはしっかり持って帰ったので、まあよしとせねばなるまいが(笑)。


8月22日(木)

 今日はちょいと早めに、23時頃仕事場を出る。

 

 ビデオで、黒沢清監督『ドレミファ娘の血は騒ぐ』観る。まあ、要するにゴダールですね、これは。ちょっと見ていて気恥ずかしくなった。しかしこの映画に限らず、80年代の軽薄極まる大学生ノリというのはもはや別世界というか違和感の固まりのように感じられるのだが、90年代中頃の僕たちの大学時代だって今の大学生から見たら「何じゃこりゃ」と見えるのかもしれない。怖い怖い。


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