3月15日(金)
引越しは、大人数でやるに限る。
4月から仕事場を移るということで、夜、千歳烏山の焼肉屋「李朝園」で仕事仲間に送別会を開いてもらう。
宴もたけなわになった頃に「おい、いつまでもネクタイつけてんじゃねえよ」と外すことを強要され、「やれやれこれだから酔っ払いは」という感じでしぶしぶ従ったのだが、「じゃ、新しいのをつけようか」とその場でおニューのネクタイが出てきたのには驚いた。自分のために何らかの会を開いてもらうことさえ珍しいのに、プレゼントまでもらえるなんて…。素直に感激。2次会は居酒屋「宿場」で。えびと舞茸の天ぷらがうまかった。体脂肪率がどこまで上がったかが気になるが。
酔っ払いが自転車で帰るのは、見ている方がハラハラするのでやめていただきたい。
3月14日(木)
ビデオでリーガ・エスパニョーラ。レアル・マドリー 3−0 ビジャレアル。マドリーが国王杯決勝敗退の鬱憤を晴らすかのように押し込みまくり。あまりにも一方的なボール支配で、まるでマドリーのオフェンス練習を見ているような感じだった。余裕で3点をゲット。ビジャレアルもカウンターから2度ほど決定機をつかんだが、それはまあ観客を退屈させないためのお約束みたいなものだった。終盤、苛立ったビジャレアルがラフプレーを連発したのはみっともないことこの上ない。さすがに近頃は日本でも、ああいうプレーを「マリッシア」とか言って容認してしまう馬鹿は減っただろうな。多分。
3月13日(水)
忙しいのと、今の仕事場で働くのが残り少なくなったせいもあるのか、最近やたらと音楽への飢えを感じる。で、思い切ってソニーのNetMDウォークマン「MZ−N1」を購入。タイトル名入力も不要、1枚のMDにアルバム2〜4枚分の音楽が収録できるので実に便利。音質も、僕はPC内にためこんでいるWMAファイルをATRAC3に変換して転送しているのだが、特に問題はないレベル(多少音が平板になってるかな?)。欲を言えば転送速度がもう少し速くなってくれると良いのだが、まあUSBだから文句は言えない。とりあえずフリッパーズ・ギターのライブアルバム(「ON PLEASURE BENT」)をチェックアウト。
3月12日(火)
昼間、仕事の最中に突然足がつった。何の前触れもなく仕事場の隅でぴょんこぴょんこ飛び跳ねまわったので、一瞬発狂したと思われたかもしれない。あわてて仕事仲間につま先を押してもらう(体が異様にかたいので、つってしまうとつま先に手が届かないのよ)。すいませんね、汚いもの触らせて。
3月11日(月)
夜、新宿で、4月から新潟県庁に就職する友達の送別会。まあなんと物好きな…と思わないでもないが、実は人のことは言えなかったりする。ハイテンションでひたすらツッコミを入れあった。どうでもいいことだが、かの地では、ミスター・ソリマチはどのくらいの有名人なのだろうか。
3月10日(日)
午後、東京スタジアムでJリーグ。昨年はリーグが土曜集中開催だったため、FC東京の試合以外は一つも見ていないのだった。東京ヴェルディ1969 2−3 ジュビロ磐田。もちろんジュビロ側で観戦。前半は非常に退屈なゲームで、ビールを片手に2階席でうつらうつら。後半、ジュビロがボールを支配しながら攻めあぐねているうちにマルキーニョスが大岩からボールをかっさらってヴェルディ先制。あららアップセットかしら…と思いきや、直後に長田が2枚目のイエローで退場。あとは撃ちつ撃たれつ、残り15分で4点が入るオモロい展開になった。ま、勝つには勝ったが、初戦で感じた「ジュビロ危うし」という感想は今日の試合を見ても変わらず、むしろ強まったかもしれない。名波なく服部もいない現状では昨年の竜巻のようなパスワークは望むべくもないのかもしれないが、しかし今日はそれに加えてDFラインのポカも目立った。田中マコや服部が早々に戻ってこれればよいが、その前にこれ以上の怪我人が出てしまうとガクッと崩れる可能性はあるね。一方のヴェルディは相変わらず地味すぎて、やっているサッカーが全く印象に残らない。
