5月15日(水)

 新宿の「阿里郎(アリラン)」で焼肉。入店してすぐ、一緒に行った仕事仲間が「俺、今日何も食ってないんだよ」と言ってライスを続けざまに3杯頼んだのには度肝を抜かれた。あんた、何食いに来たんだ(笑)。

 昨日の試合について、日刊スポーツが「高さへの不安が残った」という速報記事を掲載していたのにも度肝を抜かれた。高さだあ?どこをどうみたらそういう結論が出てくるのかねえ。恐らく、このテの記者は試合の前から「負けた場合はこういう書き方」と決めてかかってるんだろうね。

 

 ビデオでリチャード・フライシャー監督『ソイレント・グリーン』。着想的には筒井康隆の『暗黒未来のオデッセイ』やとり・みきの「冷食捜査官」シリーズと同じだが、やはり考えれば考えるほど恐ろしい話だ。現実には、少なくとも2022年段階ではこの映画のような暗黒未来が訪れているとは考えづらいのだが、しかしもっと先の未来において世界がどうなるのか我々にはわかっていないのも確かだろう。30年前の制作であるにも関わらず、大気汚染で薄ぼけた街並と異常な清潔感を帯びた安楽死施設とのコントラストや、安楽死場面での花や草木・動物の「美しすぎる」イメージの鮮烈さは今なお色あせてはいない。


5月14日(火)

 夜中、フジテレビでノルウェー×日本。日本、無様な敗戦。1点目は先日のマドリーにやられたのと同じような形。修正する気はもうないらしく、本番では思いっきり狙われそう。中澤はそれなりに強さは見せたが、その代わりDFラインはボッコボコ。能活はハイクロスを片手パンチでさばいていたあたりは「いいぞいいぞ」という感じだったし2点分は仕方ないと思うのだけれど、2点目の体勢の崩し方はどうしたことか。やはり脚の状態が万全じゃなかったのか?攻撃陣もパスが回りだした時にゆったりとしたペースを続け、ようやく突破を図ったところで相手にボールを渡してしまうパターンを延々繰り返す。稲本の不調ぶりは目を覆わんばかり。あれじゃアーセナルでポジションを取るのは絶対に無理。ワイドな展開もくそもありゃしない。右サイドも、明神に代わってからチャンスの生まれる気配が全くなくなってしまったし、柳沢は消えたままタイムアップを迎えてしまった。合格点をつけられるのは鈴木くらいかな?

 今さら言っても遅すぎるのだが、やはり稲本のコンディションが戻らないのであれば、ボランチに中田を入れることも考えるべきではないだろうか。あと、右サイドは波戸、3バックの右は松田に戻した方がずっとましなように思える。問題は3バックの真ん中か……。森岡も間に合わなそうだし、ついに田中誠を試さずに終わってしまいそうのはとてもとてももったいないことだと思った。


5月13日(月)

 ビデオで、ジャン=リュック・ゴダール監督『ワン・プラス・ワン』。ゴダールとローリング・ストーンズという組み合わせはどう考えても食い合わせが悪そうだが、これが意外な拾い物だった。映画の大部分は、ストーンズの気だるげなレコーディング風景と『ウイークエンド』後半のような「政治ごっご」劇(どれも引用だらけ、異様なくらいの長回しなのがゴダールらしい)が全く噛み合うことなく交互に繰り返される展開。じっと見入るというよりも、洗い物か掃除でもしながら見るのがちょうど良いような平板さ。しかし、全くすれ違ったまま終わるかに見えた2つの要素が最後の最後で突如融合、強烈なインパクトのラストシーンを迎えて映画は終わる。『悪魔を憐れむ歌』の流れる中、クレーン・カメラに載せられて空高く上がっていく血に染まった女の体。その脇でたなびく赤と黒の旗。ストップモーションに様々な色のフィルターがかかって……。あのかっちょ良すぎるエンディングを見るだけでも金を払う価値はあるだろう。1+1は、決して2ではないのだ。


5月12日(日)

