7月31日(水)

 夜、西新宿の焼鳥屋「こみね」で飲む。ここは周辺で大規模なビル開発が進んでおりしょっちゅう店の位置が変わるのだが、今日も前回とは異なる場所にあって、しかも昨日の「だいぜん」と同様こぎれいにリニューアルされていた。階段もぐるりと巻いているやつで、2階に上がるまでに目が回りそうになった(笑)。焼鳥屋には八代亜紀だろ(笑)。レバ刺し・シロ・カシラなど食べる。


7月30日(火)

 夜、渋谷の「だいぜん」で飲む。この店、以前はBGM演歌が流れるようなベタな和風居酒屋だったような気がするが、久しぶりに行ったらちと若者風になっていたような。店員も若いにいちゃんばかりだし、レゲエとか流れてるし。いかんなー、やっぱ飲み屋はサブちゃんだろ(笑)。大生5杯くらい飲む。


7月29日(月)

 ジャン=リュック・ゴダール監督『パッション』観る。西欧の名画を再現した映画撮影シーンの静的な美しさと、説明不足で支離滅裂に近い人間模様がとてもアンバランスな映画。しかし人物に対する視線がゴダールにしては妙に温かく(主人公の映画監督に思い入れてるせいかな?)、結末も表面的には破綻なのだが一方で楽観的な雰囲気もしっかり感じられ、見終わった後の余韻はけっこう心地よい。

 

 で、ぼくの夏休みももう終わり(笑)。


7月28日(日)

 夕方、国立競技場で東京のホームゲーム。FC東京 3−1 コンサドーレ札幌。前半はいい攻撃がいくつもあったし、3得点はまったくもって喜ばしい。ただ、後半相手より早くバテ(自体はある程度仕方がないが)が目立ったことと、押し込まれた際に中盤のディフェンスがスカスカだったことは忘れない方が良いだろう。でも、ま、勝てて良かった。ホッと一息。

 観戦記はこちら

 試合自体は楽しかったのだが、今日は後ろの席に座っている奴が最悪だった。バックスタンドやや東京側寄りの1階上段後ろの方でビール飲んで酔っぱらっていた、キャップに眼鏡にヒゲの男(ちなみに連れの男は東京のレプリカを着てたな)。まるで自分だけ高みに立ったかのような批評を繰り返す、近年各地のスタジアムで増殖してそうな知ったかぶりの阿呆なのだが、とにかくそのかん高い声の耳障りなこと。逆サイドにスペースもないのに(オカマ声で)「もっと大きなサイドチェンジやらなくちゃ〜〜」、選手が倒れるたびに(オカマ声で)「あんなの痛くねえよ〜〜、俺に言わせると、だからサッカーって他のフットボールに比べて男らしくないんだよ〜〜」。嫌なら来るな、馬鹿。自分なりの意見を持つのはいいんだけど(「がんばれ札幌!」コールが良くないってことには僕も賛成だ)、試合を楽しみに来ている人たちの中でそれ自体を否定する発言を大声でしちゃいかんだろう。西が丘に1人で通っていた時代なら確実に怒鳴っていたし、最近はつれがいるので怒りを顕わにすることはできるだけ避けているのだが(一部例外あり)、試合後にそのつれも僕以上に激怒していたことが判明。なんだ、それなら怒鳴ればよかった(笑)。


7月27日(土)

 夕方、国立競技場でJ1リーグ。横浜Fマリノス 3−2(V) 柏レイソル。俊輔に加え奥まで欠いて中盤の創造力皆無の横浜と「足下サッカー」の柏の対戦で、序盤から退屈な展開が続く。膠着状態にキレた松田のオーバーラップで横浜が先制し、大野が退場になった時には何事もなく横浜が勝つものと思ったのだが、しかし後半早々今度はナザが退場。横浜の守りが急に不安定になったところでセットプレーから同点。これで柏の攻撃に火がつき、73分に加藤が右サイドから鮮やかに蹴り込んで柏勝ち越し。粘る横浜も82分に平瀬がらしからぬ落ち着いたトラップでロングボールをさばいて再び同点にするが、86分にサイド突破で抜かれかけた久永が平山を引き倒して退場。延長になると9人になった横浜にもはや攻める余力はなく、柏が一方的に攻めたてる。が、サンパイオや北嶋がチャンスに決められない。高揚した柏サポの悲鳴が響く。そうこうしているうちに横浜はウィルを外して坂田を投入。この交代が決め手になった。突如運動量豊富なアタッカーが入ったことで柏DFは混乱状態に陥り、そこをすかさずドゥドラが突破。最後はGKが弾いたボールを坂田が泥臭く(←褒め言葉)押し込んでVゴール。