あと、サポーターの数がホームのヴェルディの方が少ないのはいつものことだが、今日は前半終了間際にゴール前でファウルを取られた高原に対してヴェルディゴール裏のリーダー格(?)の奴がハンドマイクで「ざまあみろ、ハゲ!!」と叫び、場内がとてもとてもサムくなる場面が。負け犬の遠吠え感150%。「ああ、ああいう馬鹿がゴール裏で威張っている限りはあの緑虫どもに(色々な意味で)負けることはないだろう」と思う。試合前の菊池・本並の引退セレモニーでジュビロ側からも盛大な拍手が送られたのとは対照的。技術、戦術、構想力、経営力、人気、人格の全てで落ちぶれちゃったんだねえ、かつての名門が。
何より、もらったボールくらいきちんと相手に返しましょうね。
帰りに渋谷から歩いていると、青山トンネルの手前で派手な交通事故。1台はガードレールに突っ込み前部が潰れ、もう1台は交差点の真ん中で全体がグシャグシャになって炎上、消火活動の真っ最中だった。救助の邪魔をしてはいけないので、早々と立ち去る。消防隊員が火の消えかけた運転席にあわててシートをかけていたのが脳裏に焼きついてしまった。車を運転するからには誰でも、こういうリスクがあるということを頭のどこかに入れておかねばならないのだ。
夜、GAORAでフェイエノールト×AZ。累積警告で主力を欠くAZに対しフェイエノールトが後半10分までに4点をゲット、その後はどことなくユルい攻防が最後まで続いた。小野はループシュートを決めるわ超絶トラップでDFをブチ抜いてアシストするわで大活躍。試合前のインタビューでは、イングリッシュで堂々と答える姿も(ボキャブラリーは相当少ないようだが(笑))。マルコメはフェイエのアイドルになりつつある。
土曜だというのに、朝から晩まで仕事。重い物を運んだり、案内の紙を張ったり、門で立ち番をしてお客さんに頭を下げまくったり(これは得意)、セレモニーの裏方(笑)をしたり。その上なんだか腹立たしい出来事もあり、とにかく疲れ切った一日だった。
というわけで、アウェイ浦和戦はビデオ観戦。浦和レッズ 0−1 FC東京。………みんな、よく頑張った!感動した!!由紀彦を欠き、文丈を失い、伊藤も負傷し、おまけに下平がイエロー2枚で退場。先制こそしたものの、残り30分を10人で戦う最悪の状況。ゴール前に人の壁を作ってとにかくボールにくらいつく。耐えて耐えて耐えて、ついに最後まで耐え抜いた。泥臭い勝利。縦横無尽に攻撃しまくった開幕戦とは違う意味で、大きな収穫を得た試合だと思う。「こういう戦いもできる」と。
勝利の最大の功労者は、何といってもアマラオだろう。攻撃時には基点として機能(やや持ちすぎのきらいはあったが)、押し込まれた時間帯にはゴール前までダッシュで戻って相手のクロスをはね返し、カウンターになるとまた全速力で前線に上がっていく。とても35歳とは思えん。つーか、チームで一番運動量が大きいのではないだろうか。今さらながら、すごい選手だと思い知らされた。そして先制点をゲットしたのは、また小林成。中途半端にフィールドをウロウロする時間が減り、試合全般を通して自分の役割を果たせるようになってきたように見える。後半ロスタイム、ドリブルで浦和DFを翻弄してタイムアップを迎えた姿も痛快だった。初登場の星も存在感や一対一の強さでは由紀彦に遠く及ばないものの、一生懸命ボールを追い、決勝アシストでチームに貢献した。守備陣では相変わらずのジャーンの強さとポジショニング、それを助ける伊藤の堅実なプレー、そしてチームの大ピンチを救った小峯のカバーリング。
試合後、インタビューで原監督が「最後まで頑張る伝統」を口にしたのが印象的だった。確かに、アウェイの大観衆にブーイングを浴びながら、最後まで選手たちの眼には「戦う意志」が鋭い光となって現れていた。ブラウン管を通しても興奮する、熱い試合だった。何でこの試合を現場で見られなかったかなー。
3月8日(金)
夜、千歳烏山駅前の「亀屋」で軽く飲む。店のテレビでは、テレビ朝日「ミュージックステーション」をやっていた。仕事仲間の「モー娘。からなっちが卒業したら、私もモー娘。を卒業です!」との宣言が。オリジナルメンバーがいてこそのモー娘。という考えだそうな。うん、僕もそう思う。
ビデオで六カ国対抗ラグビー。フランス 20−15 イングランド。イングランドが「世界最強」との称号をほぼ手中に収めたその年のシックスネイションズで見事グランドスラムを阻む。いかにもフランスらしいというか、何というか。ミスも多くプレーぶりは華麗さには欠けるのだが、しかし闘志溢れるタックルはイングランド黄金バックスの前進を確かに阻止し、攻撃では信じられないフォローの連続で2つのトライをゲット。3年前のW杯準決勝でも思い知らされた底力を再び目撃することができた。