  ビデオで、北野武監督『ソナチネ』。実は北野監督の作品を(TV放映ではなく)じっくり一本通して見るのはこれが初めてだったりする。これを北野映画のベストに挙げる人も多いようだが、それにしてもこんな素晴らしい映画を撮っていたとは!沖縄の海と空の青さ、容赦なき暴力シーンの唐突さ、子供っぽいギャグといった要素が互いに引き立てあいながらある高みに達していて、90分間画面に魅了され続け。荒削りに見えるんだけど、にも関わらず一つの映画としての完成度はとても高い。砂浜での「紙相撲」のシーンとかエレベーター内での演出とかには「スゴイ!」と唸らされた。感性勝負だけじゃなく、よく研究・検討してもいるんだろう。

 最後で主人公(たけし)が拳銃を頭に当てて自殺するシーンの解釈だが、「何もすることがなくなったから」も「死に魅了されていた」も大外れではないけれども不十分な説明だと思う。敵を全部ぶっ殺した後でわざわざ砂浜(とそこで待つ女)の手前までやってきたところで死んだのは、そこであの砂浜が以前の砂浜と違うことに気づいたからじゃないだろうか。「何もすることがない」中、仲間と無邪気に遊んで楽しかった砂浜。しかし今度「何もすることがない」からといって、もうあの時間は帰っては来ない。寺島進演じる忠実な弟分が遊びの最中に射殺された瞬間、確かに主人公にとっての風景は変わったのだと思う。復讐の晩に砂浜で女が一人上げる花火は最後の残り火。ラストシーン、もはや動かない青い車の向こうに広がる空は、少し曇っているように見えた。

 

 午後、スカパーで中断前最後のJ2。アルビレックス新潟 1−0 モンテディオ山形。前半圧倒的優勢の新潟がゴールを割れずに攻め疲れ、後半に山形が攻勢に出た時はアップセットもあるかと思われたのだが…。一瞬の隙を突いた新潟アタッカー陣が細かいパス交換でDFラインを抜いてマルクスがゴール。後は新潟が反町監督もサイドライン際でうなづくバランスを保って逃げ切り、6連勝。新潟は攻めに出ている時は後方からスペースに次々と選手が飛び出てきて、見ていてワクワクする攻撃サッカー。プロフェッサー反町、いい仕事してます。より守備の強いところ(例えば大分)と当たった時にこの戦術をどれだけ貫いていけるか、もしくは別の戦法も披露できるのか、そこらへんが昇格の成否を握るか(東京と似たようなもんだ)。山形は後半はテンポよく攻める場面もあったのだけれど、調子が出るまでにやたら時間のかかる感じ。守備に不安があるのが攻撃にも悪影響を及ぼしているのかもしれない。浮氣の穴は大きい(などと言ったら「そんなことを言っても仕方がないのです」と柱谷監督は怒るだろうな)。

 

 焼肉が食べたい。


5月11日(土)

 午前中、ビデオでプレミアリーグ。マンチェスター・U 0−1 アーセナル。失点シーンのマンチェスター、みすみす相手にボールを渡したシルベストルもいけないが、あっさり裏をとられたブランのプレーはもっとまずいだろう。結局、今年のマンチェスターはスタム離脱による守備の弱さを克服することなく終わってしまった。なんと無冠である。いくら強大な攻撃力を持っていても、それだけではタイトルを取れないということなのだろう。

 午後はビデオでUEFAカップ決勝。フェイエノールト 3−2 ドルトムント。昨年に引き続きむっちゃんこ熱い、熱い熱いあちちちちという感じの決勝戦だった。前半のコーラー退場&PKとファンホーイドンクのFKで試合がしらけるかと思いきや、後半ドルトムントがゲルマン魂フルパワーで食い下がる。2点目となったコラーのミドルシュートなんて、生で見てたら鳥肌が立ったに違いない。フェイエの決勝点は、相手のトラップが大きくなった瞬間を小野が見逃さずダイレクトで前線に入れ、トマソンが絶妙のボールさばきで突き刺したものだった。日本人選手としては初の欧州カップ制覇。それも堂々たる中心選手としてだから、もういくら賞賛したっていいだろう。あと1年フェイエノールトで地歩を固めて、その次はスペインか?プレミアか?
 この中継で面白かったのは、実況の八塚アナと解説の宮内さんが現地に行っていたのだけれど、衛星回線のせいなのか音声に比べて画像が1〜2秒遅れていたこと。画面では今まさにアタッカーがシュートを撃とうとしている瞬間に「ポストォー!!」なんて声が入ってきて、ちょっと時空が歪んだような感覚に襲われた。