 それにしても、西野監督時代に「つまらない」「硬直している」「この戦力でこの成績かよ」とかボロカスに言っていたレイソルサポーター連中は現状をどう思っているのだろう。人数が減ってからのサイドを思い切りよく使った攻撃には観るべきものがあったが、しかし前半のだらけたつなぎサッカーは何なんだい、ありゃ。加藤は相変わらずいい選手だし、平山が成長している感じ。ただ、薩川がちょっと衰えてきているかも。

 マリノスにとって、この勝ち点2はめちゃくちゃデカい。ここぞというところでの高い個人技(特にドゥドラ!)がチームを救った。今季のJの優勝予想が難しいのは磐田・鹿島・横浜がいずれも選手層にやや問題を抱えているからだが、しかしこういう試合をものにしたからには1stステージは横浜が逃げ切れるかもしれない。内容的には(第三者的にとって)つまらないものになるかもしれないが。外国人MFの補強があるかもしれないし、常識的に考えてそうすべきだろう。

 波瀾万丈で面白い試合だった。

 

 夜は赤坂でまた飲む。トマト味のパスタが入った手作りグラタンが美味しかった。

 帰ってから、Jスカイスポーツでラグビートライネーションズ。オーストラリア 38−27 南アフリカ。ライバルのNZが既に9ポイント(2勝+4トライ以上のボーナス点)をあげている以上、今日のオーストラリアの課題はただ勝つだけでなく4トライをとることだったわけで、それを最後の1プレイで成し遂げてしまうワラビーズの底力には唸らされた。ま、普通に試合が推移していれば5〜6トライはとれたのだろうが、前半途中の乱闘であっと驚く2人シンビンをくらってしまったのだからやむを得まい。かえって拮抗した試合になって良かったというくらいか。
 ちなみにその乱闘、パントをキャッチした選手が着地する前に南ア側がタックルに入ってしまった(もちろんペナルティ)のが原因だが、シンビンくらったワラビーズの2人が南アの選手を2人がかりで抱えながらボッコンボッコン殴りつけたのには驚いた。ホント、野獣ですな、向こうのFWは。だが、その思いっきり殴られた選手も再開後にはケロッとした表情で何事もなかったかのようにプレーしていたのにはもっと驚いた(笑)。
ありゃ人間じゃねえ


7月26日(金)

 有楽町の日劇でジョージ・ルーカス監督『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』観る。『エピソード1』はルーカスの思い入れ&サービス精神と観客のニーズがすれ違いまくった平凡な作品だったけれど、今度は文句なし!旧三部作ファンの僕(『ジェダイの復讐』なんて20回以上観てるよ)も「これが観たかったんだよ!」という映像の連続で、劇場を出るときにはすっかり大満足。まず、アクション・シーンが素晴らしい出来。序盤の目の回るような追跡、雨中でのオビ=ワンとジャンゴ・フェットの一騎打ち、終盤のヨーダの立ち回り。ジェダイを定義づけるいくつかの要素のうち、小難しい部分ばかりでなく目に見える「超人性」をバシッと表現しているところが良い。何万ものクローン兵士が突撃する戦闘シーンもど迫力だし、ラストの帝国マーチなんて感涙もんである。そして、様々な演出・エピソードが6部作の中でちゃんと意義づけられ、「はまっている」感じなのがとにかく良い。まあアナキンのガキっぽさは大目に見てやってくれい(笑)(それはそれで物語の大切な布石だしね)。