3月7日(木)
マスコミは「宗男、宗男」とうるさいが、奴一人追い詰めたところでトカゲの尻尾切りが行われるだけだ。問題の本質は、そういう利益誘導体質の政治家こそが出世する政権党の体質と、そんな政治手法に頼りきる官僚・民間企業・諸団体というこの国の構造そのものにある。だから、そうした構造を許して(あるいは望んで)きたのは僕たち有権者自身である、という自覚なしには何も変わりはしない。「真紀子さん万歳」でもダメなのは言うまでもない。
3月6日(水)
夕方、渋谷の「文化理容室」で散髪。僕の他に2人いた客のうち、1人は周りの迷惑もかまわず大声で携帯電話で話し続け、もう1人は口調は柔らかいが厭味なタイプ(自分の要求するサービスを断られるとすぐに「他の店では〜」と持ち出す)。本来ならリラックスできる場所のはずなのに、環境的にはもう最悪。2人ともとっとと店を出て行くか(もちろん料金を置いて)、さもなくば死ね!店の人には全く落ち度がないのに、気の毒である。
つれに体脂肪計付きヘルスメーター「タニタ Meta Body」を買ってもらう。帰ってから早速計ったところ、体重66.8kg(ちなみに身長は173.5cmね)、体脂肪率19.6%と出た。体型は「標準的」だそうです。腹が6つに割れる(笑)のは無理かもしれないが、しかし脇腹のたるみだけは避けていきたいところだ。
3月5日(火)
朝から晩まで仕事で歩きっぱなしだった。疲れたので帰りに渋谷からバスに乗ったら、運賃が400円だったので驚いた(深夜料金、ってやつですか)。なんだか田舎のバスみたい。
夜中、Jスカイスポーツでスペインリーグ。セルタ 0−1 レアル・マドリー。セルタが「ロシアの10番」モストボイを中心に緩急自在の攻撃でマドリーゴールを脅かし続けた90分。しかし、スコアは内容とは逆だった。決勝点を挙げたのはラウールで、今日に限っては、マドリーが相手を上回っていたのは彼の存在だけだったと言ってもよいだろう。ある意味、不条理な結果。しかしラウールというのも不思議な選手だ。それほど足が速くもないし、抜群のテクニック(例えばジダンやフィーゴのような)があるわけでもない。体格にも恵まれているようにも見えないし、目にもとまらぬ弾丸シュートを放つこともない。でも、たとえ89分間ゲームから消えていたとしても、勝負どころでフッと現れて決勝点をかっさらってしまう「力」が彼にはある。それを勝負強さと呼んでもよいし、決定力と呼ぶこともできるだろう。見えざる力。
3月4日(月)
『Number』544号読む。閉幕直後にもかかわらずほぼ全種目を網羅したソルトレイク五輪特集は、記事の内容云々よりもその情報の速さ・量にうならされた。老舗総合スポーツ紙の底力発揮。その他の記事では、テイエムオペラオーとその関係者(阿部珠樹)、諏訪のスケート文化(藤島大)、野澤武史と慶応ラグビー部(生島淳)、と、テーマは違えど「流れゆく時間と、その中にあっても変わらずあり続けるもの」について書いているものが多かったの。多くの人にとって新しい出会いと別れとが近付いてくる、この季節だからだろうか。
鹿島戦の観戦記をUP。「字が小さくて読みづらい」との批判があったので、フォントを大きくしてみました。勝った試合は文字量も多いし(笑)。
3月3日(日)
今日は外にも出ず、テレビでJ三昧。昨年は「同時キックオフだと複数の試合を見られないから、困るなあ」などとぼやいていたのだが、土日(時間も)分散開始となった今年は、週末東スタ以外に外出ができなくなってしまいそう。それはそれで困る。
まずはNHK−BSでベガルタ仙台×
稲城東京ヴェルディ1969。初J1の仙台がまったく臆せずに素晴らしい攻撃サッカーを披露。積極的なプレスからサイドに散らし、後ろからのフォローを交えてどんどん攻めるプレーぶりは昨日の東京の姿を思い出させた。新戦力が多いのにきっちり組織として機能しており、清水監督の指導力もやはりなかなかのもの。選手では、小村と岩本テルが良かった。小村は相変わらず戻りのスピードには問題があるものの精力的なカバーリングを見せ、完封勝ちに貢献。テルは久々に体調も良かったのだろう、左サイドで素晴らしい存在感を発揮。何しろ、彼がボールを持つとほぼ間違いなくFW目掛けてドンピシャのクロスが上がり、大きなチャンスになるのだから。決勝点も、テルの直接FKがズバッと決まった(ベッカムみたい!)もの。眠っていた才能がついに目覚めたというか、とにかくかっこよすぎ。