 夜、赤坂の「つぼ八」でまた飲み会。若い衆よ、腕の筋肉で俺ごときに負けてどうする。しっかりしなさい。


5月10日(金)

 山崎マキコ著『マリモ』(PHP研究所)読了。結局「自分探しの旅」なんてのは、「本当の自分」とか「完成された(大人になった、立派になった)自分」なんてのがどこにもないということに気づく旅なのだろう。どこかでそんなもんが「見つかる」などと考えること自体がおかしいし、「見つかった」としてもそんなものは幻想に過ぎない(幻想に浸るのもまた一つの生き方だとは思うのだけれど)。そして、人はなろうと思えばなりたい自分にもなりうるのだけれど(そしてなかなかなれないのだけれど)、自分以外のものになることは決してできやしない。だから、人が人として人らしく生きようとしたら、ありのままの自分を受け入れるところからまず始めなければならない。そんなことを考えさせてくれる小説。


5月9日(木)

 夜、国立競技場でナビスコカップ第5節FC東京×東京ヴェルディ1969MakoPさんいわく、「こたえられない展開」のゲームだった。観戦記(日記を加筆訂正したもの)はこちら。 

 帰り際、通路でMakoPさんやMendozaさんらに挨拶する。上機嫌だったので、柄にもなく思わず親指を突き上げちまったぜ。試合開始前に選手と一緒に出てきた「アマラオ姉妹」、お姉ちゃんは伊藤哲、妹さんは加地と手をつないだんだそうな。若い子好きの僕のつれは「いいなー」とうらやましがっていた(笑)。


5月8日(水)

 テレビ朝日でレアル・マドリード×日本代表をテレビ観戦。チャンピオンズリーグ決勝を前にしたこの大事な時期にベストメンバーなど揃いようもないのだが、それでもフィーゴをはじめとするメンバーは超一流の実力の持ち主。土砂降りのコンディションの中ワンタッチ・ツータッチでパスを回し、トラップもさりげなくピタリと止める技術はやはりすごかった。ロベカルなんて明神を子ども扱いしていたような。あと、久しぶりにイヴァン・カンポが見れたのは嬉しかったな。日本代表の方にしてみれば、行う意義のよくわからない試合になってしまった。パスワークの優れたチームともやっとかないとね、というのはあったかもしれないが、水たまりのできるような豪雨でそれもパア(天気ばっかしは誰の責任でもないけど)。「本番は梅雨の季節だし」と無理やりポジティブシンキングか。

 夜、赤坂郵便局にW杯のチケットを取りに行く。本人の身分を証明する物と印鑑(これいい加減やめようぜ)が必要で、チケット本体にも名前がばっちり刷り込まれている厳重さ。で、結局、当日入場時には本人確認は行わない(行えない、だろ)方針になりそうだというのだからナメてるよな。

 なんでも韓国開催分チケットはやたら余りまくっているそうなので、6月暇だったらスペイン・ポルトガルを見に行くんだけどなあ……ちょうど仕事が最初のピークに達しそうな時期なんだよな………残念だ。

 夜中、NHK総合で『NHKスペシャル サッカー地球の熱情』見る。欧州のサッカービジネスの特集。やり手のマドリーの会長は、ああいう人物がJリーグにも1人くらい(いや、何人か)いた方がいいんじゃないかな、と。ナベツネみたいな脳が硬くなったわがまま偏見ジジイじゃなくて。ガウッチ(息子)には高みに挑戦する心意気を感じて応援してあげたい気持ちになった。柳沢も、いい加減もう一皮くらいむけなきゃいかんのだから、とっとと行っちゃえばいいのに。


5月7日(火)

 部屋に蚊が出た。早くも。いよいよ東京も亜熱帯化である。いまにマラリアとか流行ったりするかもしれんな。激闘の末、「パチン!」と両手で叩いて退治する。殺生をしてしまった


5月6日(月)

 午後、新宿の「北澤倶楽部」で1皿400円の帆立握りを2皿たいらげた後、東京スタジアムへ。

 