 お母さんを殺されたアナキンの顔つきが変わってタスケン・レイダーを皆殺しにするところ、あれは物語の重要な転回点であるとは思うのだけれど、まだダース・ベイダーまでにはいささか距離があるような。で、ラスト近く、逃走したドゥークー伯爵がパルパティーンと肩を並べて歩くシーンは『ジェダイの復讐』冒頭のベイダーとパルパティーンの2ショットとそっくり。おそらく、『エピソード3』では『ジェダイの復讐』のクライマックスと裏返しの出来事が起こるのだろう。パルパティーンの目前でアナキンの激情を呼び起こすような出来事(パドメの死、とか)が起こり、キレたアナキンは誘導されるままにドゥークーを一刀両断にする(『ジェダイ』でルークがライトセーバーを捨てたのと逆に)!そこまで行って初めて「ダースベイダー誕生」となるのだろう。で、クライマックスではベイダーと(ルークとレイアを奪った)オビ=ワンの一騎打ちになり、ベイダー瀕死の重傷・オビ=ワン行方不明とかになるのかな。ま、とにかく早く観たいね。

 

 夜、新宿京王デパート屋上のビアガーデンで飲む。浴衣のおねいちゃんが注文をとる係・アサヒのコスチュームを着たおねいちゃんが飲み物・食べ物を運ぶ係と役割分担されているのはいいんだけどさ、そのシステムがどこでも説明されていないから訳わからなかったぞ。

 で、「北の家族」で飲み直してから帰る。


7月25日(木)

 町山智浩・柳下毅一郎著『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社)読了。ただの辛口じゃなくて、一貫した立場で、しかもオタクな(映画に限らず)知識を織り交ぜつつボロカスに言っているのがこの人たちのいいところ。

 夜、新宿の中華料理屋「文華」で飲む。レバニラ炒めがうまかった。


7月24日(水)

 夕方、仕事仲間の刺すような視線(笑)を浴びながら脱出し、京王線に飛び乗って飛田給へ。何しろ、今日は東京ダービーなのである。いやあ楽しみだったなあ。で、その結果が東京ヴェルディ 2−1 FC東京。………………いやあ、さすがにU21の代表に選ばれたり元日本代表だったり学生の頃から騒がれたりする皆さんは豪気だねえ。ブービー相手に、平日で2万人近いお客さんを前に、しかもよりによってダービーで、勝ち点3をドブに捨てるばかりか、きれいに相手にプレゼントするんだから。……………などと思わず、精一杯の皮肉(当社比2.6倍増)を言ってしまうくらい腹が立つ。いいかあー君たち、当面の目標は1部残留だよ、ざ・ん・りゅ・う!!とにかくまずは勝ち点30まで行かないと安心できないよ。

 今日の試合を見ていて思い出したのは、シドニー五輪の日本×アメリカ戦だな。才能軍団の日本がトーナメント初戦で無意識のうちに力をセーブして、逆転負けを食らってしまった試合。今日も前半から東京はスイスイパスが回せて、早めの時間帯に先制点も取ることができて、正直やっている選手は負ける気がしなかったんじゃなかろうか。で、東京優勢のまま坦々と時間が流れていって……実はこういう展開が一番危ない。平坦な道が永遠に続くかと思われたその瞬間に、落とし穴は姿を現すものなのだ。まあ、それでも戸田が絶好のチャンスを落ち着いて決めてさえくれれば、何事もなく勝っていたのかもしれないけれども。

 2失点については、確かにジャーンには責任がある。2点目のPK(+退場)は気の毒なようにも見えたけれども、1点目は責められても仕方がないだろう。決定的なピンチでもないのに、しかもヴェルディのほとんど唯一の決定的武器がエジムンドのFKだということはわかっていたはずなのに、あんなところで簡単にファウルしてしまうなんて。もっとも、あっさり裏を取られ続ける他のディフェンダーたちにこそ問題があるのであって、ジャーンは過負荷に耐えてよくやっているようにも思えるのだが。

 観戦していた東京サポーター・ファンが一番不満に思っているのは、後半の宮沢の出来だろう。パスミスしまくり(これは彼に限った事ではないが)運動量落ちまくり、セットプレーでもピタッと合うキックはついに1本も見られなかった。最後はもうフラフラで、どうして喜名に代えなかったのか不思議に思うくらい。でも、あれはやっぱり前半からボールを追いかけ回しすぎた結果なんだよね。下平がディフェンシブで宮沢がオフェンシブというのは、変に2人が横並びになるよりも役割がはっきりしていいと思うんだけど、でもそれならもうちょっと下平のところでボールがとれなきゃいかんよね。下平は後ろで周りに目配せするばかりで動かなくて、真ん中では延々宮沢が走らされている。この暑さの中でそれじゃあ90分もつわけがない。加茂ジャパン後期の名波みたいなもんだな。「攻撃サッカー」はいいんだけど、攻撃の回数・時間を増やすために「どうやってボールをとるか」をもうちょっと煮詰めないと、点は取れないわ相手に取られたらもうダメだわで前節や今日のようになってしまう。