それに比べて、ヴェルディの何と地味なことよ。エジムンドは今いずこ。続いてTBSで横浜Fマリノス×浦和レッズ。大補強を敢行した横浜が出だしから猛攻を見せ、早々に先制。とにかく豪華メンバーが相手陣で前へ前へボールを動かす様は迫力があり、「こりゃあ何点入るんだ?」と思われたのだが、結局だんだんといつもの横浜まったりペースに(笑)。前半終了間際には松田が2回目の警告で退場となり、あとは全くつまらない試合に。それでも、ベストメンバーが揃えばマリノスはちょっと怖い存在にはなるだろう(ちなみに、ベストの布陣になるのはおそらく次々戦の東京スタジアム!)。レッズの方はエメルソン頼りの攻撃から脱却できておらず、福田の先発も(ファンの声援の量はともかく)あまり効果的ではなさそう。オフトの「タスク・サッカー」と個人技強力FWが果たしてかみ合うのかどうか。
最後に再びNHK−BSでガンバ大阪×柏レイソルを最後の方だけ。いやー、相も変わらずツメの甘い両チームだねえ。新旧西野チーム対決は、いかにもそれらしい1−0のスコアでガンバの勝ち。試合終了の瞬間の西野さんの派手なガッツポーズ、今は余裕で受け流すであろうレイソルサポーターも、目に焼き付けておいた方が後々のためではなかろうか。
これ、絶対ほめすぎでしょう。でも、コバ好きとしては、ちと嬉しい。
3月2日(土)
いよいよ開幕だ!
というわけで、東京スタジアムにてJリーグ開幕戦FC東京×鹿島アントラーズを観戦。試合前にソシオ・ファンクラブ関係で延々並ばされて不愉快になった(せっかく年間チケット買ってるのに、どうして入場してから着席まで30分もかけなきゃならんのだ)のもつかの間、いやー、笑いの止まらない試合展開でしたな!ワハハハハ。だって、「あの」鹿島相手に4得点の圧勝だもんね。これで原監督もとりあえず「つかみはOK」ってなとこですかね。観戦記はこちら。
上機嫌でつれの家に戻り、NHKでジュビロ磐田×名古屋グランパスを観る。服部・名波・田中マコを欠くジュビロが2−0でスコア上は完勝。しかし内容(特にオフェンス)は昨年に比べればいささか見劣りするもので、今までの蓄積でやっとこさ勝ったという印象ではあった。長いシーズン、つけ入る隙は十分にありそう。一方の名古屋はベルデニック監督になって守備はやや整備されたようにも見えるが、しかしここ数年の主力放出で選手が小粒になってしまった感は否めない。2失点も単純ミスによるものだし、本領発揮はまだ先としても優勝までは苦しいだろう。
しっかし、どーでもいーけど、どこのテレビ局も「W杯、W杯」ってうるさいねえ。JリーグはW杯への準備のためだけに開催されてるわけじゃないだろうに。東京みたいなチームのサポーター・ファンからすると、腹が立ってしょうがないよな。今日の東京の攻撃の素晴らしさに触れないってのは、サッカー見る目ないっちゅうことになるんじゃないかね?
夜中、赤坂「つぼ八」でまたまたまたまた飲み会。今日はちゃんと最後まで人間でした。
DVDでスタンリー・キューブリック監督『時計じかけのオレンジ』観る。頭から最後まできちんと観るのはこれが初めて。ゆっくりしたテンポ、じらすようなカメラの移動、パースペクティブを意識したロングショット、皮肉っぽい音楽の使い方、人物への冷たい視線等、「ああ、いつものキューブリックだな」という感じの映画であった。前半のホームレス狩り・他のグループと乱闘・女を輪姦といった主人公グループの暴れぶりはいかにも今の日本の若い連中にもありそうな光景であって、当時としては衝撃的な暴力だったかもしれないが今の目で見れば「たいしたことはない」。後半の、そうした若者に対して行われる国家的な(政治家の選挙対策としての!)洗脳治療や、結局その治療が功を奏さない(「完全に治った」)ラストあたりは非常に興味深く見られた。人の衝動それ自体ってのは、押さえ込もうとしても押さえ込めるもんじゃないんだよね。