 ナビスコカップ第4節FC東京×ヴィッセル神戸。立ち上がり東京は優勢に試合を進めながらもジャーンのボール処理がいつになく不安定で、DFラインの裏を狙い続ける播戸の動きに怯えることに。前半半ばからは強い日差しの下両チームの動きは完全にダレまくり、とぼとぼと歩く選手の姿やDFラインでのパス回しがやたら目立って時間だけが過ぎて行き、気がつけば0−0のままホイッスル。まあ急に暑くなったからねえ。スタンドの我々も水分補給に追われ、自販機もほとんどが売り切れになっていた。

 ハーフタイム、通路で「あたぼー東京」のMakoPさんに遭遇して「はじめまして」と挨拶。「こういう感じかあ」「いや、もっと恰幅のいい人を想像してました」と言われる。うーむ(笑)。

 あ、皆さん木曜日の国立の試合では選手入場時にいつにも増して盛大な拍手をお願いしますね。かわいいお嬢ちゃんたちが出てきますから。

 やや涼しくなった後半、なぜか播戸OUTでカズIN。スタジアムはそれなりに盛り上がったが(東京サポーターもカズにだけは大拍手)、神戸の攻撃力は明らかに減退した。東京の方は戸田や宮沢が孤軍奮闘するケリーへ素早いフォローを行えるようになり、さらに突破力のあるアマラオを投入して攻勢をかけることに。17分、戸田の右サイドでの突進を加地がナイスフォロー、ドンピシャの弾丸クロスに福田が頭で合わせて東京先制。前半のショボいサッカーと対照的な鮮やかな攻撃ぶり、最も点を取ってほしいプレーヤーがゲットしたことでスタンドは大興奮。「ふ、ふ、ふっくだぁー!ごーぉる!ごーぉる!ごーぉる!ごーぉる!!」。

 その後も攻め立てる東京。しかし戸田がDFラインの裏に抜けて時間もスペースも角度も充分あったにも関わらずシュートを打たずに逸機するという「FW廃業宣言」をしたりとか、やはりDFの裏をとった戸田が後ろから押し倒されたにも関わらずPKの笛はならず、レフェリーがその後も基準の全然わからない(多分本人にもわかっていないのだろう)判定を繰り返したり、アマラオがGKとの一対一を外したりしてリズムを失う。最後は神戸がシジクレイ以下大型選手を前線に並べて徹底したほうり込み作戦を行い、東京はもういっぱいいっぱいに。最後の10分くらいはクリアクリアでしのいで何とかタイムアップ。冷や汗ものの勝利だった。

 神戸は、前半は中盤の底シジクレイ(とそのクローンDF土屋)を中心に守りを固め、スピードのある播戸で逆襲する形ができていたのだが……なぜ城ではなく播戸を下げてカズを入れたのか理解に苦しむ。望月は相変わらずイヤ〜な感じのキャラでしたな。東京は、今日はDFラインがイマイチで、宮沢も動きが悪かった。加地はクロスのミスも目立ったが、あのアシストでお釣りが来るだろう。中盤の底で崩れかける守備を支えた下平の奮闘は光った。福田と戸田は悪くない動きだったとは思うけれども、戸田はまあ原監督が小1時間ほどお説教すべきじゃないだろうか。アマラオとケリーの活躍は言うまでもないが、36歳のアマが一番走っているという状態は、はたして喜ぶべきなのか嘆くべきなのか。

 あと、主審の辺見さん、後半は東京サポーターから見れば神戸びいきとしか言いようのない判定を繰り返していたのだけれど、個々の判定の是非は置いておくにしてもとにかく見る位置が遠すぎ・角度悪すぎのように思えた。きっちり走ってちゃんと現場で見てくださいな。ついでに、今日は副審も走力が足りなかったような。暑いのは審判も同じではあるけどねえ。


5月5日(日)