 それからこれも前に書いたけど、今の東京のサッカーは単調っちゃあ単調だよね。競馬の岡部用語で言うところの「ワンペース」ってやつですか。もっと正確に言うと、キックオフ直後が一番ガンガン行ってて、あとは試合終了までゆるやかな下り坂を描いておしまい、というか。メリハリのなさ、試合運びの下手さが目立つ。これは経験を積むことでしか解決できないのだろうか?それに比べたら今日のヴェルディはうまくやっていた。前半から攻撃に人数をかけすぎず我慢して我慢して、後半流れが巡って来るやかさにかかって攻めたててきた。「90分間という枠の中で、相手より1点でも多く取っていれば勝ち」という当たり前のルールをしっかりわきまえて戦うという意味では、ヴェルディの方が上に思えた。

 しかし、どう考えても、15位のヴェルディ相手に星を落としたのだから痛い敗戦には違いない。冗談や皮肉抜きで、残留争いの泥沼にはまる寸前にいるのだ、今のFC東京は。次の相手は最下位コンサドーレ札幌。札幌も再開後は次第に戦力も再整備されているようだし、こちらにはジャーンがいない。油断できないことは間違いなく、今日の試合があまりにショボい結果だったことを考えるとメンバーの入れ替えも必要かもしれない。

 で、こういう雰囲気の時に頼りになりそうな選手といえばやっぱり小峯のような気がするのだが、しかし先週小平で見た時はウォーキングとジョギング程度しかできておらず、まだしばらく出場は無理だろう。いや、なんか、急につらくなってきたような。気分的に。


7月23日(火)

 仕事帰りに、新宿のヨドバシカメラでソニーのデジカメ「Cyber−Shot DSC−P9」を買う。今まで使っていたキャノンの200万画素機と比べてみると、確かに画像の目が細かくて条件が整えばすんごいきれいに写りそうではある。ただ、ちょっと光が足りないとノイズが目立つかな…。メモリースティックも他のフラッシュメモリーに比べるとちと遅いような気も。結局軽さとVAIOとの連携をかってサイバーショットにしたのだが、カメラとしての性能を求める人はオリンパスとかキャノンを買った方がいいかもしれないね。
 最初は小田急ハルクのビックカメラに行った(日曜日に聞いたビックカメラの店員さんの説明がすごく良かったから)のだが、研修生さんの必死の捜索にもかかわらずサイバーショットは品切れなのであった。縁がなかった、というヤツですな。


7月22日(月)

 夜、新宿の「北の家族」で飲む。

 最近テレビで流れている、田村正和とか加藤あいとかが出ているドコモのCMの「最終回」。あれはなかなか良いと思った。というのも、あの家族はシリーズを通して「生活の場所がバラバラになっていって、結局最後になっても元のさやに戻ることはなく終わるってしまう、しかしそれでも家族は携帯電話を通してつながっている」という図式になっているからだ。黒木瞳が出ているLモードのCMの、あの「電話機を中心として家(の特に居間)において一家団欒が実現」という馬鹿馬鹿しい図式と見比べてみればよくわかる。この、様々な意味で移動の激しい世の中で、人の物理的な局在に期待をかけるのはあまりにリスキーだし、実現したとしても続く時間はたかがしれている。そんなことにお金や努力や夢を費やすくらいなら、いっそ「バラバラだけど、何かでつながっている」という生き方の方がよっぽど賢いように思えるのだ。だって、今や疎遠になったあの人やあの人からだって、いつか突然メールが来るかもしれない。もしそんな可能性がないにしても、そういう希望(ないし幻想)を抱くことで人は生きていけるし、「一家団欒」などという物語よりは持続可能性はずっと高いと思う。どんな小さな可能性でも、ずっと続けばうれしいもんよ。


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