 昼、ビデオでメアリー・ハロン監督『アメリカン・サイコ』。うーん、決して悪くはないのだけれど、最後の方で虚実の境が曖昧になっていく展開が逆効果だったかな。主人公は虚勢の飛び交うビジネス社交界のストレスで殺人に走ったのか、元々が頭のおかしい殺人狂ということなのか、それとも偏執的な妄想狂にすぎないのか。気に入らないライバルを斧で叩き殺す場面から冷蔵庫の中の生首・部屋中に転がる血まみれの死体まで、あまりに飛躍しすぎ。心の中に虚無を抱えている割には、主人公の独白で物語が始まり終わるというのもいかがなものかと思う。「名刺対決」のシーンなんかはけっこう面白かったのだから、ああいう場面を突き詰めて殺人ショックシーンと対比させれば、エッセンスは失うことなくもっと上質のブラック・コメディ調の作品に仕上がったかもしれない。

 

 夕方にはまた東京体育館で泳ぐ。回数券がお得である。

 夜は赤坂で飲み会。つーか、せっかく水泳で落とした脂肪をすぐにビールで補給してしまって、俺はいったい何をやっているのだろうという気になった。

 

 で、夜中、ビデオでジャン=リュック・ゴダール監督『ヌーヴェルヴァーグ』。えー、すいません、酔っていたせいもあって、よく意味がわかりませんでした。途中で熟睡。映像は確かに綺麗だとは思うんだが、物語の体をなしていないというか。そういえば有線でこんなのあったぞ。「哲学」とか「精神世界」とかいう名前で、睡眠導入用のチャンネルが。それの映画版だな。


5月4日(土)

 昼間はひたすら部屋の掃除。カーテンを洗濯し、ベッドのシーツを代え、隅から隅まで掃除機と雑巾がけ。これだけやるとさすがに埃の量が減っているのが実感できる。これで本棚の整理を始めると1日や2日では終わらなくなってしまうのだが、今回はやめておくことにしよう。

 夕方は東京体育館で水泳。今のうちに、心と体の貯金をしておかねばならない。たっぷりと。

 夜中、JスカイスポーツでFAカップ決勝アーセナル×チェルシー。チェルシーもよくアーセナルのオフェンスを抑えこんでいたのだけれど……後半半ば、パーラーとリュングベリの、いずれもゴール右上隅に飛び込む見事としか言いようのないシュートが決まってアーセナル優勝。今シーズンのアーセナルはあまりにきれいすぎるサッカーをしていて、それが逆に弱点かとも思われたのだが、最後の最後でタイトルをもたらしたのはアタッカー個人の思い切りの良さだった(パーラーなんてリーグでは得点0なのに!)。やっぱり「勝負」する強い気持ちがないと、ね。リーグの方もほぼ確実に取れそうだし、次のステップはいよいよ欧州タイトルへの挑戦ということになるだろう。

 あと、コナミの『ウイニングイレブン6』を買ってしまった。これでまた左手の親指の痛みに苦しむのは確実である。やめようやめようとは思っていたんだけど、中山隊長の超格好いい写真を使ったパッケージを見たら買うしかないでしょ、日本人としては


5月3日(金)

 昼、新橋から東海道線に乗って平塚へ。J2リーグ湘南ベルマーレ×アルビレックス新潟。GWだけにそれなりの観客(5千人弱)が入ったこの試合、序盤は湘南がFW栗原を軸に活きの良い攻めを見せ、新潟のオウンゴール(だよな?)を誘って先制。しかし次第に「ソリマチ・システム」が稼動し始めると湘南のボールホルダーが2人がかりのチェックで追い詰められる姿が目立つようになり、試合は一方的な新潟ペースに。前半37分に早くもDFバラシオスが2枚目のイエローで退場。で、そのFKで冷静さを欠いた湘南守備陣がマークをズレズレにしてしまい、どフリーの小林悟が蹴り込んで同点。湘南はペルー小池投入で立て直しを図るも、なぜかペルーはどう考えても不向きな左SBに入って裏をとられまくり、DFがボロボロになったところで前半終了。

 プロフェッサー・ソリマチはハーフタイムには「サイド攻撃の徹底」(数的不利の相手を崩す定石)を指示したに違いない。で、湘南の方がどう対処するのかなと思って見ていたら、ペルーはそのままのポジションだし、特に何の手も打たなかったようだ(駒がなかっただけかもしれないけど)。開始早々左サイドからのクロスにFWマルクスが合わせて2−1。25分過ぎに湘南は攻撃的サイドハーフの樹森を入れて一時攻撃のリズムをつかむが、29分に押し上げた裏をとられてマルクスにゴールを許す。3点目が入った瞬間、ホーム側メインスタンドに座っていた僕の周りは都会での日常の喧騒の中では到底味わえぬような静寂に包まれた(そして遠くから、はるばる数百人は遠征して来ていた新潟サポの「アルービレックス!」コールが)。ここで集中力がプッツン。直後にも右サイドのクロスからMF寺川が簡単に決めて4−1。横断幕をたたんで帰り始めるサポーター席の湘南サポ。そのまま試合終了。

 湘南の「弱者の精一杯の頑張り、でも一度糸が切れると…」という脆さ、両GKのコーチングが全然無かったこと、寺川の別人のような生き生きしたプレーぶり、船越の相変わらずの電柱ぶりなどが印象的な試合だった。あと、新潟サポーターは東京のサポーターに段々キャラが似てきてないですかね?メインの湘南ファンは家族連れが多かった割には声援が荒々しかったなあ。ま、途中までコールかけたりしてたくせに試合終了前に応援をやめるような連中よりも、言葉は汚かろうと最後まで「上がれよ馬鹿野郎!攻めろー!!」と叫んでいた奴の方がよっぽど共感できたね、個人的には。

 2部に落ちて数年が経とうと最近の成績が芳しくなかろうと、休みの日になればグッズを身に着けた家族連れがぞろぞろ集まってきてスタンドをそれなりに埋めてくれるのだから、ベルマーレというクラブのやってきたことは決して間違ってはいないのだろう。ベルマーレも、そして3年前の新潟での熱い感触がいよいよ本物になってきたアルビレックスも、両方頑張れよ(J1に上がってきたらやっつけてやるぜ)!

 

 夜、日テレで『スター・ウォーズ 特別篇』をやっていたので、つれの家でついつい最後まで観てしまった。吹き替え版は嫌なのだけれど、なにしろ『スター・ウォーズ』なのである。クライマックス、太陽を背に突入してくるミレニアム・ファルコンの姿は何度見てもカッコよすぎ。


5月2日(木)

 ビデオでリーガ・エスパニョーラ。レアル・ソシエダ 0−3 レアル・マドリード。後半半ばのエルゲラのファウル→PKが全てだった。そこまではソシエダの早いプレッシャーに苦しみながらも何とか耐えていたマドリーだったが……。堤防は一気に決壊。これでリーガはバレンシアがものにし、ターゲットを完全に切り替えたマドリーはチャンピオンズリーグを制してトヨタカップに駒を進めるのではないだろうか。ちょっと考えてみても、チャンピオンズリーグと国内リーグの2冠をとったチームというのは意外と少ない。欧州チャンピオンになる実力があってもそう簡単には国内で勝てないというところに、欧州サッカーの奥深さがあるようにも思えるのだ。

 ああ、んなもん見ていて、肝心のCL準決勝マドリー×バルサをビデオ録画し忘れてたYO!

 ついでに、夜は赤坂の「むらさ来」で飲んでいたのでキリンカップも見れなかった。3−3ですか。まあ、点がとれないとれないって騒いでたんだから、3点もとったのはいいことなんじゃないだろうか。3失点については、ある程度リスキーな戦術なのは何年も前からわかってたんだし、むしろ今までとられなかったことが不思議だとも言える。もういい加減0−0とか1−0とかは飽きたしね。


5月1日(水)

 ビデオで、アレハンドロ・アメナーバル監督『オープン・ユア・アイズ』。面白い。虚実入り混じるような出来事が続く中主人公が自分の生きている現実を疑い始め、突き詰めるとホントにそれは作り物の仮想現実に過ぎなかった…。言うまでもなく、『マトリックス』等々多くの映画で繰り返されてきたテーマだ。この手の映画だと主人公が「目を覚ますこと」を選択することが多かったりするのだが、僕なんかは「現実がそれほど辛いのならば、夢の世界に逃げ込むのもありでは?」と思ってしまう。『トータル・リコール』とか『惑星ソラリス』みたいな。やっぱ現実逃避的っすかね?

 その他に抱いた感想としては、「やっぱ顔は大事だよね」(笑)と「ペネロペ・クルス最高!」だろうか。あとは「傑作を数年もたたないうちにリメイクしようとする奴の気がしれない」というのもあるな(笑)。


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